魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

観天望気

2006年09月12日 | 占いばなし

自然現象など、全体の雰囲気を観て、時の勢い、趨勢を察知するのを観天望気という。これを逆に用いて、良い勢いを招く自然の配置を想定し、人工物の建設を考えるのが風水だ。

観天望気と言えば難しそうだが、熟練者の勘と同じだ。スポーツの試合など監督でなくても、長年、観戦していると「あ、そろそろ、流れが変わって逆転するな」と一瞬先の光景が見えることがある。そういう勘を広げたものだ。

では、霊感とどう違うのか。観天望気は技(ワザ)だが霊感は体質だ。
技は基本的にある程度だれでも習得でき、安定している。体質は個人的なものであり何時でも同じ結果を出せるものではない。ちなみに、技としての占いは7割当たればプロと言われる。(何を7割と言うのでしょうねえ?)

霊感は動物本能から直接語るものであり、何らかの物理的な刺激に直接反応するものだが、技は人間の知能活動によるものだ。霊感が脳幹刺激なら、技は大脳の働きだろう。霊感では写真のような視覚的パターンしか表現できないが、観天望気は動画のように成り行きを推測することができる。

もちろん、霊感力を秘めた人が観天望気の技を習得すれば、そうでない人より優れているわけだが、霊感力も推察力も持ち合わせてない人が多いようで、長年勉強しても、万巻の書を読んでも体得できず、やたら博識だけを売り物にする人もいる。
そういう人や金儲け目的の人は、髭を生やしたり、仰々しいもの言いをしたり、変わった格好をしたり、立派な家にいたりして、「俗物能力」で鑑定?をしているものだ。ご用心。
ややみすぼらしい?ごく普通に見える占い師をお薦めする。
もっとも、「失業して昨日から始めました」という人もいるけれど。