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兵庫耐震工学研究センター(E-Difence)見学

2011-06-06 | 工場見学・社内見学
月曜日、子どもたちの小学校の創立記念日だったので、平日しか見学できない工場見学施設を
久々気合いを入れて探していた。
大和郡山の工業団地のタマノイ酢やハウス食品などを狙っていたが、10人以上の団体が条件というので予約が叶わず・・
検索中に今回導かれたのは兵庫県三木市にある兵庫耐震工学研究センター。





阪神淡路大震災の後、2006年に作られた国の防災化学技術研究所で
世界でもここだけしかないという規模の「実大三次元震動破壊実験施設」がある。
この施設では様々な構造物の破壊過程や新しい耐震技術が研究されているのだそう。





スライドの説明の後は、実際に実験が行われるという実験棟へ見学。
実験棟の中央には震動台が設置されている。
この台の上には最大1200トンの構造物を載せ、阪神・淡路大震災クラス(震度7)の地震を再現することができるという。
1200トンといえば鉄筋コンクリートの6,7階建てのビルに値するのだそう。
こちらは一般企業へも貸し出しがされていて、
ちなみにこの台を実験で使う場合の一日当たりの費用は600万円だとか。





実験棟天井には400トンの重量の物を釣り上げることのできるクレーンが2基。





それほどのクレーンを支えている実験棟の構造はとてつもなく頑強な造りになってるそう。





これが震動台のミニチュア。
震動台を動かす加振機は縦横垂直方向とあらゆる揺れを引き起こすことができるようになっている。

この時期は、メンテナンスの期間に入っているため、残念ながら震動台の上に乗る建物や実験をみることができなかったが
実験は一般公開されているので、予約をすれば公開実験に参加することもできるのだそう。





震度7クラスの地震を起こすには相当なエネルギーが必要。
こちらはそのエンジン室。
環境に配慮して液化天然ガスが使われている。





こちらは発生させたエネルギーを蓄えておくタンク。
ここから隣の震動台へエネルギーを送り込む。





タイヤが200本ついているというこちらの薄緑の台は1200トンまでの試験体を載せ震動台まで運ぶことができるもの。





こちらは3,40年前の鉄筋コンクリートの小学校の建物が二棟。
こちらの建物には実際に震動を起こして崩壊具合が比較されている。





この建物のようにM字に補強材を入れることで、建物のダメージをほぼ防げることができるのだそう。
阪神淡路大震災でも死因のほとんどが倒壊した家屋の下敷きになった為ということから
家庭でも地震対策に斜交いに補強材を入れるのはとても有効な対策だそう。
又家具を倒れないよう固定することも大切。

ここでは世界最高水準の地震対策研究のための施設をみることができて、興奮してしまった・・
そしてすぐお隣には消防学校を兼ねた兵庫県広域防災センター、そして災害時には広域防災の拠点となる三木総合防災公園などもあり
この後、訪れた。










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