花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ヘチマの花が 川の中に

2023年09月29日 12時23分14秒 | 黄・きみどり・緑の花        
朝、小学生の交通安全旗振りで鴨川脇を歩いていくと、
黄色い大きな花が川の中に咲いていました。クワの木に
絡んでいるようです。

帰って調べると、ヘチマの花のようです。今までこんな
河の所で見たことはありませんでした。
どこかから運ばれたタネが芽をだしたのでしょう。
しばらくすると大きなヘチマの実が見られるかもしれません。
   (埼玉県上尾市 鴨川 2023年9月29日)

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デボニエンシス、群を抜く美しさ

2023年09月26日 09時30分01秒 | ばら     
クリーム色のカップ咲き~ロゼット咲きのバラ、
デボニエンシス Devoniensis  (Tea)。

ティの強香があり、四季咲きです。
HMFバラ大図鑑で 「群を抜く美しさ」 と評されました。

この品種名は作出者フォスターの出身地デヴォン州の名
を採ったものでしょう。イングランドから大西洋に突き
出すコーンウォール半島の中部に位置し、かつては デヴ
ォンシャー Devonshire と呼ばれていました。

作出者 イギリス George Foster 1838年。

なお近年は枝替わりで発見された
  Devoniensis Climbing (Pavitt 1858)
が出回っています。花型はまったく同じです。
  
別名に • Magnolia Rose
    • Victoria (tea, Foster 1838)
  (群馬県前橋市 敷島公園 2023年5月9日)

  下はクライミングのものです。
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2013年5月14日)
  (千葉県八千代市 京成バラ園 2011年11月20日)

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上2枚は 敷島公園 2023年5月9日。

これはクライミング、佐倉草笛の丘 2013年5月14日。


これもクライミング、京成バラ園 2011年11月20日。
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最高のルゴサ、世界初のバラ園

2023年09月23日 09時00分01秒 | ばら     
クリムゾンに紫が射す、八重平咲きのルゴサ、
ロズレ・ドゥ・ライ Roseraie de L'Hay 
(Hybrid Rugosa)。

強いクローブの香りがあり、時に遅い返り咲きが
あります。
RHSバラ大図鑑によると、「特に優れたルゴサ」だ
そうです。

作出者 フランス コシェ・コシェ
  Charles Pierre Marie COCHET-COCHET 1900年。
  なお命名は「ライ・レ・ローズ」バラ園を造った
  グラヴロー氏といわれます。

「松本路子のバラの名前・出会いの物語」および Wikipedia によると、「ライ・レ・ローズ」(現ヴァル・ド・マルヌ) バラ園は、パリ中心部の南約8kmにある、世界で最初のバラだけを集めた庭園で、今日でも世界最大級のバラ園です。1899年にジュール・グラヴロー(Jules Léopold Gravereaux 1844.5.1-1916.3.23)という、高級百貨店ボン・マルシェの重役だった男性のバラへの情熱で造られたそうです。

グラヴローは48歳で引退し1894年に、農村だったライ村に1.5ヘクタールの土地を求め移り住んで、バラ園を造りました。それまでバラは庭の主役として観賞されることはほとんどなかったので、画期的な計画でした。
現在一般的なアーチ、スクリーン、オベリスクなど、バラを立体的に見せる仕立ては、ほとんどこのバラ園で考え出されたものだそうです。

グラヴローはバラの分類や育種にも熱心で、なかでもナポレオン皇妃ジョゼフィーヌのマルメゾン館に250種類のバラがあったことを調べ上げ、そのうちの198種類を集め、育てたそうです。

またグラブローは1900年にパリ市公園コミッショナーになっていた Forestier フォレスティエ氏に雇われ、バガテル公園のために1200種のバラをそろえたそうです。

  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2017年6月2日、
              同 2015年5月26日)
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上3枚は 佐倉草笛の丘 2017年6月2日。

これは 同 2015年5月26日。


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再発見の、ソフィーズ・パーペチュアル

2023年09月18日 08時34分52秒 | ばら     
(2009年10月7日記事を全面改稿)

