聴松閣その二は地階へ。
階段手すりの大きな渦巻き文様
地階へ下りると、そこは一階とは別世界が広がっていた。
地階は主人、伊藤次郎左衛門祐民が昭和9年にタイ、ミャンマー、インドへの仏跡巡拝の旅へ出かけた際の影響
が建物のあちらこちらに表現されていた。
地階ホールの壁面にはインド旅行の際のアジャンタ石窟にある釈迦生誕の物語を描いた壁画の写しが
同行者の留学生によって描かれている。
連子窓といわれる格子飾り
更に階段の下には謎のトンネルが。
最近になって地階の遺構が発掘されたという。
トンネルの入り口へ、貼り巡らされたタイル。
そして、圧巻の旧舞踏場。
インド砂岩の柱が存在感いっぱい。
柱には緻密な装飾が施されてる。
柱の下部にはインドのアーグラ宮殿に見られる植物模様の細工が。
暖炉上のレリーフはカンボジアのアンコールトムの彫刻を模したもの。
南面には長いソファと
ソファの上にはヒマラヤの雪嶺が描かれたエッチングガラスがはめ込まれている。
ガラスの向こうは地上からの光を取り込む明り採りの窓、そしてモザイクタイルで描かれた木々が見られた。
暖炉脇には瞑想室と名付けられた小さな丸窓とこんなタイルが貼られた空間があった。
地階ホールではパーティや映写会、能などが行われていたそう。
インド様式という今まで見たことのない独特な空間を楽しむことができた。
最新の画像[もっと見る]