トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコはウクライナに人道支援物資と救助隊を送った

2022年02月27日 | 国際
2月28日 トルコの赤半月社と災害緊急管理局(AFAD)は、ウクライナに人道支援物資と救助職員を送っています。

 Hurriyet

ウクライナの現在の紛争に応えて、トルコの赤半月社は、ウクライナの赤十字に助力して被災者を支援するために、人道的救援作戦を開始したと言いました。「2月25日、5台のトラックに積んだ救援物資が送られました」

赤半月社は毛布、テント、寝袋、清浄・衛生用品と、5人のスペシャリスト、移動キッチン1台、災害用車両1台をウクライナに送りました。「支援チームの通るルートと位置を関係当局に知らせ、保護を要請したと、トルコ赤半月社のケレム・クヌクさんはツイッターで言いました。

救援チームはすでにウクライナに到着し、仕事を始めていると、災害緊急管理局は言っています。食物、毛布、衛生用品、テントなどを積んだトラックの車列は、いま途上にあるということです。

救助隊はまた、さらにもう3台のトラックが、トルコ北西部のテキルダーを出発し、現在、モルドヴァにいるウクライナの人々に支援物資を届けると言っています。


・・・赤半月社はイスラム圏における赤十字のような組織です。

「トルコは穀類不足で困ることはない」農林省

ウクライナ=ロシアの危機が始まっても、穀類の供給は次の収穫シーズンまで問題は起こらないと、農林省は言いました。

  Hurriyet

次の収穫シーズンまで、穀類、とくに小麦の供給不足は起こらないと、2月24日、農林省が声明で発表しました。「トルコの穀類委員会は小麦粉と飼料の規制を行っている」と農林省は付言しています。「今年は、穀類は豊作のようなので、食料の供給不足は考えられません」

トルコは建設、観光、小麦の輸入、新鮮なフルーツや野菜の輸出などで、ロシアとウクライナ両国と密接な関係にあります。両国の小麦の輸出は、合わせると世界の小麦輸出の29%を占め、コーンの輸出は世界の19%、ヒマワリ油は80%を占めています。

トルコは、小麦粉の輸出に不可欠な小麦の70%をロシアから、15%をウクライナから輸入しています。トルコは世界最大の小麦粉輸出国のひとつであり、世界第2のパスタ輸出国でもあります。トルコは1年に約130万トンのパスタを輸出しています。

コロナ・パンデミックで世界の供給網がダメージを受ける前の2019年には、トルコの小麦粉輸出は10億ドルに達していました。しかし、トルコの小麦畑は、近年、730万ヘクタールから670万ヘクタールに減少しています。トルコのロシアからの農作物輸入は、昨年44億ドルに達しましたが、ロシアへの農作物輸出は15億ドルになりました。

総体としては、トルコのロシアへの輸出は、2020年の45億ドルから昨年の57億ドルに増えています。ロシアからの輸入も、1年前の180億ドルから290億ドルにふえました。

ロシアは天然ガスの長期契約の一部として、その履行を誓約していると、トルコのファティフ・ドンメズ・エネルギー天然資源相は、2月23日、ヒュリエット紙に語りました。2021年12月、ロシアはトルコに最大量の2.06bcm のガスを供給しました。アメリカからは105万mcm 、イランからは855mcm のガスの供給を受けました。

トルコのウクライナへの輸出は、昨年は29億ドルでした。ウクライナからの輸入は、2020年の26億ドルから昨年は45億ドルにふえています。


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トルコはロシアにウクライナ攻撃を止めるよう促した

2022年02月27日 | 国際
2月27日 トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相に、2月26日、電話で、ウクライナでの軍事作戦を止めるよう要請したと、トルコの外交ソースが言いました。

 
  Hurriyet

トルコはロシアのウクライナ侵攻は“受容できない”と、くり返し言っています。チャウシュオール外相はラヴロフ外相に、軍事的緊張のこれ以上の高まりは、だれの利益にもならないと告げたと、ソースは言っています。

トルコはロシアとウクライナ間の調停を申し出ています。ソースによると、チャウシュオール外相はまた、ロシアとウクライナ間の交渉を主宰する用意があると何度も言っています。

エルドアン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領との電話で、ロシアの攻撃で亡くなった人々に弔意を贈り、負傷した人々の早い回復を願うと語りました。「エルドアン大統領は、トルコはこれ以上の死者を出し、ウクライナにダメージを与えるのを阻止するために、早い終戦を目標に努力している」と、トルコ大統領府は言っています。


