トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ギュル大統領、病床でもシリア情勢の研究

2012年08月31日 | 国内
8月30日 アブドゥラ・ギュル大統領、このあいだから体調悪いようでしたが、伝染性の耳の病気だそうで、いま入院中です。

 Hurriyet
病床を訪ねたら、シリア情勢のレポートだの地図だの見て、お勉強中だったそうです。よい機会だから、たまにはのんびりなさればいいのにね。

大統領は「ここで時間の浪費なんかしていませんよ。レポートや本を読んで勉強しています」と、ツイッターにメッセージ送ったそうです。
30日の「勝利の日」の式典には出られなかったけど、あと2、3日で退院だそうです。たいしたことなくてよかったですね。

 Hurriyet

パジャマの大統領、初めて見ました。フツーのお父さんみたいでカワイイですね。


  失業率の低下で、トルコはヨーロッパもアメリカも抜いた

国際労働機関(ILO)は最近、トルコ経済は世界の経済危機中にも上向きをつづけ、失業率はEU諸国を抜いて低下しているとして、トルコの経済政策を詳しく分析しています。

 Hurriyet
女性と若者の就業率もアップ


トルコの経済政策は失業率を8.2%にしましたが、これはアメリカの8.3%より低い。ヨーロッパ諸国は20%です。

ILOはトルコの経済政策を成功例として、さまざま分析していますが、長くなりますので省きます。興味のある方、ILOにアクセスしてください。
農村部を勘定に入れないから失業率が低くなるのだという意見もありますが、それにしても、ILOもびっくりです。


  
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裕福なシリア難民はイスタンブールで事業始めたりして・・・

2012年08月29日 | 国際
8月29日 「キャンプにいるのは金もパスポートも持ってない連中ですよ。パスポートがあれば、われわれシリア人、どこでも住めるし、トルコは安全だしね」なんて言って、イスタンブールその他の都市で、ビジネスなんか始めちゃってるシリア人の大金持ち、小金持ちが大勢いるようです。

 Hurriyet
「パスポートとじゅうぶんな金のあるシリア人はキャンプなんかに住まない」


今年の1月~7月にイスタンブールにできたシリア人資本の会社は、去年の28社から89社に増えました。イスタンブールの商工会議所(ITO)によると、218%の増。
難民としてシリアから来た人々がイスタンブールで投資先を探しているとITOは言っています。
新しくできたシリア資本の会社のトップ14社は、観光、住宅、プラスティック、運輸、繊維、食品など。シリア人による新会社89社の総資本額は620万リラを超えました(ITO)。

「イスタンブールにはアレッポーやダマスカスのビジネスマンが大勢いますよ。金のある人がキャンプにいるわけない」と、シリア人ビジネスマン、ガジ・ムスルルさん。
キャンプに住まないシリア難民は、イスタンブールのほか、ブルサ、メルシン、ハタイ、ガジアンテップ、イスケンデルンなどにいます。

・・・トルコ当局は、住民登録しないでトルコ国内に住んでいる人は、早く地元の警察署に行って外国人登録するように言っています。


   中央アナトリアのトゥス湖はフラミンゴの天国

中央アナトリアのトゥス湖(塩湖)は地中海地方で最大のフラミンゴの生息地です。「自然協会」の科学コーディネーター、シュレイヤ・イスフェンディヤルオールさんは、同協会は2003年以来、トゥス湖とゲディス・デルタのフラミンゴの観察をつづけていると言っています。

 Hurriyet

「私たちは空中撮影によって、フラミンゴの数を調べています。とくにヒナの数に注意して、フラミンゴ・コロニーをモニターしています」
「フラミンゴは食物や巣を見つけるために移動しますから、湖に来る数は毎年、変わります。フラミンゴは塩分のある湿地を好みますから、トゥス湖は彼らにとって重要な故郷なのです。」

 Hurriyet
ここ何年か、トゥス湖の水位が下がっているので、フラミンゴの数も減っているようです。


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シリアに拘束されているトルコ人カメラマンの夫人が発言

2012年08月29日 | 国際
8月28日 山本美香さんらといっしょにアレッポー入りして、シリア政府側に捕まっているトルコ人カメラマン、ジュネイ・ウナルさんのインタビュー・ビデオが放映されたことは、昨日書きましたが、彼の顔のアザは明らかに虐待によるものと見られます。

 Sabah

インタビューは書いたものを読んでいるようで、圧力をかけられ、おびえているようすが感じられたそうです。
ビデオを見た彼の同僚は、彼は虐待に耐えているのだろうと言っています。

ウナルさんの夫人、ヌラン・ウナルさんは「彼は多くのアラブ諸国を取材してきた経験豊かなジャーナリストです。土地の名をまちがえて発音したりしていたのは、むりに読まされていた証拠です。少なくと、彼が生きていることがわかって少しホッとしましたが、顔のアザは暴力によるものに違いありません。彼はアリ1匹、殺せない人なのに」

1年半の内乱で17人の外国人ジャーナリストが殺されているなんてただごとではありません。とにかく早く解放してあげて!


