角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

町のお勧めポイント。

2012年07月31日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
シーチング(無地)をベースに、プリント柄を組み合わせに利用する配色は、バリエーションの中でときどき編みます。他の草履の中で目先が変わる面白さのせいか、遊び心で選ばれる方が多いですね。「今日の草履」もそんな意味で楽しみな一品です。

北海道北斗市からお越しの母娘旅。『涼しいところから来たもんだから、暑くて暑くて…』。それもそのはず、ここ数日の角館は連日35℃に達する暑さです。
試し履きした娘さんが、『あっ、気持ちいいっ』。おそらく暑さの影響もあるのかと思います。履いた瞬間気持ちよさが分かりますね。

お二人仲良く配色選びが終わり、これから角館の散策だそうです。そこで昨日のブログで触れた「カキ氷屋さん」をお教えしました。そしてそのお店のすぐ傍には、「金柑まんじゅう」でお馴染みの老舗和菓子店があります。併せてお教えしました。
お帰り際お二人は、『いろいろ話せて良かったですぅ』。これこそ「旅」じゃないですかね。

角館の散歩マップには、角館町観光協会に加盟する多くの施設やお店が記載されています。でもそれを見るだけでは、お店の看板商品や秀逸品など詳細は分かりません。そんなときが地元民の声でしょう。「お勧めポイント」を訊きたい旅人は、ことのほか多いものです。

ときに『○○さんっていうお店で教えられて…』と、実演席をお訪ねくださるお客様がいます。その○○さんの中には、なるほど日ごろから親しくしている人もいれば、せいぜい挨拶程度の人もいるんですね。ちょっと嬉しい瞬間ですよ。

「創作履物角館草履」は、散歩マップのどこを見ても記載はありません。
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懐かしいカキ氷屋さん。

2012年07月30日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡二百円〕
21cm草履の需要は、各サイズの中で多いほうではありません。中でぴったりサイズのお客様には、足の小さなおばあちゃんが必ずいらっしゃいます。赤くて可愛い草履にはどうしても気持ちが向かないおばあちゃんへ、こうしたシブ目も在庫に必要なわけです。

日本全国連日の猛暑が伝えられていますが、当地角館もご他聞に漏れません。実演席の温度計は、13時30分過ぎに32℃を表示しました。外気は33℃を超えたでしょう。まさに夏真っ盛りです。
誰も疑う人はいないと思いますが、ほんとに32℃の中で草履を編んでいたんですよ。



秋田県にご実家があったり、あるいはご親戚で法事があったり、そんなご縁で西宮家を訪れる方々が増えてきました。夏場に多いこの風景は、「ふるさと」「田舎」「帰省」という言葉と重なります。
湯沢市のご法事に出席された都内のおばさまは、『こっちに来ると必ず角館は寄るのよ』。旅の思い出にミニ草履をお買い上げくださいました。

間もなく八月に入りお盆を迎えると、そんなお客様が大勢お越しになります。中には必ずお顔を見せてくれるご愛用者も多く、「再会」の比較では桜まつり期間に匹敵するんじゃないでしょうか。
田舎の夏には、そうした懐かしさを強く感じますね。

今日のような猛暑には、「カキ氷」がよく似合います。今は新しいカキ氷屋さんが新作メニューで人気ですが、角館で最も古いと推測されるカキ氷屋さんも、依然根強い人気を誇っています。創業から何十年になるんでしょう、このお店は夏の角館に必需品と言えますよ。

実演席でのおしゃべりでは、角館の食べ物がよく題材になります。明日以降も真夏日が続くようですから、早速「角館のカキ氷」を話題にしましょう。
今夜は次女が、三日後には長女が帰省します。みんな揃ったら、一度は「懐かしいカキ氷屋さん」を訪ねるつもりです。
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土地のイメージ。

2012年07月29日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡四百円〕
こちらも通年人気の高い、桜プリントがベースになっています。組み合わせをエンジにすると可愛らしくなり、紫にすると少し年代が上がってお洒落になりますね。「今日の草履」も中高年のおばさまにお勧めでしょうか。