トルコはウクライナにいるトルコ市民の引き揚げ作戦を開始

2月25日、トルコのヤウズ・セリム・クラン副外相が、ウクライナにいるトルコ国籍者の陸路の引き揚げ計画を発表しました。

 Hurriyet

「わが国はウクライナからの陸路による引き揚げ作戦を開始する」と、クラン副外相はツイッターに書きました。「トルコはわが国民の通行を容易にするために、周辺諸国の協力を得ている」

トルコ市民は外務省の引き上げ作戦によるか、自身の手段で、国境ゲートからウクライナを出国することになりました。クラン副外相はまた、ウクライナを去るトルコ国民が国境ゲートを通過するときの心得を詳述しています。

メヴリュト・チャウシュオール外相も、ウクライナのトルコ市民の引き揚げのための手続きは進行中だと言っていました。「すでに空域は封鎖されていますから、われわれは空路でトルコ市民を引き揚げさせることはできません。海路の引き揚げもできないので、バスによる陸路の引き揚げを開始しました」とチャウシュオール外相は言いました。


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アンタリヤに住むロシア人とウクライナ人が懸念を表明

2022年02月26日 | 国際
2月26日 トルコ南部アンタリヤに住む約29,000人のロシア人と8000人のウクライナ人は、ウクライナとロシアの紛争を懸念をもって見つめています。

Hurriyet

アンタリヤに住むロシア人とウクライナ人の多くは、同県の観光産業で働いています。アンタリヤはロシア人とウクライナ人が休暇を過ごす人気のリゾート地です。昨年、350万人のロシア人と130万人のウクライナ人がアンタリヤで休暇を過ごしています。

「状況が緊迫して、不安を感じています。向こうの家族たちは怖っています」と、ロシアからトルコに働きに来ているバクフマト・エカテリーナさんは言いました。もう1人のロシア人セルゲイ・コラビンさんは、紛争が始まった時、アンタリヤで休暇を楽しんでいたそうです。「ニュースを聞いたのは休暇の真っ最中でした。ショックでした。どっちも悪いと、私は思っています」とコラビンさん。

トルコ男性と結婚して、ウクライナのハリコフからアンタリヤに来たダルヤ・ユルドゥスさんは、状況の変化が心配だと言いました。「ほんとに怖いです。毎日、家族に電話して、家にこもっているように言っています。いま、私は1日に3回も4回も電話しています。私はトルコで安全ですが、私の心はウクライナにあります」と観光業で働いているユルドゥスさんは言いました。

観光業で働くもうひとりのウクライナ人オクサナ・ステツラさんも、最近の状況に懸念をあらわにし、仕事の同僚の中にもロシア人はいると言いました。ステツラさんは「ウクライナには帰りたくありません。もっと状態が悪化したら、家族をトルコに連れてきたい」と言いました。

一方、紛争は地元のホテル業者たちを危険にさらしています。彼らはロシア人とウクライナ人が旅行計画を延期するだろうと心配しています。昨年はパンデミックにもかかわらず、「安全ツーリズム証明」プログラムのおかげで、観光業は復活しました。

紛争がエスカレートしたら、アンタリヤの観光業は打撃を受けるだろうと、観光業者たちはロシアとウクライナのツアー・オペレーターたちと話し合っています。


ウクライナ危機の中、トルコは同盟国と外交を加速

ロシアのウクライナ侵攻後、トルコは状況がエスカレートする中、ウクライナとNATO同盟国との外交を加速しています。

Hurriyet

エルドアン大統領は、2月24日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と電話会談をを行い、ロシア軍のウクライナでの作戦と最近の状況について話し合いました。マクロン大統領はNATOの今期議長です。会談は、NATO首脳たちの臨時ヴァーチャル会議の1日前に行われました。

トルコの外相と国防相もそれぞれ外交活動を行い、NATO加盟国外相や国防相と接触しています。メヴリュト・チャウシュオール外相はアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とウクライナのドミトロ・クレバ外相と話し合いました。

「ブリンケン国務長官は、ウクライナの主権と領土保全に関するトルコの強力な口頭の支援に感謝した」と、アメリカ国務省が2月25日に出した声明は言っています。チャウシュオール外相とブリンケン国務長官はロシア侵攻後のウクライナの最近の状況について話し合いました。

