今のマックにできることは

2015-08-14 00:00:50 | あじ
あまりハンバーガーを食べるわけじゃないけど、小都市の駅前とか、時間が30分ほどある時などにマック他に行くことも時々ある。月1位かな。

今の日本マクドナルドの決算は、いかにもフリーフォールという感だが、新聞のグラフをよく見ると、売上高は、年々、ほぼ直線状に毎年300億円ずつ下がっている。損益は毎年150億円ずつ悪化しているということは粗利率からいって普通の現象だから、この会社の状況は、単に「売れなくなった状況が続いている」ということで、よく言われる「FC化の強行」とか「鶏肉問題とか異物混入問題」ということは副次的原因なのだろう。あるいは原因じゃないかもしれない。

(日経関連紙より)
macgyoseki


それと、日本では(世界でも?)落ち目の企業には行かない、という消費者行動が顕著だ。たとえば複数の最小単位である二人がマックに行くには、どちらかが、「マックに行こうか」と提案して、もう一人が「そうしよう」と合意しないといけないわけだが、落ち目(負け犬)企業は最初から、提案されない。

で、この前、六本木のバーガーキングに行ったのだが、やはりかねがね思っていた、マックバーガーの問題を思い出してしまった。つまり、バーガーの肉の固さとバンズ(パン)の柔らかさのアンバランスなこと。元々、日本のマックは、前歯でバンズをかみ切れるように、フカフカスカスカで卵抜きの特注品(大手メーカー製)なのだが、狂牛病事件のあと産地を変えたため固くなった牛肉とマッチしてなく、バンズが口の中で溶けてしまったあとも肉塊をグチャグチャと噛み続けなければならない。「肉が固い」と思うか「バンズが柔らかい」と感じるかは様々だろうが、他社のバーガーの場合、口の中に肉が残ったりはしないわけだ。

そして、せっかくのチャンスを逃している朝マック。朝の時間はトースターの準備時間と言うことで、マフィンとフィレオ(バンズを焼かずに蒸す)とホットケーキに特化しているが、これなどは供給者の自己都合をユーザーに押し付けているだけだ。だいたいバーガーはメインのメニューじゃないのかと思うわけだ。昼はコンビニ弁当だけど、朝のマックは許せるって人だっているはずだ。夜の時間だって、バンズに食材を挟み込むんじゃなく、野菜と肉とバンズを別皿で食べたい人だっているわけだ(洗う皿の数が増えると困るのだろうか)。

で、そういう普通の話は、2013年ごろから上がっていたようだが、何ら変わっていないし、最近は、特にアボガド関連で、「メニューの写真と実物が違う」という声が多いようだ。アボガドがゴロゴロという写真に対して、アボガドがつぶれてペーストみたいだ、ということ(見ればわかるのだから、現場の声を聞くまでもないだろう)。日本人の特徴として、そういう場合、現場で文句をつける人はまずいないのだが、不信感がさらに重なっていく。

一方、ワタミグループも不振に追い込まれているようだが、こちらも「落ち目企業には冷たい国民性」、「工場生産食品の味の限界」というところに陥っているような気がする。セブンイレブンのお惣菜もおいしかったのだが、チキンの照り焼きも3回食べると、そろそろ飽きたかなって感じになっているので、工場生産食品のメニュー多角化は簡単ではないが、夜はワインとピザでも出したらどうなのだろう。どうせ真空パックの食材を冷凍して使っているのだし。


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