トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコはフィンランドのNATO加盟を認めるかもしれない

2023年01月31日 | 国際
1月31日 「トルコはフィンランドのNATO加盟には応じるかもしれない。スエーデンはショックを受けるだろう」と、1月29日、エルドアン大統領は言いました。

 Hurriyet

「わが国は必要なら、フィンランドの加盟には応じるかもしれない。わが国がフィンランドだけ認めたら、スエーデンはショックを受けるだろう。

フィンランドは同じ過ちを犯してはならない」と、エルドアン大統領はビレジク県のある会合で語りました。 トルコは引渡すべきテロリスト120人のリストをスエーデンに送ってあると、エルドアン大統領は言い、スエーデンはNATOに加盟するためには、これらの人々をトルコに引き渡さなければならないと付言しました。

フィンランドとスエーデンは6月のNATO サミットで、両国の意向に正式な支持を得ました。その後、両国の加盟はロシアの圧力に直面している問題として緊急性が強調され、NATO加盟30か国の中の28か国はすぐに批准しました。トルコは批准していません。

スエーデンとフィンランドはトルコの要求にいくぶん歩み寄りを見せましたが、トルコは、両国のNATO加盟をトルコ国会が批准するためには、もっと具体的な行動が必要だと主張しています。 メヴリュト・チュウシュオ-ル外相も、トルコはフィンランドのNATO加盟には、異なる対応をするかもしれないと言いました。


トラキア地方に伝わるハロウイーンのようなお祭り

トルコ北西部エディルネ県ケシャン地区のチャムルジャ村の村人たちは、1月28日夜、気味の悪い衣装とメークで、ハロウイーンのような「ボジュク」祭を祝いました。

 Hurriyet

「ボジュクの夜」はコロナ・パンデミックのために、2年間行われませんでしたが、今年はケシャン地区と村人たちの協力で開催され、テキルダー、クルクラーレリ、イスタンブルなど近場からも人々がやってきました。

ボジュック祭はこの地方で、中世からの伝統や、その他の文化が混ざり合って生まれたもののようです。祭はトルコの特許庁に登録されていますが、ユネスコの無形文化財登録をめざして研究が始まっています。

祭の日はイベント広場に仮説ステージが設けられ、DJパフォーマンスつきのライブ・ミュージックも上演されました。若者たちは白や赤のローブを着て、顔をペイントし、集まった人々にカボチャのデザートを配りました。地元の人々は仮面をつけ、街を歩いて家々のドアや窓をだんだん叩き、住民たちを驚かせました。

「今夜、私は楽しみと恐怖の夜を共有しています」とクルクラーレリのリュレブルガス地区から祭にやって来たムラト・アクギュンさんは言いました。「私は祭に出てこない人々を呼んでいます。音が聞こえたら、ボジュックが来たと思ってください。私たちはカボチャを食べに来ない人々の窓を叩いて、家の中にいる人々を脅します」

中世にさかのぼると言われる「ボジュックの夜」は、白い服を着た人間のような生物が家に来ないように、どの家でもカボチャを料理します。村人たちはまた「アクトマ」という一種の薄いクレープや、雪解け水で煮たトウモロコシ、オブンで焼いたピーナッツやクルミを食べます。

迷信のような慣習ですが、地元民は、その夜、木片の上に水を置き、朝までに水が凍っていれば、健康で豊かな1年が送れるとされています。


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リフレッシュメント大学が高齢者たちに教育を提供

2023年01月30日 | 国際
1月30日 アンタリヤ県のアクデニス大学の学内に、60歳以上の人々を対象にしたリフレッシュメント大学がオープンし、男子学生たちが編み物や料理を学び、女子学生が修理の訓練を受けています。

 Hurriyet

トルコ初の高齢者のための大学というプロジェクトは、大学の社会的責任として、同大学の保健科学部のイスマイル・トゥファン教授のアイディアで生まれました。

2016年に始まったリフレッシュメント大学では、アクデニス大学の保健科学部のメンバーたちもヴォランティアで教鞭をとっています。「私たちは高齢者を教育することを考え出したのではなく、そこに新しい次元をもたらしたのです」とトゥファン教授は言いました。

