角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

遺せない性格。

2023年09月27日 | 家族の話


東京都千代田区の男性のオーダー草履「完全おまかせ」です。
ご注文メールが届きオーダー履歴に記入すると
前回の発送が四カ月余り前にあったばかりでした。
もしかしたら誤送信ではないかと確認の返信をしましたら
別の家で履くための草履なんだそうです。
『ご丁寧に確認をしていただき…』と書かれてあったものの
失礼なメールをしてしまったようで苦笑いしてしまいました。

おおむね八年ほど前からのご注文は
すべて記録を残しています。
コロナ禍ではこの記録がとても大きな意味を果たしました。
発売から二十年を迎えての八年分ですから
もっと以前から残しておくべきでした。

私は元来モノを残せない性格のようで
三度の引っ越しもあってか子ども時代の思い出は
モノとしてほとんど残っていません。
現在も不要になったらすぐ棄てるクセがありますから
いつか訪れる私の遺品整理はかなり楽だと思います(笑)

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ノンアルコールの人生。

2023年06月19日 | 家族の話


赤系おまかせ24cm 土踏まず付き【2023年12月31日まで6,000円税込】


数日前のこと、名古屋市中川区の男性からオーダーを賜りました。
メッセージ欄には…

『両親が一度そちらで購入し、とても気に入って履いておりました。
今回父の日として、新しい草履を送ろうと思って注文しました。
よろしくお願いします』


急ぎお好みの配色を探し出し
昨日ギリギリで到着しているはずです。
こちらのオーダーが父の日として最終となりました。
やはり母の日と比べるとかなり少なかったです(^^;

父の日プレゼントの一番人気は古今東西「お酒」と云われます。
実際私も娘たちからもらうプレゼントはこれまで
圧倒的に酒が多かったです。
娘たちにすれば悩まなくて済むのが一番なのでしょう。
それが今年、状況が大きく変わりました。

コロナが始まった2020年2月
体調にやや変化を覚えていた私は病院を訪ねてみました。
各種検査を終えて分かったのは糖尿病と肝機能低下
その日から投薬治療と共にいわゆる「減酒」に努めてきました。

一週間ほど前、半年に一度の血液と尿検査の結果
血糖値はギリギリコントロールされているものの
肝機能に回復の兆しはありませんでした。
医師からの通告は「禁酒」。

そもそも糖尿体質がガンを誘発しますし
六十代に入り年齢的にもガン発症が増える世代です。
そのうえ肝機能が落ちていれば致し方ない通告と思いました。
娘たちにも率直に伝えたところ、今年の父の日はプレゼントなしと
なったわけです(笑)

六十代に入り、これまで考えたこともなかったノンアルコールという
あらたな人生舞台の幕が上がりました(笑)
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還暦を迎えました♪

2023年02月16日 | 家族の話





本日めでたく還暦六十歳を迎えました。
去る11日、三人の娘たちが祝賀会を催してくれて
東京に暮らす三女も駆けつけてくれました。
娘たちから贈られた赤いちゃんちゃんこを着て
終始ご機嫌のおっさんです(笑)

人生100年時代と云われながら、男性の平均寿命は八十二歳
健康寿命に至っては七十二歳といいます。
何歳まで健康で草履を編み続けられるか分かりませんから
これからはこれまで以上に一日々々を大切に
生きていこうと思います。

これからも角館草履と千葉家をどうぞ宜しくお願いいたします(^^♪
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千葉家の杵つき餅。

2023年01月23日 | 家族の話



わが家では年末の一日か二日だけですが
昔ながらの杵と臼で餅つきをします。
私で三十年、家としたら百年以上続く年中行事です。

去年の師走に入ったころカミさんが見つけたYouTubeは
隣県で杵つき餅を商いにしている会社でした。
そこにあった文言は…

『200回つくと餅が変わる!!』

これまで回数を数えることをしなかった私は
半信半疑でまずは真似てみることにしました。
そして分かりました。ほんとに餅が変わります。
もうわが家の餅は200回を下回ることはありません。
角館の草履職人はいったいどこへ向かっているのでしょう(笑)

昨日は西宮家料理長が作るおでんのテイクアウト日
わが家のおでんには当然のように杵つき餅が入っています(^^♪

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多様性の許容。

2022年11月18日 | 家族の話


ドットプリント4種を利用し一足の草履に仕上げてみました。
こうした布素材があるときだけしか作れないので
まず一般的には珍しい配色と思います。
配色の多様性も角館草履の特徴でしょう。



わが家の愛犬は柴犬の「さくら」といいます。
一歳三カ月の男の子ですが、私が希望してさくらと名付けました。
このさくら、八月に夏バテで食欲を失くしたと思ったら
今度はストーブの前から離れません。

