Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

解決へのヴェクトル合力

2015-03-13 | アウトドーア・環境
氷点下で霜が降りていた。火曜日に続いて早朝走りだ。朝五時前に目が覚めたから出来ることである。誰もいないところを手をこすりながら走る。往路12分2032歩であった。往復しないときは11分で1800歩ほどで通過している。だからあまり良くないと思ったが、往復で24分3992歩と記録的なのだ。なるほど復路は早目からスパートが出来た。どうも往復では記録のようだ。

水曜日に注文した靴が届いた。早速室内で足を入れた。最初は片足づつだ。それでも足を入れてたつことが出来ない。痛くてたまらない。特に踵が収まらないので床に叩きつけて踵を収めるがしっくりこない、一時間のうちに左右を脱いだり履いたりと繰り返した。長く履いていることが不可能だからだ。それでもまだ立つことが出来ないのである。店頭で返品を履いていなかったら、この時点で諦めて送り返す準備をしていただろう。それでも数時間うちに何回か試しているうちに立てるようになった。こうなれば両足に着用して立ってみる。特に右足の踵はきっちりと収まるようになった。

そこで愈々ボールダーの現地へ向かう。予備の靴として持ち運ぶが、クラッシュパッドに座って履いてみると、それほど苦労しなくても履けた。それで色々とやってみるが長くは立っていられない。足を上に引っ掛けて見るがなかなか収まりが良い。全然悪くはない。長く履いていられないので早めに靴を脱いで次の場所へと移動していく。最もこの靴で解決しそうなアクセルシュヴァイスへと向かう。そこで靴を履いて試してみると、今までの靴のように無理して足を押し込まないでも軽く当てる感じでホールド出来るので上体の姿勢に余裕が生まれ、だから足元が良く見えるようになる。適当なところに押し付けると可也効くのだ。これならば解決しそうである。

足が痛くてたまらないので次の課題へと向かう。そこもとても小さな突起に足がかりを求めるので、今まで不可能だったのだが、ミクロの突起に合わせると何とかなりそうな気がした。しかし、低めの位置にある左右の手掛かりとの足の合わせ方が課題だと分かった。明らかに、今までとは違うのだ。

よく考えてみると、山靴やシュタイクアイゼンで登り、クレッターシューヘでこうして登って来たが、今まで足に立つということでどうしても足場につま先等を乗せるという加重の仕方しか意識してこなかったことにはたと気がついた。手掛かりに関しては自由自在に使う技術をここ二年ほどで身につけたが、足がかりを左右上下自由自在に使うまでには至ってない。要するに、飽く迄も上から下へのもしくはオヴァーハングの下で突っ張るという使い方しか使いきれていないことに気がついたのだ。

この靴が手袋感覚でフィットするようになれば、その手掛かりに合わせて自由自在に加重する技術を身につけることが出来そうだ。引力に反する力をベクトル的に作ればよいのである。これまでそれを意識することがなかったのはやはり足の加重方向の可能性が小さかったのが、こうしたハイエンドの靴で会得可能の技術と理解した。

その後、帰り道途上に違う解決済みの課題を試す。不思議なことに右足の踵を入れるときに鳴って収まっていたのが、左足でもなるようになった。徐々に足の形に形成されてきているようだ。少し試してみるだけで足場の位置を最初に設定しておかないでも適当に重心を移動できるのがわかった。とてもヴェクトルの向きを変えやすいのだ。上まで登ったので当然のことながら歩いてクラッシュパッドまで戻った。歩いて下れるではないか。その後割れ目課題をやったが、これはコブシ手掛かりがまだ自信がなく、足場も作りにくかった。

見えてきたのは、痛みがなくなってしっかり加重できるようになれば、とても可能性が拡大することだ。靴自体は、つま先部と踵部が分かれていて、その間には革とそこに張ってある薄めのゴムだけなので、そこが伸びることで踵が合うようになるだろう。つま先は、つま先ボックスに十分にボリュームがあるのでそこが痛むこともあまりなさそうである。



参照:
二度寝することなく早朝走 2015-03-11 | 生活
軽々しくギアーチェンジ 2015-01-29 | 生活
トレーニングでEQ向上? 2013-09-14 | 雑感
ソリューションの本当 2015-03-10 | アウトドーア・環境

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