「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

大分県院内の石橋 11 「 打上橋 」

2013-03-25 00:04:13 | 大分の石橋



打上橋の向うに打上水路橋が見える








現役であるため鋼材とガードレール等で補強・補修がされている







打上橋の下は深い谷になっている







草に覆われた橋脚部分







ところどころ補修が見える輪石








自然の栗石が使われた壁石







間近で見ると石橋の迫力が感じられる






橋の袂にある 「 車矼供養塔 」







石工の名が刻まれた供養塔の側面







供養塔の側面には 「 石工 山袋村 山村藤四郎 」 と刻まれている







橋の下を流れる下流の谷





所在地 /  大分県宇佐市院内町高並 打上 ・ 高並川
架橋  /  文久3年 ( 1863年 ) 5月
石工  /  山村藤四郎
長さ   /  17.8m   幅   /  3.0m
拱矢  /   5.3m   径間  / 11.8m
環厚  /   55㎝   
単一アーチ


打上橋は壁石の上部が破損したこともあって、橋面上に鋼桁を渡して利用している。
右岸の橋の袂には 「 車矼供養塔 」 があり、架設年月や石工名が刻まれている。
石工は明治24年に東谷村(現在の中津市本耶馬渓町)の深瀬橋を架けた、
宇佐山袋の山村藤四郎である。
高並川へ降りて下から見上げると、上の打上橋と上下するように打上水路橋が並んで見え、
こうして上下2段に石橋が見れるのも珍しい旧・院内町では最古の石橋である。


打上橋へのアクセス
打上橋へは、国道387号線を宇佐市内から宇佐別府道路の院内インターを過ぎて、
1キロほど行くと県道664号線に入る道が右にある。
そこから入って500mほど行った右側に水路橋と上下して架かっている。
橋の袂には打上橋の展望所がある。
駐車は町の施設が多いので、邪魔にならない駐車場所に止めた。



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