老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

稲田防衛省の応援演説は違法行為

2017-06-29 15:57:17 | 安倍内閣
稲田氏は都議選の応援で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と明確に言っているようだ。これに対する弁解や釈明は、違法行為後は、問題外である(マスコミの勘違いは問題である)。

もし、法律違反があって、釈明したら許される(いつも政治家はこれで逃げ切れると思っている)とするなら、法律自体の存在理由は無いに等しい。それは法治国家とは言えない。木村草太氏が言うように(*)公職選挙法に触れる発言だったのである。

(*)『稲田朋美防衛相の発言は「公務員等の地位利用による選挙運動の禁止」を定めた公職選挙法に違反する明確な違法行為だ。・・・稲田氏は発言当日に撤回したが、違法行為をした事実は消えない。いわば「既遂」だ。』
朝日新聞6月28日20時22分
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/politics/ASK6X55XPK6XUTFK00Y?fm=latestnews

しかし、問題はそれで済むことでもない。憲法にも違反しているからである。

憲法15条は公務員の選定罷免権を規定しており、この権利は「国民固有の権利である」としている。その後の条項の2項では「公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定する。この1項と2項は関連していると解釈するべきである。

1項で国民の参政権を定め、2項で公務員(多くの場合には議員や閣僚を指定していると思う)の「全体の奉仕者」との規定を置いているのは、国会議員や地方議員や内閣の構成員(閣僚)が、一部の集団の利害に密接に関わり、国民全体の利益や権利を損なう弊害を憲法で戒めていると解釈するべきなのである。(こうした解釈は憲法学者もあまり言及していない。)

従って、稲田防衛省の違法行為は、憲法尊重擁護義務にも違反している。すなわち、稲田発言は明確な憲法違反であり法律違反なのである。

しかし、安倍首相はこの発言を受けて直ちに「稲田氏、続投」を言ってのけている。これはもう稲田防衛相一人の違法行為問題に止まらない。自民党の憲法軽視、公職選挙法違反の疑い、自民党全体、安倍内閣全体の憲法軽視、法令違反の問題なのである。

安倍首相は稲田発言を聞いたときに直ちに罷免を宣言するべき事案だったのである。それを「続投」と発言したことで、安倍政権自体が地雷を踏んだと言ってよく、その軽率さが明確になったと言うべきである。

具体的に言うと、稲田は「自民党をよろしく」なら許されたが、公務員である「防衛省、自衛隊、防衛大臣」と発言した段階で明確に「全体の奉仕者」性を逸脱している。稲田アウトなのである。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
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「マフイア政権」「ならず者国家」の末路は近い!

2017-06-28 17:30:38 | 安倍内閣
わたしは、小泉政権の本質を「はぐらかし」だと断じた事があります。「はぐらかし」というのは、狂言の「太郎冠者」で太郎冠者が主人の叱責や疑いを上手に「はぐらかし」逃げ切るようなやり方を指します。つまり、弱者(支配される側)が強者「権力者」に対抗する方法が「はぐらかし」という手段でした。

この弱者の手段を強者「権力者」が意図的に用いたのが、小泉純一郎の政治手法だ、という意味を込めて、小泉政権の本質を「はぐらかし」だと断じたのです。強者が弱者の方法論を簒奪して、弱者を誑かすのが小泉政治の本質だったのです。

安倍政権も本質的には、この小泉政権の手法を継承しています。たとえば、「共謀罪」を「テロ等準備罪」と名称を変えて、国民の目を「はぐらかす」のです。法案の持つ危険な本質を覆い隠すやり口を見れば、「はぐらかし」の手法が、現在の自民党政治の主流に位置している事が良く分かります。

そして、この「はぐらかし」手法が最も発揮されるのが、政権の危機管理策の場面です。

6月24日、安倍首相は、神戸で、加計学園問題について、驚くべき方法論を開陳しました。

曰く、「1校に限定して特区を認めた中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった。」「今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく。」と述べたのです。

国家戦略特区問題に関する安倍内閣の方針や加計学園に対する優遇措置の経緯を知っている人にとっては、信じられない方針転換です。

安倍首相やその周辺は、「安倍首相は、獣医学部認可には一切関わっていない」と言い続けてきたはずです。自分の一存で獣医学部認可など決まるはずがなく、公明正大な議論の末に加計学園の獣医学部設置が決定したのだ、と言い張ってきたはずです。

ところが、「今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲ある所にはどんどん新設を認めていく。」と断定的に述べたのです。つまり、首相の一存で国家戦略特区の方針などどうにでも変えられる、と言う事を言外に証明している事になるのです。

