名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

福島第一原発3号機でデブリを確認

2017-07-23 22:34:02 | Weblog
2017.7.23(日)
 報道によると東電は21日、福島第一原発3号機格納容器内の水中ロボット調査で、圧力容器の下部で、溶けて固まった核燃料(デブリ)とみられる黒い物質が複数確認されたという。
 デブリとは、原子炉が冷却できなくなったため溶け落ちた核燃料で、1,3号機のデブリは大部分が原子炉圧力容器の底を突き抜けてその下の格納容器の底部に落ちており、2号機のデブリは圧力容器の底部に残っているとされる。
 2011年3月の事故発生当時、冷却が止まってために核燃料は2500度前後まで過熱し、溶けて圧力容器の底を貫通して流れ、大半が格納容器の底にたまってしまったものである。
 政府と東電は、福島第一原発の廃炉作業を30~40年かけて終えるとしているが、その中でもデブリの取り出しは困難を極めると言われる。今回の調査は、原子炉内でのデブリの位置、性質、形状などを正確に把握するための一環という。そして1~3号機のデブリの取り出し方針を今夏中に決定し2021年中に作業を始める目標を掲げているが、想定通り進むかは見通せないという。
 事故からすでに6年たっても廃炉の見通しはほとんど明らかになっていない状況で、これから先の30~40年と言われても、気の遠くなる話である。
 使用済み核燃料の始末もできないのに、またどの原発もいつかは廃炉しなければならないのに、その始末に何十年いや何百年もかけなければならない原発にしがみついている政府や電力会社やそれに固執している科学者と言われる人たちの非科学的な幼稚さに悲しみさえ覚えざるを得ない心境である。