金曜日の車中、連邦政府でアセの核廃棄物最終処理場の埋め戻しの話題が政治課題としてニュースとなっていた。SPDのガブリエル前環境大臣がイニチャティヴを取っている。
なによりも問題となっているのはアセの炭鉱が水没化していて、そこに埋められている中程度までの核廃棄物を再び掘り返して移動させる世界でも初めての試みに迫られている事件とその対応処置である。
連邦共和国は原子力の発見から最先進国であり続けていて、核廃棄物の処理に関しても最先端を走っているとしても構わないであろう。そこにはNATOの枠内で核権益を捉えることが出来た背景が、現在の日本政府の驚くべき魂胆から、逆に演繹的に浮かび上がるのだった。
こうした現実問題が政治議題化しているベルリンと、未だに核廃棄物の具体的な処理すら十分に議論されていない東京の国会ではその先進性が遥かに異なる。矢張り、あらゆる面において日本は後進国であることを、有権者自らが選択しているのである。
そのように考えてくると、広島・長崎に最初の原爆が投下されたこと、その直後にドイツの各地では反核デモンストレーションが起こったこと、全て歴史の一幕一幕が継続的に密接に絡み合って進行しているのが見えてくる。歴史化とはそうしたプロセス指すのであろう。
参照:
非核を推し進めるのか、否か? 2012-06-04 | マスメディア批評
秘密外交の達人を驚かす 2012-03-25 | マスメディア批評
二十五年前の市民の連帯 2011-08-13 | 歴史・時事
現実的エネルギー政策 2006-10-18 | アウトドーア・環境
福島の最終作戦に固唾を呑む 2011-03-12 | アウトドーア・環境
プルトニウム爆弾の特許申請 2011-11-23 | 歴史・時事
ベルリン、原子力の創世と終焉 2011-07-07 | 歴史・時事
なによりも問題となっているのはアセの炭鉱が水没化していて、そこに埋められている中程度までの核廃棄物を再び掘り返して移動させる世界でも初めての試みに迫られている事件とその対応処置である。
連邦共和国は原子力の発見から最先進国であり続けていて、核廃棄物の処理に関しても最先端を走っているとしても構わないであろう。そこにはNATOの枠内で核権益を捉えることが出来た背景が、現在の日本政府の驚くべき魂胆から、逆に演繹的に浮かび上がるのだった。
こうした現実問題が政治議題化しているベルリンと、未だに核廃棄物の具体的な処理すら十分に議論されていない東京の国会ではその先進性が遥かに異なる。矢張り、あらゆる面において日本は後進国であることを、有権者自らが選択しているのである。
そのように考えてくると、広島・長崎に最初の原爆が投下されたこと、その直後にドイツの各地では反核デモンストレーションが起こったこと、全て歴史の一幕一幕が継続的に密接に絡み合って進行しているのが見えてくる。歴史化とはそうしたプロセス指すのであろう。
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