角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

そして、がんばろう!東北。

2012年03月31日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
黒と淡いピンク基調のベースに、組み合わせのエンジのいらかが可愛らしい草履に仕上がりました。
桜プリントの草履は通年編んでいるものの、春を待ち焦がれるこの時期はまた気持ちが違うものです。四月を目前に、まだ雪の塊があちこちにありますよ。

このお休み中、一泊二日でカミさんと仙台へ行ってきました。次女を送り届けながらの用足しと、あれから一年経った被災地を訪ねるためです。
秋田県に暮らしていると、震災の話題は限定的になりがちです。最近はがれき受け入れがひとつの話題ですが、被災地の中の暮らしなどはあまり聞かなくなった気がしていました。

実際岩手県から宮城県へと車を走らせると、ラジオから聞こえてくる話題は依然として震災関連が多かったです。各地の復興状況であったり、住宅の移転計画であったり、内陸部と沿岸部の失業率の比較であったり、より具体的な生活が頻繁に流れています。

先日のテレビでは、仙台市の夜を「復興バブル」などと呼んでいました。国分町は復興関連の滞在者で活気に溢れ、バッグなどブランド品がよく売れているという報道です。噂話程度ですが、義援金や賠償金を遊興費に使う人がいるなんて話をする人もいます。まぁ、それはそれで仕方のないことでしょう。

先日角館の知人が言うのは、『去年の3月よりも今年のほうが悪いな』。これは町の飲食店の売上のことです。去年の3月はそれこそ震災があって、私たちのような観光関連は商売そのものをしていません。ですから今年のほうが悪いという言葉を、すぐには理解できませんでした。

知人の説明はこうです。震災から一週間も経つと、皆が人恋しくなって飲食店に集まりだしたんですね。あるいは予定されていた年度末の集まりを中止せず、震災の情報交換だったり義援金の相談会に替えたわけです。ですから、飲食店はある程度売上が確保された。対して今年は、震災の二次被害と不景気だけが残ってしまったというのが現実なんでしょう。

一年も経つと、いろんな角度からいろんな報道がされています。喉もと過ぎれば…じゃないですが、私の中で「3.11」が少しぼやけてきた感がありました。被災された方々のご苦労を想えば、私たちなどはたいしたことはない。この言葉に偽りはないにしても、秋田県も相当の被害を受けているのは間違いありません。

今朝仙台市からの帰り足で石巻市を訪ねると、そこには本当に一年も経ったのかと思わせるほど、痛々しい街並みがありました。「復興バブル」なんて言葉は到底浮かばない、忌まわしい「あの日」が残っています。かつてサラリーマン時代のお得意先は、地震で店舗が傾いたまま放置されていました。

やっぱり国分町は特別なんだと思います。ブランド品が飛ぶように売れるのも、やっぱり特別なんだと思います。義援金を遊興費に充てる人も、特別なんだと思います。大部分の被災地域と被災された方々は、今日を生きるのに精一杯なんだと思います。それは角館も、同じ姿なんだと思います。

明日から新たな年度が始まり、草履コーナーも再開です。「がんばろう!東北」は、まだまだ続きます。
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続いて欲しい「縁」。

2012年03月28日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ27cm土踏まず付き〔五阡四百円〕
昨日の「今日の草履」と同じベースに、辛子色を組み合わせました。使い始めたのは最近からですが、この辛子色はシーチングの定番となりつつあります。「今日の草履」もお洒落に仕上がりました。

宮城県からお越しのご夫婦旅。実演をご覧いただきながら健康効果をご説明すると、奥様がとても関心をお寄せでした。その様子を見ていたご主人が、『ひとつ買ってあげるから、好きなの選べよ』。
実演席で珍しくない光景なれど、何度立ち会っても気持ちの良いものです。

配色選びの途中に、奥様の目に留まった草履がありました。私の背中の高い位置に飾ってあった、絣木綿の草履なんですね。3月21日のブログでご紹介した「絣草履」は、すでに2足しか残っていません。この草履のいきさつを知った奥様は、あふれる笑顔でお持ちになりました。

こうしたことに私は「縁」を感じるわけです。先のブログでご紹介の通り、絣草履は最初から4足しかありません。数日前に秋田市から遊びに見えた女性お二人が、22cmと23cmをお買い上げ済みです。今日の奥様のぴったりサイズ23cmは、あと1足しかありませんでした。
そして草履コーナーは明日から三連休、ご夫婦が今日西宮家をお訪ねでなければ、この縁はなかったわけです。

