トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

イスタンブルには130万人の合法的外国人が住んでいる

2022年07月29日 | 国内
7月30日 人口1600万人のイスタンブルに、約130万人の合法的外国人が住んでいると、イスタンブル県の移民管理局が発表しました。

 Hurriyet

居住許可証を持っている外国人約746,000人と、 一時的保護下にあるシリア人548,000人が、合法的にイスタンブルに住んでいると、同局は声明文で言いました。「イスタンブルに合法的に住んでいる外国人は、法律の範囲内で、権利とサービスを受けられます」と移民管理局は言い、「居住する法的権利を持っていない不法移民は、公的サービスは受けられない」と強調しました。

同局はまた、治安部隊が不法移民を見つけたらただちに、彼らには法的な行政上の手続きが取られ、送還されます。「イスタンブルで行われた検閲で、1月から94,708人の不法移民に対し法的手続きが取られ、19,032人が出身国へ送還された。同局の調整で、66,524人は起訴され、他県の退去センターへ送られました。


ドイツ外相がトルコは不可欠なパートナーと語った

「トルコはドイツの絶対必要なパートナーであり、他のいかなる国より密接に結ばれている」と、ドイツのアナーレ・ベアホック外相が、2日間のトルコ訪問を前に言いました。

 Hurriyet

ベアホック外相は7月29日はギリシア訪問中で、金曜、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相と会談する予定です。「トルコは不可欠なパートナーであり、他のいかなる国より密接に結ばれています。両国の何百万の人々の心が通じ合っています」と、彼女は7月28日、声明で言いました。

トルコとドイツは政治的にも離反しないことが重要だと、外相は強調しました。「飢餓危機に直面している何百万の人々に希望の光明を与えるための、黒海におけるトルコの仲介についても、率直に話し合いたい」

ベアホック外相はまた、北シリアの軍事介入や、人権問題、欧州評議会のメンバーとしての義務の遵守など、両国にときに見解の相違のある問題も話し合いたいと強く言いました。「いま、私たちは私たちの進路をふたたび近づけなければなりません」

ロシアがヨーロッパの安全を脅かしつづけているいま、NATOとヨーロッパのパートナーとの団結の必要を、ドイツ外相は強調しました。外相の議題には、トルコとギリシアの関係も含まれるでしょう。


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「ガラタ港は独創的な新しいクルーズ・ターミナル」フォーブス誌

2022年07月28日 | 文化
7月29日 アメリカの有名な雑誌「フォーブス」誌が、イスタンブルのガラタ港を、世界の8つのベスト・クルーズ・ターミナルに入れました。

 Hurriyet

「フォーブス」誌の旅行コラムニスト、アン・エーベルさんが最近書いた記事は、ガラタ港のデザインや、構造、機能上の特徴に注目しています。「この港は独創的な新しいアプローチです。技術的な驚異であり、あらゆるタイプの構造が取り込まれています」

エーベルさんによると、乗客のターミナルが地下に隠されているガラタ港は、イスタンブルの有名な地下貯水池を想い出させます。[照明デザインのおかげで、乗客は地下にいることを忘れます」と、エーベルさんは言っています。

「頭上には、博物館、ショップ、レストラン、カフェ、小さなコンサートのための広場、約1マイルの遊歩道がある、全く新しい有機的空間がつくられています」と、エーベルさんは言い、これまで、ここはなにもない土地だったと強調しています。

ガラタ港はクルーズ船用の港であり、また、1200メートルの海岸線を有する、イスタンブルの多目的資産でもあります。18億ドルに相当するこのサイトは、コロナ・パンデミックのために1年延長され、2021年4月にオープンしました。

ヨーロッパの多くの都市では、クルーズ・ターミナルの前に、歴史的な建造物が立ち、違和感があることが多いと、エーベルさんは言い、このように、都市の美しく伝統的な特色を損なっていないターミナルは少ないと付言しました。


「いまこそウクライナ休戦に集中すべきときだ」トルコ外相

ウクライナとロシアが世界市場への穀物輸出再開に合意したいまこそ、ウクライナの休戦の調停に集中すべき時だと、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は言い、すべての第3国に、戦争終結への外交努力を支援するよう促しました。

 Hurriyet

「いまこそウクライナの休戦に集中すべき時だ」とチャウシュオール外相は、7月28日、イスタンブルで、ジョージアのイリア・ダルチアシヴィリ外相との記者会見で言いました。両外相は両国間の問題と地域の問題、ウクライナ戦争について話し合いました。

