角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

明日お休みします。

2010年09月28日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調の女の子プリントをベースに、合わせはエンジです。
燃えるような赤ですが、プリント柄のせいか可愛らしさもちゃんと残してますね。こうした配色こそ中高年のおばさまによろしいと思います。そして見事にそんなおばさまがお持ち帰りくださいました。
平生地はこちらです。




「ちいさん効果」が衰えません。番組と無関係に角館旅行は決めていても、出発前にあの番組を見せられて、立ち寄るコースに影響を受けた方がずいぶんいらっしゃいますね。特段部屋履き草履に関心があったわけではない方も、『これもなにかの縁よっ』とばかりにお買い上げくださいます。お祭り以降少したまった草履在庫は、瞬く間になくなってしまいました。

番組放送の二日後でしたか、ひとりの男性からお電話をいただいていました。男性のご実家は東京にあり、現在はお仕事で仙台にお暮らしだそうです。
こちらの男性のお母上はクモ膜下出血で倒れられた後、立ち上がることさえ叶わなくなってしまったとのこと。日ごろ介護されている男性の姉上が「ちい散歩角館編」を観て、角館草履を履けばたとえ歩けないお母上も気持ちが良いのでは…との連絡があったんですね。

その男性が昨日、草履のお買い上げに訪ねてくださいました。その日は仕事で青森にいたところを、遥か峠を越えて角館まで来てくれたそうです。お母上と姉上の分2足、少ない在庫でしたが辛うじてお持ち帰りが叶いました。
歩けない人に対して履物がどれほどの意味を成すのか、冷静に考えればそんな疑問も浮かびます。でも違うんですね、肉親を少しでも心健やかにしたいと願うならば、峠の山道も苦にはならないのでしょう。

昨日ひとつの訃報が届きました。私の同期生である女性が、脳出血で他界との報せです。ご主人も同じ同期生、たびたび酒を酌み交わす仲間です。
たとえ歩けないほどの後遺症が残っても、生きていて欲しいと願うのが夫婦であり肉親だとは思うんです。けれども友人夫婦は、この結果が最良であったとあきらめるしかないとも思うわけです。

明日は葬儀参列のため、公開実演をお休みさせていただきます。

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導かれる縁。

2010年09月24日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調の花柄プリントをベースに、合わせは青です。
双方の色具合のせいでしょうか、「和」より「洋」の雰囲気がありますね。それと仕上がってみて思ったのですが、意外に田舎臭い配色なんですよ。そこら辺を私は気に入っていて、どなたが選ばれるのかちょっと楽しみなんです。
平生地はこちらになります。




めっきり涼しくなりました。朝晩などは寒いと言って良いかもしれません。ちょっと寂しい言い方をすれば、一日一日雪の季節に向かっているのが分かります。
北東北の当地はこれで当たり前として、関東も異常に涼しくなったみたいですね。もっとも今夏の異常気温を想えば、関東にお住まいの方々はこの涼しさも歓迎でしょうかね。

『テレビ観ましたよ~』『ちいさんが来てたとこ、ここだわっ』。こんな声が今日もずいぶん聞かれました。今お越しのお客様は、「ちい散歩」の放送以前から角館旅行が決まっていた方々です。テレビを観ながら、『あらっ、これから行く角館じゃない!?』といった感じなんでしょう。

やはりテレビで予備知識を得たおばさまは、『これからイオヤさんに行くのっ。テレビで観たけど、あんなお店今でもあるのねぇ』。
「イオヤ」という店は角館人で知らない人はいません。放送の通り、「ないモノはない」と言いたくなる品揃えですよ。それが今どきのモノじゃないところが楽しくて、ちいさんも言ってましたが「飽きない店」なんですね。田舎ならでは、角館ならではの店と思います。

「ちい散歩角館編」の放送から二日後、長野県上田市にお住まいのおばさまからわが家へ電話がありました。『東京の友人から教えられたんですけど、そちらでワラ草履作ってらっしゃいます?』という問い合わせです。
放送を観てわが家へ電話をくださるということは、かなり草履に関心が高いと言えます。わが家の電話番号は放送にありませんから、相当の手間ひまをかけて調べたということでしょう。

