角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「聞き書き学習」のその後。

2013年11月28日 | 地域の話
7月9日のブログでご紹介した、角館中学校三年生の総合的学習「聞き書き学習」。インタビュー音声を生徒たちが活字に起こした原稿を、一昨日担当の先生が西宮家へ届けてくれました。五ヶ月近くも前のことで頭から消えておりましたが、インタビューのあとに反省したのが「喋りすぎ」だったんですね。

私もかつて「テープリライト」を学んだことがあって、人の話し言葉を活字にするのはなかなか困難なものです。しかもインタビュー時間は一時間にも及びましたから、これを活字にするとなればその文字数は膨大でしょう。三年前に経験した三女からも、『あんまり喋りすぎるなよ』と釘を刺されていた経緯もあり、若干の反省をしたわけです。

先生のお顔を見て五ヶ月前の記憶が戻り、『ちょっと喋り過ぎたような気がして、反省したったんシ~』と言うと、先生は『いや~、そんなことはないと思いますよ。でもだいぶカットされたみたいで…』。
それはつまり喋り過ぎたということでしょう。

早速その原稿を読んでみました。おそらく四分の三はバッサリいってますね(^_^;)
冊子にするのに文字数は限られるでしょうから、これも致し方ありません。数日中に校正を終わらせ、学校へ返送したいと思います。
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世界の角館。

2013年11月27日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き[四阡四百円]
ブログでもたびたび紹介していますが、「緑好きさん」というのはほんとに多いんですよ。赤系や紺系が配色の中心は間違いないのですが、わざわざ『大好きなんですよ~』と話されるのは緑色に多い気がしています。そういえば先日初めて実演席を訪れた商工会の男性職員も、『緑色の草履しか目に入りませ~ん』と言っていました。

11月もお終いに差し掛かって、天気のほうも冬型になってきました。今日も雪まじりの冷たい雨の一日で、こんな天気が向こう一週間ほど続きそうです。散策のお客様もさすがに寒そうではあるのですが、武家屋敷の紅葉が辛うじてまだ残っています。赤いもみじに白い雪が乗ったさまは、カメラマンに大好評でした。

三日前のこと、『あっ、ここだ、ここだ』と言いながら入って見えた女性。お歳の頃は20代後半でしょうか。首にネームカードをぶら下げていましたから、何かの取材かなと思ったものです。
『ネットでこちらの草履を見つけて、ぜひ見たいと思ったんですぅ』と女性。詳しく聞いてみると女性は埼玉県にご実家があり、現在はオーストラリアに住んでツアーのプランニングをされているそうです。つまり外国から日本への旅行を企画する仕事なんですね。その後何人かが入って見え、中には韓国人や中国人も含まれていました。

女性はご家族共々「草履好き」とのことで、昼食を早々に切り上げて実演席をお訪ねくださったそうです。ご自分用は編んだばかりの草履をお持ち帰りになり、ご主人とお父上の分をオーダーくださいました。早速編み上げましたので、明日の便で発送したいと思います。

女性の本業についてもいささかおしゃべりしたのですが、印象に残った言葉が『海外からのツアーで見れば、日本の東北地方は手つかずに近いですよ』。
確かにアジアからの旅行者は増えつつあるにしても、欧米の人々が角館を散策する姿は決して多くありません。このブログにときどき欧米人が登場するのは、むしろそれだけ珍しいからです。

女性が言うように「東北の旅」が世界から注目されるような時代が来たら、角館を散策される人々の様子も変わるんでしょうかね。
さて、言葉をどうしましょ(^_^;)

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和柄好きのアメリカ人。

2013年11月22日 | 実演日記




今日の草履は、千葉県八千代市にお住いのおばさまからの、お電話によるオーダー草履です。三日間のお休みがあったため、いつもより少しお時間をいただきました。お待たせして申し訳ございません。明日の便で出発いたします。

