sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

ある小児科の先生からのお話

2019-07-29 23:29:58 | 毎日の診療
さちです。
経験豊富な小児科の先生から、次のお話しを教えていただきました。
ご紹介いたします。

なるほどそうかーと、思います。
小さいときは大切です。
ちょっとしたことで、大きな影響がのこります。
子どもの治る力は、おおきいので、「自然治癒」を導いていきたいと思います。

一年中、半そで半ズボン!
子どもにはそれが一番です。

********************************************

ステロイド軟膏による皮膚組織の萎縮を逆手にとった治療がありますが、ご存知ですか?
赤ちゃんの陰唇癒合や臍肉芽に対してステロイド軟膏を数週間塗布することにより、
癒合している陰唇を解離させたり、膨らんでいる臍肉芽を退縮させたりする治療です。
以前は、外科的に陰唇の癒着部分を切開したり硝酸銀で肉芽を焼いていました。


ステロイドがコラーゲン合成を抑制することを利用しているものと思います。
乳幼児期からステロイドを皮膚に塗布していた場合、
真皮層のコラーゲン合成が抑制されますので、
真皮層が薄くなって毛細血管やそれにつながる細動脈など、皮膚に栄養素や酸素を
運ぶインフラが育たないことになってしまいます。
乳幼児期に長期にステロイド塗布を多量に行った皮膚は、湿疹が軽快したとしても
皮膚のつやがなくカサカサしやすいようです。


校医として内科健診でたくさんの小学生の皮膚を見ますが、
湿疹はなくても、いわゆる鮫肌の子どもがけっこういます。
血流が悪いのでしょうが、顔色も冴えないことが多いです。
この子達が、成人になってストレスがかかって腸内環境が悪化した際に
排泄力がない毛穴で炎症が起こり再発する可能性があると思います。


現在メインストリームになっているステロイドをプロアクティブに使うという方法を
患者さんに薦める気持ちにはとてもなれません。

なぜ、皮膚に炎症が起きているかを追求せずに、火消しのように抗炎症をするから、
長期的にステロイド塗布になってしまうのだと思います。
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サロンド・アトのご報告 7月27日

2019-07-28 11:08:10 | サロンド・アト
かぐや姫です 昨年よりも16日遅く梅雨明けしました
日照不足や水不足のニュースを聞くと、自然の恵みを当然のことと思わないで!と言われている気がします。

今日は、11名の方が参加してくださいました。


まずは、竹の子さんの体験談から。

ステロイドを使っていたが、だんだん効かなくなっていた。
10年前、東京の皮膚科ですすめられて脱ステ
2~3年して落ち着いて、もう治ったと思っていた。

3年前、愛媛に転勤。ストレスで悪化。
ステロイドを処方しない皮膚科を探したが、なかった。
ステロイドを使いたくなかったので、市販のユースキンを外用

広島に転勤してきて、2年前にさち皮膚科クリニックを受診
運動量が増えたこと(基本的に、乗り物や自転車を使わず歩く)
食事に気をつけるなどの生活に気をつけて落ち着いてきている。
一生懸命にやり過ぎず、ストレスのないように続けている。

:皮膚は、良くなったり悪くなったりをくり返しながら
改善していきます。なので、再悪化しても落ち込まないことが大切!

続いてMさんの体験談

高校3年生だった7年前に、受験のストレスで悪化
勉強に身が入らないほどのかゆみ
ステロイドがどんどん強いものになっていった。

薬を止めたいと思い、さち皮膚科クリニックを受診
運動や食事を見直し、落ち着いてきた。
薬や保湿剤を塗る作業が毎日の生活から無くなったので楽
仕事のストレスはある。
冬は乾燥で悪化する。
少しずつ、悪化の幅が小さくなってきている。

:冬に悪化する人は、自分の皮脂が出るように秋までの季節に
運動をして汗をかいておくこと。身体を動かして、代謝を上げておくことが大切!
初めは、汗をかくとかゆいが、汗の質がベタベタからサラサラに変わると
 拭くだけで大丈夫になる。

秋の始まりから、食事や飲物を冷たい物から温かい物へ変えていき、内臓を
冷やさないことも大切!

Nさん:浸出液が出る。休職したほうが良い?
A:  浸出液を減らすためには、夕方から寝る前に水分制限をすると良い。
   仕事は休まないほうが、生活のリズムができるし、人と話をすると
    皮膚のことを考えないですむので良かった。
   気持ちの切り替えも大切!
   皮膚のことを考えている時間が短い人の方が早く良くなる。

Sさん:夜中に喉がからからで、目が覚める。その時は、水分摂取はOK?
A:  もちろんOKです。
   原因は、口呼吸をして寝ていること。
   肩こりや口周りの筋肉をほぐして寝るようにすると、改善される。

Tさん:ステロイドを少しずつ減らして塗りながら過ごしている
   そろそろやめたいと思っているが、止めて悪化した時が心配。
A:  ステロイドを止めた人の体験談などを聴いて、心づもりをしておくことが大切!

