正月なので、餅の話でも。
餅と言っても、もち米から作られるとは限らないわけで、安い餅はタイ産のもち米粉から作られていることが多い。さらに澱粉をまぜて水増しする場合もある。もち米だけの餅の方が少なく、価格は約2倍だ。というか、もち米を基準に考えると、その他の加工餅の価格が半分ともいえる。
そして話を純粋な餅に絞って、その原料のもち米だが、大部分が「黄金もち」という品種であるようだ。生産者側からの論理で、作りやすいし風害に強いということらしい。食用のコメも、酒用のコメも台風などの風害で倒れてしまわないように背丈の低い稲がこのまれるわけだ。
ところが、日本の農業が長い期間をかけて量より質ということに変貌していく過程で、コストより味という選択がでてきた。工業の分野でもQCD(品質、コスト、納期)というのが重要なのと同様に(味、生産コスト、出荷タイミング)といったものに視点が変わっているわけだ。
それで、最近登場したのが新潟県の餅である「〆張餅」である。もち米は「〆張餅米」。この品種は大正14年に発表されたもので粘りのある硬さと深い味わいが持ち味であるのだが、穂高が20センチほど黄金餅米より長く、風害を受けやすいため昭和30年頃に滅んだ種と言われていたが、ある農家で一粒だけ見つかった米粒を基に復元されたそうだ。
奇跡の一粒。
ところで、調べてみると、〆張餅米よりも前、明治年間に存在したのが大正もち米である。明治時代に大正とは先見の明があったのだろう。富山県では細々と大正餅を作り続けているようだ。
さらに奇妙なことに「〆張」といえば日本酒の「〆張鶴」が有名なのだが、これも新潟の酒である。江戸時代からの酒蔵所(宮尾酒造)の産。しかし、酒米は山田錦なのである。謎は深まるばかりだ。
ところで、餅のカロリーだがマッチ箱状のもので、白米ごはん1膳分だそうだ。毎食3個ずつ食べると、すぐに豚に変身できるだろう。
餅と言っても、もち米から作られるとは限らないわけで、安い餅はタイ産のもち米粉から作られていることが多い。さらに澱粉をまぜて水増しする場合もある。もち米だけの餅の方が少なく、価格は約2倍だ。というか、もち米を基準に考えると、その他の加工餅の価格が半分ともいえる。
そして話を純粋な餅に絞って、その原料のもち米だが、大部分が「黄金もち」という品種であるようだ。生産者側からの論理で、作りやすいし風害に強いということらしい。食用のコメも、酒用のコメも台風などの風害で倒れてしまわないように背丈の低い稲がこのまれるわけだ。
ところが、日本の農業が長い期間をかけて量より質ということに変貌していく過程で、コストより味という選択がでてきた。工業の分野でもQCD(品質、コスト、納期)というのが重要なのと同様に(味、生産コスト、出荷タイミング)といったものに視点が変わっているわけだ。
それで、最近登場したのが新潟県の餅である「〆張餅」である。もち米は「〆張餅米」。この品種は大正14年に発表されたもので粘りのある硬さと深い味わいが持ち味であるのだが、穂高が20センチほど黄金餅米より長く、風害を受けやすいため昭和30年頃に滅んだ種と言われていたが、ある農家で一粒だけ見つかった米粒を基に復元されたそうだ。
奇跡の一粒。
ところで、調べてみると、〆張餅米よりも前、明治年間に存在したのが大正もち米である。明治時代に大正とは先見の明があったのだろう。富山県では細々と大正餅を作り続けているようだ。
さらに奇妙なことに「〆張」といえば日本酒の「〆張鶴」が有名なのだが、これも新潟の酒である。江戸時代からの酒蔵所(宮尾酒造)の産。しかし、酒米は山田錦なのである。謎は深まるばかりだ。
ところで、餅のカロリーだがマッチ箱状のもので、白米ごはん1膳分だそうだ。毎食3個ずつ食べると、すぐに豚に変身できるだろう。