市川市東山魁夷記念館は雰囲気で楽しむのかな

2016-11-06 00:00:17 | 美術館・博物館・工芸品
下総中山という市川市の駅から、小型バスに乗って5分ほどで、市川市東山魁夷記念館に着く。東京近郊の街でこれだけの広さの敷地とさらに大型駐車場まである。生涯の大部分を過ごした自宅が美術館(記念館)になったそうだ。

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絵画を描いていた親戚が、一度、訪問したことがあるという話を聞いたことがあったが、塀が立派で、中の建物に入るのに立派な門から入ったつもりだったら、そこは単なる通用門だったということだったのだが、そういうものではまったくない。建物の竣工が平成17年ということなので、平成11年の没後、すべて作り直したのだろうか。少なくても、塀はどこにもない。

建物は2階建てで、建物自体は、きわめて大きいが展示エリアは大きいとは言えない。開かずの扉が沢山あるのだが、絵画を収納しているのだろうかと頭に浮かぶがよくわからない。

実は、東山魁夷の美術館は、他にも長野県と香川県にある。岡山にいたときに、香川県坂出市にある香川県立東山魁夷せとうち美術館に行ったのだが、きわめて豪華で多くの名作と画家の生涯の歴史も詳しく展示されていたのだが、それに比べると、かなり質的に低いのではないかと感じた。筆に艶がないというか古びた写真のような違和感があった。

他の人の書き込みなど調べると、私だけではなく同じように感じた人は何人かいたようで、「有名な絵は他の美術館にあり、さらに展示は原画ではない」という内容のものがあった。ちょっと信じられないが、逆に考えると、生前または没後、本人やご家族が、積極的に各地の美術館に寄贈されていたそうだ。

ところで、建物の入り口にはプレートに文字が書かれていて、

歩み入るものにやすらぎを
去りゆく人にしあわせを
         魁夷


となっている。この建物を前提とした言葉のように聞こえるが、没後6年で建物ができあがっているのだから、ちょっと変だ。わかりにくいことばかりだ。


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