角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

草履職人はいろんな顔。

2006年05月31日 | 製作日記
今日の草履は、5月7日、岐阜県羽島市からお越しくださったお客様のオーダー草履です。
ご家族分4足のご注文でしたが、すべてベースを「唐草」で統一です。ご近所から「唐草一家」と呼ばれるんじゃないですか!?
たいへん遅くなりました。本日の便で出発しています。

今日は雑誌の取材がありました。秋田市の「ママファミ」という名前の雑誌なんですが、主に小さな子どもを育てているお母さんがユーザーのようです。
少し前に西宮家で一度お会いしているのですが、6月号のテーマが「手作りさんぽ」みたいな感じらしく、私とさんさん企画サンに白羽の矢が立ったとのことです。

実はこの「ママファミ」には、以前子育てサポートグループの紹介記事で、私が代表を務める『はっぴい・マム』を載せていただいたことがあります。西宮家でその話を教えたんですが、女性スタッフは、『えっ???草履職人さんがなんで子育てサポート?』みたいな顔をしていました。
そう思うのも無理はありません。昨日のブログの「応援団」でもイメージが異なるのに、作務衣を着て草履を編んでるおじさんが、他人の子どもを預かったり送迎したりするグループを主宰しているとは、イメージ違いにもホドがありますもんね(苦笑)。

今日の取材でもその話になりました。『どうしてまたそんな活動に至ったんですか?』と訊かれたので、『話すと長いから、「父親稼業」読んでちょ!』ということにしました。
きっと今晩あたり読んでくれてると思います。

おっと、今日の取材は「布巻草履」なんですから、原稿はシッカリ頼みますヨ。校正するのは“エッセイスト”なんですからね~(笑)。

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母校の快挙。

2006年05月30日 | 地域の話
今日の草履は、ネットで前々からご注文をいただいていた、福井県のkawaseiさんからのオーダー草履です。
「涼しげに見えるお任せ草履」がこちらになります。奥様の分とプレゼント用の合わせて三足、本日の便で福井県へ出発しました。遅くなってスイませんでした。

春の高校野球秋田県大会、わが母校大曲工業高校が初優勝を飾りました。私が確か18期生と思いましたから、創立44年にして初優勝です。監督・部員はもちろん、関係者の喜びようはいかばかりかと思いますね。本当におめでとうございます。

私は高校時代、応援団に所属していました。二年生の秋に、生徒会長等と共に団長・副団長を決めるのですが、成り行きで副団長に立候補することになりました。
高校の生徒会では立派な選挙を行いますから、当然「立会演説会」もあります。子どもの頃から「よく喋る」が自他共に認められてましたから、クラスメートたちも私の「演説」を期待していたわけです。
それが喋ったのはたった一言、『頑張ります、ヨロシクお願いします!』。
周囲の期待を逆手に取ったこの「一言だけ」が功を奏したのか、見事に当選しました。
応援活動は野球大会が最も多かったですから、今日の優勝は私自身の副団長時代を思い出させてくれました。

そしてもうひとつ思い出したことがあります。応援団副団長は、生徒会執行部の一員でもあります。当選を果たした私に、慕っていた担任の先生が言った一言。

『停学処分受げだ生徒が執行部に入るなんて、オメェがはじめでだ!』

いろいろ迷惑を掛けてしまった先生が、ニコニコしながらこう言ってくれました。

もし夏の大会でも優勝して甲子園に行くことになったら、罪滅ぼしに少しくらいは寄付しないと‥と思っています。

※停学の理由は「父親稼業その三十」へ。
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ギフト部門縮小のハズが‥。

2006年05月29日 | 製作日記
今日の草履は、5月6日、神奈川県川崎市からお越しのご夫婦のオーダー草履です。
「唐草」が再入荷しての第一号は、こちらのご夫婦ペア草履をお作りしました。年齢を問わずお履きいただける配色と思います。
大変お待たせして申し訳ありませんでした。本日の便で出発済みです。

