※アイリアノス(200A.D.頃)『ギリシア奇談集』(第1~14巻)岩波文庫
第2巻(19)「神と呼ばれたかったアレクサンドロス」:スパルタはアレクサンドロスの「愚行」を非難した!
マケドニアのアレクサンドロス大王がダレイオス3世を破ってペルシア帝国を手に入れた時、うち続く幸運に思い上がり、今や自分が神になったつもりで、アレクサンドロス大王は、ギリシア人に自分を神格化する決議をするよう命じた。ギリシア人は各都市ごとに様々な決議をしたが、スパルタ人は「アレクサンドロスは神たらんと欲す、よろしく神となるべし」と決議した。スパルタ人は、スパルタ流に、つまり簡潔に、アレクサンドロスの「愚行」を非難した。
《感想1》スパルタ人は、アレクサンドロスが「神に等しい」と称賛しなかった。スパルタ人は「人間を神と呼べ」と要求するのは「愚行」と断じた。
《感想1-2》スパルタ王アギスは、BC331、反マケドニア挙兵に踏み切る。だがスパルタ軍は、マケドニア・ギリシア連合軍に惨敗した。アレクサンドロスは、反乱が鎮圧されたことで東方遠征を継続できた。
第2巻(20)「アンティゴノスの優しさ」:一定の「身分」「財産」「地位」を持つ者のみが、「人間」・「民」だ!
マケドニア王アンティゴノス2世(位BC277-BC239)は、息子が家来の者たちを手荒く横柄に扱うのを見て、「われわれが王であるということは名誉ある奴隷(奉仕者)であるということがわからないのか」と言った。アンティゴノス2世のこの言葉は「まことに穏和で人間愛に満ちている」。彼は「真の王者」、「民を思いやる人物」だ。
《感想2》ここで「人間愛」とか「民」とかは、全ての「人間」・「民」を指すのでない。一定の「身分」「財産」「地位」を持つ者のみが「人間」・「民」だ。
《感想2-2》「アンティゴノスの優しさ」は「民主主義」と異なる。
第2巻(19)「神と呼ばれたかったアレクサンドロス」:スパルタはアレクサンドロスの「愚行」を非難した!
マケドニアのアレクサンドロス大王がダレイオス3世を破ってペルシア帝国を手に入れた時、うち続く幸運に思い上がり、今や自分が神になったつもりで、アレクサンドロス大王は、ギリシア人に自分を神格化する決議をするよう命じた。ギリシア人は各都市ごとに様々な決議をしたが、スパルタ人は「アレクサンドロスは神たらんと欲す、よろしく神となるべし」と決議した。スパルタ人は、スパルタ流に、つまり簡潔に、アレクサンドロスの「愚行」を非難した。
《感想1》スパルタ人は、アレクサンドロスが「神に等しい」と称賛しなかった。スパルタ人は「人間を神と呼べ」と要求するのは「愚行」と断じた。
《感想1-2》スパルタ王アギスは、BC331、反マケドニア挙兵に踏み切る。だがスパルタ軍は、マケドニア・ギリシア連合軍に惨敗した。アレクサンドロスは、反乱が鎮圧されたことで東方遠征を継続できた。
第2巻(20)「アンティゴノスの優しさ」:一定の「身分」「財産」「地位」を持つ者のみが、「人間」・「民」だ!
マケドニア王アンティゴノス2世(位BC277-BC239)は、息子が家来の者たちを手荒く横柄に扱うのを見て、「われわれが王であるということは名誉ある奴隷(奉仕者)であるということがわからないのか」と言った。アンティゴノス2世のこの言葉は「まことに穏和で人間愛に満ちている」。彼は「真の王者」、「民を思いやる人物」だ。
《感想2》ここで「人間愛」とか「民」とかは、全ての「人間」・「民」を指すのでない。一定の「身分」「財産」「地位」を持つ者のみが「人間」・「民」だ。
《感想2-2》「アンティゴノスの優しさ」は「民主主義」と異なる。