謎めいた 黒の聖母

暗赤色でべルベットのような光沢のバラ、シュワルツ マドンナ （シュヴァルツェ　マドンナ）
Schwarze Madonna　(Hybrid Tea)。
香りは微かで、本当はもう少し黒っぽいのかもしれません。

品種名は 「黒の聖母マリア」 という意味で、英語では Black Madonna です。ヨーロッパ
中世またはそれ以前のカトリック教地域で制作された聖母マリアの宗教画や彫像に、
皮膚が暗く黒っぽいものがあり、総称してこう呼ばれています。
なぜそういう時代に肌の黒いマリア像が作られたのか、まだ定説はないようですが、
アメリカやブラジルで人気があるそうです。

別名に
• Barry Fearn
• Black Madonna

作出者　　ドイツ　　コルデス　　W. Kordes & Sons 　　1992年。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　101106)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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明かりがともるバラ 錦絵

オレンジ色の中心部が淡く、灯りがともったように見えるバラ、錦絵　にしきえ　
(Floribunda)。

錦絵とは多色刷りの木版画のことで、浮世絵の最有力技法ですが、明治時代
には文部省で教育錦絵が制作されています。

作出者　　日本　　鈴木省三　1981年。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　101106)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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発見して大喜び？ ラプチャー

ソフトピンクの丸弁咲きのバラ、ラプチャー　Rapture　(Hybrid Tea)。

英語で、「狂喜，大喜び，有頂天」 といった意味があります。　
これは 2010.11.21 にアップした 「マダム　バタフライ」 の枝変わりで発見された品種だそうです。
発見した人たちには育種した品種はないようで、ＨＭＦによると3種発見していますがこれが最初
の品種ですから、初めての発見に大喜びしてこの名が付けられたものでしょうか。

また 「マダム　バタフライ」 は 「オフェリア」 の枝変わりですから、連続枝変わりです。植物は
交配でなくとも変異する、意外にタフな存在ですね。

発見者　　アメリカ　　Traendly & Schenck　　1926年。
　　　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　101120)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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冬の赤い実 ３種

３日休んだので、今日２つ目をアップします。

赤い実が目立つようになってきました。
まず、いわゆるヒイラギの一種、イレックス サニーフォスター (モチノキ科モチノキ属、
Ilex × attenuata 'Sunny Foster')。ヨーロッパ・北米原産で雌雄異株です。　春の新芽
は黄色く色づく黄金葉で、早春のカラーリーフとして楽しめるそうです。

そしてコトネアスター　Cotoneaster。
これはバラ科で、樹高180cmほどもある大木にびっしりと赤い実が付いています。
遠目にはガマズミのようで、こんな大木は珍しいのではないでしょうか。　
コトネという意味 を以前調べたことがありましたが、よく分かりませんでした。

ウメモドキ。赤い実のとなりにシロミノウメモドキも並んでいました。
　　　　　　　（埼玉県川口市　埼玉県花と緑の振興センター　101113）



　　　　　　　　　　　　　　冬の日の赤き実なぜに吾を励ます　　rocky


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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コトネアスター。






ウメモドキ。




白実のウメモドキ。

モーパッサンのバラ

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ミディアムピンクのカップ咲きのバラ、ギィ・ドゥ・モー
パッサン　Guy de Maupassant　(Floribunda)。　
アップルの強い香りがあります。

別名　 • La Rose Romantica 　• Romantic Fragrance
　　　• Seduction

モーパッサン （1850.8.5 – 1893.7.6、 Henri René Albert
Guy de Maupassant）はフランスの文豪。
ギィ、ギー Guy は変わっていますが、人名です。
海軍省の役人時代に、伯父の親友フロベールの指導を受け、
ツルゲーネフ、ゴンクール兄弟、ゾラ、ドーデーらに出会い、
文学の道に進みました。
「女の一生」（Une vie 1883）、「ベラミ」（Bel-ami 1885）
などが著名です。

作出者　フランス アラン・メイアン Alain Meilland 1995年。
　　　（千葉県八千代市　京成バラ園　2010年11月20日）
　　　(茨城県石岡市　茨城県フラワーP　2010年10月16日)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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上３枚は　京成バラ園　2010年11月20日。