今日さんさん企画サンが、わが家へお客様をお連れになりました。つい最近双子の赤ちゃんをご出産されたお母さんで、赤ちゃんも一緒です。
お母さんは、出産に際し頂戴したお祝いのお返しに、私の草履を贈りたいとのことでした。親しい方三人分でしたから、お時間をいただいてお引き受けしました。

先月も、快気祝いの一部に私の草履をご利用くださったお客様がいます。西宮家にお越しのお客様では、今年の御中元に草履を‥とおっしゃっていた方もおりました。
今の時代、確かに「パーソナルギフト」が重宝されますから、そういう意味で私の草履に関心をいただくのは理解できます。

実は、私の本業の一部は贈答品業でした。あえて「でした」と言うのは、布巻草履をほぼ本業に据えるべく、今年の三月にこれまでのお客様へ「ギフト部門縮小」を通知したからです。納期に猶予のいただけるお返しものや、粗品タオル・カレンダー等は継続するものの、御中元と御歳暮からは完全撤退することをすでに決めています。

そのような状況で今年の仕事が始まっていますから、私の草履を「ギフト」としてご利用いただくことに、なんとなく可笑しさを覚えています。
もちろんどのような使われ方をしようとも、私の草履を認めていただけたことへの喜びと感謝は同じです。

それにしても今日の双子の赤ちゃん、懐かしかったです~。大変なことも多いですけど、子育て頑張ってください!

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上半期終了!

2006年05月28日 | 実演日記
今日の草履は、5月8日、千葉県松戸市からお越しの奥様のオーダー草履です。
昨日と同じ「桜うさぎブルー」をベースに、鼻緒は黄色です。これからの季節、涼しく見える草履として良いように思います。
大変お待たせしました。こちらの草履は本日出荷済みです。

在庫を切らしておりました「唐草」と「桜うさぎピンク」の生地が、本日無事に入荷しました。この影響で、昨日と今日はご注文の順番が前後しています。5月6日と7日にご注文いただきました「唐草」と「桜うさぎピンク」は、明日早速お作りいたします。
これからは自宅での作業ですから、少しピッチを上げられると思います。頑張りますので、今しばらくお待ちください。

今日でおおむね二ヶ月連続の実演を終えました。もちろん過去に例がありません。よくもったナ~と、我ながら感心しています。米蔵スタッフからも同様の言葉がありました。
今年これまで、1月が9日間、2月が5日間、3月が18日間、4月が29日間、5月が26日間の合わせて87日間を勤めています。昨年は一年間で100日余りですから、今年の多さは際立っています。

感想を一言で言ってしまえば、とにかく「楽しかった」に尽きます。「疲れた」や「苦労した」は、ずーっと後ろのほうにちょっぴり見える程度です。
『あなたの仕事は楽しそうね~』という言葉を何度聞かされたでしょう。一般に、他人の仕事の苦労は分からないことを誰もが認識していますから、そういう言葉は普通言わないのが常識と思います。故にそういう言葉を言わしめるということは、とっても幸せなことだと思うんです。
間髪入れず即座にお応えできます、『そうなんです、楽しいんですヨ~』。

『ありがとう』の言葉も何度聞いたでしょう。『面白いものを見せてくれてありがとう』『注文通りに作ってくれてありがとう』『子どもを預かってくれてありがとう』。
その何倍も私のほうが言わなければなりません。

まずは上半期、『みなさま、どうもありがとうございました!』


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〓今日の一言〓

『これは運命だったんだわ!』

東京からお越しの奥様。西宮家の近くを散策中に雨に遭い、とりあえず中へ入りました。ブラブラ商品を眺めているうちに、私の草履と遭遇したわけです。
前々から室内で草履を履くことに憧れがあったそうで、よもやここで巡りあうとは思っていなかったことでの「今日の一言」です。
まして今日は実演最終日、奥様の喜びようはたいへんなものでした。もちろん私も嬉しいです。