これまで国会などで必死に言い張ってきた自らの主張の根拠を自分の手で崩したという事を意味します。

まあ、安倍首相の頭の中で、自分自身の発言の整合性や論理性がどうなっているかは分かりませんが、完全に論理矛盾を犯している事はたしかです。

この発言の本当の狙いは、最初に書いた国民の目と耳を「はぐらかし」てやろうという事なのです。一言で言えば、「木を隠すには、森の中だ」という短絡的発想です。

誰のブログか忘れましたが、「自分がウンコを洩らし、周りから臭い臭いと言われるので、皆を連れて『「肥だめ』に飛びこもうという作戦。そうすれば、みな臭くなって、自分の臭い匂いが忘れられる」と書いていましたが、あまり表現が上品でない点を除けば、見事に安倍政権の本質を見抜いています。

同じ事を、郷原弁護士の上品な表現を借りれば、以下のようになります。彼はロッキード事件に例えています。

・・「総理大臣の犯罪」が裁かれたロッキード事件に例えてみると、時の総理大臣自身が、「全日空がロッキード社のトライスター機だけを導入したから疑われた。これから全日空に働きかけて、ボーイング社からも買うように言ってやる。それなら文句ないだろう。」と公言したようなものだ。・・
郷原信郎が斬る
http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/264.html

大変良く分かる理屈です。さらに、郷原弁護士は続けます。

・・この事件では、ロッキード社の全日空へのトライスター機売り込みについて総理大臣が便宜を図ったのかどうか、運輸省の監督下とは言え民間会社である全日空の航空機購入について、総理大臣の職務権限が及ぶかどうかが争点になったのであるが、もし、(在職中に疑惑が表面化したとして、)総理大臣自身が、「全日空の航空機購入に影響力を及ぼしてやる」などと言えば、総理大臣としてロッキード社に便宜を図ることが可能だったことを認めるに等しい。・・
郷原信郎が斬る
http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/264.html

安倍内閣の言説(特に安倍首相)には、この種の詭弁や論理矛盾が満載です。それだけ、日本の政治や政治家の質が劣化しているのです。

昨日も稲田防衛大臣の発言が大問題になりました。ところが、本人は、自分の発言が、何故そんなに問題になるのか理解できなかったようです。詳細は避けますが、彼女の発言は、「憲法15条違反」「自衛隊法違反」「公務員法違反」の疑いが濃い発言です。かってなら、防衛大臣更迭必至の発言です。

稲田防衛大臣は、弁護士出身です。司法試験がインチキだとは思えないので、それなりの法知識はあるはずです。その彼女が平気でそういう発言をしてしまう、と言う所に「マフィア政権」の腐敗があるのです。

安倍首相は、稲田防衛大臣の罷免はしないというニュースが流れていたので、このまま彼女は留任でしょう。仲間・身内だけはどんな事をしても庇うという意志の表明です。

心理学者の中野女史は、TV朝日の番組で稲田防衛大臣の事を「プラトニック 枕営業」と評しました。「稲田大臣は、他の人から何と批判されようと、権力者一人を確実に握っておけば自分は安泰だ」と考えているというのです。強かな女性の生き方だと言うのでしょう。安倍首相の留任表明で、中野女史の評価が正しい事が証明されたようです。

わたしたち国民は、独裁政権「マフイア政権」の恐ろしいほどの腐敗を目の当たりにしています。前川氏が、日本は、1930年代に先祖がえりをしているのではないかと憂いていましたが、洋の東西を問わず、独裁政権(ファッショ政権)は、マフィア化します。

独裁政権内部の住人たちは、何をしても許される、という独裁者独特の意識に絡めとられやすいのです。以前にも指摘した事があるのですが、「心の箍」が完全に外れてしまうのです。

この「心の箍」が外れた人間が多発しているのが、安倍政権です。これは、独裁政権末期の症状です。

「心の箍」が外れた人間の言説や行動は、決して、普通人や常識人の尊敬を勝ち取る事はできません。それどころか、彼らの眉をひそめさせます。この普通人や常識人の心の動きが、独裁政権「マフイア政権」打倒の「心理的基盤」になります。今やこの「心理的基盤」は、怒りで、沸騰寸前に膨れ上がっています。

わたしたちは、ここを良く見定めて、粘り強く安倍政権打倒を叫び続けねば、ならないと思います。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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国家戦略特区

2017-06-27 16:42:35 | 安倍内閣
安倍首相は、追及されるとなんでも言い出す。「新設獣医学科は何校でも認めますよ」とは!「国家戦略特区」という虫のよすぎる構想は一体何だったのか。

