先日、知人と二人でプロ棋士に指導将棋を指してもらった。平手の二面指し。
私の方は、元より早指しなので、奇妙な縦歩取りのような形で、双方、相手の王様の反対側の端を攻めるという筋悪な将棋で、早々と負ける(手数は長かったような気もする)。
そして、隣の知人の対局を見ていると、振飛車穴熊に囲った上、双方が一手勝ちを信じて攻め合いになっている。そして最終盤で途中図1のようになり、横で観ている限り、▲2四桂捨てから寄せが決まりそうである。もちろん後手の持ち駒の関係がある。
そして、予想通り、▲2四桂、△同歩、▲2三銀となる。ここで銀か飛が後手の持駒にあれば受けられるのだがあいにく飛車も銀もなし。プロは▲2二金と受ける。(途中図2)
ここで、詰将棋の得意な方は、一目で後手の詰みが見えるのだから、プロ棋士も詰みを覚悟したのだろうと思われるわけだ。
しかし、プロの顔には何もそういう表情は見られず、先手の王将の方を見て、あれこれ読んでいるわけだ。確かに、先手が桂を捨てた関係で、持ち駒にあと銀が1枚加わればトン死が確定するのだが、その前の自分の詰みはどうなるのだろう。
まあ、こういう時には、自玉を知らんぷりで別の手を読んでいればいいのだろう、と思ったのだが、その知らないそぶりというのが難しく、自玉の詰みを読んだとたんに詰まされることが多い。
そして、実際に知人は、詰みを逃し、銀を渡してしまい、トン死してしまう。
あとで、聞くと、途中図2の局面での詰みに気付いていたのは、私だけであり、実はポーカーフェイスだったわけではないわけだ。
知らない方がいいことというのは、世間に色々とあるのだが、そういうものの一つなのだろうか。
例を並べてみると、
すでに治る見込みのない致命的な重病
ベッドパートナーの妊娠
近隣国からまもなく発射される核ミサイル
などかな。
さて、6月26日出題作の解答。
▲5九飛打 △4八玉 ▲3八金 △同玉 ▲3九飛(途中図1) △2七玉 ▲1八銀 △同玉 ▲1九香 △2七玉 ▲2八歩 △同桂成 ▲1六銀 △2六玉(途中図2) ▲6六飛 △同角 ▲2七歩 △同成桂 ▲1五銀まで19手詰。
途中図1で△4八玉は▲3七銀、△5七玉、▲5八香以下。
隅に王を追い、さらに上部に追い立てるも途中図2であと一歩(いっぽ)まで行くが、あと一歩(いっぷ)足りないことに気付き、その一歩を盤上で拾うことにする。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。3年ほど前にこの原型をブログ上で出題したことがあるので覚えていられる方が多いかもしれないが、最近、改作図が詰将棋パラダイス誌に掲載されたので、改めて出題する。
わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評をいただければ、正誤判断。
私の方は、元より早指しなので、奇妙な縦歩取りのような形で、双方、相手の王様の反対側の端を攻めるという筋悪な将棋で、早々と負ける(手数は長かったような気もする)。
そして、隣の知人の対局を見ていると、振飛車穴熊に囲った上、双方が一手勝ちを信じて攻め合いになっている。そして最終盤で途中図1のようになり、横で観ている限り、▲2四桂捨てから寄せが決まりそうである。もちろん後手の持ち駒の関係がある。
そして、予想通り、▲2四桂、△同歩、▲2三銀となる。ここで銀か飛が後手の持駒にあれば受けられるのだがあいにく飛車も銀もなし。プロは▲2二金と受ける。(途中図2)
ここで、詰将棋の得意な方は、一目で後手の詰みが見えるのだから、プロ棋士も詰みを覚悟したのだろうと思われるわけだ。
しかし、プロの顔には何もそういう表情は見られず、先手の王将の方を見て、あれこれ読んでいるわけだ。確かに、先手が桂を捨てた関係で、持ち駒にあと銀が1枚加わればトン死が確定するのだが、その前の自分の詰みはどうなるのだろう。
まあ、こういう時には、自玉を知らんぷりで別の手を読んでいればいいのだろう、と思ったのだが、その知らないそぶりというのが難しく、自玉の詰みを読んだとたんに詰まされることが多い。
そして、実際に知人は、詰みを逃し、銀を渡してしまい、トン死してしまう。
あとで、聞くと、途中図2の局面での詰みに気付いていたのは、私だけであり、実はポーカーフェイスだったわけではないわけだ。
知らない方がいいことというのは、世間に色々とあるのだが、そういうものの一つなのだろうか。
例を並べてみると、
すでに治る見込みのない致命的な重病
ベッドパートナーの妊娠
近隣国からまもなく発射される核ミサイル
などかな。
さて、6月26日出題作の解答。
▲5九飛打 △4八玉 ▲3八金 △同玉 ▲3九飛(途中図1) △2七玉 ▲1八銀 △同玉 ▲1九香 △2七玉 ▲2八歩 △同桂成 ▲1六銀 △2六玉(途中図2) ▲6六飛 △同角 ▲2七歩 △同成桂 ▲1五銀まで19手詰。
途中図1で△4八玉は▲3七銀、△5七玉、▲5八香以下。
隅に王を追い、さらに上部に追い立てるも途中図2であと一歩(いっぽ)まで行くが、あと一歩(いっぷ)足りないことに気付き、その一歩を盤上で拾うことにする。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。3年ほど前にこの原型をブログ上で出題したことがあるので覚えていられる方が多いかもしれないが、最近、改作図が詰将棋パラダイス誌に掲載されたので、改めて出題する。
わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評をいただければ、正誤判断。
だいたい手成だけれども、15手目の手に悩んだ。でもこんなに手数が、長いとは思わなかった.
かなり意外な解答です。参考までに、15手目と16手目を教えていただけないでしょうか。
やはり、もっと前から枝分かれしているみたいです。できれば、初手の方からお願いできますか。お手数で申し訳ない。
よろしくお願いします
2日間の出張でした。
さて、ご指摘の筋ですが、1ヶ所だけ8手目に、4七香成ではなく、2五桂合という妙手があって、逃れていそうです。
5手目2六銀2八玉と修正しました。
ついに、正解です。