  トルコは12万人のシリア難民を受け入れる!

まだまだ増えるシリア難民。トルコはもうやけくそみたいに、難民キャンプを建設しています。

 Hurriyet

来週までに、新しいキャンプを4か所にオープン、トルコ国内に12万人の難民を収容するキャンプができます。
「来週までに4万人収容するキャンプをオープンします」と、災害・緊急管理局(AFAD)のスポークスマン、ムスタファ・アイドードゥさんは言っています。

シリア内戦の最大の被害者はトルコですね。
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「私はミカ・ヤマモトたちとアレッポーに入った。翌日、彼女は殺された」

2012年08月27日 | 国際
8月27日 20日、あの山本美香さんたちといっしょに、トルコからアレッポー入りしたトルコ人カメラマンのジェネイト・ウナルさんは行方不明になっていましたが、アサド政府の兵隊に捕まって、いまも拘束されていることがわかりました。
今日、アサド側が撮った1分半のインタビューのビデオがトルコのメデイアで放送されました。

 Hurriyet

ウナルさんは一応、健康に見えますが、目の下に明らかに打撲と思われる黒いアザがあり、疲労し、興奮しているようでした。

1分半のインタビューなので、多くは語れませんでしたが、彼は「20日、日本人のジャーナリスト2人と、ヨルダン人のジャーナリスト、バシャル・ファフミ君といっしょにトルコからアレッポーに入った。翌日ミカは殺され、ファフミは負傷し、私といっしょに政府側の兵隊に捕らえられた」と言いました。

 Hurriyet
美香さんも殺されていなかったら捕まっていたのかも


アサド政府側は、ウナルさんは反政府勢力に加わるためにシリアに来たなどと言っていますが、ウナルさんはアメリカ・ベースのアルフラ・テレビのカメラマンです。

トルコのメディアでビデオが流された直後の記者会見で、ダヴトオール外相は、ウナルさんが反体制派に加わるためにシリアに入ったというシリア政府のいいがかりをはねつけ、「シリアはジャーナリストの安全に責任を持つべきだ」と強く言いました。

2011年3月、アサドに対する反体制派の反乱が始まってから、シリアで亡くなったジャーナリストはなんと17人。
17番目が日本の女性ジャーナリストになってしまいました。アサドはジャーナリストを敵と見ているようです。


トゥンジェリ大学でザザ語学科がオープン

ザザ語ってなに? という方のために簡単に言いますと、トルコ東部トゥンジェリ県周辺で、クルド系の人々が話している言語で、クルド語の方言の1種ともいわれます。
いまも300万~500万のザザ語を話す人がいるそうです。

 Hurriyet

トルコ東部トゥンジェリ大学でザザ語学科がオープンしましたが、トルコ国内にはザザ語を教えられる研究者スタッフが見つけられず、ドイツの大学の博士課程から3人の研究者を呼んだと、同大学学長のドゥルムシュ・ボズトゥー博士は言っています。

3人の研究者はトゥンジェリの出身で、ドイツの市民権を所得した方々です。
ザザ語教師になった研究者の1人ジュルフュ・セルジャンさんは、「言語の規制がこの地方の人々を暮らしにくくしてきました。大学レベルの教育機関でザザ語教育がなされるのは、とても喜ばしく、また、トルコの民主化がここまで来たことを示す好例になるでしょう」と言っています。


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ディヤルバクルのアルメニア教会の鐘が鳴る

2012年08月26日 | 国内
8月6日 東部ディヤルバクルの聖ギゴラス・アルメニア教会は、中東のアルメニア人・コミュニティにとって重要な教会ですが、このほど鐘楼の修復が終わり、ロシアでつくられた新しい鐘も届いて、11月の式典で97年ぶりに鐘の音が街に響くそうです。

 Hurriyet

この教会の鐘楼は1915年、モスクのミナレットより高いという理由で取り壊されたといいます。教会は2010年から修復作業を始め、2011年10月、一応完成して再開しましたが、その後も修復作業はつづいていました。ディヤルバクル市も資金援助したそうですが、修復費は総額320万リラ(1億数千万円)かかったそうです。