労働分野でも、この特区概念をめぐり、混乱が起きている。マスコミも学者も批判的に冷静に分析するべき問題だったのである。

公共性の強い政策では、「特区」という特定地域や特定の私的団体の一部を優遇する戦略そのものが、憲法違反(14条)に該当するのであり、公共性そのものの破壊である。 

労働法などの企業活動に対する規制は、一企業が利益追求のあまり国民の権利や利益を損なう弊害を除去するために制定されたものである。

分かりやすい事例で言えば、今回のカジノ法案である。もしカジノなどの賭博が街中にあふれていて(実際、日本社会はパチンコなどがあふれている)、昼から国民がそこへ繰り出したらどういうことになるか。最近でも、真夏日に車に放置された幼児がなくなったばかりである。

安倍政権は、「美しい国」を「取り戻す」と言って国民の支持を取り付けた。それがカジノ容認と、海外での戦闘行動であった。なるほど、カジノが街中にあふれ、自衛隊も戦闘行動のために海外へ出かけていくというのが「美しい」日本のあるべき姿だったのか。

そこには公共性はかけらも残っていないだろう。安倍首相の「国家戦略特区」構想により、「公共性」は国内から排除されてしまうからである。

安倍の親友の加計や安倍シンパだった森友学園の籠池などの「特区」が動き出して、「公共性」の象徴だった国有地や地方の空き地を「整理」してくれた。安倍は、国家戦略特区を私物化の道具として十分に活用できたわけである。

最初の問いに戻ろう。「新設の獣医学部はどんどん認めますよ。(安倍首相発言)」
・・・そういう意味だったのか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
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日本でも、弾劾制度が必要ではないか?

2017-06-26 17:17:19 | 民主主義・人権
悪代官、安倍晋三氏は、度々「最高権力者」と嘯いてきた。

勿論、三権分立からすれば、行政権の長に過ぎないが、議院内閣制や自民党総裁としての自民党議員候補決定にも、省庁の幹部人事も、萩生田副官房長官(兼内閣人事局長)で実権掌握。

司法権にしても、最高裁判所の裁判官を指名・任命などもし、司法権自体も、悪代官=田中耕太郎の前例“統治行為論”を墨守して、行政権に対する牽制をしようとしない。
 
加計問題や森友問題、特区問題など、私物化し、やりたい放題で、三権分立制度内に掣肘する者がいない。情けない有様だ。
 
こんな国政の混乱・不条理を解消するため、主権者の為、弾劾制度を憲法改正してでも、確立しようではないか、というご提案です。序でに、言い添えたいことなども、申し上げます。

 https://americancenterjapan.com/aboutusa/laws/2566/
 アメリカ合衆国憲法|About THE USA|アメリカンセンターJAPAN

 > 第2章[執行部]
 第3 条[大統領の義務]
 大統領は、随時、連邦議会に対し、連邦の状況に関する情報を提供し、自ら必要かつ適切と考える施策 について審議するよう勧告するものとする。大統領は、非常の場合には、両議院またはいずれかの一院を 召集することができる。大統領は、閉会の時期に関し両議院の間で意見が一致しないときは、自ら適当と 考える時期まで休会させることができる。大統領は、大使その他の外交使節を接受する。大統領は、法律が忠実に執行されることに留意し、かつ、合衆国のすべての官吏を任命する。
 第4 条[弾劾] 大統領、副大統領および合衆国のすべての文官は、反逆罪、収賄罪その他の重大な罪または軽罪につき 弾劾の訴追を受け、有罪の判決を受けたときは、その職を解かれる。

 http://www.geocities.jp/koreanlaws/kenpou.html
 大韓民国憲法
 
 第4章 政府
 第65条① 大統領、国務総理、国務委員、行政各部の長、憲法裁判所裁判官、法官、中央選挙管理委員会委員、監査院長、監査委員その他法律が定めた公務員が、その職務執行に際して、憲法又は法律に違背したときは、国会は弾劾の訴追を議決することができる。
② 前項の弾劾訴追は、国会在籍議員の3分の1以上の発議がなければならず、その議決は、国会在籍議員の過半数の賛成がなければならない。ただし、大統領に対する弾劾訴追は、国会在籍議員の過半数の発議及び国会在籍議員の3分の2以上の賛成がなければならない。
③ 弾劾訴追の議決を受けたきは、弾劾審判があるときまで、その権限行使が停止される。
④ 弾劾決定は、公職から罷免するにとどまる。ただし、これにより民事上又は刑事上の責任が免除されない。
 
米韓の事例も参考にしながら、主権者の権能と権威を国政に反映させる手立てが必要、不可欠になってきたのかなと。ポイントは、問題解決の処方箋として、主権者の意思を弾劾制度に結び付けることができるかだ。