教授は学生たちのために特別のカリキュラムを準備中だと話しました。「ある年齢以上になったら、食事や不健康な習慣を変え、認知症を防ぐためにも、未来のための目標を設定する必要があります。ですから、私たちは学生たちに実際的な知識を与えているのです」

「編み物も実際的知識に入ります。編み物は大脳をチェスをしているような状態にします。男子学生たちは料理を学び、女性は修理作業を学びます。学生たちのために、農業、保健、スポーツ、歴史、法律、経済のような、さまざまな分野のコースもあります」とトゥファン教授は言いました。

「私はいま、4年生で、今年、研修を終えて卒業します。その後は修士コースに入りたいと思っています」と、87歳の元・憲兵隊司令官ヒュセイン・アクチャさんは言いました。

「私は最初の卒業生の1人です。4年間、私たちは多くの分野の知識を得て、自己改善しました。人生の展望が変わりました。そのうえ、私は修理を学んだので、家で小さな物が壊れたとき、修理屋を呼ばなくても、なおせるようになりました」と70歳の元・教師テュルカン・バーさんは語りました。


トルコはシリア政権の化学兵器使用の責任を確認する国連の努力を支持する

トルコ外務省は、シリア政権による化学兵器使用の責任を確認する国連の努力を支持すると発表しました。

 Hurriyet

「シリアにおける化学兵器攻撃に関する“化学兵器禁止機関”の調査・確認チームによる第3報告書」の発表後、トルコ外務省は声明書を出しました。

シリアにおける化学兵器攻撃の責任者を認定するために設立された「化学兵器禁止のための調査確認チーム」(OPCW)は、その第3報告書で、「2018年4月7日に、ドゥーマで起こった塩素ガス攻撃の犯人はシリア政権であると結論づけた。もう一つの化学兵器攻撃に関しても、シリア政権の責任が確認されている。トルコはまず第一に、シリアの責任の確認を目標にしている国連とOPCWの努力を引きつづき支持する」と声明書は付言しています。

2011年以来つづいている内戦では、アサド政権の手で100万人以上のシリア市民が命を奪われています。OPCWはシリア政権が、自国の市民に対して化学兵器を使ったことを確認しています。


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ヴァン湖の湖底から800,000立方メートルの泥を除去

2023年01月29日 | 国内
1月29日 2019年以来、「ヴァン湖保護活動計画」の一環として、800,000立方メートルの湖底の泥が除去されてきたと、ムラト・クルム環境・都市化・気象変動相が言いました。

 Hurriyet

「ヴァン中央廃水処理工場」の試運転と、動物廃棄物が原因の汚染除去が終わって、湖底の泥の除去作業は加速されてきました。「私たちの湖はつねに青い水をたたえています。私たちは私たちの真珠であるヴァン湖を守り、未来へ最良の形で継承するために、懸命に働いています」とクルム環境相はソシアルメディアへの投稿で言いました。

今日までに、807,000立方メートルの泥が湖底から除去されたと、環境相は発表しました。トルコ最大の湖ヴァン湖は、マルマラ海の3分の1の面積があります。

世界最大のソーダ・レイク(高濃度のナトリウム塩を含む塩水湖)であるヴァン湖も、気候変動と地球温暖化のために、水が著しく減少しています。


PKK/YPGは資金調達のためにシリアのオイルを売買している

PKKと、そのシリアの分派YPGは、シリアの油田と天然ガス田を占拠し、オイルを掘り、彼らが設立した会社を通じて闇市場に売って収入を得ようとしていると、地元メディアが報じました。

 Hurriyet

安全保障筋からの情報によると、ユーフラテス川近くの油田と天然ガス田を長期にわたって占拠してきたテロリスト・グループは、ルメイランとディル・エルゾウルから略奪したオイルを「Cezire ぺトロール」という名の会社を通じて、多くの国々に売り込もうとしています。