ジョージアのオセティア県とアブカジア県も、2008年以来、ロシアの支配下にあります。チャウシュオール外相は、ロシアとウクライナが、トルコと国連の仲介で穀物協定に合意したことに触れ、このプランの成功は、現在戦っている両国間の信頼構築に役立つだろうと話しました。

チャウシュオール外相は、トルコと国連が、世界的食糧危機を回避するために、ロシアとウクライナが穀物その他の食料を世界市場に輸出するメカニズムをつくったことに言及しました。

外相はまた、ロシアとウクライナの武力闘争を終わらせるためには、すべての第3国が関与することが必要だと力説しました。「両国に和平協議の用意があれば、われわれは喜んで彼らをトルコに迎える。しかし、これは1国の努力ではむずかしい。第3国も支援して欲しい」

チャウシュオール外相はまた、「トルコは戦争が始まる前から、ロシアとウクライナに戦争をさせないように努め、2月24日、戦争が勃発してからは、武力闘争を止めさせようと努力してきた。イスタンブルで休戦のための交渉が行われたが、その後も状況はよくなっていない」と付言しました。


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イスタンブルの穀物輸出調整センターが業務開始

2022年07月27日 | 国際
7月28日 戦争中のウクライナとロシアの穀物輸出の再開のために、複雑な業務を行うことになる合同調整センターが、7月27日、業務を開始し、まもなく最初の船が黒海に出航すると思われます。

 Hurriyet
イスタンブルの調整センター内部。壇上に立っているのがアカル国防相


調整センターの開所式は、イスタンブル・マスラク地区の国立防衛大学で、トルコのフルシ・アカル国防相の主宰で行われ、ロシア、ウクライナ、国連の職員も出席しました。

調整センターは、トルコの海軍司令官が監視と調整を監督し、軍事施設内で運営されます。3国と国連は、センター職員として5人を任命します。「世界中の目が貴君らを見ていることを忘れないように」と、アカル国防相はロシアとウクライナの代表たちに言いました。「この業務の成功は世界の食糧危機を解決するでしょう。貴君らの肩には大きな責任がかかっています。これは歴史的かつ人道的な重要な仕事です」

調整センターでは、ロシアとウクライナの軍民の職員が、トルコと国連の職員とともに、1室内で働きます。ウクライナの港を出た船の航行は、トルコのインフラを使って監視され、黒海での海上商業活動はすべてフォローされ、記録されると、アカル国防相は語りました。「船はトルコの港に着く前に、適切なポイントで、連合検閲チームによって検閲されます」

国防相はまた、もしウクライナの港で地雷処理が必要な場合は、ウクライナに技術支援が送られるだろうと強調しましたが、いまのところ、その必要はないと、彼は言いました。

「われわれが両国に最も要請したいのは協定を守ることです」と、アカル国防相は言い、アフリカや中東その他の国々の食糧危機を克服するために、この作戦の成功が重であることを力説しました。「この計画の成功は、現在のエネルギー危機その他、戦争から派生している問題を解決する先例となるかもしれません」

「このプランが、戦争を終わらせる総合的な休戦協定の基礎となることが、われわれの心からの願いです」と、アカル国防相は付言しました。


トルコはイラク・モスルの総領事館攻撃を非難

トルコはモスルのトルコ総領事館攻撃を強く非難し、総領事館を守る責任を果たすようイラク当局に要請しました。北イラクのダフークで市民が殺された襲撃に関して、両国間で緊張が高まっています。

 Hurriyet

「7月27日朝、モスルのトルコ総領事館が攻撃された。われわれはこの攻撃を最も強いことばで非難し、責任ある者たちができるだけ早く 裁かれることを期待する。われわれは領事館を守る責任を果たすよう、イラク当局に強く要請する」という声明文が、7月27日、トルコ外務省から出されました。

その日の朝、メヴリュト・チャウシュオール外相は、トルコ領事館への襲撃を、テロ組織による挑発の一環と説明しました。テロ組織は、イラク政府の対テロ闘争が無力であるため、自由に行動しています。

「国際協定によれば、その国の領事館を守るのは、イラク政府の仕事です。イラクにはテロ組織がはびこり、イラク政府とわが国にとって脅威になっています」と外相はTV100のインタビューで語りました。

