思えば明大、専修、日大、農大、そして亜細亜大か、箱根駅伝と言えば、そんな大学名が懐かしく浮かびますね。
残念ながら、今年の駅伝には、その名門校の名がありません。私が若い頃、箱根駅伝に熱狂していた頃は、掲げた大学名は駅伝常連校だった。
何時ごろ頃からか?ラジオ放送の実況中継から、TV中継も始まり、昭和の時代は選手の伴走に各大学名のノボリを、姿勢を乱すこと無く、応援団員が立てた、自衛隊のジープが走り、そこからコーチ、監督の声が飛ぶ。
「エッサ、エッサ」の掛け声が山中にこだまして、画面には見えぬが対抗チームが近づいて「エッサ、ホイサ」の掛け声がだんだん大きくなって来る。
曲がりくねる山道をランナーの息遣いが駆け抜ける。
そんな光景をTVの画面で見て、釘づけになり、毎年見続け、今年も楽しみに何十年が経つ。
走りぬける沿道も、年々応援者が集まり、早朝からTVの箱根駅伝関連番組も始まり、放送局も盛り上げているのだろうが、しかし、何だか歳のせいか昔ほどの感動が湧かなくなってきた様な感じがします。
子どもの頃は、自分が知っている大学名は、あと立教、慶応くらいで、そこのチームが走れば、もっと面白いのだろうと、思いを馳せたものでした。
その出場チームに変化が出たきっかけは、山梨学院大でした。
ランナーに黒人選手がいて日本人をごぼう抜きする走りで、あれよあれよの内に頭角を現す。
当時はビックリしましたねー。またたく間に有名校になり、後に、山梨学院大の教授の講演を聴く機会が有り、雑談の時、駅伝の活躍で、入学試験を受ける受験生が一挙に増え、金額は忘れたが、受験料の売り上げがガバッと上がり、私立大の運営に貢献大なのだそうだ。
それから東京、箱根路沿線の、神奈川大や東海大が活躍する事になる。
今、また新たな活躍する大学が増えて来た。
駅伝の発展に、頑張る大学が増える事をトヤカク言える立場でないが、私の年齢になると、あの古豪校の活躍が懐かしく、あの青春を思い出し、現代もガンバリ続ける姿を目にしたいのだ。
あの大根踊りの応援も!!
それが箱根駅伝で見た青春像だった。