この地域でオイルを探査・生産している多くの会社も、彼らの主導権の下に動いていると、トルコ・メディアは主張しています。メディアによると、元PYDの共同議長で 、Cezireぺトロールの社長と称するシャホズ・ハサンが、シリアのオイル市場での売買のために談合中であるため、シリアのオイル貿易は、以前イラクで活動していたPKKのメンバーが行っているということです。

ハサンは、多くのシリアのPYD/YPGの幹部同様、かつてはイラクで活動していたと思われます。彼は1994年、北イラクのグループに加わり、シリア内戦が始まると、PYD/YPGの下で活動し始めました。2017年、彼はPYDのメンバーになり、2020年まで活動しました。

その後、ハサンはシリアで、オイルと天然ガスによって、組織のための金集めに努めてきました。昨12月、シリア政府は、国連安保理に書簡を送り、PKK/YPGは組織の名を隠して、国のオイルと天然ガスを盗んでいるとして、アメリカとPKK/YPGを告発しました。


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スルタン・メフメトⅡ世のメダリオンがトルコに帰ってくる

2023年01月26日 | 文化
1月27日 イスタンブル市は、1481年、イタリアでつくられたオスマン・スルタン・メフメトⅡ世の肖像画が描かれたメダリオンを、イギリスから取り戻します。

 Hurriyet

イスタンブル市はこのメダリオンをロンドンのオークションで、38,000ポンドで買い取りました。イギリスの「ヴィクトリア・アルバート博物館」に展示されているこのメダリオンは、まもなくトルコに帰ってきます。メダリオンは特別の管理下で展示公開されるでしょう。

イタリアのナポリで鋳造されたこのメダリオンは、表面の直径11センチで、メフメトⅡ世の肖像画とともに、「ビザンティン皇帝、オスマンの後裔、スルタン・ムハムマド」と書かれた文字が見られます。この肖像画はスルタンの存命中に描かれたものと思われます。

騎馬姿のスルタンが描かれた裏面には、「アジアとギリシアの皇帝ムハムマドの遠征中の騎馬像」と書かれています。このメダリオンのコピーは世界に4個しかありません。

1481年にナポリでこのメダリオンをつくったヴェネツィアのアーティスト、コンスタンツァ・ダ・フェッテラは、肖像画を描くためにスルタン・メフメットに招かれ、イスタンブルに来ました。

スルタン・メフメトⅡ世は、1453年、ビザンティン帝国の首都だったイスタンブルを征服しました。当時、ビザンティン帝国は東ローマ帝国として知られ、ビザンティン人は彼らの帝国を1000年間支配しました。メフメトⅡ世の征服によって、ビザンティン帝国の都だったイスタンブルは、オスマン帝国の新しい首都に変貌しました。
 

イスタンブルのドラッグ手入れで4000人が捕まった

新年以来、イスタンブルの11地区で行われたドラッグの手入れで、ドラッグ売買に関与した約4000人の容疑者が捕まりました。

 Hurriyet

イスタンブル警察の対麻薬班は、ファティフ、ビュユクチェクメジェ、エセンユルト、ウムラニエ、バージュラル、ベシクタシュ、バシャクシェヒル、シリヴリ、キュチュクチェクメジェ、バフチェリエヴレル、アダジュラルの11地区で、1月1日から21日までの間に、ドラッグの売人たちを対象にした手入れを行いました。

3916人の容疑者のうち、373人が警察署での取り調べ後、逮捕され、法廷に送られました。

容疑者たちの家で行われた手入れでは、ジュート大麻540キロ、クリスタル・メタンフェタミン約35キロ、メチレンジオキシメタンフェタミン125,000個、フェネチリン10,000個、ピストル1丁、ライフル1丁、ライフルの薬莢9個、精密スケール7個、化学薬品13キロが押収されました。