おばさまが探しているのは、まさに昔の「ワラ草履」でした。『ずっと編んでくれてた人が病気しちゃって、もうこのあたりではいないんですよ。家族みんなで履くもんだから、一年に100足くらい欲しいんですぅ』。
今でも実際に履くことを目的に、しかも家族全員で年に100足というのはちょっと驚きました。そういう生活を今でもしているせいか、電話での会話が実に楽しいんですね。

ワラ草履の願いは叶えられませんでしたが、これもなにかの縁と角館草履を一足ご注文くださいました。おばさまがわが家へ電話するに至る確率は、本当に天文学的数値と思います。「ちい散歩角館編」から導かれる縁は、まだまだ続きそうです。

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ちいさん効果。

2010年09月23日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
黒地にカラフルなトランププリントをベースに、合わせはエンジです。
黒と赤の好相性のうえに、トランプ柄がなんとも可愛いですね。お若い女性がお選びかと思いきや、お買い上げは埼玉県からお越しのおばさまでした。早速足もとから可愛くお過ごしくださいね~。
平生地はこちらになります。




今日の草履のベース生地は、つい先日東京の仕入部長がお届けくださった新柄です。これからの「今日の草履」は、秋の新柄をご紹介したいと思います。
布地が届いて数日後、引き続いて届けられたのは「ちい散歩」のDVD。5日のブログでご紹介した「ちい散歩角館編」の録画をお願いしていたわけです。なにしろ角館での放送はいつになるか分かりませんからねぇ。

首都圏では今月20日・21日の両日で放送されています。角館草履に立ち寄ったシーンは20日放送分で、放送終了直後から西宮家宛に電話が入りだしました。わが家への連絡先はあえて非公開としましたから、関心のある方が西宮家にお電話をくださったわけです。
そして帰宅後メールを確認してみると、20件ほどの「ご注文メール」が入っておりました。「気になるモノはとりあえずパソコン検索」、これは今の社会で当たり前なんですね。検索ワードに「角館」と「草履」が入っていれば、まず間違いなく角館草履のホームページに辿り着けるはずです。

ご注文やお問い合わせの電話では、なかなか面白いエピソードが生まれています。そのお話はまた後日として、「ちい散歩」の知名度の高さは、地方に暮らす私たちの想像を超えているかも知れません。放送が終わってまだ二日目の今日、『テレビ観ましたよっ』とお声を掛けてくださったお客様が4人いらっしゃいました。放送は首都圏のみですから、放送後たった二日の間で複数の人が角館にいるということは、やはり「ちい散歩」の高視聴率じゃないかと思うわけです。

そしてもっと驚いたのは、『いや~、探して探してようやく辿り着きましたぁぁ』と言いながら入って見えたご夫婦。角館編の冒頭は駅前のタクシー会社で、運転手さん二人との絡みなんです。こちらのご夫婦がおっしゃるのは、『テレビに出てた駅前のタクシーに訊いたんですけど、分からないって言われて…』。これが当地で放送されない弊害なんでしょう。タクシーの運転手さんであれば、たとえ角館草履は知らなくとも西宮家は知っていますからね。

『新幹線の時間がすぐなもんで、まず帰りますぅ』。テレビ放送の二日後に、角館まで草履を買いに来てくださったご夫婦とは、もっとゆっくりお話がしたかったです。
これから秋の行楽シーズン、「ちい散歩角館編」をご覧の首都圏の方々で、『角館にでも行って見るかっ』と思ってくださる人が一人でもいてくれれば、まさにこれが「ちいさん効果」なんだと思いますね。

実演席隣りのテレビでは今年のお祭りDVDを放映していましたが、今日から「ちい散歩角館編」に変えました。角館にお住まいでこの番組に関心のある方は、ぜひ西宮家へ遊びに来てください。

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玄人向け。

2010年09月14日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
ピンク基調の桜花プリントをベースに、合わせはブルー基調の花柄プリントです。
季節的には春を想わせる配色ですが、こうした優しい雰囲気はとても人気が高いです。人も草履も、「優しさ」は極めて重要ということでしょうか。

角館草履を初めて見るお客様から、『良さそうなのは分かるんだけど、ちょっと値段がねぇ』という声がときにあります。1000円や1500円で売られている、布だけで編む布草履を知っている方に多いかも知れません。
私はいつどんな場合でも、無理なお勧めはしないことにしています。品物の売り買いも、「縁」があればすんなり話が進むと信じているわけです。