序でに、『軍は住民を守らなかった』『軍隊は、市民を護らない』という言説にも、一言。

 http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/e6bb21f6e186d2cc1369c839d01b0fdd
 ウソの「通説」 軍隊は住民を守らない - 狼魔人日記 - Gooブログ

 http://ryukyushimpo.jp/editorial/prentry-241233.html
 琉球新報<社説>本島上陸70年 軍は住民を守らない この教訓を忘れまい 2015年4月1日
  70年前のきょう1日、米軍は沖縄本島に上陸した。米軍の戦史に「ありったけの地獄を集めた」と刻まれる、とてつもない悲劇がここに始まった。
 沖縄戦の最大の教訓は「軍隊は住民を守らない」である。これは抽象的なスローガンではない。無数の実体験、戦場の実際によって立証された事実である。
 こう言い換えてもいい。「軍隊がいると住民は犠牲になる。とりわけ、心の底では住民を同胞と思っていない軍隊が一緒にいると、住民はむしろ死を望まれる」。この教訓を忘れまい。 ・・・

 http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/765.html
 阿修羅: 沖縄戦における日本軍の横暴とその原因 (ある学生レポート)竹中半兵衛 日時 2004 年 10 月 20 日

因みに、警察官は、公務上、市民を護るを大原則に執行しているのだろうか、という疑問を常々禁じ得ないでいる。ひょっとしたら、公務上であれば、無責任かと危惧する。
 
例えば、警察官の尋問を拒否して車で去ったとして、追いかけ回して、第三者を巻き込んだ人身事故を起こしたとする。第三者の損害を回避しようとしたり、進んで損害賠償したりしているのだろうか、と。 公務であれ、或いは、公務であればこそ、人権保護をしないでどうする!とは思うのだが。
 
現状は、どう対応しているのか、放置しているのではないか、と強く危惧しながら。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
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映画「大人の恋の測り方」

2017-06-24 11:31:38 | 暮らし
フランス産ラブコメをみてきました。

彼女は美人で有能な弁護士。元夫とは3年前に離婚しましたが、同じ事務所の仕事上はパートナー。元夫は今でも彼女に未練たっぷり。

そんな彼女が出会ったのは、有能な建築家で、知的でユーモアもあり、人の心を思いやる優しさを持っている、しかもリッチな理想のパートナー。但し身長136センチの。

日本でも昨今見た目が全てとか、就活にもビジュアルが影響するなどと言われるようになりました。でも「見た目」って何でしょう?

フランスでも見た目はかなり影響するらしく、2人で街を歩けば身長差にかなりの人達が振り返り、彼は余所見をしている大人にぶつかられなぎ倒されます。レストランに入れば人々にチラ見され一寸法師等と笑う声も聞こえてしまいます。

でも彼は臆する事なく彼女に接します。この彼がまた凄く素敵な大人なのです。彼女が悩んでいるときに助言した女性秘書が良い味をだしています。

彼女が出した結論と二人の恋の行方は…。

この映画はお洒落で、気軽にみられるラブコメです。でも観ているうちに、自分の内なる偏見と差別意識に気づかされます。

私も「そうは言っても現実はねえ。」なんて言葉は封印して、暫くは映画の余韻を楽しみましょう。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
パンドラ
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閉塞した社会と、嘲笑う「彼ら」 に関連して一言

2017-06-24 09:34:58 | 社会問題
このコラムを拝見して、何か申し上げようかと過ごしていたところ、今日(6月23日)テレビで、ナイーブな(沖縄の)高校生が、ヘイトな反応、バッシングを受けたことに関し、苦しまれているご様子で、関連して、申し上げることにしました。
 
まず、思い出したのは、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が、医療キュレーションサービス「Welq」を利用して、商売上の利益を追求しようと、ライターを雇い、例文や使うべき単語をしめして、似たような文章を繰り返し、投稿させ、Google検索で、常に、上位に来るよう活動させていたこと。中には、医学上誤った情報提供まで、及んでしまった事件もあった。確か、ある薬か、売上を上げようとしたものだったか。
 
この事件は売上向上目的だったが、今の世の中、経済上の利益目的に限らない。政治目的の煽りもあれば、単に“強者”に化体し、不満・うっぷんの捌け口としたい者など、など、あり得るのではありませんか?
 