日々私たちは、「縁」の中で暮らしているように思います。この縁が一度きりで終わることもあれば、二度目、三度目と続く場合もあるでしょう。
先日群馬県前橋市にお住まいのお客様から、ご注文フォームによるメールが届きました。今日お支払い済みの振替用紙が届き、通信欄にメッセージがあります。

「二年半前にいただいてから、ずっと履き続けていました。また新しくなって大喜びです。ありがとうございました」。

こちらこそありがとうございました。この縁が永く続きますことを、心から願いたいものです。
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生業の条件。

2012年03月27日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
「緑系おまかせ」にピッタリの今日の草履も、和柄の組み合わせが綺麗にまとまったと思います。24cmで編みましたから、足が小さめな男性にもお勧めできますね。

大阪市からお越しのおじさまひとり旅。そーっと私の手先まで近づくと、『それは草履…ですか?』。
部屋履き草履の存在をご存じない方は、実演を観てもすぐには理解できない場合があります。むしろご説明のし甲斐があるタイプですね。

草履や鼻緒が持つ健康効果、そして角館草履の素材やらをご説明すると、おじさまはとても感心してくださいました。『ここまでお土産が見つからないで来たので、ちょうど良かったですよっ』と、ご自分用を含めて3足のお買い上げです。ものの数分前まで家の中で草履を履くなど、まったく頭になかったとは思えない関心の高さですね。

おじさまの関心は、お買い上げが済んでも続きます。それは「後継者」。
『お弟子さんをいっぱい養成して、いろんなところにこういう草履が並んでると楽しいですよね』とおじさま。現実には、売り物に達する人が簡単に現れないことをお伝えすると、おじさまも納得しておられました。

この後継者問題は、実演席でときに話題になります。練習を重ね、草履の数にしてたとえば500足くらいの実績まで辿り着けば、それはおそらく充分売り物として通用するでしょう。ですから気持ちさえあれば、誰にでも可能性はあると思います。
ただこれを「生業」にするとなれば、技術が伴ったあとの製作数が課題だと思うんです。

社会人男性としてまず人並みの収入を得るとしたら、最低でも年間1000足を編んで且つ完売しなければなりません。草履職人を本業にして6年余りになりますが、私が思う最大の課題は「休まず編み続ける」ことにあるわけです。
「質」と「量」を秤に乗せるのは究極なれど、「量」が軽すぎては生業といえませんね。

わが家の家族構成をご存じでないお客様は、後継者にまず「子」を思うのでしょう。『息子さんとかは編まないの?』なんて言葉も聞かれます。
三人姉妹のわが家には、子どもが草履を編むなどは想定にありません。保育士を目指す長女は、今日青森へ戻って行きました。
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春本番が目前です。

2012年03月26日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
「赤系おまかせ」にピッタリの今日の草履は、プリントの和柄がひときわ際立ちます。中高年のおばさまこそ赤い草履、ニッポンのお母さんにお勧めの一品ですね。

もう季節はずれと言っていいんじゃないでしょうか、今日の雪です。今朝目覚めたとき、なんとなく静けさが気になってカーテンを開けました。積雪5cmはあったんじゃないですかね。水分がタップリのすぐ融ける雪が、結局ほぼ一日降っています。

今日草履をお買い上げくださったおばさまは、東京からのツアーでした。『今月30日に開花予想が出されてましたけど、咲きそうですか?』とお訊ねすると、『そんな気配はないわよ』。
東京が咲いておおむね一ヵ月後が角館の開花ですから、今年の満開も5月の可能性がありますね。

草履の在庫状況は、ほぼ予定通りに進んでいます。去年は震災と娘たちの引越しで作業が大幅に遅れましたが、今年は予定外の休みもなく順調といえるでしょう。観光シーズン本番まで、あと一ヶ月を切りました。それまでに少しでも編んでおこうと思います。

今年度はあと二日間勤め、29日~31日の三日間をお休みします。手の休養と共に、家も車も春を迎える準備ですね。
4月4日は免許証の更新講習でお休みとなりますが、その後はしばらく休みを考えていません。2012年度も出来るだけ多く実演に臨むつもりです。

東京の仕入部長より、春の新柄布地が明後日到着との一報が入りました。4月最初の「今日の草履」は、早速春の新柄からご紹介したいと思います。
さ~て、季節はずれの雪を尻目に、世の中は着々と春に向かっておりますぞっ。
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故郷と仲間。

2012年03月25日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
同柄色違いの組み合わせです。プリント柄は昨年の干支だった「卯」。次の卯年まで一回りも先ですが、私の干支であるうさぎプリントの草履は、これからも頻繁に編みたいと思っています。

一昨日夜のNHKで、大仙市大曲の「梵天奉納」が放送されました。実はこの番組があることさえ知らない私は、当然観ることもなかったわけです。それが昨日の朝友人からメールがあり、録画したから持って行くとのことでした。
そのDVDを今朝一番に観て、朝っぱらから泣きましたよ。