体中の水分が汗になるんじゃないかと思うくらい、暑さ真っ盛りを迎えています。昨日の丁内会バーベキューも、この暑さで大盛況。生ビール30リットルが、二時間余りで底を尽きましたよ。
同じ丁内に暮らす子どもからお年寄りまで、それぞれに楽しいひとときであったと思います。

今日も朝から気温がうなぎのぼり。実演席の最高気温は、午後2時に30℃を表示しました。外気は32℃くらいあったでしょうか。
首都圏や関西からお越しのお客様に、『思ったより暑いでしょ?』と訊いてみると、『こんなに暑いとは思わなかったですぅ』のご返答が多いです。

冬場に『寒いでしょ?』と訊ねると、多くは『そのつもりで来ましたから…』とあっさりしたお答えが多いんですね。これは北東北のイメージを、「寒い」「涼しい」と思い込んでいるからに他なりません。先入観というのはそういうものでしょう。

福島市からお越しのご家族。小学生の男の子と女の子、そしてお母さんとおばあちゃんの四人旅です。先に子どもたちが草履に関心を示したのですが、お母さんが試し履きすると子ども用は頭から飛んでなくなりました。『まず今回はお母さんの分だけにしよっ』と説得に成功です。

ご家族は去年の夏も当地を訪れていました。仙北市が企画した、「福島の子どもたちを外で思いっきり遊ばせよう」に参加したご家族なんですね。
お母さんは、『去年の震災からこちらの方々にはほんとに良くしていただいて、昨日も田沢湖で思いっきり遊んで来たとこなんですぅ』。

北東北のイメージが「涼しい」というのは、この盛夏のあいだは当てはまらないかもしれません。けれども田沢湖や角館が、子どもからお年寄りまで楽しめるというのは、ぜひイメージに加えて欲しいものですね。
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明日はお休みです。

2012年07月27日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡二百円〕
桜プリントの布地は、季節を問わず仕入れるようにしています。桜といえばピンク色を連想しがちですが、案外そうでもないんですね。「今日の草履」も比較的落ち着いた配色ですから、足の小さなおばあちゃんにもお勧めできそうです。

北東北にも梅雨明けが宣言されました。そう思うからなおさらなのか、いきなり暑いです。でも角館などまだいいほうですよ、東海地方では37℃を超えて体温以上でしょう。もし角館で体温を超える予想が出たら、おそらく草履コーナーはお休みになると思いますね。

さて、明日は一日お休みとなります。ブログでも触れた、丁内会のバーベキューが明日なんですね。朝から参加者分の景品を買い求め、午後は食材の買い付けと下ごしらえ。そしてテーブルにしちりんのセッティングが終われば、もういつでも飲めるくらいの働きですよ。

お休みは一日だけ。29日の予想気温が体温より低ければ、草履コーナーも通常通り営業いたします。
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かくありたい人生。

2012年07月26日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
今夏のテーマ「赤い草履」の一部でも良さそうな配色ですが、特に優しさが感じられる草履ですね。サイズは24cm、心も足もゆったりと大きい、包容力のあるお母さんにいかがでしょう。

日々の実演でよく訊ねられる質問は、トップページの下部に「よくあるご質問」として記載しています。ただこれらは草履に関する事柄であり、日々のご質問はそれだけに限りません。角館のこと、秋田県のこと、観光に関する様々を訊かれます。

特に西宮家については、『こちらはなにをしていた家なんですか?』が断トツ多いですね。母屋と五つの蔵が残る西宮家、その中でも最大の米蔵を目の当たりにしていますから、その「財」をどうやって得たのか、庶民であればあるほど知りたいと思いますよ。

つい先日のこと、還暦ほどと思しきおじさまがひとり入って見えました。簡単な挨拶だけで米蔵の中へ入って行かれたのですが、女性スタッフに天井の梁や棟木の説明を受け、だいぶ感心されたご様子。帰りの草履コーナーでは、しばし雑談と相成りました。
そのときのおしゃべりと共に、西宮家についてちょっと書き記したいと思います。

