夜行寝台 “B”

2014-04-24 00:00:53 | たび
築地ランチなどで時間を潰しているうちに、どんどん仕事が溜まってしまい、倉敷(岡山県)のパーティの二次会出席後、翌朝の東京の会議に出席する現実的手段が二つしかなくなってしまう。新宿駅行きのバス(片道4,000円)と東京行きの寝台特急サンライズ出雲(約20,000円)。

バスは安過ぎるように思う。某沈没事故の高校は、飛行機かフェリーかを天秤にかけていた、との話もあるし、一度、東京発弘前行きのバスに乗ったことがあるが、なんとも・・

ということで、倉敷駅を22時過ぎに出るサンライズ出雲を選択。四半世紀ぶりの寝台車で、事情がよくわからず、いわゆる普通席にあたる「シングルB」にする。前日にネットを調査したらAとBの差は室内に洗面所があるかないかだけのような感じだった。乗ってないのでわからないが。

実は、寝台車といっても百万円もする「ななつぼし」のようなクルーズ・トレインに始まり、いまだに蚕棚のようなものもあり、サンライズのように車両が自走するものと、ブルートレインのように電気機関車が引っ張るものもある。自走する場合、うるさいということになる。で、乗車一日前に調べ始めたものの、ネットで全体像を知るためには、またしても1日位必要になりそうで、調査中止。調べてもしょうがないし。

で、四半世紀前に乗ったのは、開架式(カーテン付き)のベッドで、上下二段で、1ユニット四人で、朝になると、上のベッドをたたんで下のベッドを二人掛けの座席にするというような記憶がある。今度は個室ということで、少しは進歩したということかな、とやや大き過ぎる期待を持って列車の到着を待つ。


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そして、到着遅延時間0分で、サンライズ出雲はゆっくりと倉敷駅5番線に現れる。ようするに静かに走らなければならない。

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そして車内に入ると、いきなり階段があって上下に通路がわかれる。総武横須賀線のグリーン車と同じだ。二階建て。そして指定された一階の部屋に入る。(というか部屋ではなく、ベッドにドアがついているといった方がいい。調度品は、ハンガー1本。靴べらはなし。枕をどちらに置くか、悩む。というか好きにすればいいのだが、進行方向が頭だと、急ブレーキの時に、首が折れる可能性があるが、電灯のスイッチは操作できる。ただし、左足がわずかな玄関スペースに落ちる可能性がある。その逆に進行方向を足にすると、メリットとディメリットが、そのまま逆転するし、急に起きると頭が荷物棚に激突する。いまだに正解不明。

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で、乗り心地だが、要するに船に乗っているような感じで揺れるわけだ。車内放送は6時半までは行われないが、朝方になると、静岡あたりからいくつもの駅に止まるため、なんとなく目覚めてくる。

考えれば、二段向かい合わせ蚕棚を二階建てにして、個室のドアを付けたということにしたのだろう。列車の左右に配置し、通路を確保すると、このサイズになるということだったのだろうか。極限すると『走る棺桶』ということもできるが、以前のエジ○○航空(別名、flying tomb)のような不安はない(当たり前だが)。

そして、朝7時過ぎと早すぎる東京駅に着くが、予想よりも多くの人ですでに混雑が始まっていた。よく考えると、まだ顔も洗っていない。ヒゲも伸びている。朝食も食べていない。

仮に、もう一回乗る場合は、“A”にしようかと思うが、その時の経済状態いかんで、バスになるかもしれないが。


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