これは　茨城県フラワーP　2010年10月16日。


(2010.11.27　日記)
23日の午後からインターネットがつながらなくなり、モデムの不調の様なのでNTTに問い合せたのですがわからず、結局修理に来てもらって、なんとクレジットカード切り替えの連絡ミスでプロバイダのサービスが停止していたのが原因と判明。今日ようやく接続しました。
パソコンの自動診断ではモデムの不調としか表示されませんので、気が付きませんでした。

なんと連続３日間のブログ休み。史上初です。ケータイでアップも考えましたが、思い切って休んでみました。少しアクセスが落ちましたが、それでもたくさんの方に見に来ていただいて、嬉しく思っています。

福は内、オニも内

淡いオレンジ色が輝くダリア、「福は内」。　検索するともっと明るい黄色の花もあるようで、個体
差が大きいのかもしれません。作出者などはまったく分かりません。
　　　　　　　（東京都調布市　神代植物公園　101106）


ダリアは節分には咲かないのですが、ちょっといい記事を見つけました。

山形県最上郡真室川町の曹洞宗 長泉禅寺ＨＰ 「節分・追儺の由来」 によると、「鬼は内」 と
いう掛け声をかけるところがあるそうです。　　
東京雑司ヶ谷の鬼子母神で 「鬼は内、福は内」 と言うのは、「鬼は外」 といえば祭神を追い
出すことになってしまうからだそうです。同じような唱えごとは山形県山辺町大寺地区「鬼の目」
にもあり、「福は内、鬼は内、鬼はござんしょう （よくいらっしゃった）」 という掛け声が昔から
伝わると言います。
また山形県天童市の若松寺では、和銅４ （711） 年の開創以来伝えられる、全国的にも珍しい
豆まきをしない 「鬼やらい」 の儀式を営むことで知られ、「若松寺では全国の鬼を呼び集めて
供養する修正会 （しゅしょうえ） がおこなわれます。これは、鬼を一方的に追い出すだけでは
真の家内安全につながらず、身を清めて真人間にすることが本当の供養との考え方なので
しょう。」 とあります。仏の慈悲は深いものがありますね。

トップページには、長泉寺住職の矢口隆博さんが、このホームページを作るきっかけになった
事を書いています。
『ある小学校の給食の時間に、みんな揃って手を合わせ「いただきます」と言って食べていた。
ところがＰＴＡから 「学校で宗教教育をするとはけしからん」 といって反対の声があがった。
そこで先生方が相談したが結論が出ず、町の教育委員会にまで問題が持ち込まれた。結果、
「いただきます。」 を取りやめ、「ピ－」 という笛の合図で一斉に食事を始めることにした －－。
(中略) 拙僧にとってはショックを受けた記事でした。このＨＰはそのショックがきっかけとなり、
多くの「いのち」をいただいて生きていながら、そのいのちを見失っている人への提言のつもり
で始めました。』
とあります。　

まったく、いろいろな意見があるのは分かりますが、教育を司るはずの教育委員会の人たちに
いかに定見がないか、情けなくなります。食べ物をいただくとき、収穫のために苦労した人、
調理に工夫をこらした人のことを思い、いのちの循環を思い、すべてのことに感謝の念を持つ
ことがなぜ批判されるのでしょうか。一方的な不満を言う人を、なぜ説得できないのでしょうか。

上記の小学校がどこなのか分かりませんが、私の町内では毎年恒例の町内運動会について、
総会で 「高齢者にとっては無意味で、経費の無駄だからやめるべきだ」 という意見が何度か
出ました。お年寄りがそんなことで反対するとは実に意外でした。高齢者向けの種目を入れ
るなど工夫し、町内の親睦と健康づくりということで今も存続していますが、運営は年々難しく
なってきています。

日本がちょっとおかしくなっている感じがします。子供たちではなく、一部の大人やお年寄り
が自分中心でおかしくなっているように思います。ですが、しっかりしている人も少なくありま
せん。無関心だったり批判するだけではなく、自ら地域に関わって、世の中の常識を常識と
して通用するようにする努力が必要な時代だと思います。