余り、御心を痛められないよう、願います。

本土といったって、一様ではない。そのことを、彼女も理解できるよう、願わずにはおられません…。 届きませんけれども。

☆添付
DeNA:不適切な運営実態、明らかに 三者委報告書 (毎日新聞) msn 3/13 
https://mainichi.jp/articles/20170314/k00/00m/040/011000c
〇IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する情報サイトがずさんな管理で休止に追い込まれた問題を調査していた第三者委員会が13日公表した報告書で、健康情報サイト「ウェルク」の掲載記事が医療関連の法律に抵触する疑いがあると認定されるなど、不適切な運営実態が明らかになった。
 薬機法などに抵触の疑い
 「咳(せき)止め! おすすめの市販薬5選」の記事では、市販の鎮咳(ちんがい)去たん薬の成分についての記載で、同製品の安全性を誤認させかねない記述があり、医薬品医療機器法(薬機法、旧薬事法)が禁止する医薬品等の広告規制に該当▽「妊活の基礎知識と始め方」の記事は、市販のサプリメント成分が不妊の改善に効果があるかのように表示しており、同法が禁止する未承認の医薬品などの広告に該当▽「水素水ランキング! 若返りの水?!」の記事は、「水素水に筋肉疲労を防ぐ効果がある」など未実証の健康保持効果を表示しており、健康増進法に該当--。それぞれが触法する疑いがあるとしている。
 不適切な広告と記事
 2016年10月末、グーグルで「死にたい」と検索した読者向けに公開した「早く死にたいと思っている方へ」と題した記事に対し、外部から「不適切だ」との指摘があったにもかかわらず、担当者は対応しなかったうえに、同様のテーマで記事を作成し、性格分析サービスを提供している外部サイトの広告を掲載。この種の広告に関する掲載方法を定めたマニュアルなどはなく、記事にどのような内容の広告を載せるかは、担当者の裁量に委ねられていた。
 他に問題視された記事では、日焼けの対処法として「ぬれタオルで冷やしましょう」と記されているが、参照元として引用されていたブログを運営していた医師から「正確に引用されていない」との指摘があったという。報告書では「専門知識のないライターが、複数のウェブサイトに掲載された記事を安易につなぎあわせて作成したのではないかと推察され、記事内容の正確性を保つうえで、大いに問題だったといわざるを得ない」と断じている。
 さらに「ムカデに咬(か)まれた場合の対処法」の記事は、「患部に46~50度の熱い湯をシャワーであて続けるようにしてください」などと誤った情報を記載。16年9月に病院関係者から「ムカデに咬まれて、さらにやけどをして来院する人が増えており、『(ウェルクの)記事を見た』と言われた。加熱すると毒が全身に回るので、お湯につける項は削除してほしい」との指摘があり、DeNA側は「すぐに削除した」との姿勢だが、そもそも医師の監修を経た形跡がなく、参照元の引用もなかった。【岡礼子/デジタル報道センター】

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
蔵龍隠士
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安倍政権中枢のマフィア化

2017-06-22 15:39:15 | 安倍内閣
6月19日の朝日新聞2面で、安倍政権の政権運営について、きわめて刺激的な文言が書かれていました。杉田敦法政大学教授と長谷部恭男早稲田大学教授の共謀罪などの対談で、現在の安倍政権中枢の政治運営を「政治のマフィア化」というキーワードで語っています。実に刺激的な文言ですが、きわめて本質を射抜いています。

ゴッドファーザーという言葉が象徴するように、イタリアのシチリア島を起源とするマフィアは、「家族」「親族」の血縁関係を中心に固い団結力を誇る組織的犯罪集団です。

安倍政権は、お友達内閣と揶揄されるぐらい、自分と思想信条を同じくする仲間で内閣を構成しています。安倍内閣は、国家戦略特区問題だけでなく、様々な問題で数多くの審議会だの委員会を立ち上げていますが、その委員に選ばれている人たちは、安倍内閣と思想信条をともにするお仲間が大変多いのです。

さらに、新聞などメディアの社長はじめ、有力な記者たちと食事を共にする機会が歴代の政権の中で突出して多い政権でもあります。彼らは「寿司友」と呼ばれ、揶揄されるくらいです。読売新聞への国の広告費が突出して多い、というニュースが流れていました。メディアと政権のあまりの癒着ぶりは、この国の危うさの象徴です。

朝日新聞の記事は、森友・加計学園問題に象徴されるようなお友達だけが良い思いをし、それを批判する人間には、国家権力を使って容赦のない攻撃をする体質を「マフイア化」と呼んだのでしょう。

先日の安倍首相の記者会見。あまりの予定調和的会見に唖然としました。森友・加計学園問題、共謀罪のインチキ採決、突っ込みどころ満載の記者会見のはずが、静かなものでした。政治記者と呼ばれる連中のだらしなさが際立った会見だと言わざるを得ません。