大曲に古くから伝わる42歳厄祓い行事なんですが、梵天を造る木材の切り出しから梵天製作まで、すべて自分たちでやるんですね。梵天が完成してからのスケジュールが過酷で、同期生すべての家と400軒にも及ぶ事業所を、真冬の一ヶ月間をかけて巡るんです。職場の理解がなければまず無理でしょう。

同期生の玄関前では、家族も揃って梵天を迎えます。その際、その家の同期生に対して仲間の誰かが、日ごろはなかなか言えない想いであったり感謝の言葉を述べるんですね。言うほうも言われるほうも、涙をこらえながらの場面でした。

無事に梵天奉納を終えてひとりが言うのは、『自分が地域の中にあることをしみじみ感じた。厄祓いを終えて、はっきりと自分が変わりました。地域に感謝です』。
大曲には、「梵天を奉納してはじめて一人前」という言葉があるんだそうです。つまりそれは、故郷や家族や友人に対して、心からの感謝が生まれるからなんでしょう。

昨晩、今夏開催予定の「50歳記念同期会」の全体会議がありました。18名の同期生が集まり、まずは案内状発送までの詳細が決まったところです。
同期会を終えたときの自分が、故郷や恩師や仲間たちに感謝していることを願いつつ、しばらくの間忙しい日々を楽しみましょうか。
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あきたにしました。

2012年03月22日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
赤の唐草と緑の唐草の互い違いデザインです。こちらも冬場のお遊びとでも言いますか、楽しい配色と思います。シャレの分かるお客様に、結構ウケるんですよ。

実演をご覧になったり、健康効果の説明を聞いてくださったりのお客様でも、お買い上げにならず立ち去られる方がたくさんいます。そんなことは当たり前にありますから、なにほどの話題にもなりません。
ただし、一定時間熟考して再度お訪ねのお客様は、とても話題性があるんですね。

先日奈良県ご出身のお三方がお越しでした。女性おふたりに男性おひとり、ご家族かそれに準ずる関係と思います。一度目は角館草履の説明をお聞きくださり、一定時間を過ごされたのですがそのまま立ち去られました。
その後小一時間も経ったでしょうか、再度お越しのときは笑顔が違うんですね。

私はそんなとき、必ず『お帰りなさいっ』と言います。草履コーナーを立ち去られた後、お三方は熟考されたと思うんです。そして結論は、「角館草履にしました」。
二度目にお迎えする私は、やはり『お帰りなさいっ』と言うべきじゃないでしょうか。

秋田県の観光キャンペーンのキャッチフレーズが、もうひとつ決まったようです。それは、「あきたにしました」
日本人が日本を思い出す、そんな素朴な秋田を旅先に選んでもらいたい意図があるんですね。静かなフレーズが、むしろ秋田県に似合っていると思います。

「あきたにしました」が、「あきたにしてよかった」と思ってもらえるよう、さらに「またあきたにします」と感じてもらえるよう、みんなが頑張らなければいけませんね。角館の桜まつりは4月20日開幕、あと一ヶ月を切りました。
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久しぶりの絣木綿草履。

2012年03月21日 | 実演日記




今日の草履は、絣木綿23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
ずいぶん久しぶりに編みました。「絣木綿」です。
新品の久留米絣を使用すれば1万円ほどの価格になるのですが、こちらは絣の着物を利用したことで一般品と同価格にてご提供します。着物の再利用と言っても保存状態がとても良く、汚れやキズはまったくありません。おそらくほとんど着用していないのでしょう。

22cmが1足、23cmが2足、24cmが1足の合計4足編みあがりました。現品のみで完売次第終了です。オーダー対応もできません。絣木綿の奥深い色合いを、ぜひ西宮家角館草履コーナーでご覧ください。
こちらは24cmを紺との組み合わせで編みました。価格は四阡八百円です。




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幸せな衝動買い。

2012年03月20日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔五阡円〕
紺とエンジの唐草を互い違いにデザインしてみました。「今日の草履」も冬場の在庫作り限定の配色ですね。綺麗よりも楽しい草履と言えるでしょう。

「今日の草履」は、神奈川県から秋田市へ仕事でいらしている男性がお持ち帰りです。もう一ヶ月以上も駅前再開発現場で作業しているそうですから、仕事を終えたお風呂上りにぜひ履いて欲しいと思います。