チャウシュオール外相はクレバ外相との会談では、ロシアのウクライナ侵攻に対するトルコの拒否を表明し、またウクライナの領土保全と政治的統合をトルコは支持しつづけると言いました。

フルシ・アカル国防相はアメリカのロイド・オースティン国防長官とウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相と電話で会談しました。アカル国防相とオースティン国防長官の会談後、「2人はウクライナの最近の状況と、両国及び地域の国防と安全保障の問題を話し合い査定した」という短い声明が出されました。


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ウクライナがトルコにロシア船に対する海峡閉鎖を要請

2022年02月23日 | 国際
2月25日 ロシアがウクライナの全面侵略を始めた後、2月24日、ウクライナがトルコに、ロシア船に対して海峡を閉鎖するよう要請したと、ヴァシル・ボドナル駐トルコ・ウクライナ大使が言いました。

  Hurriyet

「わが国はトルコに、空域閉鎖およびロシ船に対するダーダネルズ海峡とボスフォラス海峡の閉鎖を公式に要請しました」と、大使は記者会見で語りました。

ボドナル大使はまた、ロシアのビジネスに対して制裁を科すよう要請しました。「同時に、わが国はロシアに制裁を科すことを望みます。わが国は彼らの金の調達を阻止するために、ビジネスマンの株式を差し押さえるよう要請します」

ボドナル大使は全世界に、戦争の拡大を防ぐために、ロシアのプーチン大統領に対抗して連帯するよう求めました。大使はまた、トルコ国民の支持を要請しました。「わが国はトルコに、ロシアの侵略を阻止するよう要請します。現在、ウクライナは貴国の安全を守っています」と大使は言いました。

大使はウクライナの防衛のための武器の提供と支援が重要だと力説ました。「財政的支援も、人道的支援も重要です」と大使は言い、トルコにいるウクライナ市民に対する支援も要請しました。

1936年のモントルー条約によって、トルコのダーダネルズ海峡とボスフォラス海峡は、商船は自由に通行できますが、戦艦の通行は、その船が黒海岸諸国のものか否かによって変わるという規制に従っています。


遊牧民の風習を守って、春の到来を祝う村人たち

厳しい寒さがつづいた後、暖かい気候になってくると、トルコ東部ビトリス県アディルジェヴァス地区では、地元民と活動家のグループが遊牧民の風習に従って、春の到来を祝います。

 Hurriyet

「ヴァン湖協会」の活動家と地元民たちは、2月23日、地元民が「キョセ・ゲリン」と呼ぶ、何百年も昔からの伝統に従って、春の到来を祝いました。

祭では、昔からの風習通りに、草と羊毛でつくった衣装をまとった男(キョセと呼ばれる)が、嫁(ゲリン)とともに、歌を歌いながら村の家々をめぐり、小麦粉、砂糖、オイル、大麦のような食料を集めます。村中の家を一軒一軒訪れた後、キョセと嫁は、最後の家で、村中の人々とともに、集めた食料を調理し、できあがって料理をすべての村人、とくに貧しい人々に配ります。

協会の会長エルドアン・オゼルさんは、消えようとしている伝統文化に光を当てるために、このイベントを行っていると言いました。「村人たちは春の到来を祝いたいのです」

アディルジェヴァスの住民、オルハン・エメルさんも、この伝統は何百年も前からのもので、先祖たちから若い世代に受け継がれてきたと語りました。祭りの最後には、村人たちはいっしょに、ハライと呼ばれる民族舞踏を踊ります。


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各県の難民人口を一定レベルに保つ新規制が実施される

2022年02月23日 | 国内
2月24日 地域社会での外国人の人口を一定に保つ計画の一環として、当局は、イスタンブル、アンカラ、イズミルを含む16県で、新たな難民の定住を許可しないことにしました。

 Hurriyet

今月初め、スレイマン・ソイル内相は、シリア人の人数が地元民人口の25%以上になった地域では、新たに外国籍者が住むことは認めないと言いました。トルコには、現在、370万人のシリア人が 一時保護の形で住んでいます。その他の外国籍者を含めると、トルコには540万人の外国人が住んでいます。

「空間的集中に対する戦い」と名づけられたこのプロジェクトは、いま、全国で実施されていますが、難民のゲットー化や差別、難民の社会生活への適応、社会サービスの対等な受益権、治安問題など、さまざまな問題が出てきています。