アメリカ、EU、イギリスにテロ組織と指定されているPKKは、イラクからトルコを攻撃しつづけてきました。イラクには彼らの本部と、訓練キャンプを含む施設があります。トルコは今年初めから、北イラクで広範な対テロ闘争を行なってきました。

「テロリストの存在を排除するのはイラク政府の責任です。“貴国だけでできないのなら、共闘しようではないか。共闘したくないなら、わが国でするしかない”と、われわれは言いました。われわれは国際法に従って、自己防衛の権利を使用しているのです」とチャウシュオール外相は言いました。

PKKはイラク国内の10,000平方キロを支配しています。


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エルドアン大統領が8月5日、プーチン大統領と会談する

2022年07月27日 | 国際
7月27日 エルドアン大統領は8月5日、ロシアの黒海岸のリゾート地ソチで、プーチン大統領と会談すると、大統領府が発表しました。

 Hurriyet

ロシアのウクライナ侵攻後、両首脳は、7月19日、テヘランで行われたシリア・サミットで初めて会いました。エルドアン大統領は、ロシアとウクライナ両国と良い関係にあるトルコを、5か月に及ぶ戦争を止めるための外交努力の中心にしようと努めています。

先週、トルコは国連とともに、イスタンブルで、戦争中の両国に、黒海経由での穀物輸出の再開のための協定に署名させました。


「コロナ感染は今後数週間、増加するだろう」専門家

犠牲祭後、急激に増加しているコロナ感染数は、今後数週間、増加してゆくと思われると、カラデニス工科大学教授で、コロナ科学委員会のテヴフィク・オズリュ氏が言いました。

 Hurriyet

「犠牲祭後、家族感染が始まりました。感染の増加は秋が来るまで続くと思われます」オズリュ教授は言っています。教授によると、インフルエンザや他の呼吸器系の感染症に似ているコロナは、10月にピークになり、来年の3月までつづくだろうということです。

「注意が必要です。パンデミックはまだ終わっていません。ウイルスは以前より強くありませんが、まだ私たちの間にいます」トオズリュ教授は言いました。教授はまた、リスク・グループにある人は、接種後6か月たったら、ブースター接種を受けるよう勧告しています。

「禁止令も、マスクの義務もありませんが、自分の身は自分で守ることが必要です」とオズリュ教授は付言し、人の多いところでは換気を勧めています。


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「ロシアとウクライナは穀物協定を尊重すべきだ」エルドアン大統領

2022年07月25日 | 国際
7月26日 ロシアとウクライナが黒海に食物回廊を設置することで合意した翌日、ロシアがウクライナのオデーサ港を攻撃したことは、このプロセスが非常に難しいものであることを示したと、エルドアン大統領は語り、両国に協定への署名を尊重するよう要請しました。

 Hurriyet

「われわれは両国が署名を尊重し、両国が結んだ協定に責任を持って行動することを期待する。われわれはまた、協定の精神に反する行動を抑制するよう両国に要請する」と、エルドアン大統領は、7月25日、国営放送TRTのインタビューで語りました。

トルコと国連は、7月22日、世界の深刻な食糧危機を避けるために、ロシアとウクライナが、穀物、肥料その他の産物を黒海を通じて世界市場への輸出を再開するよう仲介しました。しかし、今回のロシアのオデーサ港近くの軍事施設への攻撃は、協定の実施を懸念させます。

トルコはロシアの攻撃後、このような攻撃がくり返されないよう、外交を強化したと、大統領は示唆しました。「ここで失敗したら、われわれすべての損失になる。われわれはそれを両国に気づいてもらいたい。われわれはこんなことを終わらせるために努力をつづける決意でいる」

質問に対し、エルドアン大統領は、トルコの主たる目的は、ウクライナでの武力装紛争を終わらせ、この地方に平和と安定を取り戻すことにあると、くり返し、協定によって、完全な休戦への道が開かれることを願っていると語りました。


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ロシアのオデーサ港攻撃は穀物協定に疑問を投げかけた

2022年07月24日 | 国際
7月25日 ウクライナのゼレンスキー大統領はオデーサ港へのミサイル攻撃を「ロシアの野蛮行為」と非難しました。攻撃は、戦争のため封鎖されていた穀物の輸出を再開するための協定が締結された翌日のことでした。

