老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

国民を見ず、オトモダチを見る自公政権と太鼓持ち

2023-06-12 09:47:36 | 自民党政治
「木を見て、森を見ず」という、ことわざがある。

先日、参院法務委員会で入管難民法改「悪」案を採決した際、山本太郎議員に暴力行為があったとの事で自民党が懲罰動議を提出する、公明党も同調するという。その前は同委員会で取材していた東京新聞・望月記者が不規則発言をしたことに対し、日本維新の会・鈴木宗男が「発言権のない記者が左翼活動家のように叫び、議事を妨害した。東京新聞の記者から記者バッジを取り上げろ」旨の発言をした。

ちょっと待て!「木」ばかり見て、どうする。まともな政党・政治家ならば、なぜ山本議員が体を張って採決阻止に動いたのか、なぜ発言権のない望月記者が黙って見過ごせなかったのか、よ~く「森」を省みて考えてほしい。現状の入管法が人権無視の現場で運用されている点を棚上げし、大阪出入国在留管理局・常勤医が飲酒しての不適切な勤務を隠し、同委員会で難民審査参与員・柳瀬房子(難民を助ける会会長)のウソと斎藤法務大臣の無責任さで議事を進め、入管法改正案の立法事実が崩れているにも関わらず、数の力と議長権限で強行採決に至ったこと。

こんなデタラメを見過ごし、「参議院は良識の府」と憤る鈴木宗男。同じ委員会で「国益なくして、私は人権もないと思っております。人権だけ、優先してもですね」と発言したオマエこそ、法務委員会に出席する資格などない。山本議員ではなく、立法事実の崩れた法案に賛成した議員全員が懲罰を受けるべきだろう。過去に国会採決で腕力を誇示した馳浩や「ヒゲの隊長」佐藤議員は懲罰を受けたのか?

この「初めに結論ありき」という政治の悪い流れは「国会で118回も虚偽答弁」した安倍晋三から始まり、記者会見を「全く問題ない」で受け流した菅義偉に引き継がれ、愚息を重用した岸田文雄が踏襲している。コイツらは国益という「森」を見ているフリをして、数々の正しい「木」を切り倒してきた。いや、岸田首相は身内・官邸・国会という「木」しか見ていなくて、国民・民主主義という「森」は眼中にないのだろう。そして、統一教会に侵された腐った木や森は見ないフリを続けている。

同様に米国追従は国益・省益・大企業の利益とばかり、不公平な日米地位協定を見直さず、治外法権とばかり在日米軍基地から垂れ流されるPFAS入り泡消火剤や住宅地での軍用機騒音に目をつぶり、FMSの言いなり価格とノウハウ非公開の武器を購入して無責任な配備を進めている。日本以外に導入する国がない、運用・保守に問題の多いオスプレイ。沖縄方面で上級将官多数が搭乗した陸自ヘリUH60JAは運用機数が少なく、老朽化していたという実情。

今、日本の政治は「森を見て、木を見ず」状態で、相変わらず無責任とオトモダチ・太鼓持ち重用が横行している。すでに赤木さんという正しい「木」は切り倒され、茂り放題で「知らねぇなぁ」政治家の「木」に追肥をし、腐った「森」を隠すために民事裁判で億単位の賠償金(税金)を浪費した。強引に開催した東京五輪の不正・不祥事・疑惑の『森』は不問のまま。カネと権力を乱用した安倍政治を止められなかった無力さ。

かつて、「保育園落ちた、日本死ね!!!」とブログした女性が理不尽に批判された。作家・島田雅彦さんが「暗殺が成功してよかった」とネットでつぶやき炎上したが、東京新聞に連載された小説「パンとサーカス」を読んでいた私は、彼を責める気になれない。その炎上騒動を夕刊フジが煽り、執筆批判したのが安倍政治を称賛していたジャーナリスト・有本香というのもお笑いなのだが。

根拠のない傲慢な政治、その政治家と徒党を組む面々を許して彼らの煽りに黙っていたら、日本は戦争に加担して太平洋戦争を繰り返すだろう。

「護憲+コラム」より
猫家五六助

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