西宮家は400年前、佐竹の殿様に着いて秋田へ来ました。常陸時代からの佐竹家譜代の家臣です。藩政時代の西宮家は、修験者をまとめる仕事を受け持っていたようです。要するに「諜報活動」ですね。インターネットもケータイもない時代ですから、想像するだけで苦労が多そうですよ。

西宮家が栄華を誇る時代は、明治から大正期にかけてと云われます。武士の身分がなくなった明治期、それまで僅かの家禄しかなかった下級武士たちは、新たな生活を始めるべく手持ちの田畑を売却するんですね。こうした現象は全国津々浦々にあったそうで、それらを買い上げた人たちが、後に西宮家のような「大地主」になっていくのでしょう。

西宮家の最盛期にどのくらいの田んぼを保有していたか、一度聞いたことがあったのですが失念してしまいました。それは今後調べてみるとして、当時「大地主」と呼ばれるためには50町歩の田んぼが必要だったそうです。角館では二番目に大きな地主さんですし、米蔵には四千俵が積まれていたと云いますから、「大地主」の称号を得ていたのは疑うべくもないでしょう。

どうしても私のような庶民、もっと言えば貧乏人には、そういうお金持ちというのは弱い者をイジめていたんじゃないかと想像してしまいます。実際小作農民と地主との軋轢は、全国各地でいくつも例があったはずです。それは当然秋田県にもありました。

それが西宮家に対しては、そういう思いが少ないんですよ。ある時代から、そうした物欲よりも学問に傾注していきます。政治家や学者、医師などを輩出し、戦時中は疎開してくる子どもたちを住まわせているんですね。
そういう端的なイメージだけの話ですが、西宮家には「悪」を感じません。

先のおじさまとのおしゃべりでも、最後はそこに行き着きました。お金持ちのうえに心優しく、人々を助けられる人生を送れたならば、こうして後世に語り継がれるということですね。

おじさまに『かくありたいものですね』と言うと、『まったくもってその通りですね。でもそのためには、まずお金持ちにならなければいけませんなぁ』とおじさま。
最後は二人で大笑いのひとときでありました。
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類は友を呼ぶ。

2012年07月25日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
24cmは男女が混じるサイズのため、配色もそれなりに按配する必要があります。と思いながらいつも編むのですが、実際配色による明らかな男女差は少ないですね。「今日の草履」も性別と無関係にお勧めできる気がします。

神奈川県からお越しの女性ひとり旅。お歳の頃は20歳代後半でしょうか。試し履きのうえ健康効果を気に入ってくださり、24cmの中から配色選びです。今日の24cmは在庫が3点で、そのうちのひとつが「今日の草履」でした。
結局女性がお選びは、定番配色⑧の夜桜にエンジです。人気上位の「夜桜」は、今日の3点の中でも最も可愛らしい草履でしたね。

ひとり旅の目的地に角館を選ばれた理由を訊いてみると、『ゆっくり落ち着く感じの町が好きなんですよねぇ』と女性。これまで旅をした土地を聞くと、なるほどそういう雰囲気が伝わってきました。

女性の雰囲気も実はそうなんです。比較的落ち着いた配色を身につけ、お化粧も必要最小限。どこかに「和」をしっかりと持ち、話をしていて気持ちがいいんですね。
角館を訪れる方々の多くは、どこかそんな雰囲気を持っている気がします。「類は友を呼ぶ」、これは観光地とそこを訪れる人々にも言えるのでしょう。

先日の地元紙に、首都圏の商店街で「カバン店」を営むご主人の記事が載っていました。こちらのお店はかねてから高価な商品を並べていて、常連さんやお立ち寄りのお客様もそうした層が多かったそうです。
それが近年の不況を背景に、比較的安価な商品に入れ替えました。すると次第にお客様の層も変わり、陳列している商品の扱いが雑になっていったそうです。

角館がこれからも変わらぬ街並を遺していけば、そうした「和」を大事にしたいお客様がいつまでも訪れるでしょう。
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♪夏がく~れば…。

