ー3月は自死対策強化月間ですー
3月は年度末ということで、さまざまなイベント(行事)があります。
『しまね分かち合いの会.虹』も3月に集中して啓発活動を実施しています。
3月は卒業や転勤.異動や引っ越し等、親しい人との別れなど、生活環境が大きく変化し、ストレスを受けやすくなる時期と言われています。
また、仕事上や経済的な問題を抱える人が多くなり、自死者数が増える要因となる為、国は『自さつ対策強化月間』を定めているようです。
たしかにデーター(数字)だけを見ればそうかも知れないですが、人の気持ちはいつ何どきに追いつめられ『視野狭窄』に陥るかわかりません。
私たちは『唯一無二~かけがえのない命』を思い、毎月毎日、年間を通して強化していかねばならないと、本当は感じています。
自死遺族たちに出来る事は『決して私達のような悲劇を経験しないで!!』と、勇気をもって体験を訴え続けることではないかと思っています。
私たちの想いが一次予防や二次予防(防止.介入等)、三次予防(遺族支援等)への一つの気づきになってもらえれば……との願いを込めての活動です。
3月1日(水)
『わたしたちのまさか~自死遺族の想いを伝えるパネル展』を、3月6日(月)まで安来市中央交流センターで開催
準備に、安来市役所から3名と松江から高畠さんが朝早くに来てくださり、とても助かりました。
安来中央交流センターのパネル展
3月3日(金)
明日お世話になる清水新二先生.木下徹さんと一緒に前泊ミーティング
ホテル内の会議室で、益田と出雲からそれぞれ二名ずつの四名と、六名で情報交換や明日の打ち合わせをしました。
3月4日(土)
第13回『しまね自死遺族フォーラム』in安来~私たちのまさか自死は他人事(ひとごと)だと思っていた~を開催しました。
県内から集まった遺族たちのうち、10数名の方がスタッフとして動いてくださいました。
益田の茶話会時に遺族たちで作った『虹』のピンバッジを付け、メンバースタッフとして堂々と動かれていました。
受付や総合司会、講師接待などの裏方やスクリーン担当も『虹』メンバーが務めます。
今回はスクリーンに、愛しい人の想い出の写真を映しながらの体験発表……
ご来場の方々に、どのように響いたのでしょうか(アンケートは後程アップ予定)。
安来市いきいき健康課、会場となるアルテピア職員の方と何回かの打ち合わせの協働作業……
無事に終わった事を沢山の方に感謝いたします。
フォーラム会場アルテピア
受付も司会者も発表者も裏方担当者など、みんなが手作りクラフト『虹』バッジを付けていました
主催の『しまね分かち合いの会.虹』代表のフォーラム開会挨拶
田中武夫安来市長から開催地としてのご挨拶を賜りました
中央(田中市長) 左側(司会の青木さん)
ご講演中の奈良女子大名誉教授の清水新二様
解りやすく納得のいくお話をしてくださいました
『虹』のフォーラムに欠かせないフォークシンガー木下徹さん
心に響き涙を誘います
愛しい人の写真をバックに、みんな頑張って体験を発表……
左側はコーディネーターの代表です
市の健康福祉部中村一博部長から終わりの言葉をいただきました
3月6日(月)
安来のパネル展の片付け
力仕事が必要でしたが、米子の足立さんが来てくださり今日も助かりました。
3月7日(火)
『出雲市自死対策検討委員会(兼出雲圏域自死総合対策連絡会)』がオンラインであり、委員の大谷さんがリモート参加されました。
3月9日(木)
『津和野町自死防止対策ネットワーク会議』に、委員として森田さんが初参加
前年度(令和3年度)から委員登録されていましたが、昨年度はネットワーク会議が無く、今年度が初めての出席となりました。
3月11日(土)
出雲分かち合い
子どもさんを亡くされたお父さんが、初ご参加されました。
ご自分を、前へ前へと奮い立たせようとされているお姿が痛々しかったです。