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トルコはスエーデンとフィンランドとのNATO会談を延期した

2023年01月25日 | 国際
1月26日 トルコは、1月24日、スエーデンとフィンランドとのNATO加盟のための話し合いを延期することにしました。北欧2国は、ロシアのウクライナ侵攻後、NATOに加盟することを希望しています。

 Hurriyet

エルドアン大統領が、ストックホルムのㇳルコ大使館前でコーランを燃やすことを許可したスエーデンを非難した翌日、トルコはこの決定を発表しました。トルコの外交筋は、詳細は述べず、3国会談は2月以降に延期されたと言いました。

3国は6月下旬に調印された3国協定の下に、2度にわたって会談を行い、協定の実施を検討してきました。スエーデンとフィンランドは、トルコのテロとの戦いを支援することを約束し、テロの容疑者を追放または引き渡すことに合意しました。

ロシアと1300キロの国境を接するフィンランドとスエーデンは、6月、NATOサミットで、加盟のための正式な支持を得て、何十年年も続けてきた軍事非同盟政策に終止符を打ちました。NATO加盟国であるトルコは両国の加盟を批准していませんが、支持はしていました。NATO加盟のためには加盟30か国一致の承認が必要です。

スエーデンとフィンランドはトルコの要請に対処はしましたが、トルコは、両国がNATOに加盟するためには、もっと具体的な行動が必要だと言っています。


ロマ(ジプシー)市民のために政府が教育、雇用など改善政策

ロマ市民のための政府の政策として、教育、雇用、住宅、保健、社会活動、福祉などの分野で改善が行われます。

 Hurriyet

2030年までのロマ市民のための活動計画が組まれましたが、最初の2年間では、幼稚園・保育園に行けない子供たちのために自宅学習を促進し、約50,000点の教材を配布し、ロマの子供たちの早すぎる結婚を防ぐための家庭訪問を行うことなどが目標になりました。

ロマ市民の多い地域には、総計15の「青年オフィス」が開設されます。2023年と2025年には若者たちの問題を知るための調査が行われ、調査報告書はオフィスの活動のための資料となります。

5万人以上の人々がISKUR(国営の就労支援局)で職業訓練を受ける計画です。多くの職業訓練コースが、必要な地域に開設されます。

また別件で、200,000リラまでの住宅購入支援金、自分の土地を持つ市民へは鉄筋コンクリートとプレハブの家の建築支援金、非衛生的な環境に暮らす人々には家屋修理支援金が提供されます。

さらに、「文化的意識を高め、社会性を持たせる」ために、多くの都市で小旅行が行われます。また、15,000人のロマ市民のために、麻薬と戦う訓練が導入されます。


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宗教庁がスエーデンのコーラン燃焼について書簡を送った

2023年01月24日 | 国際
1月25日 トルコの宗教庁は、ストックホルムのトルコ大使館のそばで、イスラムの聖典コーランが燃やされるのを、スエーデン政府が許可したことに関して、世界の多くの国々に書簡を送りました。

 Hurriyet

「宗教庁は全世界にこの挑発的行為を伝え、行動を起こす」と、アリ・エルバシ宗教局長はアンカラで記者団に語り、スエーデン当局を非難しました。宗教庁は、この事件に関して、ヨーロッパの多くの代表に書簡をしたためると発表し、外国の代表を通じて、多くの国々でこのケースが法廷に出されるだろうと付言しました。

「イスラム協力機構」の宗教問題当局も、1月25日、会議でこの問題を取り上げると思われます。オランダの極右政党Stram Kurs のリーダー、ラスムス・パルダンは、1月21日、ストックホルムのトルコ大使館の前でコーランを燃やしました。

トルコ外務省は、大使館の近くで聖典が燃やされたことと、PKK関連の反トルコ・デモを許可したことで、スエーデンに、同日、2通の非難書を送りました。トルコは、スエーデンが「挑発的行為を許可したこと」に対し、スエーデンのパル・ジョンソン国防相のトルコ訪問をキャンセルしました。