今日は、小学生のドッヂボール大会の審判をする予定でしたが、残念ながら雨で中止になり
ました。日曜日には募集・運営係をしている町内の年2回のグランドゴルフ大会があります。
３年ほど前から小学生低学年も参加ＯＫにしたのですが、当初は小さい子供がいるとプレー
が遅くなって嫌だという声もありました。しかし家族連れからお年寄りまでみんなで楽しめる
というので回を追って参加者が増え、今回は出場申し込みが103名になりました。これはちょ
っと自慢です。
「オニも内、福も内」 ですね。ぜひ晴れてほしいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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完全に開いてしべが見えています。

雪の香り？ ネージュ パルファン

白花の中心部に淡いクリーム色が残る美しいバラ、ネージュ　パルファム
（Neige Parfum、ネージュ・パルファン）(Hybrid Tea)。

積もった雪は淡い黄色を宿すことがありますが、このバラに薄日が差した
様子は何とも言えぬ美しさですね。まったく幸運な一瞬でした。

ほとんどのサイトで白系とありますが、この京成バラ園の花は中心の淡黄
色の部分が多くて、白は花の外側の１重ほど、去年の敷島公園の花は
濃淡はありますが全体がクリーム色でした。

Neige は雪、Parfum は香りを意味し、名前に付けられるほど強香の品種
で、芳醇なダマスク香にフルーツ香がまじるそうです。
昨日たまたま、故郷の小学校の同級会の案内が来ましたが、私の子供の
ころの雪には、何ともいえない、清浄そのものの香りがあった気がします。
香りではなく花色が雪のイメージに近い感じです。
花型はやわらかですが、生育は遅く上級者向きだそうです。

作出者　　フランス　　　マルラン　　Charles Mallerin 　 1939年。
販売者　　フランスで　　Meilland et Cie 。
　　　　　　 アメリカで　　Jackson & Perkins Co. 　1942年。

多くのサイトで作出年を1942年としていますが、あるいはこのアメリカでの
販売年を作出年としたものでしょうか。
　　　　　　　（千葉県八千代市　京成バラ園　101120）
　　　　　　　（群馬県前橋市　敷島公園バラ園　091024）


　　　　　　　　　　　　　淡雪に香りを聞いた幼き日　　　rocky


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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下は09年の敷島公園バラ園の花。
全体がクリーム色でした。

蝶々夫人のバラ ふわり

やわらかいピンクの美しいバラ、マダム　バタフライ　 Madame (Madam) Butterfly　　
(Hybrid Tea)。
名前のふさわしく、ふんわりとしたやさしい雰囲気で、かすかに蜂蜜の香りがあります。
満開のときに当たらなかったせいか、３か所で撮ってようやくアップします。

発見者　　アメリカ　　E. Gurney Hill Co. 　1918年。
このバラは オフェリア Ophelia (hybrid tea, Paul, 1912) の枝変わりで発見されたそうです。
　　　　　　　（千葉県八千代市　京成バラ園　101120）
　　　　　　　（群馬県前橋市　敷島公園バラ園　091024）
　　　　　　　（埼玉県久喜市　実野里フェイバリットガーデン　090516）


Madame Butterfly (マダム・バタフライ、蝶々夫人） は長崎を舞台にしたオペラで、イタリア
の著名作曲家ジャコモ・プッチーニによって作曲されました。

米国ペンシルベニア州フィラデルフィアの弁護士ジョン・ルーサー・ロングが、1890年代
初頭に長崎外国人居留地の東山手に住んでいた姉サラ・ジェニー・コレル （鎮西学院の
校長夫人） に聞いた長崎の話をもとに、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官
ピンカートンとの恋愛を描き、1898年にアメリカのセンチュリー・マガジン1月号に発表した
短編小説 Madame Butterfly が原作です。
これをアメリカの著名劇作家デーヴィッド・ベラスコが戯曲にし、プッチーニがそれらを
もとに更に歌劇化したもので、1904年2月17日　ミラノのスカラ座での初演は失敗だった
そうですが、改訂して同年5月28日ブレシアで上演されると大成功をおさめ、以来、人気
オペラとなっています。