一昨日の夕方近く、東京からお越しのご夫婦がお立ち寄りでした。ご主人が実演に目を留められ、関心高くご質問です。健康効果をご理解いただき試し履きをされると、『うん、分かった。今日は衝動買いの連続だったから、最後はヤケ買いだなっ』。まるでご自分に言い聞かせるように話すんですね。
奥様にもお勧めになり、ご夫婦それぞれにお気に入りの配色をお選びくださいました。

こちらのご夫婦のように「買いすぎ」「お金の使いすぎ」を訴えるお客様は、一年に相当の人数に及びます。以前のブログにも書きましたが、私はとても良い旅をされたと思うんです。思いも寄らない買い物をしてしまったということは、想像もしていなかった品物に出会えたわけですから、これは幸せと呼ぶべきでしょう。

「角館に行ってきたけど、なんにも欲しいものがなかったよ」よりは、「角館でお金を使いすぎてしまったよ」のほうが、お客様にとっても角館人にとっても思い出深い幸せなことですよ。
もっとも衝動買いが出来るということは、それだけ経済的余裕が必要なわけです。まずそこから幸せかも知れませんね。

その日の夕方帰宅してすぐ、家族五人で大曲のショッピングセンターを訪ねました。私のものとして購入したのは、1900円のトレーナー1枚。今の私の衝動買いには、このあたりがギリギリの価格です。
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今年度も残り僅か。

2012年03月19日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
夜桜の色違いは、バリエーションのひとつ程度の考えで仕入れたのですが、プリント柄が綺麗だとやっぱり草履も綺麗だと思います。今日の草履は同系色の紺と組み合わせたことで、男性がお選びになっても不思議はありませんね。

「寒の戻り」は必ずあると思っていても、いざこう寒いとうんざりしてしまいます。一度春を体感した体は、今日のような芯から冷える風にとても敏感ですよ。
週間予報ではこの先しばらく、暖かい日と寒い日が入り混じっていました。3月も下旬を目前に、ほんとの春が待ち遠しいです。

それでも春を感じる要素のひとつが、散策されるお客様の人数でしょうか。春休みを利用した家族旅行もあれば、道路の雪がなくなったことで近隣のマイカー組も増えてきました。久しぶりに草履のお買換えに姿を見せてくださるおばさまもいて、なにしろ人が集まるということはとても良いものです。

ひとり青森で新学期を迎える予定だった長女が、再度実家へ戻っています。別に何かあったわけではなく、次女が仙台から戻っているこの実家へ、自分も戻りたくなったのでしょう。
正月以来といってもまだ三ヶ月にも満たないのですが、やっぱり人が集まる、家族が集まるのは良いものですね。

3月も残り12日間となりました。29日から三日間お休みしますので、今年度の実演はあと9日間です。去年の今ごろは商いがしたくてもできない状況にありましたから、去年の分もこの年度末をしっかり務め上げたいと思います。
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募金の日。

2012年03月17日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
紺とエンジの相性の良さに加え、二種類の和柄がとてもよくマッチしています。24cmですから、足が小さめの男性にもお勧めできますね。お洒落に履いていただきたい一品と思います。

春らしさがまた少し見え出した角館です。これまで積もった雪はずいぶん融けました。それでも思ったほど気温が上がらず、散策にマフラーと手袋がまだ手放せませんね。まぁ、この間までのツラい吹雪に比べれば、ずっと楽ですけどね。

ちょうど一年前の3月17日、家族5人で地元紙角館支局へ震災義援金を届けに行きました。様子は2011年3月18日のブログに綴っています。
その際仙台へ進学が決まっていた次女が、募金のコメントを求められました。「頼ってもらえる看護師になって、社会に貢献したい」旨の言葉が、後日地元紙に掲載されたことを憶えています。

その後仙台引越しの際に被災地を見た私は、「一度きりの募金で終わらせることなど出来ない」と感じました。そこで始めたのが「ミニ草履100円募金」、ミニ草履が一個売れるたびに、900円の代金から100円を貯金箱へ入れるというものです。お客様の目の前で貯金することから、『じゃあこのお釣りも入れといてっ』とおっしゃる方が何人もいました。

これまでのミニ草履の売上個数は、一年に200個以下です。それが100円募金を始めたこの一年は、242個が販売されました。明らかに募金を意識したお買い上げが増えたんですね。
242個×100円=24,200円とお客様からお預かりした1,805円、合わせて26,005円を2011年度の「ミニ草履募金」といたします。

3月17日を「募金の日」にしたいと思い、今日角館支局を訪ねましたが、あいにく土曜日のせいか事務所が閉まっておりました。月曜日にあらためてお届けして参ります。
お買い上げくださったお客様には、本当にありがとうございました。

今日から二年目の「ミニ草履募金」がスタートし、すでに100円硬貨が一枚入っています。
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