敷島公園 片倉テクノバラ園のいちばん奥にオールドローズのコーナーがあります。

これは ソフィーズ・パーペチュアル Sophie's Perpetual (Bourbon, China / Bengale)。
中心がやや淡く外側が濃い、ピンクの八重カップ咲きで、強い香りがあります。繰り返し咲きです。

RHSの「バラ大図鑑」によると、西洋のバラは咲き進むと淡くなり、東洋のバラは濃くなるそうです。このバラは東洋系のようです。

別名に  • Bengal Centifolia (china, 1922)
     • Dresden China

作出者 イギリス George Paul 1921年以前。
販売者 イギリスで Paul and Son 1921 年、
           'Dresden China' 名で。

ブィーさんの花日記 や、HMF 及びそこに掲載の A Heritage of Roses (1988年、P137) 、「バラ大図鑑」(RHS、2019) などを総合すると、
1920年代に Benckendorf 伯爵夫人 Sophie さんが 'Dresden China' を自分のバラ園に植えたのですが、その情報は失われていました。
1960年頃になって、 Humphrey Brooke 氏がこの品種を亡き伯爵 夫人 Sophie Petronova Shuvalov Benckendorff (1837.10.16-1928.6.1) さんのイングランドの庭園で再発見しました。ブルック氏は伯爵夫人の孫 Nathalie さんを娶っていたので、妻の祖母の名を付けたのでした。

ただし geni.com によれば 、彼女の名前は Sophia Petrovna Countess von Benckendorff (元々はロシア生まれで、亡命した女伯爵 Countess Schuvalova ) でほぼ同一、 生没年が違い 1857.10.16-1928.5.28 。生地はロシアのセントピータースブルク、没地はイングランドのサフォークでどちらも同じです。おそらく同一人物かと思われます。1879年にベッケンドルフ 伯と結婚していますから、1837年生まれでは42才初婚になってしまいます。生没年はこちらが正しいようです。

発見者 イギリスで  Humphrey Brooke 1960年頃。
販売者 イギリスで R. C. Notcutt Ltd. 1972 年、
           "Sophie's Perpetual" 名で。
   (群馬県前橋市 敷島公園 2023年5月9日、
       同 2009年11月8日、2009年10月3日、
            同 2022年11月3日)

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上2枚は 敷島公園 2023年5月9日。

これは 同 2009年11月8日。


これは 同 2009年10月3日。


これは 同 2022年11月3日。
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ロサ・ヘレナエは神話ではなく

2023年09月16日 10時51分39秒 | ばら     
バラ図鑑第3集「原種~オールドローズ、モダンローズ前期」の編集にとりかかって大分経ちますが、原稿を書いていて掲載品種を入れ換えようかと迷って、なかなか確定しませんでした。

先日図書館で、「バラ大図鑑 :イギリス王立園芸協会が選んだバラ2000」(2019年) という大部の本を発見。たいへん詳細で命名の由来もある程度 (10種に1つ程度) 書いてあり、とても参考になります。参考書で1晩だけしか借りられないはずが、ちょうど図書整理のため翌日から休館で、1週間じっくり調べることができました。それですべての候補品種を見直し、10数点ほど入れ替えて、これで確定させることにしました。

これはそれで追加した原種の一つ、ロサ・ヘレナエ 
Rosa helenae (Species / Wild)。
一重咲きで、クリームホワイトから白に咲き進み、密度の高い房咲きになります。微香~中香、 一季咲きです。

ヘレネといえばギリシャ神話の絶世の美女。ゼウスとレダとの娘でスパルタ王妃となったが,トロイの王子パリスが恋して略奪したことからトロイ戦争が起こったということです。
そのヘレネを名付けたかと思いましたが、さにあらず。発見者 Ernest Wilson の夫人 Helen さんの名だそうです。

発見者 イギリス  Ernest H. Wilson 1900年。
販売者 イギリスで  Ernest H. Wilson  1907年。
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2020年6月3日、
             同 2018年5月21日)

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上3枚は 佐倉草笛の丘 2020年6月3日。

これは 同 2018年5月21日。
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モスローズの元締め、コモン・モス