Sさん:小児期からアトピー性皮膚炎で、ステロイドを外用
   出産後に悪化。子どもはステロイドを使用しないで過ごしてピカピカ
   自分は悪化すると、ステロイド外用をくり返している。
   思い切って止めたいと思い、さち皮膚科クリニックを受診
   ステロイド外用を中止
   入浴をしないことが不安
A:  脱風呂は、最初は抵抗があったが、止めてみると風呂上がりの掻き壊しがなく楽
   慣れると習慣になるので楽
   シャワーをしても、保湿などは一切なし
   自分の皮脂が、天然の保湿剤になるので大丈夫
   シャンプーを止めると、しばらくは皮脂でベタベタするが
    しばらくすると皮脂が減ってくる。

Hさん:食事は何も気にせず食べている。カレー好きだが、脂っぽいので控えたほうが良い?
    油っぽいものを食べると、少し嫌な感じがする
A:  自分の身体に意識を向けると、食べるとかゆくなる・症状が悪化するものが分かってくる。
   油っぽいもの・刺激物・甘いものを食べるとかゆくなる人は多い。
   バランスよく食べることが大切
   1日単位・1週間単位でバランスを考えて食べるのもおすすめ

Oさん:6年前にさち皮膚科クリニックを受診
    脱ステして、化粧品のオリーブオイルを外用していたのも中止
    1か月後に悪化。その時もサロンド・アトに参加
    毎年4月に悪化するが、しばらく落ち着いていた。
    4年ぶりに受診。
    周りの人のすすめで、体に良いお茶などを飲んでいるが、
     水分過多になっているのに気がついた
    久しぶりに受診して、基本に戻ることができた。
A:   生活の中でできる運動を取り入れましょう!

Yさん:週6回運動
    飲酒せず、筋トレのためささ身をしっかり食べている。
A:   昨年は、秋冬に悪化されたそうですが、運動と筋トレをしている今年が
     どうなるか楽しみですね!

Mさん:紫外線アレルギーのような症状で、近所の内科を受診
    ステロイドを外用したくないので、すぐに止めた。
    豊富温泉の本に出合い、さち皮膚科クリニックのことを知り受診
    脱風呂や運動を取り入れたら、割とすぐに落ち着いた。
    「お山を歩こう会」で、情報交換などもして助かる。
    腸内環境を改善したい。
A:  発酵食品がおすすめ
   本当の味噌・納豆・キムチ・漬物など
   酵素がたくさん入ったものを食べると良い。
   毎日の食生活に取り入れていくのがポイント

Sさん:R-1を毎日飲んでいる。先日参加した食事セミナーで、
    乳酸菌は消化されないので意味がないと聞いた。
A:  人工のものよりも、食事から摂取することがお勧め
   バランス良く食材を選ぶのに便利な言葉
    「まごわやさしい」
    ま=豆類(納豆・豆腐・油揚げ・味噌など)
    ご=ごま
    わ=わかめ などの海藻類(昆布・海苔など)
    や=野菜
    さ=魚 (動物性たんぱく質 肉・卵なども)
    し=しいたけ などのキノコ類
    い=いも(さつまいも・ジャガイモ・長いも・里芋など)

Nさん:1か月前にさち皮膚科クリニックを受診
    高校生のときからステロイドを外用
    そろそろ脱ステしたいと思い、少しずつステロイド使用量を減らしている。
    豊富温泉のタールを夜だけ使用
    タールの臭いが気になるので、朝はステロイドを使用
    脱ステの後の悪化が心配
A:  すべての人が悪化するとは限らないが、情報を知っておくと安心
   このサロンド・アトなども利用してください。

Kさん:小麦粉について。パンは麺類はあまり食べないほうが良い?
A:  基本は米にして、和食中心の方がかゆみが少ない。
   家族で食べる時や、週1回などは何を食べるかも大切だが、
    楽しく食べることも大切!

