日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

横浜のヒデズカフェへ心友と!

2015-09-06 15:57:06 | 愛しいもの

とも、「友」には友人、友達、盟友、朋友(ぽんゆう、ほうゆう)、そして親友という言い方もある。さて久し振りに会う横浜に住む打木のことをどう表現すればいいのか!
待ち合わせたのは横浜市庁舎のある関内駅の改札口。多分白髪になっているだろう!と思ったくらいだから、会うのは何年振りになるのだろうか?そして現れた打木は白髪に白い髭が散在する何ともカッコイイ男。「よう!」との一言で会わなかった永い時間が霧散した。

取り交わす話はまずはやはり妻君や子供のこと、友人や先輩の動向など語り合いながらぶらぶらと、関内吉田町に事務所に構える建築家笠井に勧められた、弁天通沿いの「ヒデズカフェ」へ向かう。

彼は僕と同じ明大建築学科の出、浦研に所属し、卒業するときに浦良一教授の推挙で僕の伯父の建築会社に就職、文学部に合格して同じく明大に進むつもりだった僕は、建築をやらせたかった伯父の落胆する様を見て同じく昼間仕事をしながら、浦君に話をしておくからな!といわれてまだ受験の機会が残っていた明大の二部(夜間部)に入学して建築を学んだ。
楽しかった若き日の一齣である。

ヒデズカフェはヒデのカフェの意。このネーミングにもいろいろな物語があるのだろう。ここのマスターの父親ヒデの名を付けたというマスターや、お客の対応するそれなりの歳のその奥さんのふんわりした笑顔がいい。そして始めて味わう旨い酒信州の「たかねの鼻」、旨い料理、建築家の通う店は外れが無いのだ!

ところで、同じ建築会社で仕事をする事になった打木は入社した女性と懇意なって結婚、新婚早々の彼らの家に泊り込んだり、後に僕の妻君とともに何度か自宅を訪ねたりし、彼らの子女とも仲良しになった。
伯父の会社を退職して横浜市の都市計画系の職員に転職した彼は、その職を全うしたが、当然のことながら価値観の共有がある。

その彼を、単なる友人とは言いたくない僕は、「心友」という言葉を見つけた。辞書を引いてみてください。