こちらのおばさまは今月上旬、ご主人と共に角館をお訪ねでした。その際ご主人がご自分用をお選びくださり、奥様用はサイズに在庫がなくオーダーとなったんですね。そこで、『どうせ送っていただくのなら…』ともうひとつご注文になりました。それが「今日の草履」、28cmというわけです。

「今日の草履」はどなたが履かれるのかというと、娘さんのご主人であるアメリカ人なんですね。お訪ねの際はサイズが分からなく、後日のお電話となりました。一週間ほど前にご連絡をいただき、『娘も欲しいと言うもので…』とさらに1足のオーダー。これで二世代のご夫婦が草履生活を始めることになりました。

「今日の草履」の配色はお訪ねの際の奥様からのご希望、『和柄が好きな人なので、紺系でそういう草履をお願いします~』。すぐに頭に浮かんだのがこちらの配色でした。
日本人の女性を妻に選んだのですから、親日家は疑うべくもありません。そのうえ「和柄好き」と聞けば、草履職人の創作意欲にも火が着きますよ。

ベースには戦国武将の旗印がプリントされています。それに日本古来の和柄「唐草」を組み合わせたら、きっと喜んでくださるだろうと思いました。アメリカ人の娘婿さんは12月が誕生日と聞きました。クリスマス&バースディプレゼントで、この草履を手にしたアメリカ人の娘婿さんは、いったいどんなお顔をされるのでしょうか。

私の手から離れればその先は分からない草履たち。一度付いて行きたいものです。
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ゆっくりの草履実演。

2013年11月19日 | 製作日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
十月仕入の新柄の中でも、こちらの「花火プリント」はなかなか愉しませてくれました。色違い二色で6足ほど編んだでしょうか、そのすべてがどなたかの足元で活躍しています。「今日の草履」も、編みあがって間もなく選ばれて行きました。
在庫が少ない夏から秋にかけては、編みあがって数日のうちに、場合によっては編みあがり直後、どなたかの家に旅立っていきます。これもひとつの「光陰矢のごとし」でしょうか。

お休み初日の今日、まずは車のタイヤ交換をしました。先日の初雪はすべて消えたといえ、いつ降ってもおかしくないくらい暦が進んでいます。この時季決まって言うのが、『また冬が来るなぁ』。歓迎しない季節を嘆くと同時に、月日の経つ速さを表した言葉でしょう。そしてまた、気ぜわしく暮らしたこの一年に想いを馳せるのかもしれません。

地井武男さんの命日に発刊された、ちい散歩メモリアルフォトブック「想・創・奏」。地井さんの遺した言葉のひとつが、『時代は、何事も速すぎるよ。もっとゆっくり・・・そう、都電のスピード、あのスピードに戻るべきだと思う』。
角館に暮らしていて都電のスピードは、実感として分かりません。でも言葉の意味はよく分かりますね。

実は最近心がけていることがあります。それは「話すスピード」。角館草履の特徴をより多く話したくて、もしかしたら「喋り急ぎ」があったんじゃないかと、ある日思ったんですね。年齢も50歳代に入り、色々な意味で落ち着きがなくてはいけません。日々の忙しなさが消えるとは思わないにしても、せめて草履実演をご覧になっているお客様との時間だけは、少しゆっくり話すことにしました。

人影の少なくなる時節が目前です。ゆっくりと時の流れる実演席を、どうぞお訪ねください。再開は明後日22日です。
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明日から三日間お休みです。

2013年11月18日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ27cm土踏まず付き[五阡四百円]
紺ベースの和柄に金色がかぶさり、豪華で厳かな草履に仕上がりました。27cmですから少し大柄な男性と思いますが、老若に縛りはないでしょう。お洒落に履いてほしいものですね。

数日前に同じ配色で23cmを編んでおりました。そこへ広島県三原市からお越しの女性が、『この色で21cmなんて作れます?』。その日手を付けたばかりの布地でしたから材料は充分です。するとそこへ大仙市大曲のおばさまが加わり、『あたしも同じ色をお願いしていいかしら?』。その言葉は私へではなく、三原市の女性に対してのものなんですね。便乗するのに一応許可を得た感じなんでしょう。すぐに仲間意識が生まれ、ずいぶん楽しいおしゃべりになっていました。