外務省はまた、スエーデンのスタッファン・ヘルストロム駐トルコ大使を召喚し、ストックホルムのテロ行為に対するトルコ政府の反発を表明しました。

トルコのムスタファ・シェントップ国会議長、閣僚、政府高官らも、この週末、それぞれに声明を出し、スエーデンを痛烈に非難しました。宗教庁は1月22日、トルコのすべてのモスクでコーランを朗誦するよう、イマーム(イスラムの指導者)に指示を送りました。

イスタンブルでは、スエーデン大使館の前でスエーデンに抗議する宗教グループもありました。


EUが2月22日、イスタンブルでウクライナのイベントを開催

EUは、ロシアのウクライナ侵攻1周年を記念して、イスタンブルで特別イベントの開催を計画していると、トルコのEU大使ニコラウス・マイヤー=ラントルート氏が言いました。

 HUrriyet

マイヤー=ラントルート大使は1月23日、「2月22日に、イスタンブルで、ロシアのウクライナへの、いわれのない、不法な侵略の1周年を記念してイベントを開催すると、トルコのメデイアに語りました。「このイベントはわれわれのウクライナへの支持を表明するものです。昨年の2月24日に始まったロシアの侵略は、ヨーロッパの歴史の将来に関わるものになりました」

マイヤー=ラントルート大使は、ヨーロッパで始まった戦争を、9月11日のイスラム過激派テロリストによるアメリカ攻撃になぞらえて語りました。「ヨーロッパも同様に重要な安全保障の状況にあります。ヨーロッパで、情け容赦ない大戦争が起こっています。戦争はヨーロッパ大陸を超える結果になりました」

ロシアは2022年2月24日、ウクライナに戦争をしかけ、ナチのような支配者からこの国を開放するのが目的だと主張しています。トルコは世界の食糧危機を防ぐために、穀物回廊を設けることによって、世界の中で影響力ある役割を果たしています。トルコはまた、戦っている両国の捕虜交換の仲介もしています。


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「トルコはスエーデンの 反トルコ・デモに黙してはいられない」アカル国防相

2023年01月23日 | 国際
1月24日 週末、ストックホルムで行われた反イスラムと反トルコのデモに対して、トルコは黙してはいられないと、フルシ・アカル国防相は言い、スエーデンとフィンランドに、NATO加盟のために3国の合意で行った約束を守るよう要請しました。

 Hurriyet

「これらの事件に対して、われわれは黙ってはいられない。彼らがこんなことをつづけるのなら、彼らのNATO加盟に対するわれわれのスタンスは明瞭だ」と、アカル国防相は1月23日、全国の部隊司令官にオンラインで伝えました。

極右のオランダの政治家がトルコ大使館の前でコーランを燃やしたことと、PKKの反トルコ・デモをスエーデンが許可したことを、トルコは非難しています。アカル国防相は、予定されていたスエーデンのパル・ジョンソン国防相のトルコ訪問をキャンセルしました。スエーデン国防相は、1月27日、トルコでNATO加盟について話し合う予定でした。

トルコはつねにNATOのオープン・ドア政策を支持し、北欧2国のNATO加盟に反対してはいないと、アカル国防相は言いました。「彼らが自国の防衛のためにNATOと協力したいのと同様、われわれはテロに関して協力を望んでいる。しかし、彼らはわれわれのテロとの戦いへの協力を拒否している」

スエーデンとフィンランドはロシアのウクライナ侵攻後、中立の立場を放棄し、NATO加盟を申請しました。加盟30か国の中で、トルコとハンガリーのみが、まだスエーデンとフィンランドの加盟を批准していません。


サカリヤ川の水をイスタンブルに運ぶことはできるが・・・

ダムの水保有率が30%まで減少しているため、今後、イスタンブルに期待される雨が降らなかったら、水はサカリヤ川から引くことになるかもしれません。しかし、専門家たちはこの川の水の金属汚染を指摘しています。