 Hurriyet

ウクライナ軍は、土曜、対空砲が2発の巡航ミサイルを撃ち落としたが、2発は港に命中したと言いました。この攻撃は、世界の食糧危機を救うために何か月もの交渉に末に締結された協定を脅かすものです。ゼレンスキー大統領は、オデーサへの攻撃はロシアが約束を守るとは思えないことを示したと言いました。

「わが国の港オデーサへの、今日のロシアのミサイル攻撃はシニカルだ。この攻撃はまた、ロシア自身の政治的立場を吹き飛ばした」と、その夜のスピーチで語り、ロシアとの対話は次第に擁護しがたいものになってきたと、付言しました。「ロシアの明らかな野蛮行為は、われわれの勝利のために必要な武器の入手につながる」

オデーサは協定で指示された3つの港のひとつであり、ウクライナ当局は「攻撃のとき、港には穀物が積まれていたが、ミサイルは穀物にはヒットしなかった」と言っています。

金曜日、署名式を主宰したグテーレス国連事務総長は、明確にこの攻撃を非難したと、副報道官は言い、この協定を守るよう各サイドに勧告しました。「この食物は、地球的食糧危機に食料を求めている何百万の人々の苦しみを緩和するために絶対に必要なものです」と事務総長は言っています。

EUのジョセフ・ボレル外務政策上級代表は、この攻撃に対して、直接、ロシアを非難しました。イギリスのリズ・トラス代表は、この攻撃は「絶対におぞましく」「完全に是認できない」ものだと言いました。アメリカもこの攻撃を強く非難しています。アントニー・ブリンケン国務長官は、「昨日の協定のロシアの誓約の信頼性に、大きな疑念が投げかけられた」と語りました。

オデーサのマクシム・マルチェンコ知事は、「この攻撃によって負傷者も出ている。オデーサ港のインフラが破壊された」と言っています。負傷者の人数と重度は発表されていません。


出火の危険のため、夏中、森林に立ち入り禁止

農林相と災害緊急管理局(AFAD)の査定によって、出火のリスクのため、8月31日まで、森林への立ち入りが禁止されました。

Hurriyet

AFADから全国知事室に送られた回状によると、キャンプ場以外の森林でキャンプすることと、森林の近くで花火やスカイランタンのような燃えやすいものを使用する催事は禁止になりました。森林をパトロールする憲兵や警官の人数が増やされ、ドローンなどによる監視が強化されでしょう。

火災の危険のため、ゴミ捨て場や埋立て地、ピクニック場のような出火しがちな場所の周辺には非常路がつくられます。AFADは全職員、車両、設備が、森林火災に迅速に対応できるよう準備されていることを確認します。森林火災のための対応として、公的施設、民間分野、NGO,ボランティアの調整が行われていると、AFADは言っています。

AFADによれば、切り株やごみが燃えたり、農作業、送電線の故障、ピクニック、落雷で起こる森林火災はべつとして、意図的、怠慢、不注意からも森林火災は起こっています。

「南部のアンタリヤやムーラ県では、気温が40度を超すこともあり、湿度が増しています。そのため、森林火災が起こりやすくなっていますから、注意が必要です」と、7月20日、著名な気象学者オルハン・シェンさんは言いました。


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穀物回廊の合意の翌日、オデーサ港へのミサイル攻撃

2022年07月24日 | 国際
7月24日 国連とトルコが支援し、ウクライナとロシアが穀物輸出再開の協定に署名した翌日の7月23日、ロシアがウクライナのオデーサ港を攻撃し、トルコを懸念させています。

Hurriyet

「われわれが昨日、行なった合意後に、このような事件が起こったことを、われわれは懸念している」とトルコのフルシ・アカル国防相は言いました。「ロシアはオデーサへの攻撃を否定している」

7月23日、ロシアのミサイルがウクライナの黒海の重要な港オデーサ港を攻撃したと、ウクライナ当局は言っています。2発の巡航ミサイルがターミナルの施設に命中したと、オデーサ当局はソシアルメディアで言いました。世界の食糧危機を救うために何か月もかけた交渉の末に締結された画期的な合意に暗い影が落とされました。

2月のウクライナ侵攻以来、ウクライナとロシア間で初めて大きな協定が締結されたのは、「深刻な飢餓」を緩和することが目的でした。戦争のために、4700万の人々が飢餓に直面していると、国連は言っています。

「敵はオデーサ港をカリビル巡航ミサイルで攻撃した。2発のミサイルは対空設備によって撃ち落されたが、2発は港の施設に命中した」と、オデーサ地方の代表の1人セルギー・ブラチュク氏がソシアルメディアの声明で言いました。