新たな規制下では、シリア人がひとつの場所に集中するのは許可されず、外国人の人口は地元民の25%に保たれます。外国人が25%に達したら、そこにはそれ以上の外国籍者は居住できません。

すでにシリア人が25%以上に達しているイスタンブル、アンカラ、イズミル、アンタリヤ、ハタイ、エディルネ、クルクラーレリなどの16県では、外国籍者の住民登録は行われず、受け付けられません。

さらに、総人口に対してシリア人が多く住んでいる場所では、シリア人は自由意思をベースにして、他の場所に移住させられます。

昨年、アンカラのアルトゥンダーで起こった事件以来、当局は「空間的集中に対する戦い」を考えてきました。2021年8月、地元民とシリア難民の間で戦いが始まり、18歳のトルコ人青年が2人のシリア人に殺され、何十人もが拘束されました。


アタテュルクとブルガリアの少女とのラブストーリーが映画に

アタテュルクの心に生涯消えない思い出を残したと思われるブルガリアの少女との、ほろ苦いラブストーリーが、2023年10月公開予定の映画になります。

 
 Hurriyet

映画「ディミトリーナ」は、1900年代初め、近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクとブルガリアのスティリアン・コワシェフ将軍の次女ディミトリーナ・コワシェフとの短期間の愛の物語を描いたものです。

映画は、前作「嫌な奴」で成功を収めている、トルコ・ベースの会社フィクリ・ハリカ社が制作します。「私たちは映画の世界に足跡を残すことを目標にしています。私たちはこの目標を達成し、人々が見たがっているアタテュルクの映画を観衆に届けようと、この仕事に着手しました」と、フィクリ・ハリカ社の設立者オズギュル・タリさんは言いました。

アタテュルクとコワシェフ将軍が知り合ったのは1913年、アタテュルクが駐在武官としてブルガリアの首都ソフィアに赴任しているときでした。32歳のオスマン軍将校アタテュルクは、ソフィアでディミトリーナと会いました。

その後、アタテュルクはディミトリーナの父をコーヒーに誘い、彼の娘との結婚を申し込みました。しかし、将軍はこの結婚に乗り気でなく、また、ヨーロッパの政治的状況も2人の関係の障害になりました。

1914年、オスマン帝国は第一次世界大戦に参加し、1915年、当時中佐だったアタテュルクはイスタンブルに帰るよう命じられました。かくて、このラヴストーリーは実ることなく終わりました。

アタテュルクはこの実らなかった愛から何年たっても、『私は青春をブルガリアに置いてきた」と言っていたという話は、歴史家の間で広く流布されています。


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イスタンブルの人口密度増に専門家がリスクを警告

2022年02月23日 | 国内
2月23日 イスタンブルは増えつづける人口に対応できなくなりつつあります。人口が増えつづければ、都市生活の持続は危うくなるだろうと、専門家たちは警告しています。

Hurriyet

トルコ統計局による2021年の人口データが発表され、イスタンブルの都市生活持続に関する議論がふたたび起こってきました。

最近の公式データによると、トルコ最大都市イスタンブルの人口は、前年に比して37万8000人増え、1580万人に達しました。「イスタンブルの1平方キロに対する人数は3049人になりました。イスタンブルには全国人口の18.71%が住んでいます」と、専門家は懸念を表明しています。

自然災害が起こったら、深刻なカオスになるかもしれないと、専門家は指摘し、イスタンブルには人口800万くらいが適当だと言っています。「大地震になったら、何百万の人々が道路に出るでしょう」と、地球物理学者のシェリフ・バルフ氏は言いました。「「交通渋滞が起こり、捜索・救助活動もできなくなるでしょう」

「この都市は、もう人口を増やせません」とバルフ氏は言い、イスタンブルの人口を徐々に減らすべきだと力説しました。イスタンブル市の都市計画・プロジェクト管理責任者のタイフン・カフラマン氏も、“逆移民”の必要を発言しています。

「新しい投資計画は、イスタンブルでなく、アナトリア・ベースにするべきです。1平方キロに3049人も住んでいるような国は、ヨーロッパ中にありません。このような問題が見られるのは、発展途上国だけです」とカフラマン氏は言いました。


