植物の進化を探る(前川文夫著)

2014-10-07 00:00:44 | 書評
shokubutsu先日、高梁成羽美術館で、シダ類の化石を見てから、少し植物進化のことを本で読んでいる。いわゆる品種改良というようなレベルではなく、動物と植物の差というか、一般に、「植物を食べるのが動物だから、植物が先にあった」というのは、大きな間違いらしい。

植物も動物も細胞レベルでは、大した機能の差はないらしい(というか、別に知っていたが)。進化の方向が違うだけで、そこには植物と動物の渾然とした世界がある、ということらしい。

じゃあ、なんで細胞が分れる段階で、植物には脳のようなものが発生せず、いまだかつて、知能を持つ植物が発見されないのは、なぜだとか思ってしまうのだが、現代の技術を使えば、知能を持つ植物だってじきに作れるのではないかと想像してしまう。


何冊か、植物進化の本を読んでみたのだが、いまさら、この年で学界に参入するのは非現実的であることが、よくわかったわけだ。