三原市の女性も大曲のおばさまも、すでにそれぞれの手に届いた同じ色の草履。日々ご愛用いただく中で、ときにはあの日の出会いを思い出してくれるのでしょうか。そんなことがとても面白く感じられます。やがて「今日の草履」をお選びの男性に、同じ色の草履が広島県三原市と秋田県大仙市で暮らしていることをお伝えしましょう。

秋田県潟上市からお越しのおばさま。『前からこの草履が気になっていて、今日ようやく買いに来ました~』。このお言葉は夏場こそときどき聞かれますが、初雪が降った後というのは珍しいかもしれません。ご希望の在庫もあって、私のほうが胸をなでおろしましたよ。

秋田市にお住いのおばさまが、埼玉県にお住いのご友人と共にお訪ねくださいました。秋田市のおばさまはかつてお買い上げの経験があり、ご自身も布草履の作者です。埼玉県のおばさまもかねてから布草履作りに励んでおられるそうで、『角館に面白い草履があるから連れてってあげるっ』となったそうです。喧々諤々のご見学は、小一時間にも及びましたか。

明日から三日間のお休みをいただきます。冬を迎える作業もありますが、一ヶ月間ノンストップで草履を編み続けると、さすがに手の疲労感が否めません。またすぐ祝日との二連休がありますし、26日からはJR東日本大人の休日倶楽部のお得チケットが始まります。お客様の姿が賑やかなのは、おそらくこれが今年の最後でしょう。三日間手を休めて、またしっかりとお客様をお待ちすることにいたします。
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県知事のCM出演。

2013年11月14日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き[五阡二百円]
紺系でまとめた男性用は、最も人気の高い配色です。紺そのものが無難ですし、「和」を表現する草履には最適なのかもしれません。これから室内生活が多くなる冬場、紺の作務衣姿に紺の草履などはいかがでしょう。くつろぎの時間がさらに愉しくなってくれたらいいですね。

角館ファンを自認する栃木県の常連さんから、一通のメールをいただきました。それは最近放映されだした「龍角散」のCM。藩政時代角館を治めていた佐竹北家の子孫である、秋田県知事が出演しているんですね。県知事が民間企業のCMに出演するのは、極めて異例のことだそうです。確かに前例は思い出せません。

数日前の地元紙にもこのことが掲載されていました。出演の経緯は、龍角散の社長さんのご先祖というのが、かつて佐竹家のお抱え医師をされていて、現在の秋田県美郷町に暮らしたこともあるんだそうです。なかなか面白い史実ですよね。CMでは共演の香川照之さんが殿様(佐竹知事)から褒美に畑をもらい、そこで薬草作りを始めるというストーリーになっていました。

現国会議員の東国原さんから、『ここまで訛りを隠さない知事は他にいない』と絶賛(?)された佐竹知事。CMでも短いセリフながら、秋田訛りがしっかり分かりました。私はいいと思いましたね。
美郷町の綺麗な水をはじめとする、美しい自然環境がPRできることで出演を受諾したそうです。ちなみに出演料はナシとのことでした。
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末は仙人か神様か。

2013年11月11日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
黄色で統一した配色は、男女の区別も年代差もなく好まれます。風水の黄色は言うに及ばず、足元の明るさはみなさん嬉しいのでしょう。ベースの花火プリントが、遅くまで明るかった夏を思い出させてくれますね。

いよいよ角館にも初雪の便りです。天気予報通り、昼前から白いものが降りてきました。おおむね四か月間の冬の始まりですよ。この寒波はまず三日間、その先はまたしばらく晩秋の気候に戻るようです。デスティネーションキャンペーンのおかげもあってか、例年より人影の多い十一月の角館。真冬まで残されたわずかな日数を、思う存分散策して欲しいものです。

