MOVE(HIROMI)

2013-01-22 00:00:14 | 音楽(クラシック音楽他)
ジャズピアニスト“上原ひろみ”のことは、2007年2月25日に、「週末はエッセイを書いて…とか」の中で、「SPIRAL」について、結構必死に書いてみた。というか、このころのブログは長い。

こんなこと書いていた。

この曲は、すごく元気が出る。穴の開いた救命ボートで3日間漂流しても、このメロディを思い出せばなんとかなりそうだ。そして、標題の「Spiral」、「Edge」では、リスナーはどこに連れて行かれるのか身を任せてしまいたいような感覚になる。財布に50万円入れて、銀座の寿司屋でおまかせコースを食する贅沢さ。ただ、「これでもか、これでもか」とテクニックを繰り出しているようなエンターテインメントには驚嘆するばかりなのだが、彼女がそういう幸せな気分で自信満々で一生走っていけるのか、よくわからない。今のところ、止まりそうもないが。


move


実際に彼女が、その後何をやっていたか、明らかなのは、上昇気流の「SPIRAL」を続けていて、ついに結婚して、グラミー賞まで取ってしまう。こちらがデフレスパイラルだっていうのに・・

で、音楽的にはずっと「SPIRAL」の延長みたいな感じで、「ぐるぐる感」でごまかされそうなところがある。ほんとのことを書くと、「もっと進化が必要なのじゃないか」と心配になるところもある。個人的には4曲目の「RAINMAKER」というのが、新しい方向かなとか・・

ピアノとキーボードを使い分けているのだけど、ピアノの比率が下がっているような懸念と感じている。

hitomiそれで、最後の曲。「11:49」。鐘の音が入る。最後に鐘というのはベルリオーズの「幻想交響曲」の第5楽章が有名。あれは地獄の鐘なのだけど、「MOVE」の鐘はなんだろう。なんとなく、区切りの鐘という感じがする。

全編に、色濃く「神話的な物語性」を感じるのは私だけなのだろうか。


ところで、このCDだけではなく、横浜桜木町のパワレコで各種ジャンルのCDをまとめ買いしてしまった。

どうも、仕事上、1時間程度の時間調整が発生する場所というのが全国に何箇所かあって、ここと神戸三宮には、駅のそばにパワレコがある。残念ながら。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