花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

夢をつかもうと チダケサシ 

2010年07月06日 06時42分18秒 | ピンク・うす紫の花 
沼地のアシなどの間に、淡いピンクの見慣れない細長い花序を見つけました。問い合わせ
ると、チダケサシ (乳蕈刺)というのだそうです。 ユキノシタ科チダケサシ (アスチルベ) 属 
Astilbe microphylla で、アスチルベの仲間でした。

遠目から見たチダケサシの花穂は、スッと天を指して伸びています。

   ♪ 子どもたちが空に向かい 両手をひ~ろげ
     鳥や雲や 夢さえも つかもう~としている (久保田早紀 「異邦人」

詩もメロディもすばらしい名曲でしたね。 


チダケサシは湖沼の傍、山野の湿った草地に生える多年草で、草丈30~80cm。「チダケ(乳蕈)」
というキノコをこの茎に刺して持ち帰ったのでこの名が付いた、というのが一般的です。
 
これについて、「さいたま市の荒川堤と水田の花」 によると、命名は 「長野県の山地に住む
人々はチダケ (乳茸 チチタケ、傷をつけると白色の乳液を分泌する食用キノコ) をとると
この草の茎に刺して持ち帰った事に由来する (長野県野草図鑑)」 とあるが、しかし 「チチタケ
の生える広葉樹林内にはチダケサシが自生しておらず、また茎にチチタケを挿して持ち歩くと
ほかの木や草に触れてチチタケが割れて落ちるとの理由から、命名者の想像との説もある」
とあります。

たしかにキノコをチダケサシの串に刺して持ち帰る、というのは疑問で、傷つきやすいキノコ
なら籠か袋に入れるでしょう。チダケサシは湿地に生えるので、チチタケの生えている所とは
違いますから、一緒にするのは無理がありそうです。
しかしそうするとこの命名はいったい何なのか、謎は深まりますね。

跡見群芳譜 によると、別名をアワユキソウというそうで、群生すると確かにそんな感じに
なります。 
       (埼玉県狭山市 智光山公園 100626)

    
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スッと天を指して伸びているチダケサシの花穂。 


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