グスク広場にある拝所
グスクにある石垣
潮平グスクは、糸満市の北よりに位置し、住宅街の中の小高い丘の上り口にひっそりとある。
グスク入り口には少しの石垣があるが、拝所付近は草に覆われていて地上の遺構は見当たらなかった。
規模的にも小さく、周りに賀数・阿波根・兼城などのグスクが取り巻いている関係から、
集落規模のグスクであったとされる。
グスクへは近くを工事していた地元の土木作業員の方に教えて頂いた。
潮平大主(すんじゃうふぬし)は、本部大主の今帰仁城での謀反に立ち向い、
若按司と王妃と乙樽らを連れ出して恩納の山田城まで逃げ、
山田大主に若按司を預ける。
一方、王妃は産後でもあり、到底逃げ切れないと二人を残して志慶真川に身を投げてしまう。
また乙樽も一緒にいれば足手まといになると、泣く泣く志慶真村へ帰って行く。
時は過ぎて、成長した若按司(丘春)は本部大主の仇討ちに成功し、今帰仁城を取り返した。
こうして仇討ちが出来たのも、潮平大主が今帰仁城から連れ出した功績が大きかったと言えよう。
潮平グスクへのアクセス
潮平グスクへは、国道331号線を潮平小学校の先の交差点から左折して、
700mほど行くと左側にコカコーラの自動販売機があるとこから左に曲がって
150mほど行った右側の山の上り口にある。
駐車は、グスク近くの路上に駐車した。