そしてちょっと思うのは、角館草履は「玄人向け」かも知れないという点です。多くのご愛用者はその健康効果と気持ち良さをご理解くださっていますし、整体師さんや鍼灸師さんといったその道のプロにも常連さんがいます。最近は盛岡市にお住まいのフットマッサージ師さんが、角館草履の工夫を評価くださいました。
不特定多数の大勢に好まれるというよりは、こだわりを持ったお客様に永く愛されるイメージでしょうか。

つい先ほど民主党の新代表が決まりました。まずは下馬評通り、菅さんの再選でしたね。民主党代表は即ち内閣総理大臣、コロコロ代わるのはひとまず落ち着いたようです。
投票権のない私がこの選挙をどうこうじゃないのですが、ちょっと気になるのは小沢一郎さんの今後です。以前のブログにも書きましたが、私は小沢さんという人に魅力を感じているわけです。

今の選挙結果を見てみると、小沢さんが明らかに負けたのは党員・サポーター票でした。国会議員票と地方議員票はかなり拮抗しています。つまり政治のプロあるいは政治を志した人たちに、小沢さんは今でも一定の人気があるということでしょう。
逆に一歩離れて客観的に国政を見ている国民には、あまり支持されなかったことになります。近くで見ている人には好まれて、遠くで見ている人には嫌われる。この理由は一体なんでしょうか。

思うに、見た目にも性格的にもクリーンな菅さんが、広く一般ウケしたと思うんです。対して、どこか昔の自民党政治を引きずっているような、まして「政治とカネ」で不評を買っている小沢さんは、なかなか広く愛されづらいんでしょうね。実際は愛嬌があって優しい人物と言っている人がいましたが、テレビを通してはなかなか分かりづらいですしね。

不特定多数の大勢に好まれることはなくとも、こだわりを持った人々に永く愛される政治家。小沢さんはそういう人なのかも知れません。まだまだ頑張って欲しいところがありますよ。

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お祭りと草履。

2010年09月13日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調の唐草プリントをベースに、合わせは紫です。
同系色の近い色合いで組み合わせてみました。紫という色は好みが分かれる印象があるのですが、私はお洒落だと思うんです。サイズは24cm、少し足が大き目のお洒落なおばさまにお勧めでしょうか。

公開実演でときに訊かれる質問に、『お祭りとかで履くんですか?』があります。角館という町には伝統の祭りがイメージされるでしょうし、角館草履には懐かしさが感じられるのでしょう。お祭りと角館草履がイメージとして重なるのは、案外自然かも知れません。
角館草履は室内履きというご説明ですぐにご理解くださるのですが、この質問はお祭り期間に必ずありますね。

それと馴染みのお母さんたちによく訊かれるのが、『お祭りはずいぶん売れるもんだべ?』。
角館草履が特にお祭りでよく売れるという印象はないですね。まずこの時季の日曜日くらい、平日より少し忙しいくらいでしょうか。
観光で訪れるお客様のイメージとは裏腹に、私は角館のお祭りに角館草履はまったく無縁のものと理解していました。

それがお祭り初日の7日午後2時過ぎ、間もなく各丁内からヤマが出発する時刻です。とあるヤマの先導を務める若衆が、『ピンク色の24cmあるんシか?』。凛々しい半纏姿の若衆と、ピンクの角館草履とのギャップが面白くて使い道を聞いてみると、『今日彼女の誕生日だんシもの。プレゼントに草履を贈ろうと思って…』。
その日は在庫がなかったため、翌8日の朝一番に編み上げました。

ピンクの可愛い草履はお祭りの最中に贈ったのか、はたまたお祭りが終わってご苦労さんで贈ったのか。いずれにしてもこのエピソードは、「お祭りと草履」として私の思い出に残ることでしょう。

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真面目なお祭り。

2010年09月12日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
グレー基調の桜花プリントをベースに、合わせはエンジです。
グレー基調というのがなかなかシックと思います。組み合わせは何色がイイか悩んだのですが、とりあえずはセオリーのエンジにしてみました。するとこれがバッチリ、秋田市からお越しのおばさまが『やっぱり赤が可愛くてイイわねっ』とお選びくださいました。
平生地はこちらになります。




