ご退位

2016-07-15 00:00:41 | 市民A
 ご退位はオレのせいかと総理いう

NHKがスクープとは奇妙な話だと思っていたら、もっと長い期間を経て煮詰まっている話のようだ。

なぜ、現行制度の規定の中で可能な摂政ではなく、退位なのかというところが考察すべきところなのだろう。

皇室典範で、生前退位を認めず、さらに皇位継承順を厳格に守るように決めたのは、一つには時の権力者を揺さぶったり、逆に権力者から退位を迫られたりすることがないようにという意味と、複数の皇位継承者が争ったりすることがないようにということだろう。

平安時代には、藤原氏と朝廷との格闘の中でそういう様々な抗争があった。

生前退位した光格天皇の名前が突如でてきたが1771年生まれで、1780年に天皇となり1817年に生前退位し、亡くなったのは1840年。なぜ、若くして退位したのかはよくわからないが、崩壊感覚の天皇家を再建したようだ。そして仁孝天皇の次が有名な孝明天皇。明治天皇の父親だ。明治維新のスタートは長州藩の尊王攘夷思想だが、その尊王を具体的言えば、孝明天皇になる。薩長と対抗した天皇は突然病死してなくなるのだが、今でも疑惑は解明されていない。

まさか長州出身の総理に対し、先祖代々の恨みをぶつけるわけではないだろうが、摂政ではなく退位というのは時の権力者に対しての不満が鬱積した結果なのだろう。

もっとも、現行憲法では天皇は象徴ということで、観念論の中にあるべき存在なのだが、実際には現実の世界の中に存在し、逆に現在の首相のほうが観念論にこだわっているような状態なのだろう。

参院選が終わるまで報道を遅らせたのは、官邸側は自分に不利な報道だと考えていたからだろう。


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