きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

「持たない幸福論」/phaさん

2016-05-08 | 読んだ本
「持たない幸福論」/phaさん

図書館で「予約していた本が届きましたよ」と手渡された。いつ予約したかも忘れるほど何ヶ月も前だったと思われる。

何気なく手に取って読んだ。ただいま1/3ぐらい読んだところだろうか。
驚きの衝撃。目からウロコである。
何がかと言うと、息子kekeはこの本を読んで感化されたのではないかと思うほど、行動パターンが同じなのである。

そこでこの本の内容(まだ1/3までしか読んでいないが)要約してみよう。

●「安定した職を持って家族や子供をもつ」これは古い世代の価値観。今の若者でこれができるのは半分以下。そんな価値観から抜け出して、自分の好きな人生を歩んでみよう。

●必要なのは2つある。孤立せず誰か(あるいは社会)とつながりを持つことと、自分が何が好きか、何をしている時に幸せかを把握すること。

そして著者phaさんによると、仕事(社会)と自分の関係は4つのパターンがあるという。

1.仕事生活も満足、自分も満足(両方とも肯定)
2.仕事はやらなきゃならないが、自分は辛い(社会は肯定、自分は否定)
3.仕事もできないし、自分もダメ(社会も自分も否定)
4.仕事はしないが、自分は満足(社会は否定、自分は肯定)

1がベストな状態だが、現実にこの状態から落ちこぼれる2に移行する人が多い。そしてこの状態がしんどいから、みんな生きるのが辛いのだという。
本当なら2から1に戻れればいいのだが、それができない場合は、2→3→4とゆっくり戻ってみよう、自分に余裕ができれば、4から1に戻れるから、と言うのである。

そしてkekeのことを振り返ると、たしかに2のボロボロの時期があり、3の全てを拒絶して部屋にひきこもった時期もあり、そして今は4なのだろうか。(4の時期にぼぉ~っと考えることでまた社会に戻ろうと思えるとある)

ちなみにこのphaさんは京都大学を出て就職をしたが数年で辞め、今は価値観を改め自由に暮らしているようである。(この本の後半を読んでみると更に分かるのだろう)自分の年収は100万程度だと書いてあった。
仕事ばかりは自分を見失うが、ニートばかりでも孤立化してしまう。その中間辺り、仕事をしながら、ニートもする。それが一番理想的とまで書いてあった。まさに息子kekeの状態である。
kekeがその自覚の元に望んでこの状態を貫いているとしたら、新しい宗教にでもはまったかと思ってしまう。

ちなみにこれから読む第二章は「家族を作らない」という章だ。

さわり読んでみると、
・人間は遺伝子の運び屋ではじゃなくなった。
・遺伝子の代わりにミーム(自分の文化的芸術的作品や手法を誰かに伝える)を残す方法がある。
・これからは家族の代わりに「シェアハウス」

つまり「家族」「血縁」に囚われる考え方は古い、というのだろう。

またまた目からウロコ。。。。


でもたしかに今の時代の「結婚しましょう」「子供をふやしましょう」というお達しは、若者には余計なお世話だろう。若者は年金制度や社会制度を維持するために生まれてきたわけではない、と私が若者だったら思うだろう。そう思うと「こんな時代に自分を生んでくれて迷惑」というkekeの言い分も分かる気がする。

たしかに人はもっと自由でいいのかもしれない。
kekeは一人っ子なので、そのうち賃貸アパートを借りたくても保証人すら困るのではないかと案じていたが、その時代になれば、シェアハウスとか、また新しい解決法があるのかもしれない。