1376年建立のこの教会はディヤルバクルのアルメニア人の多いスル地区のファティフパシャにあります。
教会の面積は32,000平米、3000人を収容できるそうで、中東で最大の教会だとか。

第1次大戦中はドイツ軍の司令センターとして使われ(トルコはドイツに与していましたからね)、その後は国営シュメルバンクの倉庫になっていたとか。

曲折をへて、よみがえった教会に鳴り響く鐘の音、アルメニア人ならずとも、ちょっと感動ですね。


  ウルファのユダヤ人墓地建設の要求は却下されました 

東南部シャンルウルファ県に住むユダヤ系市民エユップ・バーデムさんは、ウルファにユダヤ人専用の共同墓地をつくって欲しいと、県当局に2度も申請しましたが、却下されました。

 Hurriyet
写真はイスタンブールのユダヤ人墓地


「シャンルウルファには宗教、民族を問わず、だれでも手続きすれば埋葬できる共同墓地があります。墓地のお墓を移動したりして、ユダヤ系市民のお墓をべつにすることは不可能です」というのが当局の答え。
バーでムさんは「シャンルウルファにはユダヤ系であることを隠してきた人も含めて53家族のユダヤ系市民がいます。私たちは私たちのやりかたで葬儀をしたい」と言っていますが、当局は「葬儀は家族それぞれがするものですから、好きなようになさればよい」

・・・多民族国家には日本にはないさまざまな問題がありますね。バーデムさんは県の共同墓地にユダヤ式のお墓をつくり、ユダヤ式の葬儀を盛大にあげる方向でがんばったらどうかしら?

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山本美香さんのことはトルコでも大きく報道されました

2012年08月25日 | 国際
8月25日 美香さんはイスタンブールからトルコ航空機で無言のご帰国をなさいました。トルコのメデイアも事件のことだけでなく、彼女のこれまでのご活躍についても詳しく報じていました。

 Hurriyet

美香さんのご遺体が機内に運ばれるとき、空港作業員とトルコ航空乗組員10数人が黙祷を奉げたということです。
シリア内戦のトバッチリの最大の被害国はトルコだし、トルコのジャーナリストもシリアで殺されたり誘拐されたりしていますから、美香さんのご不幸もトルコ人にとってひとごとではありません。

私も何年か前、トルコ南部からバスでアレッポーに入って、歩きまわったことがありますので、TVの映像を見てもリアルに恐いです。


  トルコに入国したシリア難民7万8409人に達した

トルコの「大統領府災害・緊急管理局」(AFAD)が昨日、トルコに入国しているシリア難民の数は7万8409人に達したと発表しました。この増加率でいくと、近く10万人になるだろうとも考えられます。

 Sabah

現在、トルコには8つの難民キャンプが設けられています。ハタイに5か所、シャンルウルファに2か所、ガジアンテップに1か所。この他、キリスに1万2000人収容できるコンテナ・タウンがあります。
シリア内戦勃発以来、1年余、トルコはシリア難民のために、あらゆる人道支援を行なってきました。現在もさらにキャンプを増設中です。

・・・いまは暑いからまだいいけど、寒さが来るまでに、この10万人をなんとかしないと、トルコも限界を超えるのでは・・・国連のヒト、トルコに任せておけばいいってもんじゃないでしょう。


   PKKのテロ攻撃はつづく

あれだけ悪逆非道なテロを働いておきながら、PKKは反省の色などみじんもないようです。
今日もPKKと思われるメンバーが東部ハッカリ県のオムルル第2国境大隊に攻撃をかけてきました。

 Hurriyet

テロリストは大隊の軍事施設をターゲットにしてきたようです。軍側がすぐに応戦して衝突が起こり、兵士1人死亡、5人負傷。
アサドはこんなやつらと手を結んでしまったようです。


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トルコ人兄弟経営のレストランがロンドンで大評判

2012年08月25日 | 文化
8月24日 トルコ人兄弟シャーヒン・ギョクさんとアフメット・ギョクさんのロンドンのトルコ・レストラン「メゼ・マンガル」が、ロンドンのベストレストランの7位にランクされました。

 Hurriyet

アメリカベースの旅行アドバイス会社「トリップ・アドバイザー」が1万人を対象に行なった調査で、ギョク兄弟の「メゼ・マンガル」がトップ10入り、7位です。
これで「メゼ・マンガル」は5星ホテル「リッツ・カールトン」やスペイン料理の名店「バラフィーナ」に勝ったわけです。