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高くついた草履。

2006年05月27日 | 実演日記
今日の草履は、5月7日、神奈川県藤沢市からお越しの女性のオーダー草履です。
お好みの色をお尋ねすると、『ブルーが好き』とおっしゃったので、「桜うさぎブルー」を私のほうからお勧めしました。
布生地の現物がないご注文でしたから、事実上「お任せ草履」です。気に入っていただけると嬉しいです。

秋田市にお住まいの奥様。私に会うためだけに西宮家にお越しとのこと、その目的とは・・・

『通販カタログで布草履を注文したのよ~、それが着いてみたらこれだったの(>_<)』

奥様がお持ちになったものは、「布草履製作キット」。私も初めて見ました。5cmほどに裁断された布地とビニールロープ、そして編み方説明書が同封されています。布草履は注文したものの、ご自身で作る気は毛頭なかったわけです。
そこで以前テレビで私が放送されていたのを思い出し、私にこの材料を使って仕上げて欲しいとのことでした。

『このキットって、いくらしたんですか?』とお尋ねすると、『2300円だと思ったわ~』。確かにパッケージをよく見ると、「2300」という数字が符丁されていました。
私の草履も2300円、奥様は1足手に入れるために4600円を消費されたことになります。
ちょっと高くついちゃいましたねぇ。

ところでこのキットのパッケージには、「ホビータイム90分」と書かれています。初めて草履を編む人が、90分で出来るとは到底思えません。
イ草を使う布巻草履のほうが確かに手は掛かりますが、私でさえ60分以上は必要ですから。

いよいよ明日で、上半期の実演が最終日を迎えます。もちろん草履作りはこれからも毎日続きますが、ひとまず一段落という気がしています。
あっ、今日の奥様、二日ズレていたら会えませんでした。良かった、良かった!


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草履は「接着剤」。

2006年05月26日 | 実演日記
今日の草履は、5月5日に大阪府堺市からお越しの奥様が、ご主人分としてご注文くださったオーダー草履です。
5月の頭から使い出したこのベース生地、「唐草」なんですが、とにかく人気です。この春のオーダー分では、女性に人気の「桜うさぎピンク」を超して第一位と思います。鼻緒の色を替えると、男女や老若に使い分けることが出来ますから、広い範囲でご注文になっています。

「唐草」と「桜うさぎピンク」は、当初の購入分ではぜんぜん足りないので、一週間前に再発注しました。今日が入荷予定日だったのですが、何の手違いか明日か明後日になるとのこと。両方とも今日の製作分で使い果たしましたので、5月6日以降のオーダーはさらに1~2日遅れてしまいます。そうでなくとも遅れ気味なのに、本当に申し訳ありません。

今日西宮家から帰宅すると、一通の葉書が届いていました。差出人は仙台市のTさん、5月2日にご夫婦お二人でオーダーくださったお客様です。その日のブログにもこちらのご夫婦が登場しています。

お葉書には、『素足に優しい肌触りと桜うさぎのビンクが、4/10と5/2、今年二度角館を訪れた私たちに角館の桜を思い出させてくれて、ますます角館ファンにしてくれております』とありました。
嬉しいです。私の草履が、観光客のみなさまと角館を繋ぐ「接着剤」になってくれたら、これに勝る喜びはありません。この接着剤が、「障子のり」ではなく「にかわ」になれるよう、これからも精進して参ります。

ただひとつ、「角館ファン」が「草履職人ファン」だともっと嬉しかったんですが‥。
おっと、これは失礼仕りました!

