脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

when everyone is in the wrong, when everyone is in the right

2024-01-23 | Weblog
フランスの劇作家ピエール、ド、ラ、ショーセはこういう言葉を残している。
「when everyone is in the wrong, when everyone is in the right(全員が間違っている時には、全員が正しいことになる」 おそらくこの時代はフランスも封建的であったので、そのシステムに向けられた言葉であると思うが、ジムのコミュニティも同じで親玉中心の封建的社会になると正しく機能しない。社会学の用語に「Gesellschft」と「Gemeinschft」という言葉がある。日本語でも「ゲゼルシャフト」と「ゲマインシャフト」という言葉で知られているが、ゲゼルシャフトは都市型の共同体のことで、ゲマインシャフトは農村型の共同体、オリーヴはどちらかと言うとひとりびとりが独立した人が多いので、ゲゼルシャフト型の共同体にあたると考えている。ここの会員はひとりびとりが独立していて大人の付き合いができるから人間関係が楽だ。MOBの会員はみんな責任を持って仕事をしているので、ボクシングは趣味として割り切っている人が多く、仲間意識であつまる集団ではないので非常に来やすいと言うことは初めて来た人からよく聞く。私がさけたいと思っているのが、ディスアドヴァンテージ的ゲマインドシャフト的集団である。ひとりびとりが独立していないとそういう傾向におちいりやすいく、一見仲がよく明るくまとまって見えるが、しかしひとりびとりは孤独で、社会不適合型とも言える。そう言う人間が集まると他人を干渉しあったり、人間関係の優劣をつけようとする、いわゆる家父長制的な傾向が強いクラブである。私は群れに知的レベルの高い人が一定数存在したら、アホなしきたりやシステム親玉の存在がなくても、正しい秩序が自然と保たれると信じているが、スポーツクラブはいろいろな人が集まる場であるから、ひとりびとりの考え方や意見が反映される場であることが理想であると思う。

参考文献「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト―純粋社会学の基本概念」テンニエス  岩波文庫 
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