天然記念物に指定される純粋な日本犬にして
夏も冬も苦手でどうしましょう。
いや「〇〇らしく…」などというのは今どきじゃないですね。
多様性の許容はわが家でも始まっています。


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コロナ陽性。

2022年08月27日 | 家族の話
不覚にも夫婦揃ってコロナ陽性となり
現在自宅療養中です。
8月31日まで療養期間とされているため
9月1日の朝抗原検査で陰性を確認し
キレイなカラダに戻ってから仕事を
再開する予定でおります。

世の中の感染者に無症状もいるというのが
にわかに信じられないほど症状が出ました。
37.5°〜39.0°が五日間に及び
喉の痛みについては過去に
経験したことがありません。
まるで誰かに首を絞め続けられているようでした。
ちなみに首を絞められた経験はありません。

医療現場の逼迫を耳にしてはいましたが
このたび発熱外来の実情を目の当たりにし
病院と保健所のお手を煩わす本人となってしまったことを
反省しています。

また一方でいささか不謹慎ながら
これでしばらく「感染ストレス」から
解放される安堵感もあります。
これまでいつ自分が感染者となるのか
仕事をしていても大きなストレスでした。

このあとの気掛かりは角館のお祭りです。
病院の受け入れには限界がありますから
超えれば検査難民として自宅にいるしか
ありません。
いつかは受診出来ると思っても
ひたすら待つ身は心細いものです。

三年ぶりの通常開催を指折り数えている
角館衆がそれこそヤマほどいるでしょう。
感染者が一人でも少なく楽しいお祭りに
なってくれたらいいですね。

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カミさん孝行

2020年06月30日 | 家族の話


京都市の女性のオーダー草履が編みあがりました。
ご友人へのプレゼントとのことで、ご希望配色が「赤の唐草にあずき色の組み合わせ」でした。
ちょうど入荷していた一部にあずき色の桜プリントがあり
こうしたときになおさらご縁を感じます。

新型コロナウイルス感染拡大防止施策が幾分緩和され
県をまたいだ移動が始まっています。
しかし西宮家を訪れるお客様は依然として地元民が多く
コロナ以前のいわゆる「観光地」の光景とは大きな差があります。

そんな中で県内観光の活性化に県が発行する
「プレミアム宿泊券」と「プレミアム飲食券」がずいぶん人気のようです。
私も購入してみました。ときには観光客目線で県内を訪れてみたいと思っています。

まぁ、カミさん孝行ですね(笑)
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得意技。

2017年04月02日 | 家族の話




今夜わが家へ客人が見えると言うので、西宮家料理長にオードブルを作ってもらいました。

いや~、ほんと料理長は料理が得意ですね👀
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真のプレゼント。

2016年12月15日 | 家族の話


今日の草履は、仙北市内の男性のオーダー草履です。職場を離れる先輩女性の慰労会で、その方へのプレゼントとして承りました。
ご希望配色は基本おまかせでしたが、「いつまでも若々しく!」という贈り主の願いに、目いっぱい可愛らしい配色で表現してみました。履かれる女性はもちろんのこと、贈り主にも喜んでいただくのが真の「プレゼント」と思っています。

今月2日はカミさんの誕生日でした。その2週間ほど前でしたか、次女からLINEで2日と3日仕事を休めないかの相談です。そんなことを言うのは珍しいので、いったいどうしたのか返信してみると、カミさんの誕生日に私共々温泉一泊に招待したいとのこと。これを聞いたときは、嬉しいを超えてやや感動に近いものがありましたね。大人の休日倶楽部の最中だったため二連休は厳しいことを理解してもらい、2日の仕事を少し早く切り上げてつなぎ温泉へ行って来ました。

2日の夜、宿へ向かう途中に小岩井農場のクリスマスイルミネーションを愉しみ、温泉に一泊。翌3日は花巻宮沢賢治資料館を散策してきました。久しぶりの五人旅を娘たちも喜んでくれましたね。「プレゼント」というものは贈り主も喜んで大成功と思うわけです。











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あれから五年。

2016年03月11日 | 家族の話
今日の角館はいつにも増して人出が少なかったです。
「3.11」外出を控え、夫婦あるいは家族と過ごしたならなんの違和感もありません。

今宵は五年前と同じように、白岩で家族全員過ごすことになりました。
あの日と違うのは部屋に灯りが点いていること。
そして食卓も少しは贅沢かもしれません。
あの日のカップラーメンは美味しいものでありませんでした。

「3.11」家族のありがたみを考える日だと思います。



コメント (2)
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