 Hurriyet

専門家によると、この日照りがつづいたら、この夏、イスタンブルは深刻な水不足をになるかもしれません。その場合、当局はサカリヤ川とメレン川から水を引くことにするかもしれません。しかし、多くの専門家は、サカリヤ川の水は極度に汚染されているから、利用すべきではないと言っています。

「水危機になったら、サカリヤ川の水が使われるかもしれません。しかし、あの地域の水はひどく汚染されています。塩素処理だけでは不充分ですから、さらに浄化と濾過処理が必要です」と、「水政策協会」のドゥルスン・ユルドゥス会長は言いました。

「イスタンブルのアジア側の“共和国処理施設”は進んだ施設ですが、フル稼働したら、どれだけの重金属が処理できるかはわかりません」と、ユルドズス会長は言いました。

「環境技術者会議所」のイスタンブル支部の専門家が作成した報告書によると、流域の水質は非常に汚染されているそうです。報告書はまた、川の流域はトルコで最も盛んな工業地帯だと強調しています。

「処理されていない産業排水や、農業や牧畜から出る汚染も、川の汚染の源として認められています」と報告書は言っています。「川沿いの一部地域と、組織された工業地帯が、排水を処理しないで、サカリヤ川に直接、放出しています」


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1900万の生徒たちの冬休みが始まった

2023年01月22日 | 国内
1月23日 幼稚園、小学校、中学校、高等学校の生徒約1900万人の2週間半の学期末休みが始まりました。1月20日、子供たちは1学期を終え、中間成績表を受け取りました。

 Hurriyet

2022年~2023年の第1学期は、2022年9月12日に始まりました。2月6日には、生徒も教師も教室にもどってきます。教育省は昨年開催したサマー・スクールの範囲を拡大し、冬休みにも無料コースをオープンしました。

総合コースでは、科学、美術、数学、英語の4科目の学習が行われます。これらコースは生徒にも教師にも益するところがあるでしょう。


トルコはスエーデンの反イスラム、反トルコ活動を非難

トルコは、ストックホルムのトルコ大使館近くで、反イスラムと反トルコのデモを許可したスエーデンを非難し、来週のスエーデンのパル・ジョンソン国防相のトルコ訪問をキャンセルしました。この訪問でスエーデンのNATO加盟問題は討議される予定でした。

 Hurriyet

トルコ外務省は、1月21日、極右のデンマークの政治家がコーランを燃やしたことおよび、PKKがトルコ大使館の近くで反トルコ抗議行動を行ったことで、スエーデンに対し非難を発表しました。スエーデンとフィンランドはNATO加盟を申請していますが、トルコの承認を得るためには、トルコの要求に従ってトルコのテロ対策に協力し、テロリストの宣伝活動を禁止しなければなりません。

「今日、ストックホルムの真ん中で、コーランに対する卑劣な攻撃が行われ、その直後、PKKに関連する集団が行ったトルコに反対する宣伝活動を許可したスエーデンを、われわれはある限りの強い言葉で非難する」とトルコは宣言しました。「今回のデモは、テロリスト組織の宣伝活動に関する3国間の覚書に基づいた協定に明らかに違反している」

スエーデンは3国間協定を完全に実施しなければならないと、トルコはふたたび勧告し、「われわれはスエーデンがことばだけでなく、とくにテロ対策においては、3国間の覚書に基づいた協定に従って、具体的かつ有効な措置をとることを、再び期待する」と通告しました。

トルコのアカル国防相はスエーデン国防相の訪問をキャンセルしました。


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暖冬でスキー場は人工雪をつくっている

2023年01月22日 | 国内
1月22日 平均気温を上まわる暖冬で、全国のスキー場はツーリストが減少しています。ホテルの稼働率も前年に比して低下。スキー場はゲレンデをオープンするために、人工雪を使用しています。

