シュロース・ザールシュタインのワインを12本受け取った。特別な試飲会であったので送料無料になるどころか、即支払えば少し廉くなる。嬉しい限りである。
ここのワインをこうして即決購入したのも、既に八百本もの様々なリースリングを飲み、更に同数の貯蔵のある緑家さんの高評価と奥さんのなかなか説得力のある販促を鵜呑みにしただけでなく、試飲した印象が大変良かったからに違いない。
さて早速、キャビネットを開けて試してみる。試飲の場で感じたのと同じような比較的簡易なリースリングであるが、その豊かなフルーティーさはお友達のゲオルク・モスバッハー醸造所のそれに変わらない。
この二つを比較すると、ザール・ヴァインとプファルツ・ヴァインの特徴がよく見えてくるだろう。
ザールのそれは、やはりスレートの味が旨く、独特の酸が強く出ている。地元の店先でも話していたのだが、酸の質がプファルツのそれとは異なるというのである。確かに、量感と言うか重さがある酸で、大目の糖と均衡させてある。
数値的には、それほど酸の量には差がないと思われるが、残糖に拮抗する酸とフルーティーな味に隠れる酸とは官能の仕方が異なる。
なによりもプファルツのそれに比べて、香りが少なく単純なのが確認できる。プファルツの半辛口程度の香りしかない。逆に、プファルツのそれは比較的高いアルコールで香りが発散して、大変動的な印象を与えるのが特徴だろうか。
シュロース・ザールシュタインよりも明らかに素晴らしい2007年産ザールヴァインが話題となっているが、現在までの限られた経験から言えるのは、モーゼル・ザール・ルーヴァーヴァインの特徴は、一にも二にもその味であって香りではないようだ。
それに引き換え、プファルツ・ヴァインの特徴として、沸き立つ香りと淡白な雑食砂岩にいろいろな土壌の要素の交じった味の複雑さにあるだろう。その点からすればラインガウにも動的な軽やかな芳香が香る。
モーゼルワインが日本で人気を集めている理由に、そのスレートの味の強さと静的な穏やかさが挙げられる。同時に低めのアルコール度数と十分な残糖は日本の食生活に合致しているようだ。
確かに日本の食生活に慣れている者は塩味の強さなどの味についてはよくコメントするが、香りについてはあまり言及しない。気候風土からこうした感覚が身についたのだろうか?しかし同じ湿気の高い地方でもコリアンダーを楽しみ、タイの薫り高い米などを食する文化も存在して、一様にはなんとも言えない。
参照:スパイシーな相互感応 [ ワイン ] / 2008-05-26
ここのワインをこうして即決購入したのも、既に八百本もの様々なリースリングを飲み、更に同数の貯蔵のある緑家さんの高評価と奥さんのなかなか説得力のある販促を鵜呑みにしただけでなく、試飲した印象が大変良かったからに違いない。
さて早速、キャビネットを開けて試してみる。試飲の場で感じたのと同じような比較的簡易なリースリングであるが、その豊かなフルーティーさはお友達のゲオルク・モスバッハー醸造所のそれに変わらない。
この二つを比較すると、ザール・ヴァインとプファルツ・ヴァインの特徴がよく見えてくるだろう。
ザールのそれは、やはりスレートの味が旨く、独特の酸が強く出ている。地元の店先でも話していたのだが、酸の質がプファルツのそれとは異なるというのである。確かに、量感と言うか重さがある酸で、大目の糖と均衡させてある。
数値的には、それほど酸の量には差がないと思われるが、残糖に拮抗する酸とフルーティーな味に隠れる酸とは官能の仕方が異なる。
なによりもプファルツのそれに比べて、香りが少なく単純なのが確認できる。プファルツの半辛口程度の香りしかない。逆に、プファルツのそれは比較的高いアルコールで香りが発散して、大変動的な印象を与えるのが特徴だろうか。
シュロース・ザールシュタインよりも明らかに素晴らしい2007年産ザールヴァインが話題となっているが、現在までの限られた経験から言えるのは、モーゼル・ザール・ルーヴァーヴァインの特徴は、一にも二にもその味であって香りではないようだ。
それに引き換え、プファルツ・ヴァインの特徴として、沸き立つ香りと淡白な雑食砂岩にいろいろな土壌の要素の交じった味の複雑さにあるだろう。その点からすればラインガウにも動的な軽やかな芳香が香る。