長崎のグラバー園には、世界的なオペラ歌手として名声を馳せた三浦環やプッチーニ
の像が建立され、「マダム・バタフライ」ゆかりの地として知られているそうです。
　　　(参考：Wikipedia、グラバー園公式HP )　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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これは敷島公園バラ園　091024 のもの。美しいですね。


下の2枚は実野里フェイバリットガーデン　090516 です。

香り高い セリーヌ フォレスティエ

淡く明るい黄色のノワゼット系のバラ、セリーヌ　フォレスティエ　Céline Forestier 　
(Noisette)。
中心には濃い黄が残り、わずかにピンクが射すこともあります。スパイス、ティの
強い香りがあり、オールドローズですがよく返り咲き、ほとんど四季咲きに近い
ようです。

なかなか人気があるようで、たくさんの記事が見つかりますが、この名前につい
ては 「作出者トロイヤール (？) の親しい友人にちなむ」 という記事があるだけ
で (花語り薔薇語り) 、それ以上のことは分かりません。
Forestier には 「森の、森にある」 という意味があります。
プレートに セリーヌ フォレスティア とありますが、これは英語読みですね。

作出者　　フランス　 Victor Trouillard 　1842年。
この Trouillard の意味は、なんと 「臆病な」 と辞書にあります。変わった苗字
ですね。あるいはニックネームでしょうか。

販売者　　フランスで　 André Leroy　　1860年。
　　　　　　イギリスで　 John Standish　　1860 年。
プレートには作出者は 「フランス　ルロワ　1858年」 とありますが、これは販売者
の名前です。
　　　　　　（群馬県前橋市　敷島公園バラ園　101023.　100529）
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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下2枚は今年5月のもの。
ピンクが射している花びらも見えます。


ほとんど白に近い花もありました。

超早咲きの チョウジ車

ほぼ白地にピンクの濃淡のぼかしが入る、小輪一重・唐子咲きのサザンカ、
丁子車 (丁字車、ちょうじぐるま、サザンカ群)。

「農工大のサザンカ」 によると、「10～12月咲き。 1789年の 『諸色花形帳』
では金ノ才と称していたが、現在は金の采という別品種があるため丁子車
を使う。」 とあり、古くから知られた品種のようです。　
またこの品種は超早咲きで、2009年には9月25日の開花が報告されています。
(産経ニュース 2009.09.29)

丁子車というと、公家の車紋の一つに三条西家の八ツ丁字車紋があり、
「これは同家の家業が香道であることから、香料である丁字 （クローブ） を
モチーフにしたのでしょう。」 とあります。
(綺陽堂HP 有職文様素材集３（公家家紋）)
　
唐子咲きの様子が八ツ丁字車紋の雰囲気に少し似ていますね。
　　　　　　　(埼玉県川口市　埼玉県花と緑の振興センター　101113)

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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マオリ神話の母 タランガ

ミディアムレッドのフロリバンダ、タランガ　Taranga　(Floribunda)。
香りはほとんどありません。

Taranga　とは、マオリ神話で太陽のスピードゆっくりにさせたり、島を海底から
引き上げたりした英雄マウイ Māui の母だそうです。
Māui は未熟児だったので Taranga は仕方なく波間に流したのですが、海の
生き物たちが Māui を助けて渚に戻し、島人に拾われて成長したのだそうです。

タンタウ・ジュニアがこの神話を知って名付けたものでしょうか。

作出者　　ドイツ　　Mathias Tantau　jr.　 (1912 - 2006)　 1981年。
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　101106．　091123)

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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下は09年のものです。

稀勢の里の ファインプレイ

黄色の花びらの先端が朱赤に染まる派手やかなダリア、ファインプレイ　Fine Play。
8月の花はほとんど全体が赤っぽくなっていますが、11月のものが本来の花色でしょう。
しかし作出者も国も、まったく情報がないのは残念です。

おととい、稀勢の里が白鵬を破り、連勝は63でストップしました。稀勢の里はなにも覚えて
いないというほど集中し、力を出し切ったすばらしい相撲。まさにファインプレイです。
まだ平幕ですが、大関横綱を目指して精進してほしいものです。

