Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

何事も初制覇の心意気

2014-03-03 | 生活
頂上まで走ってきた。前夜より意を決して、睡眠を十分にとって備えた。前回は一月七日のようなので二月近くも出来ていなかったことになる。理由は定かではないが、新しい靴で初めてのことのようである。

出だしはペースを落として走ったので、緑のベンチまで18分2700歩と、一月前よりも悪い。そこから林道の一つ目の合流点から二つ目の合流点までがきつかった。飛ばす余裕はなかった。頂上への分岐路で31分4600歩は予想通りであったが、頂上へは39分5730歩なので、12月初めのタイムと似ていて、総合的には悪くなかった。

走り出しは新しい靴の爪先の反発力が気持ちよくてジョギングテムポが掴みよかったのだが、その後もう一つ伸びなかったのは酸素が十分に足先まで回らなかったからであろうか。鼻などの調子は良いので、もう少し暖かくなって軽装になればタイムは伸びることであろう。

下りに頂上部の下の林道で小柄ながら抜群な走りで登ってくる親仁とすれ違った。そのまま林道を走って行ったので、周回コースを走っているのだろう。更に降りてくるとプラチナブロンドの親仁にすれ違ったが、なかなかしっかり走っていた。結局降りてくると67分10197歩であった。

週明けはお湿りがあるものの謝肉祭明けで、週末は可成り暖かくなる予想である。本格的に準備をしなければいけない。謝肉祭の季節がらか犬の散歩も含めて、かなり多くの人とすれ違った。八時半過ぎに家を出たので誰よりも先に山から下りてこられた。

先日購入したリヒャルト・ヴァークナーの四部作「ニーベルンゲン指輪」の全曲14枚組CDは予想以上に価値があった。何よりも第二夜「ジークフリート」はBMG版の安売りを所持していたのでその4枚が重なるので再購入を躊躇していたのだが、この新しいソニーのスーパービット版は音質も大分向上している。それによって、この録音が現在のリフェレンス版であることを認識した。

何よりも制作録音は、未だにカルショー制作ショルティ―指揮とカラヤン指揮の二種類しかないだろうから、唯一のデジタル録音であるこれの価値はそれだけで高い。今後ともこうした制作録音が完成するのは、東西の経済格差などが無くなった欧州では不可能であり、シナか南米ぐらいでしか難しいのではないだろうか。

そしてここで歌う歌唱陣も冷戦時のそれとしては十分に質が高く、ラインの娘のポップやジークリンデのジェシー・ノーマン、チェリル・シュテューダなどがチョイ役として入っていて、皆から残念がられる配役であるブリュンヒルデのアルトマイヤーもそのドイツ語の歌詞が明瞭なだけでも価値がある。香具師のテオ・アダムも後年の荒いヴィブラート歌唱ではなくて、制作録音ゆえか思いがけずに素晴らしい歌唱を披露している。ペーター・シュライヤー、ルネ・コロ、ニムスゲン、サルミネン、ジークフリート・イェルサレム、クルト・モル、イヴォンヌ・ミントンなど決して悪くはないのである。

そしてマレク・ヤノヴィツキー指揮のドレスデンの座付管弦楽団はこれ以上の実力を見せることが無いほどの演奏をしていて、二週間後に迫っているティーレマン指揮のシュターツカペレがこの充実ぶりを超えているかどうかとても懐疑的ですらある。なるほどヤノヴィツキーの演奏実践は、決してデモーニュシユな解釈ではないだけに、とても現代的でありながら決してショルティ―の殆どハリウッド的なこけおどしものになっていないのがとても良いのである。新たに出された版もヒットチャートに入っていることから徐々にこの制作録音の真価がドイツでも見直されてきているようである。四枚は重なっても〆て14CDで 27ユーロはずば抜けたCPである。



参照:
2007年に鼻を突っ込む 2014-01-07 | ワイン
春に向け足元を整える週末 2014-01-27 | 生活
火のあるところに煙立つ 2013-12-02 | 生活
消えた踵のエラ張り 2014-01-31 | 雑感

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポピュリズムのサボータージュ | トップ | ヘーゲル的理性の策略? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