わたしは、安倍政権をカルト政権だと考えています。日本会議に象徴される極右集団の狙いは、「国家神道」の復活、憲法改悪と戦前型社会の復活です。その為なら、どんな卑怯で姑息な手段でも使う事を厭いません。安倍政権が成立する以前、彼の事を「右派のプリンス」と呼んではばからない人々が多数いました。彼らの希望の星が、安倍晋三なのです。

それだけではありません。「なんでも言って委員会」とか「ミヤネヤ」などに出演する右派評論家連中は、右派的言説で商売をしているのです。籠池氏が語っているように、森友学園で講演した右派評論家連中は、相当な数に上ります。籠池氏によれば、「講演料」も安くはないそうです。その彼らは、森友学園問題が表沙汰になると、一斉に無関係を装ったそうです。籠池氏の怒りの原点は、どうやら彼らの裏切り行為らしいのです。

つまり、安倍政権は、彼ら右派知識人たちの「飯のタネ」だと言っても過言ではありません。雑誌などを見てください。現在、日本の雑誌は、ほとんど右派系の雑誌に占められています。この現状を見れば、安倍政権存続は彼らの生命線だと言う事がわかります。だから、彼らは、安倍政権批判者に対して、ある事ない事取り交ぜて、執拗な嫌がらせや暴言を繰り返すのです。「俺の飯のタネを奪うな」というわけです。

森友・加計問題、中でも加計問題での文部科学省前次官前川氏の造反以降の首相官邸の危機対応は、「政治のマフイア化」そのものです。焦りに焦った危機対応の連発です。剥き出しの権力行使そのもので、従わないものは、個人攻撃を含む洞喝・脅迫、批判的言辞に対しては、責任転嫁、無視、正面から答えず、のらりくらり答弁、ぼかし、すかし、はぐらかし、などあらゆる手法で逃げ切りを図ります。

可哀想なのは、官僚たちです。正直に答えれば、自らの出世・地位だけでなく、将来の生活設計さえも失いかねないのですから、悩みます。典型的な例が、財務省の佐川理財局長です。政権を守るため、必死の形相で答弁をしていました。本人ですら信じていない答弁を繰り返すのですから、当然ですが心も痛みます。それが人相に表れます。彼の人相の悪くなった事!人間正直に生きなければ、人相が悪くなるという証左でもあります。

以前にも何度も書きましたが、「権力の魔物」に取りつかれた人間は、絶対にあきらめません。「権力の蜜」はそれほど甘いのです。もう一つ忘れてならないのは、権力を失うことの「恐怖心」です。権力維持のために権力を振るいすぎた人間ほど恐怖心は大きいのです。だから、権力に執着するのです。

加計学園問題の対応を見れば、安倍政権中枢の権力に対する執念がよく見えます。菅官房長官の人相も日に日に悪くなりました。もはや、「悪相」以外の何者でありません。「悪鬼」のような形相で、前川氏の 個人攻撃を繰り返せば、人は引きます。見ている人の心が冷えます。加計学園問題が収拾がつかなくなったのは、菅官房長官の「悪相」が少なからず影響しています。

私個人の意見を言うならば、「共謀罪」は、上記の安倍一派に対して真っ先に適用されるべきなのです。もし、捜査機関がそれを出来るなら、共謀罪の有効性を多少認めてやってもよいと考えています。勿論、出来るはずもないですがね。

1970年代、「やくざ映画」が全盛でした。鶴田浩二・高倉健などそうそうたる役者たちが、見事なやくざ像を演じたのです。本物のやくざより「やくざ」らしいと本物のやくざたちから称賛を浴びたそうです。

この時代のやくざ映画は、「やせ我慢の美学」を描きました。どんなに理不尽な扱いを受けてもじっと我慢を重ね、ついに堪忍袋の緒が切れた時、他の人には迷惑をかけないため、一人で殴りこみにいく。これぞ、「男の美学」だと言うわけです。鶴田浩二の顔にぴくぴくと浮く筋が、「我慢の深さ」をあらわしたのです。当時の人々は、その「我慢の美学」に痺れたのです。

その後に流行ったのが、「仁義なき戦い」の広島やくざでした。鶴田時代の「我慢の美学」のやくざではなく、暴力、裏切り、剥き出しの欲望などやくざの実相に迫る激しい実録映画でした。時代は戦後の混乱期から安定期の過渡期だと考えられます。