この時季になると決まって訊かれるのが、『(草履実演を)冬場もやってるの? 寒くないんですか?』。何を隠そう、もちろん寒いです。実演席前にストーブがあるとはいえ、天井のない蔵の空間を暖めるには、ちょっとやそっとのストーブでは無理です。でも、冬は寒くて当たり前と思えば、それはそれで暮らせるものですよ。
最近はこの質問に、『これからの冬場こそ修行じゃないですかっ』と笑って答えています。先日、大阪からお越しのおじさまにもそうお答えすると、『いや~、今度会うときは仙人になっとるかも知らんね~』。大爆笑しました。

角館と北秋田市を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道。この車輌を借り切って、80名を超えるおじさまとおばさまがお越しでした。そのひとつのグループが実演席に立ち寄られ、しばしのおしゃべりです。ふとミニ草履を目に留められたおばさまが、「トイレの神様・足の神様」のポップを読み、『あらら、それだば買わねばダメだな』。

千円札をお預かりし百円のおつりを渡そうとすると、『いやいや、おつりはいいべ。神様だもの、お賽銭が付き物だ。はははっ』。するとそのあとから4人のおばさまが、同じようにおつりを辞退されたんですね。確かにこれまで稀にはありましたが、5人立て続けというのは初めてと思います。

草履職人がやがて「仙人」となれた次は、「神様」を目指しましょうか。
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根室からの福の神。

2013年11月07日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ27cm土踏まず付き[五阡四百円]
男性用サイズの中に一つか二つは、こうした赤い草履を展示したいと思っています。赤は元気やエネルギーの象徴と云われますし、魔除けや厄除けの意味もあるんだそうです。還暦に赤いちゃんちゃんこを贈るのは、「暦が還る」=「赤ちゃんに戻る」=「赤いちゃんちゃんこを略して赤ちゃん」の意と、この厄除けなんですね。それと思うのが、赤には「福」のイメージがありませんか。いずれにしても赤い草履は、いくつものゲン担ぎが溢れているように思います。

80歳も過ぎたであろうかというおばあちゃんが、『あぁ、きっとこれだぁ』と言いながら草履コーナーへたどり着きました。何人かの地元民に訊ねたところ、最後の人が西宮家を教えてくれたんだそうです。おばあちゃんの様子は、ほんとに「たどり着いた」という感じでしたよ。お住まいが北海道根室市とのことで、さらに遠い旅路を連想させました。

詳しく聞いてみると、東京に暮らす娘さんが先月当地を訪れたのだそうです。旅行に先駆け角館をネット検索し、そのとき角館草履を知ったとのこと。履いてみたいと思いながらも時間がとれず、立ち寄ることなくそのままご帰宅。その話を電話で知ったおばあちゃんが、『じゃあ、私が買ってきてあげるわよっ』と請け負ってしまった故の「たどり着いた」というわけでした。母として娘との約束はなんとしても果たしたかったのでしょう。

ただご希望サイズの在庫がなく、2足をオーダーとなりました。お持ち帰りできたとしても北海道から東京へ発送するわけですから、おばあちゃんも注文が叶い安堵のご様子でしたね。

おばあちゃんの旅は、お母上の故郷を訪ねる旅でした。ずいぶん前に亡くなったであろうお母上は、秋田県三種町のご出身。墓参を目的に、北海道内に暮らす親類縁者10名ほどのご一行様です。おばあちゃんが無事に目的を果たせたことを、みなさんもことのほか喜んでくださいました。そしてほかのみなさんまでも、『思い出になるわねっ』とそれぞれにお買い上げです。
その様子を見ていたおばあちゃんが、『あらあら、草履が全部なくなっちゃったねぇ。あたしが福の神なんじゃないの!?』。

本日角館草履の実演席に舞い込んだ「福の神」は、はるばる北海道根室市からお越しでした。娘さんへお作りする草履は、一つに真っ赤な配色を考えています。
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娘たちの功績。