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※「にかわ」・・・主に魚の骨を原料とした接着剤で、樺細工の伝統工芸仕様には古くから「にかわ」が使われていました。その接着力は、桜の皮が剥がれず下地の木が裂けてくるほどです。
固形の「にかわ」を鍋で煮ると、色といい粘りといい「水あめ」そっくりになります。私が小学二年頃に初めて「にかわ」を見たとき、樺細工職人だった父親に、『水あめ食うか?』と騙されたのを今でも鮮明に覚えています。
そのトラウマか、「水あめ」は今でも食いたいと思いません。

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自らの死期。

2006年05月25日 | 実演日記
今日の草履は、5月5日に新潟県からお越しの奥様のオーダー草履です。
濃い青にエンジの鼻緒は人気の高い配色のひとつですが、今日の草履の特徴は、配色ではなくサイズです。
通常在庫で作る草履は、Mサイズ23cmの場合、横幅を9cmに決めています。私の周囲の女性もおおむね9cmでしたし、実演会場でオーダーの際の測定でもほぼ妥当でした。
ときに、「外反母趾」に悩む女性が訪れます。室内用とはいっても足全体を草履に乗っける必要がありますから、こうしたお客様の場合は横幅も大きくお作りします。
もちろん値段はMサイズ料金そのままです。

4月6日のブログ「移住者」でも少し触れましたが、埼玉県から越して来た私の叔母夫婦。叔父は今年76歳になります。今年84歳とおっしゃる水戸市に暮らす叔父の兄が、三日ほど前ご夫人を連れ立ってはじめて角館を訪れました。補聴器のお世話になっているとはいえ、実にカクシャクとしています。今でも自宅近辺は車も運転するそうです。
その叔父の兄が、自らの死期を決めているんだそうです。

『私の近所に仲の良い人がいるんだけど、その人が今年88歳で亡くなってね。それがサ、普通に晩ご飯を食べて、ちゃんとお風呂に入ってから床について、朝死んでたんだって。これを聞いてね、私も決めたんだよ。88歳になったらこうして死ぬんだって』

『あと4年しかないじゃないですか。この4年をどう過ごすんですか?』と私が尋ねると、『そうだね~、どうやって過ごそうかね~、はははっ』。

とっても明るく、夢でも語るようにこの話をする叔父の兄を見て、「本当にそうなればイイな」と不謹慎ながらそう思いました。
私の叔母夫婦と同様に、こちらのご夫婦も「移住者」です。東京都荒川区に自宅がありながら、晩年は「好きな場所」に住みたいと水戸市をお選びになりました。
私の叔父もそうですが、そういう人たちって基本的に明るい性格なのかも知れません。

山菜が好物と聞きましたから、近いうちに送って差し上げるつもりです。88歳まで4年間送り続けましょうかね。

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ケータイカメラ。

2006年05月24日 | 実演日記
今日の草履は、5月4日に埼玉県北本市からお越しのご夫婦のオーダー草履です。
写真は奥様用ですが、まったく同じ配色でご主人用もお作りしました。とても仲良しのご夫婦で、ご主人が奥様に『お揃いでもイイ?』と訊いていたのを思い出します。
大変長らくお待たせしました。明日の便で出発します。

今日も昨日と同じく、とても寒い一日でした。恥ずかしながら、今日は下ズボン着用です。実演をご覧いただいた方々にはお分かりですが、実演席のすぐ隣りが出入り口で、この戸は基本的に開けっ放しです。さらに後ろの建具は昔のままを再利用してますから、隙間風が自由に入れます。
ストーブを撤去してから、『なにしてしまったおご~』と思った日が三日ありました。

札幌からの奥様一人旅。昨日一度お越しになり、ミニ草履を入念にお選びでしたが、とうとうお買い上げにはならずお帰りでした。それが今日またお越しになり、『やっぱり欲しくなって‥』と、お土産用にふたつお買い上げくださいました。
『旅も終わりになるとお金もなくなるわ~』とおっしゃりながら、『でも、お土産買いも楽しいのよね~』。
昨今、お土産にお金をつぎ込む方は本当に少なくなりました。観光地としては貴重なお客様です。

東京からの奥様四人旅。やはり一度目はご覧になっただけでお帰りでしたが、再度お越しになり、『やっぱり注文して行くわ~』。
娘さんへのプレゼントのようで、展示してあるオーダー草履をケータイカメラに写して、娘さんのケータイに送っていました。娘さんはその写真を見ながら配色を指示。無事にオーダー成立です。
いつかはこうしたやりとりがあるだろうと思ってましたが、文明の利器とは素晴らしいもんです。

