魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

山に進む(1)

2011年10月14日 | 日記・エッセイ・コラム

ユーロ、ASEAN+3、TPP・・・など、経済圏の枠組みが進んでいる。
これは、生活圏の確保という、7年後の天王星→牡牛座現象の予兆だが、今年は木星が牡牛座で、7年後のひな形の年になる。
つまり、今年6月からの一年が、2018年からの世界状況を暗示する。

先ず、アメリカが米韓FTAを批准して、日本に圧力を掛けた。
日本は、ASEAN+3か、TPPか、の選択を迫られているが、二者択一なら、TPPしかないだろう。中国とバランスの取れた付き合いをしていく上でも、腕力ずくタテ思考の中国とは組めない。

もちろん、アメリカの横暴は何度も経験してきたが、これまでの関係を考えれば、もう選択の余地はない。日本には器用な外交など期待出来ないのだから。素直に参加交渉するしかない。

戦前のブロック経済が、大戦争の背景になったように、経済圏の枠組み固定化は、そのまま進めば同じようなことになるが、通貨や為替の消失に向かう過程として、避けることのできない行程だ。

また、腕力で古代帝国の経済圏を確立しようとする、中国のような国がある限り、ねじ伏せられないためにも、先んじて、大きな経済圏を機能させなければならないだろう。

鉄のカーテンの米ソ冷戦の時代と違い、来るべき米中冷戦は、互い抜きでは考えられないレスリングであり、組み合ったまま勢力を確保していかなければならない。
もう、国内産業を守ることなど議論している時間はない。
むしろ、状況に合わせて、日本自身が変身するしかないのだ。

三国同盟の失敗
日米戦争の大失敗は、不本意な日独伊三国同盟からと言われている。
日米交渉の当て馬のつもりのナチスドイツと、本当にやってしまったことだ。

現在の状況でTPPに参加すれば、中国は様々な牽制をしてくるだろうが、その時、経済的な自分の生い立ちを見失って、苦しい交渉から目先に走ると、歴史の繰り返しになる。自らを変え、難しい交渉に堪えるのが大人の国というものだ。

TPPは既定の道として、今は、一刻も早く、農業、福祉、教育の抜本的な改革を進める必要がある。

マホメッドではないが
「山が来ないなら、自分が山に向かって歩いて行く」時なのだ。

紆余曲折