2012年07月24日 | 地域の話




今日の草履は、三年ほど前からご愛用いただいている、地元のご夫婦のオーダー草履で奥様用です。ご主人用の27cmも本日完成しました。明日のお引取りに、お約束通り仕上がってホッとしています。

このところ、リピーターさんのお買換えが続いています。千葉県にお住まいの女性は、帰省のついでにお立ち寄りくださいました。お父上の運転でお越しくださったのですが、草履を買った場所を忘れてしまったんですね。ようやく辿り着いた西宮家に、『ずいぶん探しましたよ』とはお父上の弁でした。ご難儀をお掛けしてしまいましたね。

角館草履と初めて出会い、履き始める時季はそれぞれに異なります。でもお買換えの時季は、この夏場に集中するんですね。一年を通じて活躍する草履とはいいながら、気持ち良さでイメージするのはやっぱり夏なんでしょう。
♪夏がく~れば思い出す~♪のが角館草履だとすれば、それはそれで嬉しいことではありますよ。

私が夏に必ずある行事は、ひとつに丁内会のバーベキューです。28日の夕方からわが家の真向かいにある小さな公園を会場に、老若男女40~50人で食事を楽しみます。日ごろひとりだけで食事をするお年寄りも多いですから、いろんな意味で大事な行事と思いますね。

そして8月4日が、第四回「かくのだて絵燈籠夏まつり」です。詳細も確定し、チラシを待つ状態まできました。
今年はそのあとに50歳記念同期会がありますが、まず「丁内バーベキュー」と「絵燈籠夏まつり」のふたつが、私の♪夏がく~れば♪ですかね。

草履同様、夏になれば思い出し、そして楽しみにしてくれる人がいる限り続けたいものです。
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気持ちは負けない。

2012年07月22日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
まずいつも通りの可愛らしい配色ですが、ベースのピンク基調は「月見うさぎ」、組み合わせには「桜」のプリントがそれぞれ施されています。つまりは「春秋草履」、ちょっとしたストーリー性ですね。

「今日の草履」をお持ち帰りは、秋田市からお越しのおばさま。当初は配色を悩んでおりました。「可愛い草履」に若干の抵抗があって、もう少し落ち着いた色のほうが無難ということですね。
私はむしろ、足元の明るさをお勧めしました。おばさまも次第に笑顔が見えて、「今日の草履」に決定です。

おばさまが「こんなことを言ってもしょうがないんだけど…」のように作り笑顔で話すのは、ご自身の体調不良のことでした。病院にも通い治療を受けているのですが、どうにも優れないと言います。『この草履で足元から元気になれればね』のおばさまの言葉に、私も本当にそう思いました。

数日前に電話があったのは、草履のご愛用者でもある10数年来の知人です。少し驚いた電話の内容は、本人の癌性疾病でした。すでに抗がん剤治療が始まっているため、しばらくのあいだ連絡がとりづらいことを知らせる電話だったんですね。一ヶ月ほど前に私がある頼みごとをしたのを、気にしてくれたわけです。

病名の深刻さとは裏腹に、本人の声は元気そのものでした。『まだまだやりたいことがいっぱいあるから、必ず治すんだっ』という言葉に、私のほうが励まされた気分ですよ。
必ずや病気を克服して、元気な顔を見せてくれることを信じています。

今夏開催の50歳記念同期会。今朝ひとりの恩師からお電話をいただき、欠席から出席に変更して欲しいとのことでした。先生のお話は、『その日親類で法事があるし、なにしろ足腰が弱ってしまったもんだがら、欠席にしたったものな。でも、遅くならないうちに帰って来ることにして、やっぱり顔を出そうと思ってなぁ』。

体調を勘案し、一度は欠席とした同期会。でも多少の無理は覚悟で、出席に変更してくれました。人はいくつになっても、あるいはどんな病であっても、気持ちで負けてはいけませんね。そんなことをつくづく感じる出来事が続きました。
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ときめきの瞬間。

