sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

アトピー広場のご報告 3月13日

2022-03-14 12:11:15 | アトピー性皮膚炎
<アトピー広場のご報告>
今月のテーマは「運動について」
藤澤皮膚科副院長 藤澤大輔先生のお話でした。

「動物である人間に
 運動が無用なはずがありません」
「私は運動不足、不健康。でも皮膚はきれい」
 は考えにくい
という言葉から始まりました。

そして、お話のテーマは4つ
① 運動とストレスとアトピー性皮膚炎
② 運動後の汗
③ 有酸素運動か無酸素運動か
④ 運動だけで治る?

① 運動とストレスとアトピー性皮膚炎
・「眠れないのですが、どうすればいいですか?」のご相談には、
 「痒みのせいももちろんあると思いますが、
 不眠は交感神経と副交感神経のアンバランスが原因であることが多く、
 日光を浴びて運動することは
 バランスを正常に戻すのにとても役立ちます。」
 と答えられるそうです。

・乾癬・アトピー性皮膚炎・円形脱毛症は、ストレスが悪化因子とされています。
・サブスタンスP=神経が分泌する神経ペプチド
 精神的ストレスで分泌が促進される搔痒の原因物質の一つ
 ストレスでかゆくなる原因の一つ
・同じストレスを受けても、病気になる人ならない人に分かれる理由
  慢性ストレス
    ⇩
  病原性T細胞が多い(個人差がある)
    ⇩
  脳血管での微小炎症が生じる
    ⇩
  ストレス感受性が強くなる
    ⇩
  些細なストレスでアトピーが悪化しやすい

② 運動後の汗
 健康な人は、塩分が出る汗をかく
 アトピー性皮膚炎患者は、汗をかきにくく、汗の質が異なる
 汗をかくほど、汗の質が健康な人に近づくので、定期的に汗をかくこと
 すぐに洗い流す必要はなく、タオルなどでやさしく拭き取る程度でよい

③ 有酸素運動と無酸素運動
 ★有酸素運動で、認知機能・運動能力・計算能力など、知力全般が上がる
  〇子どもの場合⇒最短4分の運動で、その後の集中力が1時間程度アップ
   さらに、20~40分以上の運動で、計算力などもアップ
   学校で毎日「体育」の授業を取り入れることで、取り入れなかったときよりも、
   成績がアップしたという研究結果もある

  〇お年寄り⇒認知症対策になる
   運動後の1時間は、人気機能改善
   継続的に運動することで、丸1日、効果が持続するようになる
  
  〇目標の心拍数
  (220―年齢―安静時心拍数)×運動強度+安静時心拍数
   カルボーネン法と呼ばれる計算式
  「運動強度」を70~75%で計算する

 ★無酸素運動
  キノリン酸、キヌレニン、キヌレンさんなどが分泌される
   ⇒うつ病・統合失調症・双極性障害・偏頭痛・アルツハイマー病などの
    予防に効果あり

④ 運動だけで治る?
  運動不足 ⇒ ストレス耐性低下 または ステロイド長期連用
    ⇩
  コルチゾール増加
    ⇩
  前頭葉・海馬の偏桃体ブレーキ機能の抑制 ⇒ 偏桃体暴走 ⇒
   ストレスサイクルが起きる
    ⇩
  ストレス持続 ⇒ 体調・メンタル悪化

 ★定期的な運動により、気分が良くなり、ストレス耐性も上昇する
  交感神経と副交感神経のバランスが取れる

「大切なのは、楽しみながらできること、自分に合った運動を定期的にすることです。」
と、藤澤大輔先生は言われていました。

体を動かす気持ちよさを感じられるようになるのが第1歩👣
暖かい春とともに、何か運動を始めてみませんか?
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