医療関係者がキックボクシング・クラスに通っている

医療関係者に対する暴力問題がつづくため、イズミル県の医療関係者グループが、医療現場の暴力から自身を守るためにキックボクシングを習い始めました。

 Hurriyet

トルコ・キックボクシング・ナショナル・チームのベルカン・ギュネルリさんは、パンデミックになってから、医療関係者の間でキックボクシングへの関心が高まっていると言いました。保健センターで肉体的攻撃を受けることがよくあるそうです。

「キックボクシングは武術の中で最も敏捷なスポーツです。だから医者たちが選ぶのでしょう」とギュネルリさんは言いました。「医療のプロたちは、事件が起こる前に、自身を守るべきです」

ギュネルリさんのキックボクシングのグループには、家庭医、薬剤師、緊急医療専門家、医学部の学生もいるそうです。2か月前、イスタンブルのサマティヤ病院の医療関係者たちは、ある患者の家族に対して、手術室にバリケードをつくって身を守らなければならなりませんでした。暴力事件は頻発しています。


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イスタンブルでマスクの売れゆきが落ちている

2022年02月21日 | 国内
2月22日 イスタンブルの薬局の話によると、コロナ予防に使われているマスクの売れゆきが、パンデミックの始まり頃に比べると、半分に落ちているそうです。

 Hurriyet

「パンデミックが始まったころは需要が多く、仕入れるのが大変でしたが、今はすっかり変わりました。以前は50パッケージのマスクを売っていましたが、いまは15~20パッケージです」と薬剤師のキュブラ・ユルマズさんは言いました。

売れゆきが減ったのは、ワクチン接種と関係があるだろうと、ユルマズさんは言いました。「人々の警戒心が薄れているように見えます。街頭でもマスクをつけなくなっています」

同じく薬剤師のポラット・ペケルさんも同意見で、人々はパンデミックと暮らすのに慣れてしまっているように見えると言い、彼の店でも売れゆきが落ちていると言いました。

マスクをつけつづけるか否かでも、街の人の意見はさまざまです。腎臓に問題を抱えるギュルハディ・ギュルさんは、「マスクのルールは少なくとももう1年はつづけるべきです」と言っています。「持病を持っている人は大勢いますが、みな注意していません。みんなマスクをしているのはバスの中だけです」

市民の1人、アイセル・メルトさんは「マスクの要請が解除されても、私はマスクをつけつづけます」と言いました。

「マスクは健康によくない。有毒です。私はいつもマスクをつけていませんが、なにも起こっていません。私はウイルスに感染していません」と、ジェイラン・ユルマズさん。

「マスクが使われているのは街頭だけ。カフェではもう使われていません」と、もう一人のマスク反対派のメフメト・アザクさんは言いました。「私はずっとルールに従ってきましたが、もうマスクは必要ないと思います」

ファフレッティン・コジャ保健相は、先週、マスクに関して、どうすべきか、マスクが必要なくなるのはいつか、などについて討議すると言いました。
  

ロシアのウクライナの2州独立承認をトルコは容認できない

トルコは、東部ウクライナの2州をロシアが独立国として承認したことを“受容できない”と非難し、トルコは黒海岸の国として自身の対策を取ると発表しました。

 Hurriyet

「わが国はこの決定を受容できないと考える。わが国は関係諸国が常識をもって行動し、国際法を尊重するよう勧告する」と、エルドアン大統領は、2月22日、訪問中のアフリカで記者団に語りました。

エルドアン大統領の声明は、ロシアのプーチン大統領が、2月21日、東部ウクライナのドネツクとルハンシクを共和国として承認する大統領令に調印した後に出されました。トルコ外務省はロシアの動きに対して声明を出し、これらの地域を独立国として承認することは、ミンスク協定に違反し、ウクライナの主権と領土保全を侵害するものだと言っています。

「ロシア連邦の決定は受容できない。わが国はそれを拒否する」と、プーチンの決定後、トルコ外務省が出した声明は言っています。声明はまた、ウクライナの主権と領土保全に関してトルコは何度も介入し、関係諸国に常識を持って行動し、国際法に従うよう勧告してきたと言っています。

ウクライナのゼレンスキー大統領が提案した、ドイツとトルコが参加する、国連の安全保障委員会会議の可能性について尋ねられたエルドアン大統領は、「トルコはサミットに必ず出席する。私はすでにその意向を表明している。ゼレンスキー氏の提案は前向きだ」と答えました。