ウクライナとロシアの敵対意識は、金曜日、イスタンブルで行われた署名式にも現れました。テーブルの周囲の国旗の配置に関して口論があり、また、ウクライナがロシアと同じ書類に署名するのを拒否したため、署名式はやや遅れました。

両国は結局、アントニオ・グレーテス国連事務総長とトルコのエルドアン大統領の面前で、同一の合意文書に、べつべつに署名しました。

トルコはウクライナとロシアの間に平和が樹立されるまで、外交努力をつづける決意だと、エルドアン大統領は言いました。


ファーストレディが「気象と開発リーダーシップ賞」受賞

トルコのファーストレディ、エミネ・エルドアンさんが、「ゼロ廃棄物プロジェクト」によって、気象変動との戦いで果たした先駆的役割に対して、世界銀行の初の「気象と開発リーダーシップ賞」を受賞しました。

 Hurriyet
中央がエミネ・エルドアン夫人


「私は、子供たちのために晴れやかな未来を願う全自然愛好家を代表して、この意義ある賞を頂戴します」とエルドアン夫人は、首都アンカラの大統領官邸迎賓館で行われた授賞式のスピーチで語りました。

気象変動はもはや環境問題にとどまらず、国々の発展と福祉に大きく影響する地球的危機と人類の未来への大きな懸念になっていると、夫人は語りました。「諸外国と同様、トルコも気象変動の影響を感じています」

「気象変動との戦いで、私たちに危機は迫っています。トルコは、この地球を私たちの共通の家と見て、この危機にアプローチしています」と彼女は付言しました。彼女はまた、気象変動との戦いは多次元的で、交通や産業から、農業や保健まで多くの分野の変革を必要とすると、力説しました。

ファーストレディはまた、世界銀行は2021年から2025年を目標に「気象変動行動計画」によって、諸国をリードしていると語り、パリの気象協定の実施のために、世界銀行が提供している財政的技術的支援にも言及しました。


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ロシア人がイスタンブルで住宅を買っている

2022年07月23日 | 国際
7月23日 ロシア人がイスタンブルで、とくにアジュバデム区と、アジア側の最高級地バーダト通り周辺で、住宅を買っていると、この地域の不動産業者たちは言っています。

 Hurriyet

ウクライナ戦争が始まってから、トルコで住宅を購入するロシア国籍者が増えてきました。ロシア人のほとんどは、地中海岸のリゾート地アンタリヤに家を買っていましたが、最近は、若くて裕福なロシア人たちは、アジュバデムとバーダト通り周辺の住宅を買っていると、不動産業者たちがミリエット紙に語りました。

「こういう人たちはソシアルメディアで、それらの地域について知って、私たちに連絡してきます。彼らは活発な社会生活をし、オシャレな界隈に暮らしたいのです」と業者は付言しました。

バーダト通りは高級デパートやカフェ、レストランで知られています。アジュバデムやバーダト通り周辺の住宅には、500万から2000万リラの値がついています。不動産業者によると、ロシア人たちは不動産を買うだけでなく、それらの家を貸し出しているそうです。

戦争以来、需要は爆発的に増えています。ロシア人は、イラン人その他中東諸国の人と違って、Ⅰ~2ベッドルームの、小さめのアパートを買っていると、不動産の専門家スフラン・アラスさんは言いました。「彼らはイスタンブルをたっぷり楽しみたいのです。だから、ウスキュダルヤアジュバデムやバーダト通りを選ぶのです」

しかし、家を買うロシ人の一番人気はやはりアンタリヤだと、マルス投資のハカン・ブジャク議長は言いました。「ロシア人たちは何年間も、アンタリヤで休暇を過ごしてきて、この土地になじんでいるので、アンタリヤで家族や友人たちと暮らしたいと思うのです」

1月から6月の間に,21,039戸の住宅が外国籍者に売られましたが、その20.5%はロシア人だったと、ブジャクさんは言いました。


バシリカ貯水池が5年ぶりに再オープン

イスタンブル・スルタナメットのアヤソフィア近くに位置するバシリカ貯水池が、修復作業を終え、一般公開されました。バシリカ貯水池は、地震が起こったら深刻なダメージを受けるだろうという判断から、イスタンブル市が強化プロジェクトを準備し、修復作業を始めました。