私も白鵬が双葉山の連勝記録を更新すると思っていたのですが、一方でほっとした気分も
あります。
白鵬には心のスキがあったのでしょうか。相撲の途中で、あれほど強かった白鵬が小さく
見えたのは不思議でした。　　　　　　　
　　　　　　　(東京都調布市　神代植物公園　101106.　100801)


　　　　　　　　　　　　　　　　挑む者 阻む者あり 大相撲　　　rocky
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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これは10年8月のもの。中心にわずかに黄色が残る程度です。

水やりジョン の赤いバラ

いかにも真っ赤というバラらしい薔薇、ジョン ウォータラー (ウォーターラー)　
John　Waterer　(Hybrid Tea)。　豊かな香りがあるそうです。　

このジョンさんの経歴はまったく見つかりません。Waterer は姓かと思ったの
ですが、水やりをする人、水遣りをする農場労働者、あるいはスポーツ競技
などで飲み水を用意する少年 (テニスではボールを拾う 「ボールボーイ」 が
います)、といった意味があるようです。
アイルランドのマグレディの農場で水遣りをしていたジョンという陽気な農夫
または坊やがいて、「水やりジョン」 というニックネームで愛されていたのか
もしれません。

マグレディ４世にとって何らかの形で記憶に残したい人物だったとすれば、
そういう人の名をバラに名付けることは珍しいことではありませんから、プロ
フィールが分からないのは仕方がないですね。

作出者　　北アイルランド (イギリス)　Samuel Darragh McGredy IV　1970年。
販売者　　アイルランドで　 Samuel McGredy and Son, Nurserymen 。

先日も書きましたが、マグレディ四世は1972年にニュージーランドに移住し
たので、それ以前は北アイルランド (イギリス) です。
　　　　(群馬県前橋市　敷島公園バラ園　101023．091024
　　　　 埼玉県上尾市　BARAFAN　090509 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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メインは敷島公園09年、下の２枚は今年10年のもの。




下の２枚 はBARAFAN 09年のもの。

大輪のサザンカ 豊麗 ？

そろそろサザンカの季節ですね。これは白地にピンクの覆輪が入る大輪のサザンカ、
豊麗　ほうれい　(サザンカ群)。
　
「農工大のサザンカ」 によると、「白地に紫紅ぼかし、一重、小輪、11～12月咲き。
1970年前後に熊本市から発売された品種。」 とあり、小輪のはずですが、ここ
川口市の埼玉県花と緑の振興センターの豊麗は大きいもので花径12cmほどもあり、
とても大輪で驚きました。
生垣に仕立ててあり、この大輪を生垣ではもったいない感じですが、幾株もみな同じ
なので個体差ではないようです。また覆輪のピンクがやや濃いように思われます。
あるいは同名の別品種でしょうか。

新潟県阿賀野市の椿華園HP の豊麗も大輪とあり、花色もよく似ています。
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アイルランドの霧はオレンジ色 ？？

輝くようなオレンジピンクのバラ、アイリッシュ・ミスト 　Irish Mist (Floribunda)。

アイルランドの霧はオレンジ色なのか、と思いましたがそうではなく、1947年にアイルランド
で生まれたウィスキーリキュールのブランドでした。

Wikipedia 英語版によると、そのリキュールの源流は1000年以上もさかのぼり、古代アイル
ランドの王侯貴族がたしなんでいたヘザーワイン(ヒースワイン) というアルコール飲料で、
蜂蜜やハーブを加えたものだそうです。
そのレシピは1691年以来行見失われていましたが、1940年代に Desmond E. Williams 氏が
古文書の中からそれを発見し、Irish Mist を製造したのだそうです。

そのリキュールの色は、きっとこのバラの色なのでしょうね。


作出者　　北アイルランド　　Samuel Darragh McGredy IV 　　1966年。
マグレディ４世は1972年にニュージーランドに移住したので、それ以後はニュージーランドでの
作出ということになります。
またプレートにはイギリスとなっていますが、北アイルランドは一応イギリス領なので、間違い
ではありません。
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