インタビューを受けたシャーヒン・ギョクさん(43)は「7位になってから、予約の電話が鳴りっぱなし」と嬉しそう。ギョクさんはカスタモヌーの出身。
「16歳でロンドンに来て、2000年にレストランを開店しました。スタッフは10人。材料はすべてトルコから取り寄せています。
ウチで召し上がったお客様が、トルコ旅行に行くことにしたと言ってくださいます」

レストランの中央にオブンがあって、そこでケバブやラフマジュンやピデを焼くのが、お客に受けているようです。
「1回のお食事に100トルコリラで、おなかいっぱいになりますよ」とギョクさん。5000円以下というお安さも嬉しいですね。


ガジアンテップの虐殺の容疑者が明らかに


8月20日のガジアンテップの虐殺事件の実行犯と思われる男の身元を警察が明らかにしたと、ガジアンテップのエルダル・アタ知事が発表しました。

 Hurriyet
コイツが憎むべき実行犯

ムラト・フィリス。テロリスト集団PKK(クルド労働者党)のメンバーで、2006年、裁判所命令で解散させられた民主社会党(DTP)の元メンバー。爆発現場の監視カメラの映像からわかったそうです。
フィリスを援助したと思われる4人は、ディヤルバクルですでに逮捕されたと、アタ知事はは言っています。
「フィリス逮捕の努力はつづいています。国外には逃げていないようです。まもなく事件の全貌が解明されるでしょう」とアタ知事。

20日は楽しいバイラム(お祭)の2日目。その喜びの日を悲しみの日に変えた残虐な実行犯たち、人間とは思えません。

20日の事件関連の逮捕者は17人に達したということです。
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エフェスの遺跡に港が復活する。古代の夢再現!

2012年08月23日 | 国内
8月23日 エフェスの遺跡はトルコ観光産業の大切な宝というだけでなく、人類の歴史にとって貴重な宝です。今年1月から8月までに100万人のツーリストが訪れています。

 Hurriyet

古代都市エフェスが都市として花開いていた頃には、エーゲ海に面した港があrtました。ところが、長期にわたる川の侵食によって港は埋まり、エフェスは商業センターとしての価値を失ってしまったのです。

その港を復活させようというプロジェクトが今年から始まっています。
イズミルのアブデュルアジズ・エディス文化観光局長はこのプロジェクトを「エフェスと海の結合」と名づけて推進中だと言っています。プロジェクトは文化観光省と交通-海事・コミュニケーション省の後援です。
「われわれの目的は歴史の復活。遺跡を訪れる人は古代の雰囲気を体験できるでしょう」とエディス局長。エーゲ海から小船で港に入れるようになるらしいです。ロマンですねえ!

エーゲ海から小船で直接、古代都市に入ってみたいですね。いいアイディアだと思います。


   フランスでオスマン朝のドキュメンタリー番組が大ヒット

フランスの2チャンネルで流されているオスマン朝の大スルタン、シュレイマン壮麗王に関するドキュメンタリ番組が記録破りの大ヒットで、視聴率18%、350万人のフランス人が見ているそうです。

 Hurriyet  

「歴史の秘密」と題したこの番組はドキュメンタリーですが、その中で、トルコの大ヒットTVシリーズ「壮麗なる世紀」を特集しています。

 Hurriyet

フランスの「歴史の秘密」の製作者側は、トルコの「壮麗なる世紀」の製作者側に「おかげさまで・・・」と感謝しているそうです。

・・・日本だって、「壮麗なる世紀」放映したら、絶対よい視聴率とると思うけど。韓国モノはもういい加減に止めて欲しい。


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「ガジアンテップの爆発テロはシリアがらみ」と政府高官

2012年08月23日 | 国内
8月22日 「確認はされていないが、ガジアンテップの爆発テロの背後にはシリアの体制側がいるようだ」と、今日、犠牲者の葬儀で政府高官が語りました。

 Hurriyet
ガジアンテップの検証中の現場


「PKK(クルド労働者党)がシリアの情報局Mukhabarat と協力し合っていることはわかっている。シリアのアルアサドはPKKを味方と思っている。敵の敵は味方ということだ」と、与党AKP(公正発展党)のヒュセイン・チェリキ副議長は昨日、Hurriyet 紙に語りました。
「攻撃はガジアンテップの社会機構を破壊するのが目的。ガジアンテップは人口の半分がクルドで、平和に暮らしている。
シリアはトルコへの挑戦としてPKKと協力している。確認はとれていないが、大いにありうる推論だ」