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エルドアン大統領が3日間のアフリカ旅行に出発

2022年02月21日 | 国際
2月21日 エルドアン大統領が3日間のアフリカ旅行に出かけました。大統領は、アフリカとの政治的・経済的関係を深めるトルコの長期的政策の一環として、コンゴ民主共和国、セネガル、ギニア・ビサウを訪れる予定です。

 Hurriyet

エルドアン大統領と随行する大代表団は、2月20日朝、イスタンブルから最初の訪問地、コンゴの首都キンシャサへ向かいました。

「エルドアン大統領訪問で行われる公式会談では、これら3か国との協力を強化するための相互協力と対策が全面的に話し合われるだろう」と、大統領府は声明で言いました。エルドアン大統領はキンシャサでの歓迎会の後、コンゴのフェリックス・チセケデイ大統領と会談する予定です。

両国は多くの分野での協力を強化するために、いくつかの協定に調印するでしょう。大統領は、コンゴの次はセネガルを訪れます。

セネガルのダカール訪問では、エルドアン大統領はセネガルのマッキー・サル大統領と代表団とともに、トルコ企業が建設した、5万人収容のディアムニアディオ・オリンピック・スタジアムの開会式に出席します。その会場で、エルドアン大統領はリーダーたちと会談するでしょう。大統領はまた、ダカールのトルコ大使館の新しい建物のの落成式を行います。

エルドアン大統領のギニア・ビサウ訪問は、トルコ大統領の初の同国訪問になるでしょう。アフリカとの関係を強化するために、トルコは、昨12月、「第3回トルコ=アフリカ・サミット」を行いました。サミットには、アフリカの35か国のリーダーが出席しました。トルコのアフリカとの貿易は、この10年間で25億ドルになりました。


スピル山のスノードロップの摘み取りに罰金8070ドル

エーゲ海地方マニサ県スピル山の国立公園の固有種スノードロップ(マツユキソウ)を摘み取った 者は、110,000リラ(8070ドル)の罰金を科すと、自然保護局と国立公園が発表しました。

 Hurriyet

約120種の固有植物が自生するこの自然公園は、野生のチューリップ、キノコの種、ローズヒップ、クリ、マツの種などで知られていますが、とくにスノードロップが有名です。「いま、黄と白のスノードロップが発芽し、花をつけています。春の前触れですね」と、スピル山自然公園のハリル・エルナルチャジュ園長が、2月18日、ミリエット紙に語りました。

「皆さん、公園内を歩くときは注意してください。足を踏み入れてよい場所を探して歩いてください」とエルナルチャジュさんは言いました。

マニサ市の中心から25キロのこの公園は、1968年に公園になり、キャンプやトレッキング、ピクニックをする人たちに人気です。


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乙女の塔が修復を終え、4月にオープンする

2022年02月19日 | 文化
2月20日 イスタンブルの「乙女の塔」の修復作業が終わりに近づいています。4月には、この歴史的タワーは公開されるだろうと、イフラスニュースは報じています。

  
 Hurriyet

「円屋根はカーボン・ファイバーで強化され、屋根がふかれ、城壁ができた」と、2月18日、イフラスニュースは報じました。2021年に始まった修復作業は、3月末には終わるでしょう。

「レアンドロスの塔」とも呼ばれる「乙女の塔」は、ボスフォラス海峡の真ん中、ウスキュダル地区の沖合の小さな島に立っています。修復が始まったとき、メフメト・ヌーリ・エルソイ文化観光相は「このタワーは類例のない塔です」と言いました。タワーは修復まで、レストランとして使われていました。

「タワーは、以前はガラタ塔のように、レストランが経営していましたが、修復後は観光ポイントになります」とエルソイ観光相は言いました。「いま、ガラタ塔を訪れる人の人数は、トプカプ宮殿の訪問者数に達しました。乙女の塔にも、国内外のツーリストが訪れるようになるでしょう」

「乙女の塔から、人々はイスタンブルを変わった角度から見ることができます。私たちはこの塔が、イスタンブルをウオッチするポイントになることを願っています」と観光相は言いました。


193,000人のシリア人がトルコ市民になった

今日までに、19,3000人以上のシリア人がトルコ市民になったと、スレイマン・ソイル内相は言い、移民問題を見過ごしているヨーロッパを告発しました。

 Hurriyet

約370万人のシリア人が国際的保護の下にトルコに暮らし、70万人のシリア人の子供がトルコで生まれていると、内相は言いました。「2021年12月までに、84,152人の子供を含む193,293人のシリア人が、トルコ市民になりました」とソイル内相は、2月17日、アンカラで記者団に語りました。

