日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

2019・東京:西新宿の一齣・・・・連綿(4)

2019-02-21 13:11:45 | 添景・点々

オフィスを出て左に向い、突き当たる道の右手に観える大通りにちらりと目をやり、左手に曲がってみる。その緩やかな坂道を登っていくと現れる不思議な光景。

 超高層ビルの前庭と思われる一画に建つコンクリート打放しの二本の柱の連なりの上には、黒色の鋼板を折り曲げて構成した四角いバーが横組みに連ねられていている。そのコンポジション(構成)は、得も言われぬ味わいに満ちている。通常なら植栽を施した「庭」にするのだろうが、此処 都心!それはないだろうと思わないでもない。

さてこの構成は誰の発想なのか、このオフィスを設計した建築家のアイディアなのか、あるいはこのビルの担当者の想いなのかと思ったりもする。と気になって、この超高層ビルの受付へ赴いて聞いてみようかと、時折フッと目を細めることになるが、受付の女性の困惑した姿が頭に浮かび、まあいいだろうと断念。

この道は、西新宿西郵便局へ行くための通路でもあるので時折訪れる事があるが、此処を歩く人を見かけることもあるし僕も何度か歩いてみた。でもこの先が路に出るための階段になっていて、それはないだろう!と思わないでもない。

昨今、こんなことを、この風情を、我が胸の中に留める事も, ある意味での趣きのような気もしている。

 

 


2019・東京:西新宿の一齣・・・・連綿(3)

2019-02-05 14:57:56 | 添景・点々

 

新宿駅西口の地階改札から中央公園に向かう大通りに出て、右に曲がるその先の交差点。我が事務所から近いその一齣を描いておくことにした。

右手の中央公園沿いの大通りの緩やかな坂道を歩くと新宿の中心街へ。まっすぐに通り抜けると成子坂下、そこを左手に曲がると中野方面へ向かう方南通り。さてこのスケッチは、上記新宿中央公園を右手に観る大きな交差点の高層ビル群の様相である。

高層ビルに囲まれているものの道幅があって窮屈な気配はないが、観方によっては人のざわつきが面白いアメリカ・ニューヨークシティの魅力を感じ取ることはできない。 

毎朝、上記西口を出て我が事務所に向かうことになる。

時には地下街の通りを抜けて中央公園にある出口を出て公園内を歩いて…と言う事になる。すると、昨今 数多くの中東と思われる外国の若き男女の群れと出会うことになった。   ほぼこの1年ほどの様相:職場に行くとは思えない彼らのこの風情に何故か?と首を振りながらの朝、このスケッチとは異なるその光景に、妙にもやもやとの想いを付記して置くことにした!