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ロシアのオデーサ港攻撃は穀物協定に疑問を投げかけた

2022年07月24日 | 国際
7月25日 ウクライナのゼレンスキー大統領はオデーサ港へのミサイル攻撃を「ロシアの野蛮行為」と非難しました。攻撃は、戦争のため封鎖されていた穀物の輸出を再開するための協定が締結された翌日のことでした。

 Hurriyet

ウクライナ軍は、土曜、対空砲が2発の巡航ミサイルを撃ち落としたが、2発は港に命中したと言いました。この攻撃は、世界の食糧危機を救うために何か月もの交渉に末に締結された協定を脅かすものです。ゼレンスキー大統領は、オデーサへの攻撃はロシアが約束を守るとは思えないことを示したと言いました。

「わが国の港オデーサへの、今日のロシアのミサイル攻撃はシニカルだ。この攻撃はまた、ロシア自身の政治的立場を吹き飛ばした」と、その夜のスピーチで語り、ロシアとの対話は次第に擁護しがたいものになってきたと、付言しました。「ロシアの明らかな野蛮行為は、われわれの勝利のために必要な武器の入手につながる」

オデーサは協定で指示された3つの港のひとつであり、ウクライナ当局は「攻撃のとき、港には穀物が積まれていたが、ミサイルは穀物にはヒットしなかった」と言っています。

金曜日、署名式を主宰したグテーレス国連事務総長は、明確にこの攻撃を非難したと、副報道官は言い、この協定を守るよう各サイドに勧告しました。「この食物は、地球的食糧危機に食料を求めている何百万の人々の苦しみを緩和するために絶対に必要なものです」と事務総長は言っています。

EUのジョセフ・ボレル外務政策上級代表は、この攻撃に対して、直接、ロシアを非難しました。イギリスのリズ・トラス代表は、この攻撃は「絶対におぞましく」「完全に是認できない」ものだと言いました。アメリカもこの攻撃を強く非難しています。アントニー・ブリンケン国務長官は、「昨日の協定のロシアの誓約の信頼性に、大きな疑念が投げかけられた」と語りました。

オデーサのマクシム・マルチェンコ知事は、「この攻撃によって負傷者も出ている。オデーサ港のインフラが破壊された」と言っています。負傷者の人数と重度は発表されていません。


出火の危険のため、夏中、森林に立ち入り禁止

農林相と災害緊急管理局(AFAD)の査定によって、出火のリスクのため、8月31日まで、森林への立ち入りが禁止されました。

Hurriyet

AFADから全国知事室に送られた回状によると、キャンプ場以外の森林でキャンプすることと、森林の近くで花火やスカイランタンのような燃えやすいものを使用する催事は禁止になりました。森林をパトロールする憲兵や警官の人数が増やされ、ドローンなどによる監視が強化されでしょう。

火災の危険のため、ゴミ捨て場や埋立て地、ピクニック場のような出火しがちな場所の周辺には非常路がつくられます。AFADは全職員、車両、設備が、森林火災に迅速に対応できるよう準備されていることを確認します。森林火災のための対応として、公的施設、民間分野、NGO,ボランティアの調整が行われていると、AFADは言っています。

AFADによれば、切り株やごみが燃えたり、農作業、送電線の故障、ピクニック、落雷で起こる森林火災はべつとして、意図的、怠慢、不注意からも森林火災は起こっています。

「南部のアンタリヤやムーラ県では、気温が40度を超すこともあり、湿度が増しています。そのため、森林火災が起こりやすくなっていますから、注意が必要です」と、7月20日、著名な気象学者オルハン・シェンさんは言いました。


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穀物回廊の合意の翌日、オデーサ港へのミサイル攻撃

2022年07月24日 | 国際
7月24日 国連とトルコが支援し、ウクライナとロシアが穀物輸出再開の協定に署名した翌日の7月23日、ロシアがウクライナのオデーサ港を攻撃し、トルコを懸念させています。

Hurriyet

「われわれが昨日、行なった合意後に、このような事件が起こったことを、われわれは懸念している」とトルコのフルシ・アカル国防相は言いました。「ロシアはオデーサへの攻撃を否定している」

7月23日、ロシアのミサイルがウクライナの黒海の重要な港オデーサ港を攻撃したと、ウクライナ当局は言っています。2発の巡航ミサイルがターミナルの施設に命中したと、オデーサ当局はソシアルメディアで言いました。世界の食糧危機を救うために何か月もかけた交渉の末に締結された画期的な合意に暗い影が落とされました。

2月のウクライナ侵攻以来、ウクライナとロシア間で初めて大きな協定が締結されたのは、「深刻な飢餓」を緩和することが目的でした。戦争のために、4700万の人々が飢餓に直面していると、国連は言っています。

「敵はオデーサ港をカリビル巡航ミサイルで攻撃した。2発のミサイルは対空設備によって撃ち落されたが、2発は港の施設に命中した」と、オデーサ地方の代表の1人セルギー・ブラチュク氏がソシアルメディアの声明で言いました。

ウクライナとロシアの敵対意識は、金曜日、イスタンブルで行われた署名式にも現れました。テーブルの周囲の国旗の配置に関して口論があり、また、ウクライナがロシアと同じ書類に署名するのを拒否したため、署名式はやや遅れました。

両国は結局、アントニオ・グレーテス国連事務総長とトルコのエルドアン大統領の面前で、同一の合意文書に、べつべつに署名しました。

トルコはウクライナとロシアの間に平和が樹立されるまで、外交努力をつづける決意だと、エルドアン大統領は言いました。


ファーストレディが「気象と開発リーダーシップ賞」受賞

トルコのファーストレディ、エミネ・エルドアンさんが、「ゼロ廃棄物プロジェクト」によって、気象変動との戦いで果たした先駆的役割に対して、世界銀行の初の「気象と開発リーダーシップ賞」を受賞しました。

 Hurriyet
中央がエミネ・エルドアン夫人


「私は、子供たちのために晴れやかな未来を願う全自然愛好家を代表して、この意義ある賞を頂戴します」とエルドアン夫人は、首都アンカラの大統領官邸迎賓館で行われた授賞式のスピーチで語りました。

気象変動はもはや環境問題にとどまらず、国々の発展と福祉に大きく影響する地球的危機と人類の未来への大きな懸念になっていると、夫人は語りました。「諸外国と同様、トルコも気象変動の影響を感じています」

「気象変動との戦いで、私たちに危機は迫っています。トルコは、この地球を私たちの共通の家と見て、この危機にアプローチしています」と彼女は付言しました。彼女はまた、気象変動との戦いは多次元的で、交通や産業から、農業や保健まで多くの分野の変革を必要とすると、力説しました。

ファーストレディはまた、世界銀行は2021年から2025年を目標に「気象変動行動計画」によって、諸国をリードしていると語り、パリの気象協定の実施のために、世界銀行が提供している財政的技術的支援にも言及しました。


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