ダヴトオール外相も「今度のテロはアサドの殺戮のしかたとよく似ている。今回のテロの細部を調査した結果、シリアと関係している可能性が大きい」と言っています。

AKPのシャミル・タイヤル議員も「今度の攻撃の前に、PKKとアサドの情報局の両方から、ガジアンテップとハタイで大攻撃を行なうという情報を得ていた」と話しました。

・・・PKKとシリアのアサドがいっしょになってテロをしかけてくるなんて冗談じゃないですよね。


大統領も首相もガジアンテップの犠牲者の葬儀に出席

ガジアンテップの痛ましい事件の犠牲者9人の中の6人の葬儀が、ガジアンテップのバハエッディン・ナクブオール・モスクで営まれ、政府のトップたちが参列しました。

 Sabah
エルドアン首相(中央)もギュル大統領(右)も参列



ギュル大統領、エルドアン首相、ジェミル・チチェキ国会議長、野党第1党CHPのケマル・クルチュダルオール議長、MHPのデヴレット・バフチェリ議長らが参列しました。

犠牲者の家族は悲しみのあまり、立っていることもできない人も多かったそうです。それはそうでしょう、犠牲者は1歳の赤ちゃんから子供たち、前途ある若者たちがほとんどだったのですから。

ギュル大統領は「このテロ攻撃を仕組んだ者は人間の感情を失っている」と、声を詰まらせました。

1歳のアルミナちゃん、3歳のシュレイマンちゃん、かわいそうに! ご家族の悲しみはどんなでしょう。セヴギちゃんは11歳。オヌル・フィクレット・アケル君とドゥウイ・アケル君は21歳、これから人生楽しいこといっぱいあるはずだったのに。

遠く日本からご冥福をお祈りいたします。
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またPKKか、シリア国境近くで爆発。死亡9人、負傷68人

2012年08月21日 | 国内
8月21日 昨日、爆発物を積んだ車がシリア国境に近いガジアンテップ県で爆発、死者9人、負傷者68人という惨事になりました。また、PKKかも。

 Sabah
 燃え上がった市バス。女性や子供たちが犠牲に


東部ガジアンテップ県のシェヒトカミル地区のカルシュヤカ警察署から30メートルのバス停で、午後7時38分、一台の車が通った後、リモコンによる爆発が起こりました。
この爆発で、バス停で乗客を乗せていた市バスとミニバスが炎上。たの多くの車や商店も被害を受けました。

女性1人と、18歳、4歳、11歳の子供3人を含む8人が即死。もう1人の12歳の子供は病院でなくなりました。やりきれない話ですね。

「69人の負傷者のうち、17人が入院、4人は重態」と、ベシル・アタライ副首相が今日、記者会見で話しました。アンカラから特別調査チームが送られました。

 Hurriyet
辛うじて爆発を逃れた市バス。ISUZUですね。


犯行に使われた車は他県で盗まれたもので、車の破片は現場から200メートル先まで飛び散っていました。
テロのターゲットはカルシュカヤ警察署と見られますが、警察署の建物の上階は警察官の家族が住むアパートになっているので、ここが爆破されても大変な悲惨時になっていたでしょう。

エルドアン首相は明日、ガジアンテップに行くと言っています。テロリスト集団PKKは、この爆発に関与していないと発表しましたが、PKKの仕業と断定している新聞もあります。

・・・市バスの一般市民や子供たちを犠牲にするテロリスト、絶対に許せません!


トルコ高官がパスポートの出生地の表記でギリシア入国拒否

2人のトルコの高官と夫人がギリシアに入国拒否されました。パスポートの出生地の表記が、現ギリシア領のコモティーニのトルコ名「ギュミュルジネ」と書かれていたためですって。

 
 Hurriyet

「イスラム歴史・美術・文化研究所」のハリル・エレン所長と、与党・公正発展党(AKP)のメフメット・ミュエッジンオール議員とファイゼ・ミュエッジンオール夫人の3人はベキル・ボズダー副首相らとともにギリシア領西トラキアを訪れるところでした。
3人はエディルネ県のイプサラ国境ゲートから、ギリシア領のキピ国境ゲートに入ろうとしたとき、入国を拒否されました。

状況はすぐにトルコ外務省に伝えられ、外務省がアテネの大使館からギリシア外務省に連絡という騒ぎになりましたが、結局、3人は一行と別れてトルコへもどり、トルコ名ギュミュルジネをギリシア名コモティーニと書き替えたパスポートで入国したそうです。

「私は西トラキアに何回となく来ているが、こんなことになったのは今回が初めて」とミュエッジンオール議員は憮然。

・・・私、何年か前、エディルネからギリシア領西トラキアへ入って、コモティーニにも行きましたけど、トルコ語を話して暮らすギリシア国籍トルコ人がたくさんいて、おもしろかったですよ。
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