一瞬たじろぐジュリア、しかしソノは既にヨニと気が付いていました。僕がさっきナスが嫌いと教えたのだと言ってその場を繕います。一同納得します。
帰って行くヨニを門の前で待ち伏せしたソノ、ヨニでしょう?と聞きます。そうだ、でも暫く誰にも言わずにいてくれと頼みます。納得するソノ。
イルランはなぜかジュリアが気になり、再確認のためにジュリアに合う約束を取り付けます。
花束を二つ持って行きます。一つは真っ赤なバラの花束、そしてもう一つは白い菊の花束を。
その白い花束はと聞くジュリアに、知り合いが3年前に路上で亡くなった。その子の亡くなった場所に花束をささげようと思ってと言うイルラン。その子は家の会社の子でいい子だった!
交通事故で亡くなったの?とジュリア。いいえ、母親に殺されたの。言い争っていて頭を路上にぶつけたのがもとで。折角20年ぶりに母親に合えたのに。かえって合わない方が死なないで長生き出来たのにとイルラン、その間ジュリアの顔の表情を確り観察しますが、感情を崩さなかったのです。実はテーブルの下で、手を震わせて必死に動揺を隠していたのですが、イルランにはみえませんでした。
帰宅したイルランはスチャンにやはりヨニではないと報告します。
コンニムのパン屋と大量生産する工場が全てスチャンに潰されてしまったのを知ったジュリアは、パン屋の入ったビルと工場を買い取り、名は告げずに全てを元通りにしたのでした。喜ぶコンニム一家。
イルランはそれでもやはりジュリアがヨニではないかと疑っていました。そしてふと、あの花束を持って行ったときに受け取った手首にはめていた腕輪を思い出しました。それは死んだソナと同じものだったと気付いたのです。
そう気づいたイルラン、第二工場がヨニの手に渡ってしまうのを防ぐには抵当権を外さなければならないと気づき、自社株を売りにだします。
そしてスチャンにヨニの後をつけてジュリアがヨニであるか探らせます。
クッパヤから出て行くヨニの後をつけて行くと、安アパートの二階に上がって行ったヨニ、出てきたときはあの貴婦人のジュリアになっていました。しかも秘書を引き連れて。
待ち伏せしたスチャン、ヨニに近づきます。きりっとした眼差しでスチャンを見るヨニ。
ヨニだな?
その通りよと、名乗ったヨニでした。