この中で頭角を現したのが、菅原文太や松方弘樹などでしたが、わたしが最も好きだったのが、金子信夫演じる山守でした。「助平で、卑怯で、臆病で、嘘つきで、ずるくて、汚くて、」それこそ、人間の悪徳を一身に引き受けたような人物で、自分が生き残るためには裏切りでも何でもやる親分です。それでいて、何とも言えない愛嬌があるのです。金子信夫の何とも言えない演技に何度も笑いました。こういう激しい剥き出しの暴力の時代に生き残る一つの典型的人物像を金子信夫は見事に演じたのです。

鶴田浩二・高倉健の時代のやくざ映画を「我慢の美学」だと書きましたが、「我慢の美学」とは「建前の美学」なのです。「武士は 食わねど 高楊枝」の精神性の高い世界なのです。

ところが、「仁義なき闘い」の時代は、それこそ人間の本能むき出しの「本音」の世界なのです。強い者だけが生き残る「ジャングルの掟」が支配する世界です。ここでは、生半可の「建前」に縛られたら生きていけないのです。

この映画内容の変遷は、政治の変遷と重なり合うのです。鶴田浩二や高倉健時代を戦後民主主義の確立期だと考えて見てください。「仁義なき戦い」の菅原文太や松方弘樹の時代を「新自由主義」が席巻する現代だと考えてください。

リベラル派(戦後民主主義派、護憲派)の人たちは、鶴田浩二や高倉健なのです。じっと我慢を重ね、「建前」に生きているのです。「やせ我慢の美学」に生きているのです。実は、この「やせ我慢」にこそ、思想の栄養が補給され、人間的豊かさが生まれるのです。このような人々は、新自由主義的な剥き出しの欲望が支配する時代では、少数派なのです。世界的なリベラル派の衰退は、このような世界史的潮流の結果なのです。

ところが、日本会議の連中やネットウヨク連中、安倍内閣の連中は、「仁義なき戦い」の世界に生きているのです。妙な「建前」など守っていては、生きていけないと考えているのです。自分たちを批判する連中は、どんな手を使っても叩きつぶそうと考えているのです。「やせ我慢」などもっての外です。勝ったものが「正義」なのです。

長谷部教授たちの言う「政治のマフィア化」とは、このような状況を指しています。

しかし、このような剥き出しの力がぶつかり合う世界には、大多数の人間はついていけません。「勝者総取りの博打」の世界で生き抜ける人間など、ほとんどいません。人には、どうしても、心安らぐ場所と時間が必要なのです。

「仁義なき戦い」で菅原文太扮する広能が、今や親分になった松方弘樹に印象的な台詞を吐きます。「よう、覚えておかんかい。人間、攻める方が強いんやで。守る側は必ず隙が出来るんや。よう、気いつけや!」

新自由主義的「修羅の世界」を生きる人や国は、いつかは「守る側」に回らざるを得ません。それは隙を見せる弱い側に回る事を意味します。

現在の安倍政権の現状そのままです。彼らは、「強いものが勝つ、勝てば官軍」の世界を生きています。静かに自分を振り返る複眼的な目と物事を深く考える哲学的資質がないのです。腐敗・横暴・居直り・虚偽・洞喝、全てが「修羅の世界」なのです。安倍政権を攻めるには、彼らの生きている世界を良く理解しなければなりません。

民進党の駄目さは、「修羅の世界」に生きている安倍政権中枢連中に対して、建前の「やせ我慢の美学」でしか攻められていないのです。「修羅の世界」に生きる連中と戦うには、時には、「修羅の世界」で対峙する覚悟と度胸がいります。その覚悟を見せたのが、山本太郎と森ゆうこです。彼らには、自らの議員人生を賭けた覚悟が感じられます。

具体的には、全ての国会審議を止める程度の抵抗はしなければ駄目です。弱者の抵抗は、お上品では効果がありません。民進党執行部は、いつまでお上品な金持ちの真似をするのか、と思います。多少、国民から批判されるくらいの荒っぽさが必要なのです。もともと、少数派なのです。今更、少数派になる事を恐れてどうするのでしょうか。民進党幹部の政治音痴は度し難いレベルだと思います。

前川前文部科学省次官の反乱を見てください。彼は一人で決起しました。彼が積み上げてきたキャリアを全てを捨てる覚悟だと思います。この覚悟が局面を動かしたのです。民進党も少数派を嘆く事はないのです。自分たちの政治生命、党の命運を賭けて、共謀罪阻止、安倍内閣大疑獄の解明をかけて戦うべきなのです。支持率の回復などは、その後ついてくるのです。戦わない労働組合「連合」の悪しき体質を引き継ぐようでは、党勢回復は夢のまた夢です。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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もりかけ問答?