紫外線が強く、汗をかく季節です。
嫌がらず、汗をかく習慣をつけていきましょう!
サラサラの汗が出るように、そして代謝を上げておくと
冬に悪化しやすい人も、違いが出てくるはずです。

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ゆうちゃん闘病記 just time -9-

2019-07-18 23:00:00 | アトピー性皮膚炎
ゆうちゃん闘病記 just time -9-

7月4日(木)13週目
身体全体が痒い。手の症状はモクタール亜鉛華軟膏を塗ると落ち着き始めた。
抗ヒスタミン剤を飲むと夜は眠れるが、飲まないと夜中にぱっちり目が覚める。
寝れなくなったら起きて読書をして、あくびが出始めたらまた眠りにつく。
ひじ、ひざ関節の場所が痒く掻いて傷が出来ている。その他、腰回りにも。

7月11日(木)14週目
相変わらず身体全身が痒く、我慢せずにはいられない。
仕事から帰るともう痒くて仕方がないし、寝ている時もボリボリ掻いている。
そして傷だらけになり痛い。酷かった手は一時より落ち着いたが、良い悪いを繰り返す。
ひじ、ひざ関節の傷は徐々に広がってきている。腰回りからお尻周り、肩にも傷が出来ている。
毎日すこぶる痒い。良くなったり悪くなったりの繰り返しで一進一退。

脱ステロイドをはじめて3ヶ月が経った。
3ヶ月ほど経つと症状は落ち着きを見せるかと勝手に思いこんでいたが、そんなに甘くはなかった。
手の症状が少し収まってきたかと思うと、身体全体に痒みと滲出液、落屑が出始めた。
えっ、これ聞いていない。脱ステのブログには載っていなかったような気が。。。
でも、これが僕の症状。このまま終わって欲しいがしょうがない、、、諦めます。付き合います。

ここへ来て仕事が忙しくなってきた。
自営業なので嬉しい事ではあるのだが、身体が辛いと感じる時もある。
ステロイド外用剤を塗っていた時は、良い悪い状態のときはあるにしろ、身体が困ってしまう状態にはそうならなかった。
だが今、脱ステロイドをしていると、どこにどんな症状が出てくるか分からない上に、症状が出てくるとなかなか引っ込まない。
症状ととことん付き合うしかない。
薬を塗れば抑制できる。本当に魔法の薬「ステロイド」。
でも僕は決心した、ステロイドを使わないと。
脱ステロイドを開始してから、ずっとリンパが腫れている。特に股関節のところと乳頭。
リンパが炎症を起こすのは、身体が戦っている証拠らしい。
傷だらけの皮膚は、いつ正常な肌に戻るのだろうか。
3ヵ月間自分の身体と向き合ってきたが、このステロイド離脱の数カ月にわたる副作用、リバウンドの症状はとても恐ろしいものだ。
つづく
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アトピーフォーラム in 広島 

2019-07-18 22:57:29 | アトピー性皮膚炎
藤澤先生をお迎えしてのアトピーフォーラムを開催します。
広島での貴重な機会です。
ぜひ、ご参加ください!!

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ゆうちゃん闘病記 just time 8

2019-07-04 17:32:06 | アトピー性皮膚炎
ゆうちゃん闘病記 just time –8-
脱ステロイド・脱保湿を始めて2カ月が過ぎたところで、顔はとても綺麗になった。
口周りの鱗屑は多少あるものの、周りの人から顔が綺麗になったと言って貰えるほどに回復。
むしろ以前(ステロイド治療していた頃)よりも綺麗になっていると言ってくれる人もいた。

お見苦しいのだが、今回は現在までの症状を写真でまとめてみたのでご覧頂きたい。



4/10脱ステロイド後、約2週間弱で顔に症状が出始めた。5/5にはピークを迎えている。
良くこんな状態で忙しいGWの仕事をこなしたものだと今になって思う。
その時は、強い精神力と気力で我慢し乗り切った。


6月20日(木)11週目
身体全体の痒みは続いている。夜は眠れるが、日によって痒みで何度か起きることがある。
両肘と両ひざ裏も掻いて傷が出来ている。


  
腰周りに滲出液が出て鱗屑が出来ている。



手の甲と手首の症状が相変わらず治りかけては痒く掻破し痛々しい状態を繰り替えしている。
手の症状も時系列に並べてみた。



1カ月以上この状態が続いている。

6月28日(金)12週目
さち皮膚科クリニックを受診。
さち先生に相談をすると、モクタール亜鉛華軟膏とタールを処方して下さった。
松脂が含まれているらしく酷い痒みや炎症作用に効果があるらしい。焼けたような匂いがする軟膏だ。
合わせて光治療を間接に行う。7秒間光を当てるだけの治療だ。
痒み止めと整腸剤の飲み薬も処方される。


脱ステロイドを始めてから現在まで、顔以外は痒みがずっと続いている。
度々、いつまで続くのかと嫌になることもあるが、忍耐と前向きな心を持つようにしている。
前向きな心を保つために僕は読書をする。人間は、自分の思考次第で良くも悪くもなるからだ。
最後に、僕が好きなマザー・テレサの言葉を載せたいと思う。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
つづく
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