12 コメント

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我が息子も然りだけど (ふき)
2016-05-08 09:28:54
私なんか
あやつが就職の内定がもらえず けちょんけちょんに 人生落ち込んでいる時
「母ちゃんなぜ俺なんか産んだん?」と言われました
大学4年生になっても就職が決まらず 卒業しないで就職留年の形を取りました
留年しても好転せず 卒業しても意味の無いことと
大学を辞めてしまいました
私も同じようなことをしています
短大でしたが卒業証書なんていらないと
卒業?していません
息子はすったもんだして今に至りますが
子供の価値観は我々の時代とは違います
sakeさんはここのところ kekeくんのことで
色々と心痛めているように思います
“1”のように生きることができたらどんなに幸せなことでしょう
ほとんどの人は“2”の世界で生きています
親としては 我々の価値観としては
わが子なら
せめて“2”で生きてくれと思います
それが幸せなことと思っています
でも今の社会はそれさえも難しいくなっています

sakeさん
親としての思いはもうここまでです

何が幸せな人生なのか
どう生きるかは
もう本人の責任です

いっしょに暮らしているから
親子ですから
そうは思っていても いろいろあります
矛盾もいっぱいあります

でもねsakeさん 
息子達は自由に生きていいのではないかな
自分の息子だからしゃぁない
住まわせてあげるぐらいで
ついでだから 洗濯も ご飯もしてあげるけど的な・・・

甘えないで生きてくれと思いますが
私も sakeさんも 突き放すことができるほどの 賢母にあらずです
いっしょにしてしまいましたが
ごめんなんさい

でも もう ほっておきましょう
適当にかまってやるくらいが ほどよい距離感です

我々も好き勝手に生きよう 








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おはようございます (kao)
2016-05-08 10:32:52
sakeさん、ふきさんのおっしゃる
通りですよ・・
ある程度距離をおけば
きっとsakeさんも気が楽になるので
ないかしら・・親御さんの義務は
十分果たされましたし
もう気楽になさっていいのではないかしら。
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>ふきさん (sake)
2016-05-08 10:44:54
本当におっしゃるとおりです。
今まで1の暮らしが当然だと思っていました。どうしてちゃんと正社員やフルタイムで働かないのか、と思っていましたが、「1のように暮らせたらどんなに幸せでしょう」ほんと、その通りですね。私自身も、離婚を繰り返して1からはずれているんですから。

たまたま子供がいたので、何も考えず働いて生きてきたけれど、今は子供を育てるのにお金も時間もかかり、子供を育てることが全てではないですよね。

自分が今の暮らし方に価値観が見出せるなら、それでいいかもしれない・・・いや、それでいいんでしょうね。

私自身も給料も上がらず、いつどうなるか分からない職場で、何の資格の勉強もせず今日を生きてます。
次のステップ、次の時代もまた生きることを考えれば、何か資格の一つも勉強した方がいいのだろうけれど、そのことで今やっている何かを諦めなければならなくなります。それがバカバカしくなったんです。
「どんな仕事でもその時ある仕事をすればいいや、それより今の自由な時間を堪能しよう」という気持ちです。

あまりに世の中が効率を求めてくるので、疲れている人が増えてきたのかもしれませんね。(^_^;)

ふきさんも息子さんも卒業が意味ないことと、あきらめられたんですね。
私は息子が就職するのに大変になると、最後の最後まで大学を卒業するように言いましたが、息子はその1点はまったく後悔してないそうです。
自分で決めたことですからね。(^_^;)

「~しなければならない」それに縛られた人生は大変ですね。それにそう言う行動パターンで来れば自分と他人を比較しやすいことになるでしょう。
大学は卒業しなかったけれど、息子は悩んだ末に今の価値観にたどりついたのは、これから生きる上で役立つような気がしてきました。

親子というより「シェアハウス」でできることをやる、という家族生活がいいかもしれませんね。
収入が私の方が少し多いから、家賃を払い、食事も洗濯もお互いやることがあればついでにやってあげる・・・そういう生活スタイルもいいような気がしてきましたよ。^^

ふきさんの息子さんは、外出が多いので、いろんな友達との交流があるのでしょう。いいことですよね。
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>kaoさん (sake)
2016-05-08 10:48:32
kaoさん、おはようございます。

ほんとそうですよね。
目からウロコでしたが、確かに今の時代、正社員でない働き方も増えています。そう言う人が増えてくれば、新しい生活方法が生まれるでしょう。
頭の固い親が考えるより、時代の流れの方が早いです。