 Hurriyet

異常気候と雪不足のため、スキー場は学校の冬休みの前にゲレンデを整備しようと、人工雪の生産に追われています。毎年、冬休みには、大勢の学生が休暇を取り、全国の有名スキー場はスキーヤーを迎えてきましたが、今年は雪不足と暖冬のため、早い予約はなく、スキー・リゾートのホテルもまだ埋まっていません。

とくに北西部ブルサ県のウルダーや、中央アナトリア・カイセリ県のエルジーエス、北部ボル県のカルタルカヤでは、人工雪の生産が記録的レベルに達しました。「ウルダーのホテル稼働率は低迷しています」と、この地方のホテル協会の前会長ハルク・ベチェレンさんは言いました。

ベチェレンさんはまた、人工雪製造機は問題の解決にならないと語りました。「みんな人工雪製造機をたよりにしています。私もすぐ使いましたが、気温が高すぎて、マシンが始動しません。人工雪製造機を使うには、気温がマイナス5度、湿度はマイナス30以下でなければならないのです。私たちの業界では、冬の休暇が主要な収入源でした。こんな天気がつづいたら、人件費しか出ません」とベチェレンさんは言いました。

標高2200メートルに位置するカルタルカヤ・スキー・リゾートでは、降雪不足のため、25トラックのうち8トラックしかオープンできないでいます。「ホテルの稼働率は20%です。カルタルカヤはこの42年間で最悪のシーズンです。 私はここに42年間暮らしていますが、こんなことは初めてです」と黒海地方ホテル・オーナー協会のハリト・エルギュル会長は言いました。

一方、東部エルズルムのパランドケン・スキー・センターは、他のスキー場に比べてよいシーズンになっています。パランドケン・スキー・センターのセリム・バールヤヌク会長は、ホテルの稼働率は高いと言い、「今冬は望ましいだけの降雪はありませんが、保存してあった去年の雪を使っています」と付言しました。


トルコは廃棄物ゼロを目標にエネルギー投資を増やす

ファティフ・ドンメズ・エネルギー天然資源相が、「政府は従来の原子力発電所のほかに、2035年を予測し、廃棄物ゼロを目標にし、中小サイズのモジュール炉(SMR)を検討していると言いました。

 Hurriyet

「わが国が2035年に核エネルギーから生産する電力は、全生産量の11.1%に達するだろう」とエネルギー相は語り、「トルコ国家エネルギー計画」と「トルコ水素技術戦略とロードマップ」を発表しました。

グリーン水素(CO2を排出せずに作られた水素)は、石油化学製品や、鉄鋼、セメントなど、エネルギー集約型産業の脱炭素化に役立つだろうと、ドンメズ・エネルギー相は言いました。「核エネルギー分野は、われわれが廃棄物ゼロを目標に行う最も重要な投資のひとつになるだろう」

「2035年には、わが国が核エネルギーから生産する電気は、わが国の総生産量の11.1%に達するだろう。従来の原発に加えて、いまSMR(小型モジュール炉)が検討されている。うまくいけば、われわれは計画中および現行の原発に加えて、SMRをエネルギー投資のリストに加えるだろう」とエネルギー相は言いました。

ドンメズ・エネルギー相はまた、「再生可能エネルギーへの投資はつづくだろう。われわれのエネルギー消費は、12年間でほぼ39.5%増えると予想している」と語りました。

「わが国のエネルギー消費の中で、再生可能エネルギー源は、2035年には23.7%増えるだろう。この期間内のわが国のキャパシティの増加分の約75%は、主として太陽光と風力などの再生可能エネルギー源によるだろう」と、エネルギー相は付言しました。

2035年、トルコが生産する電力は、太陽光エネルギーで52,900メガワット、風力発電で29,600メガワット、水力発電で35,100メガワット、地熱とバイオマス(有機物質)で5,100メガワットになるだろうと、エネルギー相は言いました。

「水の電気分解による再生可能エネルギーの使用によって得られるグリーン水素は、廃棄物ゼロの目標のために重要な働きをするだろう」と、ドンメズ・エネルギー相は言い、「トルコは天然ガスとインフラにも投資をつづける」と付言しました。