2023年09月12日 16時09分12秒 | ばら     
大輪で深いカップ型からロゼッタ咲きの花型のバラ、
ケンティフォリア・ムスコーサ Rose centifolia muscosa
(Centifolia, Moss)。

ミディアム・ピンクで、深みのある色合いです。強香性、
一季咲きです。
モスローズの元締という位置づけで、コモン・モスと呼ば
れています。

Garden Story によると、C.C. ハースト(C.C. Hurst)博士
は、この最初のモスローズは1696年頃、南フランスのカル
カソンヌCarcassonne において、オールド・キャベッジ・
ローズ(ロサ・ケンティフォリア)の枝変わりとして見い
だされたと結論づけています。
またグラハム・トーマスは「多くのモス品種がこの品種の
後育種されたけれども、ひとつとして、このコモン・モス
の美しさを超えたものはなかった…」と語っているそう
です。

作出者 不明、1696年以前。

別名がたくさんあります。
• Centifolia Muscosa  • Centifolia Muscosa 'Communis'
• Centifolia rosea (common moss)
• Common Moss  • Communis
• Double Moss Rose  • Gewoehnliche Moosrose
• Moss Provence  • Mousseau Ancien
• Mousseuse à fleurs doubles  • Mousseuse ordinaire
• Mousseuse rose  • Moussu ancien
• Muscosa  • Muscosa Multiplex  • Old Moss
• Old Pink Moss  • Pink Moss (moss, Unknown, 1700)
• Rosa centifolia f. muscosa (Ait.) C.K.Schneid.
• Rosa muscosa Ait.  • Rosa muscosa communis
• Rosa muscosa staxon multiplex Redouté & Thory
• Rosa X centifolia 'Muscosa'  • Rosier Mousseux
• Rosier mousseux à fleurs doubles

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  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2015年5月26日、
       同 2019年5月30日、2013年6月1日)

上2枚は 佐倉草笛の丘 2015年5月26日。

下2枚は 同 2019年5月30日。




これは 同 2013年6月1日。
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世界一周のブーゲンヴィル提督

2023年09月05日 13時58分41秒 | ばら     
ノワゼットには希少なライラック・ピンクのバラ、
ブーゲンヴィル Bougainville  (Noisette, Tea)。

花弁数の多いカップ咲き。強いダマスクの香りがあり、
よく返り咲きます。

Louis Antoine de Bougainville (1729.11.12 – 1811.8. 31)はフランスの探検家・軍人。1766年12月15日、科学者や画家を伴って、ブルターニュのブレストから世界一周の航海に出発。船は新造のフリゲート艦ラ=ブードゥーズ(ふくれっ面)号です。
乗り組んだ博物学者コメルソンの助手・介護役で男装のジャンヌ・バレ Jeanne Baré (また Barret) は女性であることがタヒチでバレて、モーリシャスで下船しましたが後に帰国し、最初に世界一周をした女性となったそうです。

ラ=ブードゥーズ号は1769年3月16日、ブルターニュのサン・マロに帰港し、ブーゲンヴィルはフランス人として初の世界周航を達成しました。

ラバウルのあるブーゲンビル島は彼の名を採ったもので、ブーゲンビレアはコメルソンがブラジルで採集した花への献名でした。

作出者 フランス Pierre Cochet (père) 1822年。
販売者 フランスで Jean-Pierre Vibert 1822年。
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2014年5月30日、
              同 2018年5月21日)

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上2枚は 佐倉草笛の丘 2014年5月30日。

下2枚は 同 2018年5月21日。


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人命救助の、バロジェ艦長

2023年09月04日 10時00分46秒 | ばら     
(2018年6月3日記事を全面改稿)

カーマインレッドに紫色がかかるロゼット咲きのバラ、
カピテーヌ バロジェ Capitaine Basroger (Moss)。

春一季咲きで、まれに遅い返り咲きあり。強香性です。

Capitaine は艦長、船長などの意味で、英仏海峡で
海難救助に活躍した軍人 Gabriel Basroger (1849.11.5-
1906.11.5) をたたえた命名です。