モーゼルワインが日本で人気を集めている理由に、そのスレートの味の強さと静的な穏やかさが挙げられる。同時に低めのアルコール度数と十分な残糖は日本の食生活に合致しているようだ。
確かに日本の食生活に慣れている者は塩味の強さなどの味についてはよくコメントするが、香りについてはあまり言及しない。気候風土からこうした感覚が身についたのだろうか?しかし同じ湿気の高い地方でもコリアンダーを楽しみ、タイの薫り高い米などを食する文化も存在して、一様にはなんとも言えない。
参照:スパイシーな相互感応 [ ワイン ] / 2008-05-26
昔、こすると匂いがするシールとか本がありましたが、そんなブログがあったらいいなぁと思いました。
明日、出席者が皆ドイツ人というパーティーに招待されています。ドイツ語は分かりませんが、せめてこの前連れて行って頂いたワイン屋さんの話しをしてみようと思い、ブログで名前を復習中です。長い名前が多くて覚えられるか自信がありませんが・・・。
日曜日あれから試飲したワインなんですね。残念でした。両方とも昨晩のみましたが、大変見事でした。
ドイツ語のパーティートーキングのキーワードを挙げておきましょう。
初級篇:
ザウマーゲン、ヘルムートコール、ヴァインシュトラーセ、ダイデスハイム、スパイヤー、リースリング、ピクニック
中級篇:
バートデュルクハイム、ヴァッヘンハイム、フォルスト、フォン・バッサーマン、フォン・ブール、ビュルックリン・ヴォルフ、ヴァインベルク・ヴァンデルンンク、ウンゲホイヤー、レヴァークネーデル
上級篇:
ファウデーペー・プレジデント・クリストマン、ビオ・デュナーミック、レープホルツ、トロッケン、エクストラドライ、ヴォイバウワー
温暖化の恩恵を受けて、今後ますます良くなるんじゃないでしょうか。以前はもっと痩せていたと思います。
MSRの酸とプファルツの酸は確かに違いますね。前者は日本刀、後者はナタのようなイメージでしょうか。リンゴ酸と酒石酸の比率的な差なのでしょうか?
そして香りに関するご指摘にはなるほどと思わず相槌を打ってしまいました。MSRは香りが閉じる時期が早いのかもしれませんが。
いろいろ勉強になります。
それの大きな要素はアルコールと目星をつけていますがどうでしょう。酸は、経験からしてそれ以外の要素で独特な酸を感じております。通常のミッテルモーゼルにはないものですね。
鉈と日本刀はなんとも難しい喩えですが、確かにバッサーマンなどは鉈ですね。しかし今年のプファルツは嘗てのように鋭いと思います。GMでさえ酸が分厚いです。
今晩も二つの飲み比べです。
記事を拝見しているとドイツワインが飲みたくなってきました^^。
サントリーワイナリーでは赤が多かったので・・・。
梅雨の東京は白がおいしい時期に入っています。
今週末ワインの試飲会(一般も予約で入場できる)に行くので何かよいものが見つかるといいな。
サントリーの価格や販売コンセプトも複雑な背景事情がありそうですね。
試飲会を楽しんできてください。
パーティ用語、上級編はMOMOにも難しいです。MOMOは20年ドイツにいるんですけど・・・まだまだ修行が足りないようです。
その点から、お宅はワイン産地の幾つかと同じぐらいの距離にあっていろいろと楽しめそうです。それでも仰る通り、ラインガウのローカルなワインに足場を置くのが良いです。
私なら、Sバーンで行けるホッホハイムに朝昼晩と通いますね。ご存知のようにトライエッケの交通量から自然環境は劣悪ですが、間違いなくトップクラスのリースリングが育っています。
二件のVDP醸造所以外も試してみたいと思わせます。英国ではホックと呼ばれて有名なのです。それも、香りの強さで定評があります。
フランクフルトに行く節にいつも寄りたいと思わせるのですが、なかなか今のような買い付けに良い時期には機会が少ないです。
大阪に飛ばれるようですが、帰ってきてから是非一度ホッホハイムの2007年産を試してみて下さい。食事はフランクフルト風ソースが良いですかね?
今度、行って買いたいのが、Franz Ku”nstler ビクトリア女王畑は、まあ、よしとして、これまたオーソドックスですが、KirschenStu”ckははずせません!!!
冒険心のないMOMOです。