2017-06-22 15:20:28 | 安倍内閣
首相の公私混同による国有地の不当な処分というのは、明治時代でも政権が転覆したと思われる大事件だ。

国会も機能していないばかりか、嘘八百の菅や閣僚に対してもマスコミの追及は弱いし、野党も民進党が頭の悪さを露呈し、俳優出身の山本議員ぐらいが気骨を示しているという体たらく。福島みずほも安倍の恫喝にひるんでいて不甲斐なかった。

もう日本は終わっているのか。今度の臨時国会開催に漕ぎ着けて、共謀罪などという中世の暗黒時代と変わらぬ法律を強行した自公政権を永久野党にしない限り、日本の民主主義は復活しないだろう。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵
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「安倍昭恵氏ほかの国会証人喚問を求める要望署名」提出報告

2017-06-21 16:35:49 | 社会問題
5月20日の投稿で協力をお願いした「安倍昭恵氏ほかの国会証人喚問を求める要望署名」について、醍醐聰さんから6月20日に取りまとめて衆参両院議長に秘書課経由で提出したとの報告がありましたので、お知らせします。

醍醐さんによれば、衆議院秘書課は『署名を「陳情」として受理し、議長のもとへ届け、議長を通じて関係する委員会に回付の上、取り扱いを検討する、ただし、扱いの検討は会期中となっているので次期国会が開会された時になる』と説明。これに対し、醍醐さんからは、『現在国会内では閉会中審査も検討されているので、迅速な取り扱いをするように』と要望したとのことです。

なお、署名は提出時点でネット署名、用紙署名あわせて「8,621筆」となりました。呼び掛け人の一人として、皆さまのご協力に感謝いたします。有難うございました。

☆現在は「安倍総理大臣他の国会証人喚問を求める署名」活動を新たに始めています。(6月18日投稿参照)。

隠しても隠しても「総理のご意向」を明示する文章が次々に明るみにでてきて、安倍首相と内閣府は、文科省がいい加減な仕事をする部署であるかのような「印象操作」で逃げ切りを図ろうとしています。

そういう状況下、本丸の安倍信三氏を含めた関係者を国会の場で証人喚問し、「真実」を語らせるために、私たちの声をより一層強めていきたいと思います。

こちらへのご協力も、引き続きよろしくお願いします。
http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/abejinmon.html

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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閉塞した社会と、嘲笑う「彼ら」

2017-06-19 16:45:58 | 社会問題
冒頭から個人的な経験で恐縮だが、インターネット上で発信をすると、全く面識のない人物からこちらを突然に罵倒するような発言を受けることが増えてきた。

私はSNSやブログなどのインターネットの世界でそれほど発言力を持っているとは思えない。しかし、そんな個人の発言に、これでもかというほどに目くじらを立てて攻撃してくる人に遭遇することが、この一年で目立つようになった。

こちらを攻撃してくる人物たちは、ネット上で自称するプロフィールを見る限り、世代や性別を特定の層に限定できないように思える。彼らは作家や大学教員などにも頻繁に粘着し、発言内容を価値のないものであると切り捨て、時には発言者の人格までも否定するコメントを残していく。

彼らはどうして、このような行動を繰り返すのか。こうしたことを最近はよく考えるようになった。

彼らが他人を誹謗中傷する内容以外の発言だけを見ると、各々の趣味などもあるようで、自分の現在の生活に対して否定的な態度も取っていない。しかし、何となく気に入らない人物や発言を見ると、何が何でもこき下ろそうと表に裏に他人の悪口を言うことに必死なのだ。

おそらく、彼らはいわば「普通」の人生から「一抜け」して、他者から羨望される人物になりたいと思っているのだろう。しかし、現実にはそれほど目立つわけでもなく、何もかもがすべて思い通りになるわけでもない。むしろ、自分が手に入れたいと思うものを手に入れられないことも少なくないはずだ。

そんな現実と、彼らがこうありたいと願う姿のギャップを埋めるために、少しでも能力が高い人物や勇気ある行動で多くの共感と賛同を得られる若者たちの政治運動を、インターネットで日々批判し続けるのだろう。

そう考えていくと、他者から尊敬されなければ充足感が得られない世の中、地位や名声がある人間に多くの人がなりたがる、そんな今の社会が恐ろしく、同時に悲しいものに思えてくる。

インターネットにおける誹謗中傷や荒らしの問題はすでに10年以上前から問題化していた。しかし、誰かを蹴落とさないといけない、優秀でなければ生きる価値がない、という雰囲気は近年強まっているように感じられる。

目立たなくても、普通の毎日でも構わない。現代日本が、誰もが生きることを大切にされる社会から遠く離れていこうとしているからこそ、卑屈にならずに日常を堂々と生きていくことが求められる。

「護憲+コラム」より
見習い期間
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