1889年12月18日、濃霧の英仏海峡でオランダの定期船
Leerdam 号とイギリスの汽船が衝突しました。
フランスの Emma 号艦長 Basroger は472人の漂流者の
救助活動を指揮して、勲章を授与されたそうです。

ブルターニュ地方には Jardin de Basroger という庭園
もあり、それも艦長をたたえたものだそうです。

作出者 フランス Moreau-Robert 1890年。
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘  2018年5月21日、
        同 2017年5月23日、2015年5月26日)

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メインと下は 佐倉草笛の丘 2022年5月19日。


これは 同 2020年6月3日。


下2枚は 同 2015年5月26日。


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まだ胎児だった? フェリゴンドさん

2023年09月03日 21時00分00秒 | ばら     
アプリコット色からクリーム色に変化し、甘いムスク
が香るバラ、ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド (ジス
レーヌ・デ・フェリゴンド)
Ghislaine de Féligonde (Hybrid Multiflora. Hybrid Musk, 
Rambler)。

八重平咲き、四季咲きです。

この品種名はおそらく Ghislaine Pelissier de Féligonde
(1914.10.14-1994.11.8) という女性の名で、フェリゴンド
伯 Charles Pelissier の娘です。

Wikipedia フランス語版によると、フェリゴンド伯の妻
が看護師で、のちに元帥となる Lyautey 将軍が戦場に倒れ
ていたのを救ったという事です。

しかしこの品種の命名はギスレーヌが生まれて2年後です
から、本人が将軍を助けることはあり得ません。おそら
くはフェリゴンド伯の妻で彼女の母 Odette Louise Marie
Rhingarde de Martel がその話の主役だったのではないで
しょうか。
そして彼女は実は身重だったので、生まれた子の功績と
してその子にバラを奉げたのではないでしょうか。

日本には胎中天皇=応神天皇という馬鹿げた神話もあり
ますから、ありえない事ではありません。

作出者 フランス Eugéne Turbat & Compagnie   
1916年。
  (群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2023年5月9日、
               同 2010年6月6日)
  (埼玉県久喜市 実野里FG 2010年5月29日)
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2018年5月21日)

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メインと下は 敷島公園バラ園 2023年5月9日。


これは 同 2010年6月6日。


下2枚は 実野里FG 2010年5月29日。




これは 佐倉草笛の丘 2018年5月21日。
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マリー・パヴィエ はクロアチアの?

2023年09月02日 09時00分22秒 | ばら     
白にほのかなピンクが射し、純白に咲き進むバラ、
マリー・パヴィエ Marie Pavie (Patio, Polyantha)。

たいへん素晴らしいポリアンサとして人気が高く、
八重平咲きで中度の香りがあり、四季咲きです。

別名に • Marie Pavić があります。
Rose Bivlio によると、作出者のカタログには Pavić と
あり、その人はクロアチアの Agram (現ザグレブ) 在住
だったそうです。c は無音だったので、のちに Pavie と
誤記されたらしい。
HMFによると、この女性はアマチュアのバラ愛好家で、
作出者であるリヨンのアレガティエールの得意先だっ
たということです。

しかしまた、Marie Pavie さんなら17世紀フランスで、
史上初めて自分の名でコピーブック (書体見本帳)
Le premier essay de la plume de Marie Pavie (1608頃)
を刊行した女性カリグラファー (能書家) がいます。
彼女の生涯はほとんど分かっておらず、世界にたった
2冊だけ彼女のコピーブックが現存しているそうです。

リヨンの育種家がクロアチアの無名アマチュアの名を
わざわざ命名して販売する、というのは不思議です
が、どんな奇縁があったのでしょうか。

作出者 フランス  Alphonse Alégatière 1888年。
  (埼玉県毛呂山町 滝の入ローズガーデン
             2013年10月27日)
  (千葉県佐倉市 佐倉草笛の丘 2014年10月30日)

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上2枚は 滝の入ローズガーデン 2013年10月27日。
下2枚は 佐倉草笛の丘 2014年10月30日。


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