読売ニュースによれば、石原都知事は東京都が尖閣列島を購入するために募金の受付を始めた、とのことである。しかし、このために寄付を募ることは一見正当なようで邪道な気がする。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120428-OYT1T00592.htm?from=top
そもそも尖閣の領有問題は国が対処すべき問題であり、よって現在私有地である尖閣諸島は国と所有者との間で賃貸借契約が結ばれている。来年4月頃にその契約が切れ、所有者に売る意思が生じたのであれば、先ず現在の賃貸借契約者間で購入する意思があるか否かの打診がなされるのが自然な取引のかたちであろう。まして日本と中国の領海に接している島である。
このように国の領有権に関わる島であれば、なおさら国が国民から徴収した税金(国家予算)で購入し管理する方が、東京都が寄付まで募って購入する方法より、国民には自然で分かりやすい。また現在内閣も尖閣の所有者が売却する意思があるのであれば検討すると言っているのであり、石原知事は現在の話を国に引き継ぐべきで、俺が俺がと出しゃばる必要はないはずである。
それを石原知事が寄付を募ってまで都で購入する事に固執するのであれば、そこには氏独自の憂国観をもって新党を結成して国政へ再進出するためのツールにしようとの思惑が見え隠れしているように思える。また寄付の募集は猪瀬副知事のアイディアのようであるが、寄付件数を石原新党立ち上げのバロメーターと見立てているように思えてならない。それが10万件か50万件か100万件なのか定かではないが、何れにしろ都が募金を募ってまで尖閣を購入するより、国が予算で購入する方が正道、政道ではなかろうか。
一方で東日本震災の被害にいまだに苦しんでいる多数の人が居ることを考えれば、今寄付をするのであれば尖閣購入より被災地へ寄付をしたいものである。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120428-OYT1T00592.htm?from=top
そもそも尖閣の領有問題は国が対処すべき問題であり、よって現在私有地である尖閣諸島は国と所有者との間で賃貸借契約が結ばれている。来年4月頃にその契約が切れ、所有者に売る意思が生じたのであれば、先ず現在の賃貸借契約者間で購入する意思があるか否かの打診がなされるのが自然な取引のかたちであろう。まして日本と中国の領海に接している島である。
このように国の領有権に関わる島であれば、なおさら国が国民から徴収した税金(国家予算)で購入し管理する方が、東京都が寄付まで募って購入する方法より、国民には自然で分かりやすい。また現在内閣も尖閣の所有者が売却する意思があるのであれば検討すると言っているのであり、石原知事は現在の話を国に引き継ぐべきで、俺が俺がと出しゃばる必要はないはずである。
それを石原知事が寄付を募ってまで都で購入する事に固執するのであれば、そこには氏独自の憂国観をもって新党を結成して国政へ再進出するためのツールにしようとの思惑が見え隠れしているように思える。また寄付の募集は猪瀬副知事のアイディアのようであるが、寄付件数を石原新党立ち上げのバロメーターと見立てているように思えてならない。それが10万件か50万件か100万件なのか定かではないが、何れにしろ都が募金を募ってまで尖閣を購入するより、国が予算で購入する方が正道、政道ではなかろうか。
一方で東日本震災の被害にいまだに苦しんでいる多数の人が居ることを考えれば、今寄付をするのであれば尖閣購入より被災地へ寄付をしたいものである。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年