江戸の琳派芸術(出光美術館)

2017-11-05 00:00:29 | 美術館・博物館・工芸品
江戸の琳派の展覧会にギリギリに滑り込む(~11/5)。琳派が江戸というのもよくわかっていなかったのだが・・

そこに琳派の特徴があるわけだ。

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そして、本展は、基本的に「酒井抱一」と「鈴木其一」の二人展である。

琳派と言えば桃山時代から本阿弥光悦や江戸時代に入っても俵屋宗達が中心人物であり、江戸の中期には尾形光琳という天才があらわれるのだが、光琳と酒井抱一という時代と場所が離れた二人が結びついていく。

光琳が生前に酒井家に任めたことがあり、酒井家の屋敷にかなりの量の作品が残されていたという偶然があった。また抱一も強く光琳にあこがれ、模写をしたりして習作をなしていた。

さらに、抱一は詩心があり其角の弟子に連なっていたそうで、琳派のテクニックに江戸俳諧の侘びを注入したとされる。そして1815年、尾形光琳の没後百年展(百回忌)が行われ、それに合わせて多くの秀作を発表したそうだ。

光琳の華美を簡素化し、侘びを付け加えるといったら「簡素化し過ぎだ」と怒られそうだが。

その後に登場した鈴木其一はむしろ抱一よりも光琳に近いとされている。

光琳は、和紙の上に金を貼り、その上に描画を行っていたが、江戸琳派は絹の布の上に金を貼り描いているので、画質に滑らかさがあるというのも特徴と言われる。


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