お祭りが終わって季節が変わった感じです。今日の実演席最高気温は25℃。半袖で寒いとまでは言いませんが、もう作務衣の上着を用意したほうが良いかも知れません。毎年のことながら、角館という土地はお祭りを境に季節が変わります。

予定通り明日と明後日の二日間、公開実演をお休みさせていただきます。いくつかの用足しはあるのですが、やっぱり体調を整えるために時間を使いたいと思っています。昨日のブログにも書きましたが、ホントに角館のお祭りというのは疲れるものです。お祭りが終わって二日目の今日、出会う地元民との挨拶は『疲れとれだが?』。

それでも私なんぞは、ヤマの若衆でも囃子方でもありません。自分の意思で勝手に帰宅したり、休んだりもできます。それなのに深夜や明け方までお祭りと共にいるのは、やはり角館衆だからとしか言いようがないんですね。
わが家の娘たちも、踊り子としてお祭りに貢献しました。昨日が「お手当て」の給付日です。封筒の中身を開けてみると、時給にしていかほどになるでしょうか。それでも娘たちは達成感に大満足、その笑顔を見る私とカミさんも満足ですよ。

お祭り中日8日の深夜、知人のおじさんがひとり露店で飲んでいました。こちらのおじさんはお祭りに大きな貢献をされている方で、現在もお囃子教室を主宰しています。こちらのおじさんが心配していたのが、愛する自分の丁内ヤマなんですね。近年若衆の増加が一因してか、少々乱暴と思える曳き回しを危惧していました。

おじさんがひとりの若衆へ“自重”を促すと、『○○さんは少し真面目過ぎるんシ』と言われたとのこと。おじさんが私に言うのは、『このお祭りどご真面目にやらねがったら、ケガ人が死人になってしまうべっ』。

お祭りが終わった角館人が、性も根も尽き果てるが如く疲労困憊するのは、真面目にお祭りを成し遂げたからだと思うわけです。お祭りは人生の縮図とさえ云います。「真面目」が非難されるようではいけませんね。

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祭りのあと。

2010年09月11日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
エンジ基調の桜花プリントをベースに、合わせはエンジです。
同系の赤でまとめたこちら、桜プリントに明るい赤がよく似合います。元気を象徴するような「今日の草履」は、東京在住で当地にご実家のあるおばさまがお持ち帰りくださいました。
平生地はこちらです。




角館が一年で最も熱く燃えるお祭りが終わりました。同年代の人たちとよく話すのは、『年々疲れが抜げねぇなぁ』。想えば40歳を過ぎてからとても顕著です。お祭り三日間の合計睡眠時間が一桁のお祭りでは、さすがに無理もありませんか。
今日は久しぶりに朝から雨です。お祭りで少し汚れた街中を、洗い流してくれるようにも思えますね。

今年のお祭りでも嬉しい再会や出会いがありました。東京からお越しのご夫婦は、昨年の八月に出会っていました。そのとき私がお祭りの話をしたんだそうです。ご夫婦は角館のお祭りを観るために、9月9日の再訪問というわけでした。お天気も上々でしたし、ヤマの激突も随所で行われましたから、きっと楽しんでいただけたと思います。

こちらも9月9日お祭り最終日。ふら~っとおひとりでお越しは、由利本荘市にお住まいの女性。仕事に没頭する毎日に、少しお疲れのご様子でした。『散歩してみようって、角館に来ましたぁ』。精神的に疲れを感じると角館を訪ねたくなると言う女性。日常から少し離れるには、秋田県内からだと角館は都合の良い場所なんでしょうね。

少し元気になって欲しいと思った私は、流していたお祭りDVDの説明をはじめました。思った以上に関心高く聞いてくださり、30分ほど経ったお帰りには、『来年は必ずお祭りを観に来て、またここに寄りますね~』。
少しはリフレッシュしてくれたようです。

昨晩地元紙の電話取材がありました。角館草履の説明が主だったのですが、お祭り疲れに晩酌の酔いが入ると、10分程度と思っていた取材は30分に及びました。そして話題は公開実演。
実演席の椅子に座る人たちと出会う確率なんていうのは、天文学的な数値でしょう。これらを「縁」と感じられるならば、決して無駄な時間は過ごせないはずです。