2013年11月06日 | 実演日記




今日の草履は、秋田市からお越しくださったおばさまのオーダー草履です。
試し履きをしてすっかり気に入ってくださったおばさまは、ひとつだけの在庫定番配色①をお買い上げのうえ、洗い替えとしてもう1足をオーダーとなりました。『緒をオレンジにして、ベースは任せるわっ』がこちらになります。気に入ってくださることを願いながら、本日の便で出発しました。

秋田県最大のイベントと言っていいかもしれない、「県種苗交換会」が終わりました。最終的な人出は明日にも発表されると思いますが、どうやら80万人前後のようです。目標値だった100万人には及ばないものの、大したものだと思いますよ。
3日と4日はわが家の長女と三女が、角館あきんど塾の出店手伝いに参加しました。次はいつになるかわからない仙北市開催ですから、良い経験になったと思いますね。

山形県からお越しのご夫婦が、ちょっと一休みという具合に実演席前のベンチに腰を下ろされました。時候の挨拶を皮切りに、しばしのおしゃべりです。ふと思い出したようにご主人が言うのは、『ずいぶん前に来たとき、ここの中庭で女の子の手踊りを見せてもらいましたよ。もうやってないんでしょうかねぇ?』。
ご主人の言葉を聞いて、ちょっと熱いものが込み上げてきました。そのとき踊っていた女の子というのは、わが家の三人娘なんですね。

西宮家の中庭で飾山囃子(おやまばやし)の手踊りを始めたのは、今から11年ほど前です。お客様の多い時季をねらって年に数回、三年間続けました。最後は双子の長女と次女が中学一年生でしたから、あれからもう8年になるんですね。オヤジの思いつきで始めたミニイベントを、三人の娘はよく務めてくれましたよ。

娘たちの手踊りを思い出のひとつに、こうしてまた訪ねてくださったご夫婦がいます。この小さな事実が、娘たちの大きな功績と思いたいものです。
今夜は種苗交換会出店の「ご苦労さん会」があります。長女と三女も参加しますから、食いたいものを何でも食わしてやるつもりです。あのとき中庭で踊っていた中学一年の長女は、オヤジと酒を酌み交わせる年齢になりました。
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お化け屋敷ならぬ…。

2013年11月05日 | 実演日記




今日の草履は、宮城県角田市から遊びに来てくれた、小学校中学年と思しき男の子のオーダー草履です。
お父さんやお母さんのご家族五人ほどでお訪ねくださり、大人用3足は少ない在庫からお選びでした。そうなると一番熱心に草履実演を観ていた男の子も、自分用を欲しくなったわけです。靴サイズを訊くと20cmで、在庫はひとつもありません。そこで好きな色を教えてもらい、編みあがったのが「今日の草履」です。明日の便で出発します。すぐに履いてくださいね~。

この三連休は天気の大崩れがなかったせいか、お客様の人数も予想を超えて多かったです。やはり子どもが一緒のご家族連れが多いですね。15cm~20cmの子ども用草履は、残り在庫4足となりました。ご注文分は数日でお作りしますが、在庫としての子ども用は冬を待ってからになりそうです。

今年も「子どもネタ」がいくつもありました。大人では予想できない言葉が聞けるので、子どもと話すのはとても面白いですよ。
昨日のこと、これは私とのおしゃべりではなく、実演席の目前でレストランの席待ちをしていたあるご家族です。待ち時間が退屈だった小学校低学年と思しき男の子が、お母さんへ言った言葉。『ねぇ、もう一回“化け屋敷”へ行こうよ~』。

もちろん角館で「お化け屋敷」なんてイベントはありません。その答えはすぐさまお母さんから聞かれました。『“化け屋敷”じゃなくて“武家屋敷”でしょ!』。
目前で草履を編んでいたおっさんは、心の中で大爆笑しておりました。
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