ふきさんのお返事でいっぱい書いてしまいましたが、親子でもっと自由気ままに暮らしてもいいかもしれませんね。
昨日はほとんど家にいて、のんびり過しました。
それだけで、心がほんわかしてきます。幸せな気分になるんですね。片付けようかな~と思ったり・・・
時間に終われず、「~しなきゃ」に追われない暮らしって大切のように思います。

kaoさんはいつも明るく落ち着いた暮らし方をしてますね。とても良いなぁ~と思います。
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ひとつ (かっつん)
2016-05-08 10:53:25
無駄な情報かもしれませんが
今は保証人なしで部屋は借りられます
少なくともうちはそうです
その代り不動産会社の紹介する保証会社に保証人になってもらうのです
一か月分とか半月分とかの費用がいりますが
ただし返済事故の経験のある人は拒否の可能性もあるようです

まずご自分の人生を楽しく生きられるように・・
好きな人に少し頼られないのですか?(笑)
好きな人とはそういうこと甘えられる人だと思うのですが
以前のことはよくわかってないので書き込みました
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sakeさんは、kekeくんと共に人生 (takaちゃん)
2016-05-08 13:57:36
楽しみましょう。
コメント珍しく長い文章書いたのですが、送信されていませんでした。(誤操作なのか?)
実体験者が語る話で説得力がありますね。
世の親たちはどうしても、子供の内なる気持ちに入り切れておらず、そこが親も子も共に、もがき苦しむところかもしれませんネ。
家族(母)の温かい庇護のもとにあることは、kekeくん自身が、一番自覚していることだと思います。
いつの日にか、2あるいは4から限りなく1へ向けて、はばたく時(ざるを得ない)が来ると思います。
それまでは、sakeさん自身の人生を楽しみましょう。

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相田みつをさん (みみ)
2016-05-08 14:31:54
相田みつおさんの言葉に
「しあわせは いつもじぶんの こころがきめる」
があります。

価値観って人により また時代によっては違うんですよね。
でも私自身 過去の価値観から抜け出せない面も多々あります。

しょうがいなじゃない?
「人間だもの」
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むつかしいですね (kyoko)
2016-05-08 14:51:51
我が家は女子ばかりで男の子はわからない・・
お嫁に行ったらお婿さんに任せるしかないしね

sakeさん 自分の人生を楽しめばkeke君も楽しく暮らす方法を考えるかも
親孝行したいときには親はなし・・

色々と思うけど・・
ふきさんやkaoさんと似たり寄ったりになるから
母親は男の子には弱いようです
女の子にはきびしいけどね('◇')ゞ
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>かっつんさん (sake)
2016-05-08 23:12:02
かっつんさん、こんばんは。
コメントを読んでつくづく考えました。
そう言えば好きな人、あまり頼ったことないですね(^_^;)
自分のことでいっぱいそうだから悪いような気がして。。本当に困った時は言うと思いますが。。。何なのでしょうね?
相手が年下ということもあるかもしれません。。。かと言って私が頼りがいがあるタイプではまったくないので、不思議ですよね。

今は保証人がいなくても部屋が借りれるんですか。
そう言う会社が間に入ることで、大家さんも取りっぱぐれる心配がなかったりするんですね。
そうですよね、兄弟居ない人もこれから増えるから、便利な仕組みができているんですね。納得しました。
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>takaさん (sake)
2016-05-08 23:17:14
takaさん、コメント入りませんでしたか。。せっかく長くかかれたのに残念です。私も読みたかったです。

自分は今まで安定した仕事をして、結婚して子供を育てる事が人生の目的だと思っていたので、この本を読んで驚いてしまいました。・・でもたしかに、息子の生活とそっくりなんです。
「こんなことで将来はどうするんだ」この前も言いましたが、息子曰く「その時考える」そうです。でも本当にそうかもしれません。自分の人生だから好きなように楽しむのが一番です。

ほんと、これから親子でシェアハウスの感覚で、ゆるく一緒に過そうと思いました。(^_^;)私が作れれば料理を作るし、作れない時はkekeが買ってきたり・・・互いができることをやって楽しく過せればいいのですね。
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