私たちは時が経ち、今は聴き役になっていますが、初めての時はきっと同じだっただろう……と。
分かち合いの原点(基本)にもどり、私たちも自分自身と向きあえる時間になります。
茶話会では、フォーラムの反省点を話し合ったり参加出来なかった方に、状況などを伝えました。
また、千葉県からご講演に来て頂いた清水先生から送られてきた、千葉特産の本場『落花生』をみんなで美味しくいただきました。
3月12日(日)
パネルを積んで、明日からの展示会場の江津市内へと走りました。
3月13日(月)
江津市役所ロビーでパネル展
3月15日(水)
@ 『松江市自死対策検討会』があり、高畠さんが委員として出席されました。
@ 子どもさんを亡くされて日の浅い親御さんから、香典返しを『虹』にと、ご寄付をくださっていました。
それまで電話だけで繋がりお会いしたこともなかったので、お気持ちだけを……と固辞しておりました。
が、家(事務局)までお越しになられて……
まだ3ヶ月の悲しく苦しく絶望的な時なのに、他者に気遣いの出来る方……
様々な考えの方がいらっしゃるのだと、再びある事を思い出してしまいました。
沈丁花の花の香りの漂う青空のもと、遺族二人と、お礼を兼ねてお線香を上げさせてもらいに行きました。
3月16日(木)
@ 『江津市会議員対象のゲートキーパー養成講座「自死遺族の想いと活動を知る」』がありました。
担当は地元遺族の二又さんにお願いをしました。
@ フォーラムの協力先や後援先への礼状出しが本日やっと終りました(汗)。
3月17日(金)
江津市役所ロビーのパネルの片付けをし、浜田市内で宿泊
3月18日(土)
浜田分かち合い
3月20日(月)
浜田市役所ロビーで24日(金)までパネル展を開催
午前中に佐々木さんと準備をしました。
3月22日(水)
@ 安来市役所へ、フォーラム開催のご協力を頂いたことの御礼に大谷さんと行って来ました。
試行錯誤~土地勘等もない私たちに寄り添って頂き終える事ができ、本当に感謝しています。
さまざまな関係機関に来場を呼び掛けてくださった杏美様、ありがとうございました!!
@ 『江津市自死対策連絡協議会』があり、委員の二又さんが出席されました。
安来市役所本庁前の早咲き満開桜と山陰道から見た大山(麗峰伯備富士)
3月24日(金)
5時間のピストン走行(出雲・浜田間)は、かなりな疲労を自覚する年齢になりました。
3月28日(火)
『浜田市自死対策連絡会議』があり、構成団体として河上さんが出席してくださいました。
3月29日(水)
松江市内の関係機関の挨拶回りに、高畠さんと5ヶ所を訪ねました。
いきいきプラザ島根の裏玄関近くの桜
簸川平野の菜の花畑 向こうに見える四角いシルエットは綺麗に刈られた築地松(北西風から家を守る松の木の壁)
ーフォーラム後記ー
繋がりのある安来市内の遺族の方は何人もいらっしゃいます。
が、フォーラムやパネル展を手伝う……という方はおられませんでした。
だからこそ、安来市で開催する事に意義があったのですが……やはり、地域性なのでしょうか。
愛しい人の事を話せず、ビクビクしながら暮らさねばならない地域社会……
自分の中にあった自死への偏見が180度向きを変え、自身に襲いかかっているのでしょう。
私(達)も最初はそうでした。
でも、たくさんの遺族の方々と繋がった事で、私(達)は逆境の中にも生きる望みをもらいました。
大切な人の事を話せないで蓋をしたまま……そんな社会はおかしいと思うようになりました。
差別.偏見視されるというレッテルを張られた自死は、人権問題ではないかと考えるようになりました。
あの日から弱者で少数派という立場になりましたが、みんなで立ち上がれば地域や社会は変わる……
安来市内の自死遺族の皆さんにも、正面を向いて生きてもらえたら……
愛しい人を語れる地域に!! と。