 Hurriyet

歴史的な貯水池は、毎日、午前9時から午後5時までオープンされます。イスタンブルの壮麗な古代建築物のひとつバシリカ貯水池は、アヤソフィアの南西に位置します。地下貯水池は、ビザンティン皇帝ユスティニアヌス1世のために建てられました。

貯水池がイスタンブル市によって一般公開されたのは、1987年です。貯水池は長さ140メートル、幅40メートルの長方形を成す巨大な建物です。52段の階段を下りる地下貯水池には、高さ9メートルの円柱が336本立っています。

ギリシア神話の地下世界の女怪物メドゥーサの頭部が2つ、貯水池の2本の円柱の基石として使われています。4世紀初めのものと思われるこの頭部は、どこから運ばれてきたものか、いまだにわかっていません。

総面積9,800平方メートルの貯水池は、ビザンティン時代からオスマン時代まで、イスタンブルの住民に水を提供していました。貯水池には約100,000トンの水が貯えられます。


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歴史的穀物回廊の協定がイスタンブルで署名された

2022年07月22日 | 国際
7月22日 2月以来、戦いつづけているロシアとウクライナが、世界の食糧危機を防ぐ黒海構想と呼ばれる総合プランの下に、黒海を通る安全な食料回廊を創設するために、トルコと国連とともに、歴史的協定に署名しました。

 Hurriyet

ウクライナとロシアは、7月22日、トルコと国連とともに、両国の穀物その他の食料の輸出を始めるための2つの覚書に署名しました。ウクライナ側はオレクサンドル・クブラコフ・インフラ相が、ロシア側はセルゲイ・ショイグ国防相が署名しました。

トルコのフルシ・アカル国防相も、トルコを代表して覚書に署名しました。署名式はボスフォラス海峡沿いのドルマバフチェ宮殿で行われ、エルドアン大統領、国連のアントニオ・グテーレス事務総長、トルコとロシアとウクライナの政府高官が出席しました。グテーレス事務総長は国連を代表して協定に署名しました。

エルドアン大統領はスピーチで、この協定の締結に貢献したロシア、ウクライナ、国連のすべての人々に謝意を表明し、「われわれは世界的食糧危機におけるこの決定を誇りに思う」と語りました。「この協定は、トルコの国防相と外相の懸命な外交によって実現した。この協定によって、黒海から世界市場へ、新しいライフラインが開かれた」

「この計画は、これからイスタンブルに設置される共同の“調整センター”によって実施され管理される。この計画を成功させるためには、国際社会の支援が極めて重要だ」とエルドアン大統領は言いました。

エルドアン大統領はまた、イスタンブルで締結されたこの協定は、ウクライナ戦争の終結への希望を復活させるだろうと言いました。「この紛争の始まった時から、われわれは、戦争を長びかせることは、経済的損失と人々の 死傷につながると思っていた。戦争は戦っている国や周辺諸国のみならず、世界の果てまで傷つける」

「私の願いはこの協定が、紛争の終結へのターニングポイントになることだ」と大統領はスピーチを結びました。


トルコは北イラクの攻撃について真実を明示するようイラクに要請

トルコは、北イラクのザーホー地区で8人の市民が殺された攻撃について、事件の真実を明らかにするよう、イラク政府に要請しました。

Hurriyet

「われわれは今日(7月20日)、イラクのドーホク県ザーホー地区の川岸で、8人の人々が死亡し、23人が負傷したという報道を、深い悲しみとともに知った」とトルコ外務省は声明を出しました。「われわれは亡くなった方々に神の恵みを願い、そのご親族とイラクの国民と政府にお悔やみを申し上げ、負傷した方々の早い快復を祈ります」

外務省の声明は、この攻撃について、イラク政府がトルコを非難したのを受けて出されました。「トルコは市民を標的とするあらゆる攻撃に反対する。トルコは国際法に従い、市民とインフラ、歴史的文化遺産、環境を守ることに最大の注意を払って、テロとの戦いを行っている」と外務省の声明は言っています。

「無辜の市民に対するこのような攻撃は、テロと戦うわが国の断固たるスタンスを標的にしたテロ組織によるものと考えられる」と、外務省の声明はPKKに言及しています。

PKKは北イラクに本部と訓練キャンプを持ち、そこからトルコを攻撃し、テロ活動のためにわが国に侵入してきます。トルコは最近、北イラクでの対テロ作戦を強化しています。トルコ外務省はイラク政府に協力を申し出て、「トルコは真実を明らかにするために協力する用意がある」と強調しました。

