生きる

一度しかない大切な人生!
自然の中に身をゆだねて、めぐり合ったもの達と、毎日を静かに、楽しく過ごしたい!

私の心は花の雨 106

2016-10-10 16:22:10 | 日記

その紳士はパンを口に入れると暫く味わってから、うまい!と言い去って行きました。何となく心軽く嬉しい気持ちになったのが不思議な感じのコンニムでした。

店で必死にパンを作っているとヨニがやって来てじっと様子を見ていました。コンニムは無料でパンをお詫びに配って居たら、皆そっけなく素通りしたのに、一人立派な紳士がやって来て試食して、うまい!と言ってくれた。私はそう言ってくれる一人の人の為にも美味しいパンを作るとと言うコンニムに、ヨニが賛成してくれるのでした。

所がスチャンもコンニムと同じ会社の安い小麦粉を仕入れて自分の工場でも使っていたのです。勿論金を懐に入れるためです。これが漏れて新聞に載ったのを知らないヘジュは勇んで公募している会社へとパンを持って行きます。途中で同じく公募に応募するためにパンを持って行くコンニムに合いますが、あんたみたいな小さなパン屋が採用されるはずがないと豪語して。所が行ってみると、その会社の社員が新聞を見せてミソンでは安い小麦粉を使って作っているのに回収もせずにいる。ヨンファ堂は正直に回収をしたのにと言われてしまいます。驚くヘジュ。

コンニムが以前納品していて、後に納品を断られた小売りのパン屋の店の前を歩いていると、そこの女主人がコンニムにまた納品してくれと言います。喜ぶコンニム。そこへスチャンが又納品してくれと頼みに来ますが、安い小麦粉で作ったパンを売るような会社とは取引出来ないと断られてしまいます。

スチャンはコンニムに何でお前の店がうちの得意先を奪うのかと言って掴みかかって文句を言っているのを、学校帰りのヨンジが目撃します。慌てて帰ってコンニムの義父たちに報告したのです。

怒った義父、スチャンの会社の工場へと走ります。門の前で合った義父、スチャンにつかみかかります。

へらへら笑いながらスチャンは、お前の娘のコンニムが付き合っている男が誰かわかるか?俺の息子だとばらしてしまいます。ショックで倒れそうになりながら帰宅した義父、ガンウク達が心配して家で待っている所を、何でもないと言って険しい顔で素通りし自分の部屋へと入って行ってしまいます。後を追う妻に、ガンウクがスチャンの実の息子だったと言いました。

2人は暫くショックのあまり口もきけずにいますが、妻が皆がいる中庭に出て行き、ガンウクにあんたはスチャンの息子だったのか?と怒りをぶつけます。そこにいた一同皆驚いて棒立ちになってしまいました。

一人部屋で涙ながらにこれから先を考えるガンウク。翌日早くに出て行こうと荷物を持って、コンニムの両親の部屋に向かって跪き今まで世話になった感謝の挨拶を静かにします。

そこへコンニムの義母が出て来て、せめて朝御飯だけでも食べて行きなさい!最後のご飯になるかもしれないがと言って彼の部屋にお膳を持って行き、ご馳走を出すのでした。泣きながら一人食べるガンウクです。


私の心は花の雨 105

2016-10-10 10:11:33 | 日記

その男性は雨の中ヨニを病院に連れて行きました。(スンジェです しかし彼は記憶喪失をしているようです、やはり生きていましたね)

まだ意識が戻らないヨニ、その男性が看護婦に頼んで病室を出て行こうとすると、ヨニが彼の手を握って「スンジェさん」と無意識に呼びますが、振り向きはしたものの行ってしまいました。

ヨニの腕の傷口に自分のハンカチを縛ったまま。

スンジェは戦争で死んだと思われていたのですが、そうではなかったのです。彼はその後アメリカに渡り、富豪の養子ジェームス・ターナーとなって、20年後の今韓国に帰国し、デパートの社長に収まっていました。中々商才があるようで他のデパートやホテルも次々と買収していくのです。そしてデパートの中にパンも食べられるカフェを開こうと、そのパン屋を公募で決めようとしていたのでした。

コンニムは下請けの工場で作ったパンの味がいつもと違うのに気付きます。他の人は誰も同じだと言いますが。下請け工場に出掛けたコンニム、そんなはずはないと言う工場長ですが、帳簿を調べると何時もの小麦粉ではなく、安い小麦粉を仕入れ使っているのが判明。すぐさま出荷したり、小売店に出したパンを回収してしまいます。店の他の誰も古い小麦を使っているなどとは気づかなかったのに。独特の嗅覚だったのでしょう。

これを聞いたイルランとスチャン、馬鹿正直だと笑っていました。

有名デパートのカフェで売るパンの公募があると聞いたヘジュは、頑張ろうと決心します。

ある日コンニムの所へ来たヨニ、ガンウクを見るとソナを思い出し、どうしても許せないとコンニムに語りかけました。ガンウクもそれをわかっていて、ヨニが許してくれるまでいつまでも待つと言っていると伝えるコンニム。

コンニムは新しい小麦粉で作ったパンを街頭で無料で配っていました。古い小麦粉で作ったパンを売ってしまったお詫びにでした。通りがかる客に声を掛けますが、古いパンを回収したパン屋だはねと嫌な顔をして通り過ぎる主婦達でした。

そこへスンジェが通りかかり、一つくれと声を掛けます。お互い顔を見て何とも言えない表情をしました。親子であることが無意識に感じるものがあったのでしょうか。