光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

イクメンブルー

2016-12-04 10:50:34 | 私見偏在

 

1130日、NHK朝のニュースで「イクメンブルー」なる言葉が登場した。イクメンという言葉さえ安っぽく感じるのに「イクメンブルー」とは何じゃらほい。ニュースを見ていたら、夫婦に子供が生まれて「会社の仕事・家事・育児に追われる夫が陥る精神病」のことらしい。

昨日までの日常とは多少違う「環境の変化」に対応できない者が、精神科に相談に行っただけで、何らかの病名を与えられ投薬を受ける。

この番組を見て、そしてこの言葉を聞いて気分が悪くなった。「江戸っ子親父」だと「てめえらで勝手に子供作りゃがって、イクメンブルーたぁ、笑わせてくれるぜ」とか言いそうだ。

番組ではいつものようにアナウンサーが「社会全体で……」と総括しようとした。「社会全体で……」とすると問題意識が希薄になりかねない。夫婦間の問題を社会全体に拡大するから、保育園に落ちた「日本死ね」となるのだ。

「妊娠・出産・家族が増える」という構図は、哺乳類に属する人間が連綿と続けてきた歴史の一部なのだ。「時差ぼけ」とも「カルチャーショック」ともつかないイクメンブルー程度で、天下のNHKがニュースで取り上げるほどのものでもない。また少し前までは「パタニティブルー」などとも呼んでいたらしいが、これもまた嘘っぽさが匂ってくるようだ。

かつて映画『ソルジャーブルー』という話題作もあった。プルシャンブルー・オリエンタルブルーなどは、壮大なロマンを感じさせる言葉だ。「ブルー」という言葉を安っぽく使ってほしくないものだ。

 

 

 

 

  

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サム・ペキンパー 情熱と美学 2005年 120分

2016-12-04 10:49:05 | 映画

 

サム・ペキンパーの人となりと彼の作品が紹介される。彼は「暴力の美学」という分野を確立させた。

しかし、彼の私生活のありかたや撮影の方法には、天才・奇才にありがちな「破天荒」という称号を付与せざるをえないようだ。

作品だけで評価されるならばペキンパーは永遠だ。


  評価 B

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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 2012年 141分

2016-12-04 10:46:42 | 映画

 

 

オートバイのショーマンが、幼い息子を育てるため銀行強盗をする、という破天荒な筋書き。

緩すぎる展開にあくびが出そうになる。この手の作品で141分はない。


  評価 B

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