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アメリカはウクライナ危機に対するトルコの努力に感謝している

2023年01月21日 | 国際
1月21日 アメリカのアンソニー・ブリンケン国務長官は、ウクライナの自主権のためのトルコの支援と、ウクライナの穀物を世界市場に輸出しつづける努力に感謝していると、メヴリュト・チャウシュオール外相に語ったと、1月19日、駐トルコ・アメリカ大使が話しました。

 Hurriyet
ブリンケン国務長官の言葉を伝えるフレイク駐トルコ・アメリカ大使


「ブリンケン国務長官は、トルコの穀物輸出のリーダーシップと、ウクライナの自主権のための一貫した、強力な支援に対して、チャウシュオール外相に感謝している」と、ジェフ・フレイク駐トルコ・アメリカ大使が記者団に語り、ワシントンのトップ外交官の会談に言及しました。

ブリンケン長官は1月18日、トルコ外相との会談の前に、「いわゆる黒海穀物回廊を設け、ウクライナで獲れた穀物を、それを切実に必要とする世界中の人々に届けるための,トルコの並みはずれた役割とリーダーシップを、もう一度、賞賛したい」と語りました。

アメリカ連邦議会の承認を待っているF-16ジェット戦闘機をトルコに売る問題と、フィンランドとスエーデンのNATO加盟問題も議題になったと、フレイク大使は言いました。大使はまた、F16戦闘機をトルコに売る問題と、フィンランドとスエーデンのNATO加盟の批准とは関係ないと言いました。

政府はF-16戦闘機をトルコに売ることを支持していると、大使は言いました。しかし、アメリカ議会の一部議員は、北欧2国のNATO加盟とF16を結びつけて考えていると、フレイク大使は強く言いました。

この問題に関するアメリカの立場を尋ねられると、大使は、「関係はないが・・・議会の議員の多くは加盟問題を非常に大きく考えている」と答えました。大使はまた、フィンランドとスエーデンのNATO加盟に関する議会の大幅な合意は、民主党も、共和党も同じだと言いました。

アメリカはアサド政権との正常化には反対
2011年に内戦が始まってから、シリアが自国民に対してしてきたことを考え、アメリカはアサド政権との関係正常化には反対していると、フレイク大使は言いました。トルコとシリアの最近の接近について、アメリカの立場を訪ねられた大使は、「わが国はまだアサドには反対しています」と答えました。

アメリカとトルコは、シリアの問題、とくに北シリアについては、対話がつづいていると、大使は言いました。


イスタンブル市が電動スクーターの駐車場を設けた

イスタンブル市は電動スクーターがよく使われているカドキョイ地区の4つの通りを、電動スクーターのための駐車場を設置するテスト・エリアに選びました。

 Hurriyet

その結果、カドキョイ地区のバーダト通りに17ヵ所、テュテュンジュ・メフメト・エフェンディ通りに2ヵ所、エテム・エフェンディ通りに7ヵ所、ファフレッティン・ケリム・ギョカイ通りに27ヵ所、合計53ヵ所の電動スクーターの駐車場が設置されました。

シシリ地区の13ヵ所、ファティフ地区の19ヵ所の駐車場の設置作業も終わろうとしています。電動スクーターが多く使われるその他の地区でも、駐車場の設置場所の選択が進行中です。

カドキョイ区は、不適当な場所に駐車されたり、歩道を占拠している電動スクーターは、歩行者の邪魔になり、安全を妨げるとして、撤去し、市の倉庫に収納しています。1月17日に市のチームはスクーターの撤去を行いました。オーナーは罰金を払えば、返してもらえます。

この3年間で、少なくとも682,246人が電動スクーターを利用し、カドキョイ地区では810万回の走行があったと推測されます。今日までに致命的な事故は起こっていません。カドキョイ地区は、頭割りで、世界で最も電動スクーターが利用されている地区にランクされます。


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