2012年07月21日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔五阡円〕
ベースはエンジというよりレンガ色に近いでしょうか。「和」の雰囲気が良かったので、男性用を意識した25cmで編んでみました。ところがお選びくださったのは、足が大きめのおばさまです。これも縁ですよね。
とんぼプリントが可愛い平生地はこちらになります。



「今日の草履」をお買い上げのおばさまは、おともだち三人でお越しでした。おばさまともうおひとりが仙台市、あとのおばさまはさいたま市にお住まいだそうです。昔からの仲良し三人組が仙台市で落ち合い、そのまま北東北の旅なんですね。

『旅の記念になったわねっ』と、三人それぞれにお気に入りの配色をお選びくださいました。おひとりのおばさまが、『草履を履くたびに旅行を思い出すんじゃないの!?』。別のおばさまは、『まさか三人で草履を買うとは思わなかったわね』。さらにもうひとりのおばさまは、『庶民の私にはちょっと贅沢な草履だから、余計思い出になるわねっ』。

それぞれが思い思いに、角館草履との出会いを言葉にしてくれます。リピーターさんでなければ、みなさん角館草履とは初対面。そこですぐにお買い上げを決められた方にとっては、まさに「一目惚れ」に近いものがあると思うんですね。

数年前からご愛用者である秋田市の女性が、ご友人を伴って遊びに来てくれました。試し履きをしたご友人の表現が、『なんか足の裏がドキドキする』。これは土踏まずの刺激が血流を促したためでしょう。冷え性の女性によくある現象です。

その言葉を聞いた秋田市の女性が、『人間っていくつになってもそういう“ときめき”を持ってないと、どんどん老けるってテレビでやってたよ』。
足裏の「ドキドキ」が、心の「ときめき」に重なったようです。ご友人もその「ときめき」を気に入ってくださったのか、ご自分用をお買い上げでした。

初対面の角館草履を私の説明でご理解くださり、やがてお気に入りとなればご自宅へお連れになる。仲人役の草履職人なれど、「ときめきの瞬間」は確かにありますよ。
しばらくぶりでお訪ねくださる常連さんに、『少し若くなったんじゃない!?』と言われました。もしかしたらこのおかげかもしれませんね。
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失くしたワケ。

2012年07月20日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
こちらも今夏のテーマ、「赤い草履」を象徴するような配色になりました。組み合わせのいらかプリントが、和と共に可愛らしさを表現していますね。
可愛いベースの平生地はこちらです。



二日間のお休みを経て再開しました。朝から気持ちの良い夏空が広がり、湿度が低いせいで暑苦しさがありません。それでも北東北の「梅雨明け」は言わないんですね。朝晩の風は涼しさを感じますから、梅雨明けを忘れて盛夏が去った感じさえしますよ。

昨日ご注文フォームからいただいたメールは、横浜市にお住まいの女性です。一年ほど前震災ボランティアに参加した後角館を訪れ、そのときから角館草履のご愛用者でした。ずっと履いてくださっていたのが、最近になって片方だけ紛失してしまったとのこと。探し回る手間ひまよりも、新品をご注文くださったという内容でした。

7月11日のブログでご紹介したのは、東京都町田市のおばさま。仕舞い込んでしまった草履が見つからず、やはり探す手間ひまよりも新品のご注文という内容でした。
大事に仕舞ったせいで、逆に所在が分からなくなることってありますよね。昨日ご注文の女性も町田市のおばさまも、粗末にして失くしたとは根本的に異なるわけです。

今夏開催の50歳記念同期会。一昨日三回目の全体会議が開かれ、ほぼ概要が決まりました。最も気になっていたのは出席人数です。県外に暮らす人も多く、子どもの教育費など経済事情もなにかと窮屈な年代ですからね。
ひとまずの集計結果は、全体で出席率40%でした。上出来だと思いますよ。

ちょっと気になったのが、出欠返信が届いていない人たちです。他のクラスは分かりませんが、私のクラスは20%が未返信でした。それぞれに事情があってのことでしょう。
大事に仕舞いすぎて、見えなくしてしまった人もいるんじゃないですかね。
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