内相によると、シリア人の大半、約53万5000人はイスタンブルに住んでいます。次が南部のガジアンテプで、46万Ⅰ000人、次がハタイ県で43万300人、シャンルウルファ県の42万8000人、アダナ県の25万5000人、メルシン県の24万人です。また、西部イズミル県には14万9000人、首都アンカラには10万人のシリア人が住んでいます。

シリア人が人口の25%になっているエリアには、それ以上のシリア人が住むことは許可しないと、内相は言いました。地元民とシリア難民とのトラブルや事件も少なくなく、2021年8月には両者の戦いが起こり、18歳のトルコ人青年が刺殺され、何十人もが拘束されました。

2020年には37,000人のシリア移民が犯罪に関与し、昨年、この数字は50,231になったと、ソイル内相は言っています。

シリア移民に行われた調査では、彼らの3.1%は故国に帰る気がないことがわかりました。13.7%は、戦争が終わったら、どんな体制になっても帰ると言い、28.2%は、戦争が終わり、自分が支持する政権になれば帰国すると言いました。「シリア人は紛争のためばかりでなく、経済的理由によっても、いまもトルコに逃げ込んできている」とソイル内相は言っています。「移民の波はすぐには終わらないだろう。先進諸国は見ているだけで、なにもしない」

「EUは必要なことをするべきだ。ヨーロッパは移民問題を解決するメカニズムを持っていない。トルコは近隣諸国の紛争や不安定に責任はない」と内相は憤慨しきりです。

この5年間で、トルコはアフガニスタン人、シリア人、パキスタン人、ソマリア人、バングラデシュ人など250万人が国境を越えて侵入してくるのを阻止し、彼らの国へ送還しています。


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地上40メートルで生計を立てる剪定職人たち

2022年02月18日 | 国内
2月19日 エーゲ海地方ベルケシル県エドレミット地区の剪定職人たちは、苗木に日光があたるように、高さ40メートルの木のてっぺんで枝おろしに励んでいます。

   Hurriyet

「リス男」と呼ばれる剪定職人たちは、世界的に知られるカズ山脈で当局が行っている「樹木の若返りプロジェクト」のための作業にかかっています。

高い木の上で、28年間、剪定作業で暮らしてきたエンヴェル・チェティンさんは、このプロジェクトで約500本の木々が剪定されるだろうと語りました。「この仕事をしている人は全国でも12人です。私も最初は怖かった。でも、今は慣れて、地上にいる時のほうが怖いですよ」

この仕事の月給は15,000リラから20,000リラ(1000~1400ドル)なのに、若い連中はこの仕事を重要視しないから、後継者を育てられないでいると、チェティンさんは言いました。バルケシル地方森林局のケマル・カユラン局長も、熟練した剪定作業員が不足していると指摘しました。


トルコの代表団がイスラエルとパレスチナ訪問

イブラヒム・カルン大統領府報道官とセダト・オナル副首相率いるトルコ代表団が、2月17日、イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領のトルコ訪問を前に、イスラエルとパレスチナを訪れました。

Hurriyet
右から2人目がイブラヒム・カルン報道官


「われわれは中東の安定と平和のために次にとるべき措置について話し合った」と、カルン報道官は、イスラエルとパレスチナ訪問について、ツイッターに投稿しました。

「代表団はイスラエルのヘルツォーク大統領のトルコ訪問のための準備と、両国間の関係などのほか、地域的問題について話し合った」と、ヘルツォーク大統領事務室とイスラエル外務省は共同声明で言いました。「トルコとイスラエルは中東で大きな影響力を持っている。両国は関係修復によって、地域の安定に貢献できるとして合意した」とイスラエルの声明は言っています。

トルコ代表団はイスラエル外務省のアロン・ウシュピス局長と大統領事務室のエヤル・シュヴィキ氏とそのチームとも会談しました。大統領邸での会談中、ヘルツォーク大統領は会議室に現れて、トルコからの賓客を歓迎しました。

代表団はまた、2月16日、パレスチナ政府関係者と会い、パレスチナのマフムード・アッバス大統領と会談しました。ヘルツォーク大統領は、両国の関係正常化のための共同努力の一環として、3月9日、10日、トルコを訪れます。


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