「トルコは市民を攻撃しない」
メヴリュト・チャウシュオール外相は、ザーホーの市民への攻撃に関するイラク当局の主張を否定しました。「トルコ軍からの情報によれば、トルコは市民に対する攻撃はしていない」と外相は、7月21日、TRTのインタビューで語りました。

チャウシュオール外相はイラク当局に、テロ組織の影響を受けた発表をしないよう勧告し、「公認された政府であろうが,なかろうが、トルコを非難する声明は拒否する」と言いました。

「トルコの対テロ作戦は、決して市民をターゲットにしないことは、全世界が知っている。われわれは国際法に従って、テロとの戦いを推進している」と外相は力説しました。


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ある調査によると、トルコは6番目に移住したい国

2022年07月20日 | 国際
7月21日 オーストラリアの調査会社によると、南アフリカその他の国では、トルコが6番目に移住して移住したい国に挙げられています。

 Hurriyet

移住したい国のトップはカナダで、2番目が日本、3番目がスペインです。調査会社は“Google Ads Keyword Planner”を使い、50か国の人々がGoogle 検索中に使った4つのキーワードを分析しました。キーワードは「国」「資産」「引っ越し」「移転」です。

この調査によると、9か国の人々がトルコを「移住し定住したい国」と考えています。トルコを挙げた国はアフガニスタン、ジブチ、イラク、ヨルダン、パキスタン、カタール、オマーン、ソマリア、イエメンです。スエーデンで新生活を始めたいと思うのは日本人だけです。

コロナ・パンデミックのため、他の国へ移住したいと考える人は増えていると、同調査は言っています。「リモート・ワークが増え、オフィスへ行く必要が減ったため、人々は外国へ移住を望むようになっている」


トルコとギリシアが「ココレッチ」をめぐって対立

トルコとギリシアがいま、トルコ語で「ココレッチ」、ギリシア語で「ココレッツィ」と呼ばれる屋台の食物をめぐって対立しています。

 Hurriyet

両国の人々が、どっちのバージョンがおいしいかで、ソシアルメディアで議論しているのです。「われわれはいま、ココレッツィのために戦う」「トルコ人は(エーゲ海の)島々の次は、ココレッツィに文句をつけようとしている」「トルコとギリシアの食物戦争」といった見出しをつけたサイトが回覧されています。

アテネのヴァリ地区で、何年間もココレッツィを焼いているヴァシル親方は、スカイTVに「ココレッツィとココレッチは関係ない。私はイスタンブルに行ってココレッチを食べてみたが、わが国のココレッツィのほうがうまい」と語りました。

「トルコ人は腸を焼いているだけだ。われわれは腸に、レバーや腎臓や膵臓やスパイスを詰めている」と親方は言いました。ギリシアでは、ココレッツィのサイズがいろいろあって、9ユーロから12ユーロです。

料理はトルコとギリシアの関係において重要な位置にあります。両国の調理法では、使われr材料が違ったり、調理の形式が違っても、ジャジュクや、イマーム・バユルドゥ、キョフテ、ムサカ 等々、多くの「共通の料理」があります。

Hurriyet 紙のライター、エブル・エルケさんは、共通の絆を共有する土地では、似た料理のヴァージョンが見られることが多いと言いました。「同様の土地で、同様の料理の異なるヴァージョンに出会うことはよくあります。料理を文化とし、プロモートすることが重要です。食物のストーリー、過去、伝統を尊重し、維持してゆけば、食物は年月を経て文化になります」

オズイエーイン大学の「料理学・厨房アート部」オズゲ・サマンジュ博士も、この話題について語りました。「ココレッチや、バクラヴァ、ドルマ、ジャジュクのように、今日、トルコ・ギリシア料理として知られ、作られている料理のオリジンは、共通の歴史的過去をベースにしています。共通の厨房文化は、オスマン時代、同じ帝国の一部だったトルコとギリシアの地理的関係によって形成されました」

「ですから、バクラヴァやココレッチは調理の技術に違いがあっても、同じ料理が今日の国民的料理として、皆に重要視されているのです。従って、ココレッチはギリシア料理でも、トルコ料理でもなく、両国の地理的関係によって生まれた料理といえます」と、サマンジュ博士は言いました。


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