さて、明日も一日実演をお休みさせていただきます。所用で秋田市へ行って来ますが、用事が済み次第帰宅して、オーダー草履作りに励みます。
予定よりかなり遅れ気味で焦っています。お待ちのお客様、ほんとにスイません。

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〓今日の一言〓

『なんか札幌より寒いわねぇ』

前述の札幌の奥様。秋田が北海道より寒いとは、よほど想定外だったんでしょう。私は作務衣の下にトレーナー、下スボンまで着用していますが、その奥様は初夏の装いでした。

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マズかったかナ!?

2006年05月23日 | 実演日記
今日の草履は、5月4日に神奈川県藤沢市からお越しのご家族のオーダー草履です。
奥様が履かれる草履ですが、オーソドックスながら私も好きな配色です。
大変遅くなりました。明日の便で出発です。

今日の角館は、昨日までとうってかわり、とても寒い一日でした。お越しのお客様も、口々に『寒いですね~』から会話が始まります。

そんな中で、どうしたって元気なのは子どもたちです。正確にはすでに「子ども」とは呼べないでしょう、岩手県滝沢村の中学二年生のご一行様。総勢200名だそうです。
盛岡市のベットタウンとして発展する滝沢村は、たしか人口日本一の「村」だと思いました。中学校のひとつの学年で200人ですから、少子化が進む昨今、かなり大きいほうだと思います。

ひとりの女子生徒に、『浜田の像はどっち行けばイイですか?』と尋ねられました。道順を教え、『石段300くらい上ると左にあるよ』と伝えると、『ええ~!?300段もあるんですか~?』。
まぁ、300は少し大袈裟に話しましたが、小雨の中、グループ10数名が走って向かいました。

そのすぐ後に、また別のグループです。こちらには引率の先生が一緒でした。生徒たちが私の実演を興味深く見ている姿を写真に収めていました。
先生がいたのでなおさらでしょうか、積極的にいろいろな質問が飛んできました。なかなか活気のある生徒たちだったので、サービスに戊辰戦争のトリビアを教えてあげることにしました。

『戊辰戦争のとき、長崎の大村藩から応援に来た浜田勤吾少年って15歳だったこと知ってる?浜田は川原で撃たれて死んじゃったんだけど、いったいなにをしているときに撃たれたかというと、煙草吸ってるときなんだよ』。

一堂『へぇ~、へぇ~』の連続です。一番「へぇ~」が多かったのは、引率の先生のような気がしました。
『つまり、未成年者が煙草なんか吸うと、ロクに目に遭わないってことだナっ』ということで締めましたが、もしかすると中学生相手にこの「トリビア」は、ちょっとマズかったかも知れません。
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ちょっと意味が‥。

2006年05月22日 | 実演日記
今日の草履は、これも地元のお母さんから頼まれていたものです。「赤い鼻緒であとはお任せ」がこちらになります。
かねてから、「地元民に愛されないモノは不可」を思い続けてきました。この草履は、遊びに見えるご親戚に持たせるということでしたから、そうした意味でも感慨ひとしおです。
私の草履が「角館のお土産」としてさらに認知していただけるよう、日々精進です。

今日は、ちょっと“難しい”質問がありました。
『家老クラスだと、どんな草履を履いたんでしょうかね?』。
どうやら私の草履が、武家社会に代々伝わるものと思っているようです。これまでも、『こちら(西宮家)の伝統ですか?』とか、『このお仕事は何代目ですか?』のような質問に逢ったことがありました。
でも今回のように、より具体的な「家老クラス」まで尋ねられたのは初めてです。

また別の初老の男性は、『へぇ~、夏なのに草履を編んでるんだぁ~』とだけ言って通り過ぎていきました。
「夏なのに草履」、う~ん、ちょっと意味が・・・。

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