電話取材の女性スタッフさんも、近々遊びに来てくださるそうです。角館のお祭りが終わったあとも、角館草履の実演席はなにも変わることはありません。

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秋のお楽しみ。

2010年09月05日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
紫基調の金粉和柄プリントをベースに、合わせは紫です。
いかにもお洒落な配色ですが、金が加わることでさらに豪華さが感じられます。紫がお好きでお洒落なおばさまにお勧めですね。平生地はこちらです。




ようやく秋めいてきた角館です。日中の気温は未だ30℃ほどに達しますが、夜の寝苦しさからは解放されました。目覚めたとたんに「暑い」ということは、おそらくもうないと思います。秋の到来をこれほど楽しみにしたのは初めてですよ。
自分の地域が秋めいてきたから言えるのかも知れませんが、東海や近畿の残暑はすさまじいですね。39℃だの40℃だの、まるでインフルエンザの体温でしょう。角館草履の常連さんも多い地域です。本当にお見舞いを申し上げます。

さて、先回のブログでご紹介した「ちい散歩」の放送日が分かりました。9月20日・21日の両日、角館と増田(横手市)の散歩風景が全国に流れます。と言ってもその日に放送されるのは、まず首都圏。秋田などの地方は後日になるそうです。よくあるんですよね、首都圏から一週間遅れの放送なんてのが。
いずれにしても、この秋のお楽しみのひとつです。

角館のお祭りがいよいよ明後日に迫りました。娘たちの手踊りは明晩の前夜祭から始まりますから、実質明日からがお祭りのようなものです。町内5箇所の大置山が出来上がり、内2箇所は人形も飾られています。残り3箇所も明日中に飾られるでしょう。
18台の曳山は、今日の日曜でほぼ完成したと思います。西宮家の二軒隣りで曳山を作っている「本町通り」は、人形も飾られて完成していました。

お祭り期間中の草履コーナーを、これまでは米蔵玄関に移動していましたが、今年はいつもの定位置にいます。閉店時刻は7日が午後9時、8日と9日が午後10時ですが、草履コーナーのみ定時の午後6時で閉店することにしました。日中だけの営業ですが、お祭り見物の際はぜひ西宮家にもお立ち寄りください。

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あっちぃ散歩。

2010年09月01日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
こげ茶基調の洋柄プリントをベースに、合わせは金です。
落ち着いた色調ながら、厳かさが感じられる草履と思います。24cmはなかなかビミョーなサイズ、やはり女性ではなく足が小さめの男性にお勧めでしょうか。

今日の角館も厳しい残暑となりました。夕方のテレビでは、県内最高気温の34.4℃が角館と横手だったそうです。実演席の温度計は、午後2時過ぎに最高の32.4℃を表示しました。冷房設備が扇風機だけとは言いながら、蔵は天井がないため熱がこもらないのでしょう。直射日光も当たらない分、外気とは2℃ほど違うのが分かりました。まぁ、32.4℃も充分暑いんですけどね。

日々お立ち寄りになるお客様との会話や、このブログにも度々書きますが、角館は「散歩する」ことに大きな意義があると思っています。歩くことで小道一本も見逃さず、駐車場を探すまでもなく気軽に店へ立ち寄る。そしてなんと言っても地元民とのおしゃべりに、非日常の発見があると思うんですね。
今日角館では、そんな趣旨にぴったりの番組収録がありました。俳優の地井武男さんが気ままに歩く、テレビ朝日「ちい散歩」です。

先日三日間のお休みをした際、仙北市観光課からわが家へ電話がありました。「ちい散歩」のコースに角館草履を入れたいとの申し入れなんですが、その希望は番組プロデューサーさんから出されたとのことでした。
詳しく聞いてみると、8月中旬にこちらのプロデューサーさんが独り下見に歩いたんだそうです。そのとき西宮家で角館草履と出会い、ご自分用をオーダーくださったんですね。こういう後から分かる話というのは、なんとも面白いものです。

角館草履を含むいくつかの立ち寄り先はあらかじめ決めていても、実際の収録は地井さんが思いのままに立ち寄り先を増やすようです。むしろそうして立ち寄られたほうが、より自然なおしゃべりが出来るのかも知れません。
角館草履の紹介や草履職人のおしゃべりが、いつものように自然に出来ましたか。放送日は判明次第お知らせいたします。

それにしても地井さん、暑い角館で汗だくの散歩になりました。「ちい散歩」が「あっちぃ散歩」でしたなぁ。

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