
フランスで買ってきたシャドネーをコールドミールに合わせる。鱒の燻製と野菜であるが、パンに塗った新鮮なバターと共に食が進む。ホースラディッシュがなくても旨い。
バリックの新鮮な木樽が旨く味付けとなっていて、その酸ともども価格相当で決して悪くはない。しかし、白ワインはやはりドイツのそれの方が断然旨く、自然の香味に溢れていて高級である。
つまり、これと前後してミュラートュルガウのリッター瓶を飲むと、決して味の面ではそれほど悪くはないのである。
さて、二年前に購入したラインガウの名うての地所バイケンからの辛口シュペートレーゼを満を持して初めて家で開ける。試飲した時は大変酸が鋭く、同行者などはこれ買うの?と言ったものだ。価格は、15ユーロなのでこのクラスとしてはそれほど高価ではない。
このフォン・ジンメルンの2005年産リースリングには、まさに当方がラインガウワインに求めているニュートラルな味わいがある。香りも悪くはないが、なんといってもマルメロ風の味わいは、洋ナシのような嫌味も無く高貴である。
瓶詰めから二年経っているだけに、試飲した時の酸は幾分丸くなっていて、そのニュートラルの味が余計に引き立つ。これから、やっと飲みごろの感じで、数年後が愉しみなワインである。ある意味、その癖の無さが酸の一面的な支配を感じさせて、うすべったい印象を与えていた可能性があるものなのだが、味わえば味わうほどにその多彩なニュアンスに気付くであろう。
ナッツの味とか果実風とかでは表せない千枚岩質のミネラル風味の奥行きと言えるだろうか。ヴィンテージは異なるが、これを他のシュペートレーゼと比較するとき、その価格と言いニュートラルの個性と言いこれ以上に高貴なリースリングはそれほどないのである。
食事に合わせるにはまだ熟成の時が必要であるが、繊細であればあるほど何回も口に含んで楽しむので直ぐに瓶が空いてしまう。そして幾ら飲んでも飽きないのだ。だから良いワインは幾らでも量を飲めるのである。反対に、量を飲めないワインは悪いワインと考えて間違いない。
参照:
価値のある品定め [ 試飲百景 ] / 2008-05-07
とても幸せな葡萄の光景 [ ワイン ] / 2008-05-05
ラインの穏やかな中庭 [ 試飲百景 ] / 2006-09-11
仲秋の暖かい黄色い焼芋 [ 料理 ] / 2007-09-25
香りの文化・味の文化 [ ワイン ] / 2008-06-07
昼から幾らでも飲める味 [ ワイン ] / 2008-08-11
バリックの新鮮な木樽が旨く味付けとなっていて、その酸ともども価格相当で決して悪くはない。しかし、白ワインはやはりドイツのそれの方が断然旨く、自然の香味に溢れていて高級である。
つまり、これと前後してミュラートュルガウのリッター瓶を飲むと、決して味の面ではそれほど悪くはないのである。
さて、二年前に購入したラインガウの名うての地所バイケンからの辛口シュペートレーゼを満を持して初めて家で開ける。試飲した時は大変酸が鋭く、同行者などはこれ買うの?と言ったものだ。価格は、15ユーロなのでこのクラスとしてはそれほど高価ではない。
このフォン・ジンメルンの2005年産リースリングには、まさに当方がラインガウワインに求めているニュートラルな味わいがある。香りも悪くはないが、なんといってもマルメロ風の味わいは、洋ナシのような嫌味も無く高貴である。
瓶詰めから二年経っているだけに、試飲した時の酸は幾分丸くなっていて、そのニュートラルの味が余計に引き立つ。これから、やっと飲みごろの感じで、数年後が愉しみなワインである。ある意味、その癖の無さが酸の一面的な支配を感じさせて、うすべったい印象を与えていた可能性があるものなのだが、味わえば味わうほどにその多彩なニュアンスに気付くであろう。
ナッツの味とか果実風とかでは表せない千枚岩質のミネラル風味の奥行きと言えるだろうか。ヴィンテージは異なるが、これを他のシュペートレーゼと比較するとき、その価格と言いニュートラルの個性と言いこれ以上に高貴なリースリングはそれほどないのである。
食事に合わせるにはまだ熟成の時が必要であるが、繊細であればあるほど何回も口に含んで楽しむので直ぐに瓶が空いてしまう。そして幾ら飲んでも飽きないのだ。だから良いワインは幾らでも量を飲めるのである。反対に、量を飲めないワインは悪いワインと考えて間違いない。
参照:
価値のある品定め [ 試飲百景 ] / 2008-05-07
とても幸せな葡萄の光景 [ ワイン ] / 2008-05-05
ラインの穏やかな中庭 [ 試飲百景 ] / 2006-09-11
仲秋の暖かい黄色い焼芋 [ 料理 ] / 2007-09-25
香りの文化・味の文化 [ ワイン ] / 2008-06-07
昼から幾らでも飲める味 [ ワイン ] / 2008-08-11
ラインガウっていうとどうも硬くて重いので、イマイチ食指が動かないのですが、やっぱり食わず嫌いはいけませんね。それほどミネラル味に奥行きがあって楽しめるのなら、これから探してでも飲んでみるようにします。
スノビズムと紙一重ですが、旨味とか何とかを越えて数を飲んで初めてその違いが判る通のリースリングと思います。
それほど、石灰が交じっていない土壌が意味を持つのです。なぜならば、石灰もスレートも玄武の味も知らなければ、それが無い状態での個性など分からないからです。ミネラルが感じられないミネラル質です。これには第八も第九に相当する味覚がないのでしょう。
個人的にはシャンパーニュなどが好みですが、その味覚とは関係無しに、それに匹敵する高貴さがそこにあるのです。ラインガウは究極のリースリングと思います。だから殆どのラインガウファンは俗物なのです。月謝払ってこそ初めて到達可能の領域ですね。
来週天候が許せば歩いてきます。
Saar Weinenさん、お手数ですがせめてお名前など記入して頂けると認知し易いので宜しく。
上のシャドネーは決して料理ワインにするような質のものではないですが、一本が飲み飽き易いです。つまり量が進みません。不味いワインは是非料理に使って下さい。料理とワインの相性の勉強になります。野菜炒めでも良いです。
仏ピノブラン単体は知りません。ドイツほどに栽培されていないのは知ってますが、どうなのでしょう。
最近はリースリング以外の白ワインには全く興味が無くなりました。
>良いワインは幾らでも量を飲めるのである。
ですよね。なのですぐになくなってしまうのが悲しい。
ハズレだと料理用にもならず結局捨てることが多いです・・・。
寧ろ白ワインの方が重宝してます。